ネタバレ解説:夫を殺したはずなのに第1話の衝撃的な幕開け

結婚記念日の食卓と不審な生配信を映すスマートフォン、背後で逆回転する時計 あらすじ・作品紹介(みどころ)
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『夫を殺したはずなのに』第1話では、本庄莉乃が不倫夫・慶太を殺害した後、自身も命を落とし、結婚記念日の7月24日へタイムリープします。

2026年7月6日にテレビ東京系「ドラマプレミア23」枠で放送された第1話「最初の殺人」は、夫の不貞発覚から尾行、復讐、莉乃の死、そして時間の巻き戻りまでを描いた、復讐サスペンスの始まりでした。公式あらすじでも、謎の生配信動画を受け取った莉乃が夫の不貞を確かめ、殺意を募らせていく流れが示されています。

夜更けに第1話を見終えたあと、僕の胸に残ったのは「夫を殺した」という衝撃だけではありませんでした。

もっと怖かったのは、莉乃が失ったものです。

愛する人への信頼だけではない。

昨日まで幸せだと思っていた記憶、その一つひとつまで、裏切りによって別の色に塗り替えられてしまった。

『夫を殺したはずなのに』第1話は、単なる不倫への復讐劇ではありません。

莉乃はなぜ慶太を殺したのか。なぜ7月24日に戻ったのか。誰が動画を送ったのか。そして、なぜエレナは莉乃を「被害者」だと認めないのか。

この記事では、第1話の出来事を時系列で整理したうえで、動画の差出人、慶太の秘密、エレナの怒り、晄寂神社の事故ニュース、タイムリープの意味まで考察します。

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  1. 『夫を殺したはずなのに』第1話ネタバレ|何が起きたのか?
    1. 結婚記念日、莉乃に謎の生配信動画が届く
    2. 莉乃は慶太を尾行し、裏切りが日常化していたと知る
    3. 莉乃は包丁を手に密会現場へ向かう
  2. 莉乃は夫・慶太をどう殺した?エレナの反撃まで解説
    1. 莉乃は慶太を殺しても何も取り戻せなかった
    2. エレナの「被害者ヅラすんなよ」が関係性を反転させた
  3. 『夫を殺したはずなのに』はなぜ7月24日にタイムリープした?
    1. 7月24日は「救い」ではなく真相解明のスタート地点か
    2. タイムリープの条件は本当に「莉乃の死」なのか
  4. 第1話の伏線を考察|動画の差出人・慶太の秘密・神社事故とは?
    1. 動画の差出人は莉乃の味方とは限らない
    2. 慶太は単純な不倫夫では終わらない可能性がある
    3. エレナの怒りと莉乃の過去はつながっているのか
    4. 7月1日の晄寂神社「やぐら倒壊」ニュースが重要な理由
  5. 『夫を殺したはずなのに』第1話考察|復讐より「情報」が物語を動かす
    1. 2周目の莉乃は復讐者から「捜査者」へ変わる
    2. 慶太を殺すことはループ脱出の条件ではない
    3. 僕が最も警戒しているのは「莉乃の見た事実」と「真実」のズレ
  6. まとめ|第1話は夫殺害の結末ではなく、真相を探す死のループの始まり
  7. よくある質問
    1. 『夫を殺したはずなのに』第1話はいつ放送された?
    2. 第1話で莉乃は慶太をどう殺した?
    3. 莉乃がタイムリープした日はいつ?
    4. 動画を莉乃に送った人物は判明した?
    5. 慶太には何か秘密がある?
    6. 晄寂神社の事故は莉乃たちと関係がある?

『夫を殺したはずなのに』第1話ネタバレ|何が起きたのか?

第1話の結論を時系列で整理すると、結婚記念日に不倫動画が届く→莉乃が慶太を尾行する→裏切りが繰り返されていたと知る→密会現場で慶太を殺害する→エレナの反撃で莉乃も死亡する→7月24日へ戻るという展開です。

テレビ東京の公式番組情報では、莉乃は料理上手な妻、慶太は家庭では完璧で優しい夫として紹介されています。

ところが結婚記念日の夜、莉乃のもとへ謎のカップルによる生配信動画が送られてきます。

そこに映っていた覆面姿の男性は、夫の慶太でした。

第1話で大切なのは、莉乃が一本の動画を見ただけで、すぐに慶太を襲ったわけではないことです。

莉乃は信じたい気持ちを残したまま、自分の目で確かめようとしました。

しかし確かめれば確かめるほど、信じていた生活の裏側が見えてくる。

静かに道路を走っていたつもりが、実はずっと崩れかけた橋の上にいた。

そんな怖さが、第1話にはありました。

段階 莉乃に起きたこと 物語上の意味
1 謎の生配信動画が届く 幸せな日常への最初の亀裂
2 慶太を尾行する 一度の過ちではないと知る
3 密会現場へ向かう 莉乃が復讐者へ変わる
4 慶太を殺害する 第1話タイトル「最初の殺人」が成立
5 エレナに反撃される 莉乃にも知らない事情があると示唆
6 7月24日へ戻る 復讐劇がタイムリープサスペンスへ転換

この流れだけでも激しいのですが、僕は第1話を「夫を殺すまでの物語」ではなく、莉乃が自分の知っていた世界を失う物語だと受け取りました。

結婚記念日、莉乃に謎の生配信動画が届く

本庄莉乃を演じるのは内田理央さん。

莉乃は料理が得意で、慶太との家庭を大切にしてきた女性です。

一方、本庄慶太を演じるのは渡邊圭祐さん。

公式の人物紹介では、慶太は妻を愛する完璧で優しいエリートサラリーマンでありながら、毎週金曜日に愛人の菊池エレナと生配信を行っているという裏の顔を持つ人物として説明されています。

エレナを演じるのは箭内夢菜さん。

普段は清掃員として働きながら、金曜日になると慶太と行動を共にする人物です。

つまり、第1話の不倫発覚は偶然ではありません。

莉乃がたまたま配信サイトを見て慶太を発見したのではなく、誰かが莉乃に動画を届けています。

ここが最初の重要な伏線です。

送った人物は、少なくとも慶太とエレナの配信を知っています。

さらに、莉乃へ情報を届けられる立場にいる。

そして、結婚記念日という夫婦にとって特別な日に、それを送った。

僕には、このタイミングが偶然とは思えません。

真実を知らせたかっただけなのか。

莉乃を怒らせたかったのか。

それとも、莉乃がこの先どう動くのかを見ていたのか。

動画は不倫の証拠であると同時に、誰かが盤面に置いた最初の一手にも見えます。

※画像はAIによるイメージ

莉乃は慶太を尾行し、裏切りが日常化していたと知る

莉乃は自分の目で真実を確かめようと、慶太を尾行します。

公式あらすじでも、動画を見た莉乃が尾行を始め、夫が不貞を重ねていることを知って殺意を募らせていく経緯が明かされています。

ここで莉乃を苦しめたのは、裏切りの有無だけではなかったと思います。

慶太とエレナの関係は、一度だけのものではありません。

公式人物紹介では「毎週金曜日」と設定されています。

この「毎週」という言葉は重い。

莉乃が料理を用意していた金曜日。

夫の帰宅を待っていた金曜日。

何気ないメッセージを送り、何気ない会話を信じていた金曜日。

慶太の側には、その時間と並行する別の生活があったことになります。

人は裏切りを知った瞬間だけ傷つくのではありません。

「あの日も嘘だったのか」

「あの言葉も演技だったのか」

そうやって過去へ向かって傷が広がっていく。

僕は、莉乃の怒りの根にあるのは、不倫そのものだけではなく、幸せだった記憶まで信用できなくなったことだと感じました。

莉乃は包丁を手に密会現場へ向かう

尾行を続けた莉乃は、やがて慶太とエレナがいる密会現場へ向かいます。

テレビ東京の公式紹介でも、幸せな生活を壊された莉乃が包丁を手に復讐へ向かい、その後エレナに返り討ちに遭う流れが物語の起点として説明されています。

もちろん、どれほど深く裏切られたとしても、人を傷つける行為が正当化されるわけではありません。

そのうえで第1話が丁寧だったのは、莉乃の変化を一段ずつ見せたことです。

動画を見る。

まだ信じられない。

自分で確認する。

一度ではないと知る。

夫婦として過ごした時間そのものを疑う。

そして、怒りの行き場を失う。

莉乃は突然、別人になったのではありません。

小さな逃げ道を一つずつ失い、最後に危険な方向へステアリングを切ってしまった。

僕にはそう見えました。

第1話のタイトルは「最初の殺人」。

つまり制作側は、最初からこれが終着点ではないと伝えています。

夫を殺した瞬間が結末ではなく、むしろ物語のエンジンがかかった瞬間だったのです。

莉乃は夫・慶太をどう殺した?エレナの反撃まで解説

第1話の復讐場面では、莉乃が慶太を包丁で襲い、最終的に首を絞めて命を奪います。その後、エレナが莉乃を待ち受けて反撃し、莉乃も命を落とします。

テレビ東京の公式あらすじは、莉乃が夫を襲った後にエレナから返り討ちに遭うところまでを紹介しています。

放送内容を時系列で追ったレビューでは、莉乃が最後に慶太の首を絞めること、エレナが莉乃を待ち構え、ブロックで頭部を殴ること、そして莉乃が死亡後に7月24日のキッチンへ戻る流れが確認されています。

莉乃は慶太を殺しても何も取り戻せなかった

僕が強く感じたのは、慶太の死が「復讐成功の爽快なゴール」として描かれていないことでした。

莉乃は慶太を殺しても、何も取り戻していません。

夫の裏切りは消えない。

二人で過ごした時間への疑いも消えない。

動画を送った人物の正体も分からない。

エレナとの関係の全容も分からない。

つまり、慶太の命を奪っても、莉乃が本当に知りたかった「なぜ」は一つも解決していないのです。

ここに、この作品の仕掛けがあると僕は思います。

復讐とは、本来なら決着をつける行動です。

ところが『夫を殺したはずなのに』では、復讐するほど謎が増えていく。

アクセルを強く踏むほど、目的地から遠ざかってしまうような構造です。

※画像はAIによるイメージ

エレナの「被害者ヅラすんなよ」が関係性を反転させた

第1話で最も重要な言葉の一つが、エレナが莉乃に向けた「被害者ヅラすんなよ」という趣旨の言葉です。

この一言によって、物語は単純な「妻対愛人」の構図ではなくなりました。

莉乃から見れば、自分は裏切られた妻です。

慶太は不倫した夫。

エレナはその相手。

ところが、エレナの認識では莉乃は単純な被害者ではない。

放送内容を追ったレビューでも、この発言とエレナの反撃が第1話後半の大きな謎として取り上げられています。

なぜエレナはそこまで莉乃を憎んでいるのでしょうか。

現時点では断定できません。

考えられるのは、例えば次のような可能性です。

  • エレナが莉乃の知らない過去を知っている
  • 慶太から莉乃について別の説明を聞いている
  • 莉乃本人が覚えていない、あるいは認識していない出来事がある
  • 三人とは別の事件によって関係がつながっている

もちろん、どれも第1話時点では仮説です。

ただ、一つだけ言えるのは、エレナが「夫を奪っただけの愛人」では終わらないということ。

莉乃が見ている地図と、エレナが見ている地図は違う。

同じ交差点に立ちながら、二人はまったく別の方向を指しているのです。

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『夫を殺したはずなのに』はなぜ7月24日にタイムリープした?

莉乃はエレナの反撃によって命を落とした後、再びキッチンで意識を取り戻します。

そこは、結婚記念日の7月24日

放送内容を追ったレビューでは、莉乃が「そら豆のガレット」を作っていた7月24日に戻ったことが記録されています。

時計は戻りました。

しかし、莉乃の記憶は戻っていません。

夫の不倫を知った記憶。

慶太を殺した記憶。

エレナに殺された記憶。

すべてを持ったまま、莉乃だけが同じ日常へ帰ってきます。

ここで『夫を殺したはずなのに』は、不倫復讐ドラマからタイムリープを利用したサスペンスとミステリーへ大きく姿を変えました。

7月24日は「救い」ではなく真相解明のスタート地点か

一般的なタイムリープ作品では、過去へ戻ることが失敗を修正するチャンスとして描かれることがあります。

しかし、莉乃の場合は少し違います。

戻った場所には、裏切った夫がいる。

しかも慶太本人は、莉乃が知っている未来を知りません。

昨日までと同じように話し、同じように笑い、妻が作った料理を食べる。

公式インタビューで渡邊圭祐さんは、タイムリープ後も慶太にとっては毎回が初めての経験であり、物語が進むにつれて慶太の見え方が変化していく可能性を語っています。

この点は、かなり重要です。

莉乃にとって慶太は「自分が一度殺した夫」。

慶太にとって莉乃は「いつもと同じ妻」。

二人は同じ食卓に座りながら、まったく違う時間を生きています。

僕は、この時間差がこの作品の本当の恐ろしさだと思います。

時計の針を戻せても、心の走行距離は戻らない。

景色は同じなのに、そこを走るドライバーだけが事故の記憶を持っている。

7月24日は莉乃に与えられた救済ではなく、真相を見つけるまで繰り返される「スタート地点」なのかもしれません。

※画像はAIによるイメージ

タイムリープの条件は本当に「莉乃の死」なのか

第1話だけでは、時間が戻る正確な条件は明かされていません。

確認できる順番は次の通りです。

  • 莉乃が慶太の不倫を知る
  • 慶太を追い、裏切りが続いていたと確認する
  • 復讐を実行する
  • エレナの反撃で莉乃が命を落とす
  • 記憶を保持したまま7月24日へ戻る

作品の公式紹介では、莉乃が何度も復讐とタイムリープを繰り返す物語であることが明らかにされています。

さらに原作者の赤石真菜さんは、作品について、不倫、復讐、タイムリープを組み合わせながら、登場人物たちがそれぞれの幸せを求める物語だと説明しています。

ただし、第1話の時点では疑問が残ります。

莉乃が死亡すれば必ず戻るのか。

戻る日は常に7月24日なのか。

莉乃以外にも記憶を保持している人物がいるのか。

誰かの意思によって時間が戻されているのか。

第1話は、タイムリープという大きな答えを見せながら、その仕組みについてはほとんど説明していません。

だからこそ、第2話以降は復讐の方法だけでなく、ループの法則そのものが重要な考察ポイントになります。

第1話の伏線を考察|動画の差出人・慶太の秘密・神社事故とは?

『夫を殺したはずなのに』第1話には、タイムリープ以外にも複数の謎が置かれています。

僕が特に重要だと考えているのは、次の四つです。

  • 生配信動画を莉乃に送った人物
  • 慶太の「知られざる秘密」
  • エレナが莉乃を憎む理由
  • 7月1日の晄寂神社「やぐら倒壊」ニュース

これらを別々の謎として見ることもできます。

しかし僕は、最終的には一つの出来事、あるいは一つの人間関係へ収束していく可能性があると考えています。

動画の差出人は莉乃の味方とは限らない

まず、第1話のすべてを始めたのは慶太でもエレナでもありません。

莉乃へ動画を送った「誰か」です。

慶太とエレナの関係は、それ以前から続いていました。

しかし、莉乃は知りませんでした。

そこへ情報が与えられたことで、莉乃は尾行を始め、復讐へ進み、死ぬことになります。

つまり物語を動かしたのは暴力ではなく、情報です。

僕は、差出人を安易に莉乃の味方だと考えない方がよいと思っています。

本当に莉乃を助けたいのであれば、もっと別の方法もあったでしょう。

直接事情を説明する。

証拠をまとめて渡す。

危険な行動を取らないよう支える。

それなのに選ばれた方法は、結婚記念日に衝撃的な映像を見せることでした。

そこには「知らせる」以上の目的があったのではないか。

僕は、差出人が莉乃を観察していた可能性、あるいは莉乃に行動を起こさせる必要があった可能性もあると考えています。

事実と推測は分けなければなりません。

第1話で確かなのは、差出人の正体も目的も明らかになっていないということです。

だから第2話以降では、「誰が送ったか」だけでなく、なぜ7月24日だったのかにも注目したいと思います。

慶太は単純な不倫夫では終わらない可能性がある

公式の人物紹介では、慶太に「知られざる秘密」があることが明記されています。

これはかなり強いヒントです。

もちろん、秘密があるからといって、不倫という行動が正当化されるわけではありません。

しかしサスペンスの構造として見るなら、視聴者が第1話で理解した慶太像は、今後ひっくり返る可能性があります。

なぜ毎週金曜日なのか。

なぜ生配信という形なのか。

なぜエレナと続けているのか。

慶太は何を知っているのか。

そして、エレナが莉乃を憎む理由を慶太は知っているのか。

僕は、慶太の秘密が「実は良い人でした」という単純な免罪符になるとは考えていません。

むしろ、今見えている裏切りのさらに奥に、別の出来事があるのではないでしょうか。

優しい夫。

裏切る夫。

秘密を抱えた男。

この三枚の顔が重なったとき、慶太という人物の本当の輪郭が見えてきそうです。

エレナの怒りと莉乃の過去はつながっているのか

エレナの謎は、第1話の中でも特に大きいものです。

公式紹介では慶太の不倫相手であり、清掃員として働く人物とされています。

しかし、それだけでは莉乃への強烈な怒りを説明できません。

エレナは莉乃を、自分から慶太を奪おうとする邪魔な妻として見ているだけなのでしょうか。

僕は、もう一段深い理由があると考えています。

莉乃には、自分でも知らない事実があるのかもしれない。

あるいは、エレナが誤った情報を信じている可能性もあります。

ここで重要なのは、エレナの怒りが真実とは限らないことです。

人は事実に怒るとは限りません。

誰かから聞かされた話に怒ることもある。

誤解に人生を支配されることもある。

第1話で莉乃が動画によって動かされたように、エレナもまた、誰かから与えられた情報によって莉乃を憎んでいる可能性があります。

もしそうなら、この作品で最も危険な人物は、表に見えている三人の外側にいることになります。

7月1日の晄寂神社「やぐら倒壊」ニュースが重要な理由

第1話では、7月1日に起きた晄寂神社の夏祭りでの「やぐら倒壊」に関するニュースが流れています。

放送内容を詳細に追ったレビューでも、慶太の表情とともに、今後につながる可能性のある描写として取り上げられています。

現時点で、この事故と莉乃たちの関係は明らかになっていません。

ただ、時間の位置関係は気になります。

事故は7月1日。

莉乃が戻ったのは7月24日。

つまり現在見えているループの範囲では、事故はすでに起きた後です。

これが非常に面白い。

もし神社事故が物語の重要な原因なら、莉乃はタイムリープしても事故そのものを止められません。

彼女にできるのは、すでに起きた過去を調べることです。

僕はここに、このドラマ独自の面白さがあると感じています。

タイムリープ作品では「未来を変える」ことに注目しがちです。

しかし『夫を殺したはずなのに』では、戻った日より前に原因が置かれている可能性がある。

だとすれば莉乃は、同じ時間を繰り返しながら、現在ではなく過去へ向かって真相を掘ることになります。

前に進むために、後ろを調べなければならない。

この時間構造は、第1話の段階で見えている以上に巧妙かもしれません。

※画像はAIによるイメージ

『夫を殺したはずなのに』第1話考察|復讐より「情報」が物語を動かす

ここからは、第1話で確認できた事実をもとにした僕自身の考察です。

僕は、この作品の本当の武器は包丁でもタイムリープ能力でもなく、誰が何を知っているかという情報格差だと考えています。

最初の人生では、莉乃だけが知らなかった。

慶太は自分の行動を知っています。

エレナも慶太との関係を知っています。

動画の差出人は、二人の行動を把握している可能性が高い。

しかし莉乃だけは、幸せな結婚生活を信じていました。

そこへ一本の動画が届く。

莉乃は行動を変える。

尾行する。

復讐する。

そして死ぬ。

つまり第1話では、誰かを動かした最初の力は暴力ではなく、情報だったのです。

2周目の莉乃は復讐者から「捜査者」へ変わる

2周目の莉乃は、最初の莉乃とは違います。

すでに次の情報を持っています。

慶太には裏の顔がある。

エレナという人物がいる。

単純に密会現場へ向かえば、自分にも危険が及ぶ。

そして自分には、少なくとも一度、過去へ戻った経験がある。

僕は、ここから莉乃の役割が変わると考えています。

1周目の莉乃は復讐者でした。

しかし2周目以降は、復讐者であると同時に捜査者になるのではないでしょうか。

行動を変えれば、出会う人物が変わる。

慶太を尾行する時間を変えれば、別の場所へたどり着くかもしれない。

エレナとの接触方法を変えれば、新しい話を聞けるかもしれない。

動画を受け取った後にすぐ夫を問い詰めれば、違う反応を見るかもしれない。

同じ道路を走っても、曲がる交差点を一つ変えれば、景色は変わります。

タイムリープとは、夫を何度も殺すための仕掛けに見えて、実は一つずつ情報を集めるための装置なのではないでしょうか。

制作側も本作を、不倫と復讐だけでなく、タイムリープ、サスペンス、ミステリーが重なる作品として紹介しています。

慶太を殺すことはループ脱出の条件ではない

タイトルは『夫を殺したはずなのに』。

第1話で莉乃は実際に慶太を殺します。

それでも物語は終わりませんでした。

この一点だけでも、少なくとも夫の死そのものが莉乃の問題を解決する条件ではないと考えられます。

では何が必要なのか。

僕は、莉乃が「復讐したい」と思う原因の奥にある真相を知ることが重要だと考えています。

動画を送ったのは誰か。

慶太はなぜ毎週金曜日にエレナと会うのか。

慶太の秘密とは何か。

エレナはなぜ莉乃を責めるのか。

神社事故は誰とつながっているのか。

そして、なぜ莉乃は7月24日に戻るのか。

それぞれ別の謎に見えます。

しかし、すべてを一本の糸で結ぶ出来事があるのではないでしょうか。

『夫を殺したはずなのに』というタイトルの「はずなのに」は、夫が生き返ったことだけを意味するのではないかもしれません。

殺したはずなのに、怒りが消えない。

終わったはずなのに、真実が始まる。

被害者のはずなのに、誰かから責められる。

この作品は、莉乃が信じた「はず」を一つずつ壊していく物語なのだと思います。

僕が最も警戒しているのは「莉乃の見た事実」と「真実」のズレ

第1話では、視聴者はほぼ莉乃と同じ位置にいます。

莉乃が動画を見れば、僕たちも見る。

莉乃が尾行すれば、僕たちもその先を見る。

莉乃が裏切られたと感じれば、視聴者も莉乃へ感情移入する。

だからこそ僕は、一度立ち止まる必要があると思っています。

莉乃が見た出来事が事実でも、莉乃がそこから導いた意味まで正しいとは限りません。

慶太とエレナが会っている。

これは事実です。

しかし、二人の関係の全容はまだ分かっていません。

エレナは莉乃を憎んでいる。

これも事実です。

しかし、その理由は分かっていません。

誰かが莉乃へ動画を送った。

これも事実です。

しかし、目的は分かっていません。

第1話は、出来事を見せながら、意味を隠しています。

ここが僕は巧いと思いました。

視聴者は莉乃に共感するほど、莉乃と同じ思い込みへ入りやすい。

そしてタイムリープを重ねるたびに、その思い込みが少しずつ壊される。

そう考えると、この作品は不倫復讐劇の姿を借りた、「自分が信じた物語は本当に正しいのか」を問うミステリーになる可能性があります。

ステアリングを握っている人間は、自分が正しい道を走っているときほど、カーナビを疑いません。

でも、最初に入力した目的地が誰かによって書き換えられていたらどうなるのか。

莉乃へ動画を送った人物は、まさにその「目的地を書き換えた人物」なのかもしれません。

まとめ|第1話は夫殺害の結末ではなく、真相を探す死のループの始まり

『夫を殺したはずなのに』第1話「最初の殺人」は、2026年7月6日にテレビ東京系で放送されました。

主人公の本庄莉乃は、結婚記念日に送られてきた謎の生配信動画によって、夫・本庄慶太の裏切りを知ります。

莉乃は慶太を尾行し、不貞が一度だけではなかったと知りました。

そして密会現場へ向かい、慶太を殺害します。

しかし、復讐はそこで終わりません。

菊池エレナの反撃によって莉乃も命を落とし、次に目を覚ますと、結婚記念日の7月24日へ戻っていました。

第1話に残された大きな謎は、動画の差出人、慶太の秘密、エレナの怒り、晄寂神社の事故ニュース、そしてタイムリープの条件です。

僕は、この作品の核心は「次はどうやって夫を殺すのか」だけではないと考えています。

むしろ重要なのは、莉乃がループを繰り返すことで、最初の人生では知らなかった情報をどう集めていくかでしょう。

愛していた人の顔が、突然、知らない人の顔に見える。

それでも同じ朝へ戻されたとき、人はもう一度憎しみを選ぶのか。

それとも、自分の知っている真実さえ疑うのか。

僕の胸に残ったのは、一つの問いです。

莉乃が取り戻さなければならないのは、壊れた結婚生活なのか。それとも復讐の中で失いかけている、自分自身なのか。

時計の針は7月24日へ戻りました。

けれど、時計の下に立つ莉乃だけは、もう以前の莉乃ではありません。

同じ料理。

同じ夫。

同じ結婚記念日。

その景色の中で、彼女だけが一度目の人生の終点を知っています。

そして僕は思うのです。

『夫を殺したはずなのに』という物語が本当に問いかけているのは、「夫を殺せるか」ではない。

すべての真実を知ったあと、それでも同じ選択をするのか。

その答えを探すために、莉乃の7月24日は再び動き始めたのでしょう。

よくある質問

『夫を殺したはずなのに』第1話はいつ放送された?

第1話「最初の殺人」は、2026年7月6日(月)午後11時6分からテレビ東京系「ドラマプレミア23」枠で放送されました。

主人公・本庄莉乃を内田理央さん、夫の本庄慶太を渡邊圭祐さん、不倫相手の菊池エレナを箭内夢菜さんが演じています。

第1話で莉乃は慶太をどう殺した?

放送本編では、莉乃は慶太を包丁で襲い、最終的に首を絞めて命を奪います。

その後、エレナの反撃によって莉乃自身も死亡し、7月24日へタイムリープします。

莉乃がタイムリープした日はいつ?

莉乃が戻ったのは、夫の不倫を知ることになる結婚記念日の7月24日です。

放送内容では、キッチンで「そら豆のガレット」を作っている場面へ戻ります。

動画を莉乃に送った人物は判明した?

第1話の段階では、差出人の正体も目的も明らかになっていません。

ただし、慶太とエレナの行動を知り、莉乃へ情報を届けられる人物が存在することになるため、今後の真相を左右する重要な謎だと考えられます。

慶太には何か秘密がある?

テレビ東京の公式人物紹介では、慶太には「知られざる秘密」があることが示されています。

ただし、第1話では具体的な内容は明かされていません。

毎週金曜日の行動、生配信を続ける理由、エレナとの本当の関係などが今後の考察ポイントになりそうです。

晄寂神社の事故は莉乃たちと関係がある?

第1話の時点では、直接的な関係は明らかになっていません。

ただし、7月1日の事故ニュースが劇中に置かれ、莉乃のループ開始地点である7月24日より前に発生していることから、今後調べるべき「過去の原因」として機能する可能性があると僕は考えています。

文:岸本 湊人

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