『君が死刑になる前に』の相関図は、琥太郎・隼人・凛の映画サークル仲間と、死刑囚・大隈汐梨を中心に整理すると、複雑な人物関係が分かります。
加藤清史郎さん、鈴木仁さん、与田祐希さん、唐田えりかさんら主要キャスト8人の役柄と、2019年・2026年をまたぐ事件の関係を詳しく解説します。
さらに、汐梨と凪音・洋子の過去、教師連続殺害事件の真犯人、最終回で変化する相関図まで整理しました。後半には重要なネタバレが含まれるため、未視聴の方はご注意ください。

『君が死刑になる前に』相関図の結論は?主要キャスト8人の人物関係
『君が死刑になる前に』の相関図は、「大学時代の映画サークル仲間」「死刑囚と事件関係者」「警察」「カフェ・カルムス」の4グループに分けると理解しやすくなります。
中心人物は、加藤清史郎さん演じる坂部琥太郎です。
琥太郎は大学時代の映画サークル仲間である馬渕隼人、月島凛とともに、2026年から7年前の2019年へタイムスリップします。
そこで3人が出会うのが、2026年に死刑を執行された大隈汐梨です。
ところが、2019年の汐梨は教師連続殺害事件の被疑者として逃亡している最中でありながら、琥太郎たちに無実を訴えます。
読売テレビの公式相関図でも、琥太郎たち3人と汐梨を軸に、刑事の伊藤剛・深沢心太、カフェで働く一条凪音・長峰洋子という人物関係が紹介されています。
『君が死刑になる前に』相関図・主要キャスト一覧
主要人物8人の役柄と関係を一覧にまとめました。
登場人物
キャスト
主な立場・関係
坂部琥太郎
加藤清史郎
主人公。元映画サークルの監督志望
馬渕隼人
鈴木仁
琥太郎の大学時代の同期。フリーカメラマン
月島凛
与田祐希
琥太郎たちの後輩。津木川町役場勤務
大隈汐梨
唐田えりか
教師連続殺害事件の犯人として死刑になった女性
伊藤剛
内博貴
汐梨を執念深く追う津木川警察署の刑事
深沢心太
ニシダ・コウキ
伊藤とバディを組む若手刑事
一条凪音
伊礼姫奈
カフェ・カルムスの店員。洋子の里子
長峰洋子
内田慈
カフェ・カルムスの店主。凪音の里親
相関図の最初のポイントは、琥太郎・隼人・凛が、単なる事件の捜査チームではないことです。
3人は大学時代に同じ夢を追った仲間ですが、現在はそれぞれ別の人生を歩んでいます。
映画監督になる夢を諦めた琥太郎、カメラマンを続ける隼人、地元の役場で働く凛。
事件を追うことは、過去の殺人を解明するだけでなく、止まっていた3人の時間を再び動かす行為でもありました。
もう一つのポイントは、汐梨を中心とする関係が、最初から最後まで確定しないことです。
汐梨は「死刑囚」「逃亡犯」「被害者を救おうとする女性」「秘密を抱える人物」という複数の顔を見せます。
相関図に「犯人」と書くだけでは、彼女の立場を正確に表せません。
僕がこの相関図を見て感じるのは、登場人物を結ぶ線が、信頼と疑惑の間で何度も反転することです。
昨日まで味方に見えた人物が疑わしくなり、容疑者に見えた人物の行動に別の理由が浮かぶ。その揺れこそが、本作のサスペンスを支えています。
ネタバレなしで分かる4つの人物グループ
これからドラマを見る方は、まず次の4つのグループを覚えておくと、人物関係を追いやすくなります。
映画サークル仲間:琥太郎・隼人・凛。2026年から2019年へタイムスリップする3人。
死刑囚と事件関係者:汐梨を中心に、過去の事件と教師連続殺害事件に関わる人物たち。
警察:伊藤・深沢。汐梨を追いながら、事件の真相を捜査する刑事コンビ。
カフェ・カルムス:凪音・洋子。里子と里親の関係にあり、琥太郎たちとも接点を持つ。
この4グループは、物語の序盤では別々の場所に存在しているように見えます。
しかし、捜査が進むにつれて、大学時代の仲間と警察、汐梨とカフェの人物たちが、同じ事件を通じて結び付いていきます。
特に注目したいのが、汐梨とカフェ・カルムスをつなぐ関係です。
汐梨はなぜ凪音のことを気にかけるのか。洋子はなぜ凪音を守ろうとするのか。
この二つの疑問を頭に置いておくだけでも、何気ない会話や人物の表情が、違った意味を持って見えてきます。
2019年と2026年の人物関係はどう違う?
本作の相関図を理解するうえで、もう一つ重要なのが時間軸です。
2019年の汐梨は逃亡中の被疑者ですが、物語開始時の2026年では死刑を執行された人物です。
琥太郎たちは2026年で汐梨の運命を知っていますが、2019年の汐梨は自分が将来どうなるのかを知りません。
この情報の差が、登場人物の行動に大きな影響を与えます。
琥太郎たちは汐梨が将来死刑になると知っているからこそ、彼女の言葉を確かめ、事件を防ごうとします。
一方、2019年の警察にとって、汐梨は現在進行形で発生している事件の被疑者です。
伊藤たちは未来の判決や琥太郎たちのタイムスリップを前提に捜査しているわけではありません。
つまり、同じ汐梨を見ていても、2026年から来た3人と2019年の警察では、判断の出発点が異なります。
僕は、この情報の非対称性こそが、単なる犯人探しとは違う緊張感を生んでいると考えます。
未来を知っている人間が、過去を生きる人間にどこまで介入してよいのか。その問いが、相関図の裏側に隠れているのです。

『君が死刑になる前に』はどんなドラマ?あらすじと作品情報
『君が死刑になる前に』は、2026年4月2日から6月4日まで、読売テレビ・日本テレビ系の木曜ドラマ枠で放送された全10話の完全オリジナル作品です。
放送時間は毎週木曜午後11時59分から翌午前0時54分。脚本は森ハヤシさんと武田雄樹さん、監督は川井隼人さん、宗野賢一さん、澤由樹さんが担当しました。
物語の舞台は、茨城県の架空の町・津木川町です。
2026年、世間を震撼させた教師連続殺害事件の犯人とされた大隈汐梨の死刑が執行されます。
同じ頃、ドキュメンタリー映画を撮影するために集まっていた琥太郎、隼人、凛は、車で移動中に強烈な光に包まれ、7年前の2019年へ飛ばされてしまいました。
3人がたどり着いたのは、教師連続殺害事件がまさに起きている時代です。
そこで偶然保護した女性こそ、2026年に死刑となる汐梨でした。
汐梨はすでに最初の事件の容疑者として指名手配されていましたが、琥太郎たちに自分は殺していないと訴えます。
琥太郎には、人が嘘をついているかを直感的に感じ取る力があります。
その琥太郎が、汐梨の無実を訴える言葉には偽りがないと感じたことから、3人は歴史を変えるかもしれない調査に踏み出します。
ただし、汐梨の行動には不可解な点も多く、凛は簡単に信用しません。
信じたい琥太郎、証拠を撮ろうとする隼人、客観的に疑おうとする凛。この3人の役割分担が、物語を見るうえで重要です。
さらに、教師連続殺害事件は、3人が2019年へやって来た後も続いていきます。
すでに未来で汐梨が犯人とされているからといって、現在目の前で起きている事件を彼女が起こしているとは限りません。
3人は汐梨の言葉を信じるべきか迷いながら、新たな事件を防ぎ、彼女が死刑になる未来を変える方法を探します。
僕は、この作品の巧みさは、最初に未来の結末を見せてから過去へ戻る構成にあると感じました。
結末を知っているはずなのに、その結末が正しかったのか分からない。視聴者は琥太郎たちと同じ立場で、過去の出来事を一つずつ確かめることになります。
『君が死刑になる前に』の放送日・全話数

放送期間と作品情報は次のとおりです。
放送開始日:2026年4月2日
最終回放送日:2026年6月4日
放送局:読売テレビ・日本テレビ系
放送時間:毎週木曜午後11時59分~翌午前0時54分
全話数:全10話
主演:加藤清史郎
脚本:森ハヤシ、武田雄樹
監督:川井隼人、宗野賢一、澤由樹
音楽:16FLIP
主題歌:OSHIKIKEIGO「ReTake」
制作協力:ホリプロ
制作著作:読売テレビ
本作は、加藤清史郎さんが地上波連続ドラマで初めて主演を務めた作品でもあります。
また、原作漫画や小説を映像化した作品ではなく、テレビドラマとして制作された完全オリジナルのサスペンスです。
原作の結末を調べて犯人を先に知ることができないため、放送当時は登場人物の言葉や行動そのものが、真相を推理するための重要な手掛かりになりました。
本編のほか、Huluではオリジナルストーリーも展開されました。
第9.5話「刑事の勘」では伊藤と深沢の刑事コンビに焦点が当てられ、第10.5話「過去と未来」では本編最終回の先にある人物たちの関係が描かれています。
配信状況や公開期間は、視聴する時期やサービスによって変わる可能性があります。現在の配信作品、料金、視聴条件は各サービスの最新案内を確認してください。
深夜に始まる55分の物語は、眠りへ向かう時間を逆方向へ走らせるようでした。
過去を変えれば、現在も変わる。けれど、ハンドルを切った先が安全な道だとは限りません。
本作のタイムスリップは便利なやり直し装置ではなく、選択した責任を未来で引き受けるための仕掛けだったと僕は感じます。
『君が死刑になる前に』キャスト一覧|誰が何役?年齢・役柄も紹介

『君が死刑になる前に』の主要キャストは、加藤清史郎さん、鈴木仁さん、与田祐希さん、唐田えりかさん、内博貴さん、ニシダ・コウキさん、伊礼姫奈さん、内田慈さんの8人です。
人数は絞られていますが、2019年と2026年で立場や運命が変わるため、誰が誰を疑い、誰を守ろうとしているのかを整理する必要があります。
ここからは、読売テレビが公開した公式の人物設定を踏まえながら、それぞれの年齢、役柄、人物関係、物語における役割を詳しく見ていきます。
坂部琥太郎役|加藤清史郎
坂部琥太郎(さかべ・こたろう)は27歳。
生命保険会社に4年間勤めた後に退職し、現在はフリーターとして暮らしています。
大学時代は映画サークルに所属し、映画監督を目指していました。しかし、ある出来事をきっかけに夢を諦め、人や社会との距離を置くようになります。
琥太郎の特徴は、相手が嘘をついているか直感的に見抜けることです。
2019年で出会った汐梨が無実を訴えた際にも、その言葉に嘘がないと判断します。
琥太郎は、刑事のような捜査能力や特別な身体能力を持つ主人公ではありません。
彼の武器は、目の前の人を簡単に切り捨てず、話を聞き続けることです。
相関図では、隼人と凛の大学時代の仲間であり、汐梨の無実を信じて真相を追う人物として位置付けられます。
伊藤や凛が汐梨を疑っている状況でも、琥太郎は彼女の言葉を受け止めようとします。
ただし、その信頼は、すべての行動を無条件に肯定することではありません。
汐梨が秘密を隠していると分かったとき、琥太郎は彼女の言葉を信じることと、彼女の行動を確かめることを両立させようとします。
僕は、そこに本作の核心があると考えます。
事件を解決するのは鋭い推理だけではありません。「この人の言葉を、もう少し聞いてみたい」と思う気持ちが、閉ざされた真実の扉を開くこともあります。
馬渕隼人役|鈴木仁
馬渕隼人(まぶち・はやと)は27歳で、琥太郎の大学時代の同期です。
現在はフリーカメラマンとして活動しています。
軽い調子で場を和ませる一方、仲間思いで頼れる人物です。映画の道を諦めた琥太郎の才能を、現在も信じ続けています。
隼人は、相関図では「琥太郎の親友」と書かれる位置です。
しかし物語上では、琥太郎が見落とした現実をカメラで記録する役目も担います。
映像は、言葉だけでは覆される真実を残せます。
一方で、カメラに映っているものが真実のすべてとは限りません。隼人の存在は、記録の強さと限界の両方を示していました。
大学時代から映画と向き合ってきた隼人は、琥太郎が監督になる夢を諦めた後も、撮影する仕事を続けています。
かつて同じ方向を向いていた二人が、違う人生を選んだ後も友情を保っている点に、僕は注目しました。
琥太郎が汐梨を救おうとする姿は、隼人にとっても、かつて信じていた友人の姿を取り戻す出来事だったのかもしれません。
月島凛役|与田祐希
月島凛(つきしま・りん)は24歳。
琥太郎と隼人が所属していた映画サークルの後輩で、現在は地元の津木川町役場に勤めています。
冷静な分析力と強い正義感を持ち、曲がったことを許せない性格です。大学時代から琥太郎に憧れを抱いていました。
凛は、汐梨を最も厳しく疑う人物です。
琥太郎が人の言葉を信じようとするのに対し、凛は被害者を増やさないため、危険な可能性を先に排除しようとします。
これは単なる性格の不一致ではありません。
「一人を信じることで、別の誰かが犠牲になったらどうするのか」という、正義に伴う責任の違いです。
凛の疑いは冷酷さではなく、守れなかったときの痛みを恐れているからこその慎重さだったと考えられます。
相関図では、琥太郎と隼人の後輩であり、汐梨を警戒する立場にあります。
しかし、物語を通じて、誰かを疑うことと、その人物の言葉に耳を傾けないことは別なのだと向き合っていきます。
僕が凛という人物に感じる魅力は、正義感が強いからこそ、自分の判断を疑わなければならない場面が訪れることです。
確信していた答えを見直すのは、最初から答えを持たないことより難しい場合があります。凛の変化は、その難しさを丁寧に描いていました。
大隈汐梨役|唐田えりか
大隈汐梨(おおくま・しおり)は33歳。
津木川町で発生した教師連続殺害事件の犯人として有罪となり、2026年に死刑を執行された女性です。
一方、琥太郎たちが飛ばされた2019年では、事件の被疑者として逃亡している段階でした。
汐梨は無実を訴えますが、自分の居場所や過去、事件当日の行動について、すべてを正直に話しているわけではありません。
ここで押さえておきたいのは、汐梨が「嘘をついていない」ことと、「秘密がない」ことは同じではないという点です。
汐梨は犯行を否定していますが、誰かを守るために多くを語りません。
琥太郎が感じ取ったのは無実を訴える言葉の真実であり、汐梨の人生のすべてではありませんでした。
相関図で汐梨を理解するためには、琥太郎との関係だけでなく、一条凪音、長峰洋子、刑事の伊藤剛とのつながりを確認する必要があります。
伊藤が汐梨を疑う背景には、彼女が以前関わった事件があります。
また、汐梨が凪音を守ろうとする行動は、教師連続殺害事件に対する彼女の不可解な態度と深く結び付いていました。
汐梨という人物は、物語の始まりでは事件の答えを知っているように見えます。
けれど、彼女自身もすべての真実を知っていたわけではありません。その事実が明らかになったとき、相関図全体の見え方が変わります。
伊藤剛役|内博貴
伊藤剛(いとう・つよし)は40歳で、津木川警察署の刑事です。
鋭い洞察力を持ち、一度担当した事件を徹底して追い続ける熱血漢。汐梨の過去を知っており、彼女に対して強い疑いを抱いています。
伊藤の捜査は執念深く、汐梨を犯人だと決めつけているようにも映ります。
しかし物語が進むと、彼の警戒には過去の事件に基づく理由があることも分かってきます。
相関図では「汐梨を追う刑事」ですが、単純な敵役ではありません。
琥太郎が感情から真実へ近づく人物なら、伊藤は経験と疑念から真実へ近づく人物です。
二人の進み方は違っても、見逃してはいけない何かがあると感じている点では共通しています。
また、伊藤は深沢とバディを組んでおり、二人の性格の違いも見どころです。
伊藤が厳しい表情で事件に向き合う一方、深沢は柔らかい態度で周囲との距離を縮めます。
汐梨を疑う刑事という位置付けだけで伊藤を見ると、彼が何を守ろうとしていたのかを見落としてしまうかもしれません。
僕は、伊藤の存在があることで、琥太郎の信頼にも証拠による裏付けが求められる点が重要だと考えます。
深沢心太役|ニシダ・コウキ
深沢心太(ふかざわ・しんた)は30歳で、伊藤とバディを組む刑事です。
演じているのは、お笑いコンビ「ラランド」のニシダ・コウキさんです。
厳格で険しい表情を崩さない伊藤に対し、深沢は親しみやすく、相手の懐へ自然に入っていくタイプです。
深沢はサスペンスの緊張を緩める役割だけではありません。
伊藤の強引さを和らげ、警察と琥太郎たちの間に通路を作ります。
硬い扉を力で開けるのが伊藤なら、深沢は相手が自分から扉を開けるまで待てる人物です。
相関図では伊藤の相棒ですが、単に上司や先輩の指示に従うだけの人物ではありません。
伊藤と異なる方法で相手の反応を見ながら、捜査に必要な情報を集めていきます。
本作には、人物の表情や発言のわずかな違いが事件の手掛かりになる場面があります。
そのため、深沢の親しみやすさも、真相へ近づくための一つの能力として描かれていると僕は感じました。
一条凪音役|伊礼姫奈
一条凪音(いちじょう・なお)は19歳。
カフェ「カルムス」で働くアルバイト店員で、長峰洋子の里子です。
幼少期から絵を描くことが好きで、店内には凪音の描いた風景画も飾られています。
透明感のある外見とは対照的に、どこか影を感じさせる人物として登場します。
凪音は相関図上では洋子の娘に近い位置にいますが、汐梨とも深い過去があります。
汐梨が何を隠しているのかを理解するには、凪音との関係を避けて通れません。
凪音は、汐梨と洋子という二人の女性から守られようとしている人物です。
しかし、その二人が凪音を守ろうとする理由は、必ずしも同じではありません。
汐梨は過去の出来事に責任を感じ、洋子は里親として凪音を大切にしています。
同じ愛情のように見える感情が、異なる行動につながっていく点が、凪音を中心とする相関図の難しさです。
僕は、凪音本人が何を望んでいるのかという視点も、忘れてはいけないと考えます。
周囲が守ろうとするほど、本人の気持ちが見えにくくなる。その危うさが、この人物関係には潜んでいます。
長峰洋子役|内田慈
長峰洋子(ながみね・ようこ)は45歳で、カフェ「カルムス」の店主です。
凪音の里親であり、実の娘のように愛情を注いでいます。
気さくで世話好きな人物に見え、琥太郎たちにとっても2019年の津木川町で落ち着ける居場所を提供します。
カルムスは、疑惑と殺人が続く物語の中にある安全地帯のような場所です。
だからこそ、洋子と事件の関係が明らかになったとき、視聴者が受ける衝撃は大きくなります。
相関図では、洋子は凪音の里親であり、汐梨とも関係を持つ人物です。
凪音を大切にするという点では汐梨と共通していますが、二人の間には複雑な感情が存在します。
この関係を読み解くうえでは、洋子が何を知っているのかだけでなく、汐梨が洋子の何を知らないのかにも注目したいところです。
僕は、洋子という人物の描き方に、本作のサスペンスとしての工夫を感じました。
視聴者が自然に安心感を抱く人物だからこそ、その言葉や行動を疑うことが難しくなるのです。
教師連続殺害事件の関係者も押さえておきたい
主要キャスト8人のほかにも、事件を理解するうえで重要な人物が登場します。
特に、教師連続殺害事件の被害者や標的となった人物は、洋子と汐梨の過去を解き明かすための重要な手掛かりです。
物語の終盤で注目されるのが、小谷、白鳥、鮫島陽平、丸藤という人物たちです。
小谷と白鳥は過去に洋子と接点があり、事件の背景を探るうえで欠かせない存在でした。
また、鮫島陽平や丸藤も、琥太郎たちが連続殺害事件の真相を追う過程で重要な役割を担います。
ただし、ここで注意したいのは、教師連続殺害事件の被害者と、汐梨が10年前に関わった事件の人物を混同しないことです。
汐梨の過去をめぐる事件と、2019年に発生する連続殺害事件は、関係しているものの同一の事件ではありません。
この二つを分けて考えることが、最終回の真相を理解するための第一歩になります。
『君が死刑になる前に』相関図を関係別に解説|誰が誰を信じている?

相関図を深く理解するには、登場人物の肩書きではなく、誰が誰を信じ、疑い、守ろうとしているのかを見ることが重要です。
特に、琥太郎と汐梨、汐梨と凪音・洋子、伊藤と汐梨の3つの関係を押さえると、物語の中心にある対立が分かりやすくなります。
ここでは、主要人物のつながりを一つずつ整理していきます。
琥太郎・隼人・凛|大学映画サークルの仲間
琥太郎、隼人、凛は、大学時代の映画サークル仲間です。
琥太郎が監督を目指し、隼人がカメラを扱い、凛が後輩として二人を見ていました。
現在の3人は、それぞれ異なる場所にいます。
それでもドキュメンタリー撮影をきっかけに集まり、タイムスリップを経験したことで、かつてのチームが再び動き始めます。
3人の役割を整理すると、次のようになります。
琥太郎:人の言葉と感情を信じる
隼人:映像と記録を残す
凛:事実と危険性を分析する
3人の意見は何度もぶつかります。
しかし、その違いがあるからこそ、汐梨を盲目的に信じることも、最初から犯人と決めつけることも避けられました。
同じ景色を見ていても、運転席、助手席、後部座席では見えるものが違います。
3人は別々の角度から事件を見ることで、一人では届かなかった真実へ近づいていきました。
さらに重要なのは、3人が大学時代から互いの人柄を知っていることです。
事件の捜査で初めて知り合った人間同士なら、意見が対立したときに協力関係そのものが崩れるかもしれません。
しかし、琥太郎たちには、過去に同じ夢を追いかけた時間があります。
その積み重ねがあるからこそ、考え方が違っても一緒に行動し続けられたのだと僕は感じます。
琥太郎と汐梨|信じたい人と信じられない人
琥太郎は、汐梨の無実を訴える言葉を信じます。
一方の汐梨は、自分が疑われることに慣れ、誰かにすべてを話すことを諦めているように見えます。
この二人は、恋愛という一語だけでは整理できません。
琥太郎は、世間がすでに犯人だと決めた汐梨を一人の人間として見ようとします。
汐梨にとって琥太郎は、自分の言葉が届く可能性を再び信じさせる存在でした。
ただし、琥太郎の信頼は最初から完成していたわけではありません。
汐梨の不審な行動や隠し事に直面するたび、信じることの意味を問い直します。
本作が描いたのは、「疑わずに信じる」美しさではなく、疑いが残っても向き合う覚悟だったのでしょう。
相関図で二人の関係を表すなら、序盤は「無実を信じる琥太郎」と「秘密を抱える汐梨」です。
そして物語が進むにつれて、琥太郎は汐梨を救うために行動し、汐梨もまた、自分が隠してきた過去と向き合うことになります。
二人の関係が変化する理由は、琥太郎が汐梨の言葉を聞くだけでなく、彼女が語れなかった事情まで知ろうとするからです。
僕は、この過程こそが、最終回で二人が再会する場面に大きな意味を与えたと考えています。
琥太郎と凛|憧れと正義感が交差する関係
凛は大学時代から琥太郎に憧れていました。
しかし2019年では、汐梨を信じようとする琥太郎と、被害を防ぐために疑う凛の意見が対立します。
凛の感情には、琥太郎への思いだけでなく、彼を危険から守りたい気持ちも含まれていると考えられます。
それでも凛は、自分の感情だけで判断せず、証拠と状況を優先しようとします。
この関係は分かりやすい恋愛三角関係として描かれるのではなく、信じる人をどこまで支えられるのかという問題として描かれました。
琥太郎が汐梨を信じるほど、凛は彼の判断が正しいのかを慎重に確かめようとします。
その姿は、一見すると琥太郎の行動を妨げているようにも見えます。
しかし、誰もが同じ意見になってしまえば、見落とした危険に気付けなくなる可能性があります。
凛の存在は、琥太郎の信頼が本当に事件の真実へ向かっているのかを確かめるための、もう一つの視点になっていました。
伊藤と深沢|正反対だから成立する刑事バディ
伊藤は事件に執着し、厳しい態度で容疑者に迫ります。
深沢は柔らかな態度で人の警戒を解き、伊藤が拾えない情報を拾います。
一見すると正反対ですが、事件を放置しないという目的は同じです。
伊藤の疑いがなければ汐梨の過去は見えてこず、深沢の柔軟さがなければ琥太郎たちとの協力も進みませんでした。
相関図では、伊藤と深沢は警察側の人物としてまとまっています。
ただし、二人の関係は、厳しい刑事と優しい刑事という単純な役割分担だけではありません。
伊藤が汐梨の犯行を疑う一方、深沢は琥太郎たちとも接点を持ち、異なる立場から事件に向き合います。
最終回では、琥太郎が汐梨以外に真犯人がいると訴えたことを受け、伊藤と深沢の捜査が重要な意味を持ちます。
僕は、二人の刑事がいることで、個人の信念と警


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