『さよならノワール』第6話時点の黒幕候補は、僕は妹尾和馬署長を本命と見ます。
ただし、ここでいう「黒幕」は各話の事件を起こした実行犯ではありません。山崎創の失踪と、その後の情報統制に関わる中心人物候補という意味です。
2026年8月15日時点では第6話まで放送済みで、第7話は8月18日放送予定。妹尾が山崎失踪に関与したと公式に確定した情報はなく、以下はフジテレビ公式人物設定、公式あらすじ、第6話までの本編描写を分けて検証した考察です。フジテレビ+1
夜更けに第1話から第6話までをもう一度たどって、僕の中でむしろ強くなったのは「妹尾が怪しい」という単純な印象ではありませんでした。
気になったのは、山崎を巡る情報を誰が知り、誰が夏海に追わせたくないのかという構造です。
山崎創は本当に警察を裏切ったのか。
それとも、裏切りを知ってしまった側なのか。
この問いから見直すと、妹尾、中谷、桑原、不二、五十畑、そして鴨居は、それぞれ違う位置に立っているように見えてきます。
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『さよならノワール』黒幕候補は誰?第6話時点では妹尾が本命
僕の現時点の本命は西池袋署長・妹尾和馬(利重剛)です。ただし決定打はなく、「隠蔽側の中心人物候補」としての1位です。
フジテレビが2026年6月26日に発表した公式人物設定では、妹尾はスマートで温厚な署長である一方、失踪した山崎と師弟関係にあった黒木夏海が本部の命令に背いて単独捜査をしないか警戒し、さらに夏海のもとに来た白石絵梨子の様子まで細かく観察する人物とされています。フジテレビ
この一文は、やはり見逃せません。
山崎事件を追う可能性がある夏海を警戒するだけなら、署長としての組織管理とも説明できます。
しかし、刑事ではない心理学者の絵梨子まで観察対象に入っている。
ここに僕は、妹尾が恐れているのは「夏海が勝手に捜査すること」だけではなく、絵梨子との対話によって夏海の記憶や認識が変化することではないかという可能性を感じます。
ただし、評価者の指摘を踏まえるなら、ここで妹尾説だけを補強するのは危険です。
候補を同じ基準で比べると、現在地はこうなります。
候補 黒幕説を支持する材料 反証・弱点 現時点の見立て
妹尾和馬 公式設定で夏海の単独捜査を警戒し、絵梨子も観察 第1~6話の公式あらすじでは決定的な不正行為が示されていない 本命・隠蔽側候補
桑原栄二 公式設定で夏海が山崎失踪の秘密を知ると疑っている 出世欲など人物設定からは小物的ミスリードの可能性もある 要注意
中谷健人 桑原とともに鴨居を介して夏海を探る描写。夏海への対抗心も強い 公式設定では刑事として実直・勤勉とも説明される 対抗
不二仁 祥仁會会長。山崎やマル暴時代の夏海との接点がある 警察内部の情報統制を単独では説明しにくい 暴力団側の鍵
五十畑修 山崎関連の記事を絵梨子へ渡し、警察への警戒を示す 隠蔽者というより警告する側にも見える 真相を知る側候補
鴨居卓海 秘密の過去があり、序盤から不穏に描かれる 第6話で過去が犯罪被害と結びつく可能性が強まった 黒幕順位は後退
山崎創 失踪そのものが縦軸の最大の謎 公式設定では現在も生死不明 告発・真相を握る側と予想
桑原については、公式キャスト発表の段階から「夏海が山崎失踪の秘密を握っているのではないかと疑っている」と明記されています。中谷はマル暴時代の夏海への嫉妬や被害者支援への非協力的な立場が設定される一方、演じる味方良介は中谷を「刑事という仕事に対して非常にまっすぐで、勤勉かつ誠実」と説明しています。フジテレビ+1
つまり、中谷は怪しいが、最初から悪人として設計された人物とは限らない。
鴨居も同じです。
公式設定では「誰にも明かせないある過去」を持つ人物ですが、その秘密が即座に山崎事件の黒幕を意味するわけではありません。フジテレビ
このドラマは、秘密を持っている人物と悪人を意図的にずらして描いてきました。
だから僕は、「いちばん暗そうな人」を犯人にするより、温厚に全体を管理している人物のほうに目を向けています。

第1話~第6話の伏線は山崎失踪へどうつながる?
第1話から第6話を縦軸だけで見ると、「見えている犯人像を疑う」「実行者と背後の人物を分ける」という構造が繰り返されています。
ここは妹尾説だけを見るより、各話が視聴者へ何を学習させてきたかを見るほうが重要です。
第1話|嘘をつく人と、本当に責任を負う人は同じとは限らない
2026年7月7日放送の第1話では、西池袋署の犯罪被害者支援室へ心理学者・白石絵梨子(北香那)が加わり、元マル暴刑事の黒木夏海(小池栄子)と組むことになります。
二人が担当したラーメン店火災では店主・小西悠介(柳下大)が死亡。妻・さくら(北乃きい)は強いショックを受け、捜査が進むにつれて供述に嘘が含まれていたことも判明します。フジテレビ
ここで僕が山崎事件へ持ち込みたいのは、「嘘や秘密を抱える人物=事件の黒幕」とは限らないという視点です。
秘密を持つ鴨居が怪しい。
山崎に疑惑があるから山崎が悪い。
そう直線で結んだ瞬間、このドラマが描いてきた人物の複雑さを取り落としてしまいます。
第2話|山崎に警察機密漏洩の疑惑が浮かぶ
7月14日放送の第2話では、キャバクラ「マーメイド」で働く美雨こと佐藤茂子(今泉佑唯)が、不動産投資詐欺で2800万円を失います。
公式あらすじでは、同様の被害者は10人以上、被害総額は1億5300万円。事件には「トクリュウ」の一派が関わっているとみられていました。フジテレビ
一方、山崎の縦軸では重要な材料が出ます。
FOD INFOが2026年8月6日に公開した第5話までのレビューでは、第2話で五十畑が絵梨子へ渡した記事に、山崎が暴力団と癒着し、警察の機密情報を漏らした疑いが記されていたことが整理されています。これはフジテレビ公式の人物設定ではなく、本編を見たライターによるレビュー記事として区別して扱うべき情報です。Fujitvニュース
僕は、この「山崎=裏切り者」という情報こそ疑っています。
なぜなら後の第5話で、そのイメージとは簡単に噛み合わない過去が描かれるからです。
第3話|人は肩書きや外見だけでは説明できない
7月21日放送の第3話では、池袋のクラブ「アリアス」でパニックが発生し、人波の下敷きになった人物が死亡。亡くなったのは笹村圭(柾木玲弥)で、圭はいくつもの名前や職業を使い分けていました。フジテレビ
この回で夏海と絵梨子が向き合ったのは、「周囲から見えていた人物像」と「本人が生きていた人生」のズレでした。
山崎も同じかもしれません。
暴力団との癒着疑惑。
機密漏洩疑惑。
突然の失踪。
表面だけ並べれば、確かに黒い。
しかし第3話までの作品構造を踏まえるなら、新聞記事や警察内部で共有された評価だけで山崎という人物を決めつけるのは早いと僕は思います。
第4話|目の前の実行者だけ見ても事件全体は見えない
7月28日放送の第4話では、プロ入りが決まっていた大学サッカー部主将・勝俣陸(岩瀬洋志)が歩道橋から突き落とされ、選手生命を絶たれます。
捜査線上には阪本晶(石川丈)が浮かびましたが、阪本は陸と面識がなく、動機も不明。陸自身も阪本を知らないと話していました。フジテレビ
山崎事件を考えるうえで、この「実行者と事件の構造を分ける」という視点は欠かせません。
仮に山崎を襲った人物が後で判明しても、その人物が情報漏洩疑惑を作り、捜査を本部へ移し、夏海の動きを止めた人物とは限らない。
**手を動かした人。
情報を渡した人。
命令した人。
事件後に真相を伏せた人。**
役割が分かれている可能性を考えるべきです。
第5話|高坂の過去が「山崎=単純な汚職警官」説を揺らす
8月4日放送の第5話では、元祥仁會組員の高坂卓也(佐久本宝)が同僚から暴行を受けて入院します。
公式あらすじによれば、高坂は3年前、逮捕された際に祥仁會を抜けたいと警察へ相談し、夏海、山崎、河口真二郎の尽力によって脱会。その後は自動車工場で働いていました。フジテレビ
これは山崎考察ではかなり重要です。
もちろん、高坂を助けたから山崎が潔白だとは言えません。
善行をした人物が別の不正を働くことは、物語の中でも現実でもあり得る。
それでも、「暴力団へ情報を売っていた警察官」という一面的な説明に対して、暴力団から抜けたい人間を支援していた山崎という別の顔が提示されたことになります。
僕には、この矛盾が意図的に置かれているように見えます。
第6話|鴨居の黒さが「犯罪」より「傷」へ近づいた
8月11日放送の第6話では、6歳の林田将斗(橋本則行)がスーパーの駐車場で車にはねられます。
運転していたのは人気グループに所属する水沢恭太(唐木俊輔)。母・林田あかり(恒松祐里)に対してネット上で誹謗中傷が拡散し、自宅への嫌がらせや児童相談所への通報にまで発展しました。フジテレビ
同時に、鴨居卓海の過去を考える材料も増えました。
FOD INFOの2026年8月12日レビューでは、鴨居が、かつて加害者側への過熱報道をいさめていた五十畑に対して失望をにじませたこと、数日間欠勤し墓参りをしているような描写があったことから、鴨居自身または近しい人物が過去の犯罪被害と関係している可能性を考察しています。これはレビュー筆者の推測であり、公式確定情報ではありません。Fujitvニュース
僕も第6話で鴨居黒幕説は一段下げました。
鴨居が抱えている「黒」は、誰かを傷つけた秘密より、誰かを失った記憶の色なのではないか。
そう考えるほうが、これまでの描写には収まりがいいのです。

山崎創の失踪は何が怪しい?時系列で整理
山崎失踪で最も不自然なのは、暴力団側だけでなく警察内部も夏海の動向を気にしていることです。
第6話までに確認できる材料を、公式設定と本編レビューを分けながら並べます。
- 山崎創は西池袋署で組織犯罪対策係の係長を務め、夏海とは師弟関係にあり、バディでもあった。現在は生死不明と公式設定されている。フジテレビ
- 3年前、山崎は夏海、河口とともに元祥仁會組員・高坂の脱会を支援した。フジテレビ
- 第2話では、山崎に暴力団との癒着や警察機密漏洩を疑わせる記事が登場したとFOD INFOレビューで整理されている。Fujitvニュース
- 同レビューによれば、1年前、山崎は夜中に夏海を呼び出したが指定場所に現れず、その夜に夏海の娘・夕夏が事故に遭った。Fujitvニュース
- 夏海は山崎失踪の捜査が一方的に本部へ移されたと語っていることも、同レビューで整理されている。Fujitvニュース
- 桑原は公式人物設定の段階から、夏海が山崎失踪の秘密を握っているのではないかと疑っている。フジテレビ
- FOD INFOレビューでは、桑原と中谷が鴨居を使って夏海へ探りを入れようとする流れも取り上げられている。Fujitvニュース
- 妹尾は公式設定で、夏海が本部命令に背いて単独捜査をしないか警戒し、絵梨子の様子まで観察している。フジテレビ
この並びを見ると、一つの違和感があります。
山崎が単純に「暴力団と癒着して逃亡した悪徳警察官」なのであれば、なぜ警察内部の複数人物がこれほど夏海を気にする必要があるのでしょうか。
しかも山崎は3年前、祥仁會から離れようとする高坂の脱会を支援している。
僕の仮説は、こうです。
山崎は祥仁會を追う中で、暴力団だけでは終わらない警察側の問題へ近づいた。
そして夏海へ何かを伝えようとした。
ところが会えないまま失踪した。
その後、山崎には機密漏洩疑惑が浮上し、失踪事件は現場から本部へ移された。
もしこの順番に意味があるなら、山崎から奪われたのは自由や居場所だけではありません。
「山崎は警察を裏切った人間だ」という社会的な人物像まで作られた可能性があります。
ここで第3話のテーマが効いてくる。
人は、他人から与えられた肩書きだけでは説明できない。
「汚職警官」というラベルそのものが、真相を隠すためのノイズだったとしたら――。
山崎事件は失踪ミステリーから、名誉や信頼まで奪われた被害の物語へ変わります。
なぜ妹尾和馬が黒幕本命?支持材料と反証を検証
妹尾本命説の強みは「山崎事件を追う夏海」と「夏海の心へ入る絵梨子」の両方を公式設定で警戒している点です。弱点は、本編上の直接的な不正行為がまだ示されていないことです。
ここを曖昧にすると「署長だから犯人」という雑な考察になります。
僕は妹尾説を、次の4条件で検証しています。
1.山崎失踪と直接つながる立場にいるか
妹尾は公式人物設定の時点で、山崎と師弟関係にあった夏海の単独捜査を警戒する人物として紹介されています。フジテレビ
つまり妹尾の物語上の役割には、最初から山崎失踪が組み込まれている。
ただし、これは「山崎を消した」という証拠ではありません。
むしろ現時点では、山崎事件について何らかの情報を持つ管理職と読むのが最も安全です。
2.情報を止められる立場にいるか
妹尾は西池袋署長です。
一方、夏海は山崎失踪を自由に追える状態ではなく、FOD INFOレビューでは山崎の件が本部へ一方的に移されたという本編内容も整理されています。Fujitvニュース
もちろん「本部へ移した人物=妹尾」とは確認されていません。
ここを結びつけて断定すれば捏造になります。
僕が注目しているのは、山崎事件で必要になる黒幕像が、単なる実行犯ではなく、警察組織の中で情報の流れに影響を与えられる人物だということです。
その条件では、署長という立場は強い。
3.なぜ絵梨子まで観察するのか
僕が妹尾説で最も気になるのはここです。
フジテレビ公式は、妹尾が夏海だけでなく、夏海のもとへやってきた絵梨子の様子も細かく観察すると明記しています。フジテレビ
絵梨子は捜査員ではありません。
証拠を押収する権限も、逮捕する権限もない。
ではなぜ気にするのか。
第5話までに夏海は絵梨子との対話を通じて、山崎が失踪した夜と娘の事故について語っています。Fujitvニュース
ここからは僕の考察ですが、絵梨子の役割は証拠を見つけることではなく、夏海自身が閉じ込めていた記憶を言語化させることなのではないでしょうか。
山崎から電話が来た時間。
声の調子。
なぜその夜だったのか。
誰が夏海の予定を知っていたのか。
当時は意味がなかった小さな記憶が、心理学者との対話によって「事件情報」に変わる。
もし妹尾がそれを警戒しているなら、犯罪被害者支援室という本作独自の舞台と山崎失踪ミステリーがきれいにつながります。
4.ただし「妹尾の本編描写が弱い」という反証は無視できない
ここは今回、僕自身の予想へブレーキを踏みたいところです。
第1話から第6話までのフジテレビ公式あらすじを確認しても、少なくとも公開されているあらすじ本文では、妹尾が証拠を消す、虚偽の説明をする、山崎捜査を直接止める、誰かへ不審な命令を出すといった決定的な行為は前面に出ていません。フジテレビ+5フジテレビ+5フジテレビ+5
これは妹尾説にとって明確な弱点です。
現状の妹尾説は、本編上の決定的な証拠より、公式人物紹介で与えられた役割の意味を重く見た仮説です。
だから僕は「妹尾が犯人だ」とは書きません。
「隠蔽側の中心人物候補として本命」とします。
この違いはかなり大事です。
ミステリー考察は、自分の予想を守るために証拠を集めるゲームではありません。
むしろ自分の説が崩れる材料を同じテーブルへ置いたとき、初めて説の強さが見えてきます。
中谷・桑原・不二・五十畑はなぜ妹尾より下なのか
中谷は、実際の本編描写だけを見れば妹尾以上に怪しい部分があります。
FOD INFOレビューでは、桑原と中谷が鴨居を使い、夏海から山崎について探りを入れようとしていたことが整理されています。Fujitvニュース
しかし中谷には反対材料もある。
公式設定では夏海への嫉妬や被害者支援への非協力姿勢がある一方、味方良介は中谷を、刑事という仕事にまっすぐで勤勉、誠実な人物として説明しています。さらに「立場が違えば正義も変わるし、守りたいものも違う」と作品全体についてコメントしています。フジテレビ+1
僕は中谷を、巨悪というより組織内の論理を疑わず遂行する人物として警戒しています。
桑原も同様です。
山崎失踪の秘密を夏海が握っていると疑う人物であることは公式設定で明記されています。フジテレビ
その意味では重要人物ですが、「自分が秘密を隠したい」のか「上から命じられて探っている」のかはまだ分かりません。
不二仁は祥仁會三代目会長で、マル暴時代の夏海を知る人物です。山崎の失踪と暴力団側の事情を考えるうえでは外せません。フジテレビ
ただし、不二だけを黒幕にすると「なぜ警察内部でも夏海の山崎捜査が警戒されるのか」という疑問が残る。
僕は不二を暴力団側の真相を握る人物として見ています。
そして五十畑。
五十畑は山崎の疑惑を記した記事を絵梨子へ渡し、FOD INFOレビューでは警察内部への警戒を示す人物として整理されています。Fujitvニュース
怪しいことは怪しい。
けれど、現段階では秘密を隠す人というより、絵梨子へ情報を与える人でもある。
僕の順位が妹尾より低いのは、そのためです。
ここまでを4つの条件にすると分かりやすい。
- 山崎と接点があるか
- 情報を止められる立場か
- 夏海の動向を気にしているか
- 事件後の説明を維持できる立場か
不二は「山崎との接点」が強い。
中谷と桑原は「夏海を探る」が強い。
五十畑は「情報を知っている」可能性がある。
そして妹尾は、まだ直接証拠こそ弱いものの、組織上の権限と夏海・絵梨子双方への警戒を同時に満たす。
だから現在の僕は、妹尾を一段上に置いています。
山崎は生きている?鴨居は犯人?第7話以降で覆る条件
僕は山崎生存説を有力視し、鴨居黒幕説は後退させています。ただし、どちらも次の本編次第で撤回すべき仮説です。
山崎について、フジテレビ公式設定は現在も「生死不明」としています。フジテレビ
一方、渡部篤郎は2026年6月11日の公式コメントで、山崎は後半まで会話や回想の中で登場するシークレット部分の大きい人物で、序盤の伏線が終盤に向けて回収され、後半のキーパーソンだと聞いている趣旨を語っています。フジテレビ+1
これは生存証明ではありません。
むしろ渡部自身も物語の最後に山崎がどうなるのか聞かされていないと話しています。フジテレビ
それでも僕は、山崎が単なる「過去の死者」ではなく、現在の夏海がもう一度向き合う人物になる可能性を高く見ています。
山崎生存説が弱くなる条件
今後、
- 山崎の死亡を裏づける客観的な証拠が示される
- 渡部篤郎の後半登場がすべて過去の回想として回収される
- 山崎が残した記録だけで事件の全貌が判明する
という展開になれば、生存説は撤回すべきです。
逆に、山崎本人しか知らない現在進行形の情報が出てくれば、生存説は一気に強まります。
こうやって「外れたときの条件」まで決めておくと、考察はかなり透明になります。
鴨居黒幕説が弱くなった理由
鴨居は公式設定で「誰にも明かせないある過去」を持っています。フジテレビ
第6話後のFOD INFOレビューでは、五十畑への複雑な反応、欠勤、墓参りらしき描写などから、鴨居自身または近しい人物が過去の犯罪被害と関係しているのではないかと考察されています。Fujitvニュース
これは公式確定ではありません。
ただ僕も、現在はこの方向を支持しています。
序盤の鴨居は「何を考えているのか分からない刑事」として黒く見えた。
ところが話数を重ねるほど、その暗さは悪意より喪失へ近づいている。
もし鴨居が過去の犯罪被害に深く関わる人物なら、彼は黒幕ではなく、犯罪被害者支援室のすぐ近くにいながら自分だけは支援されてこなかった人物になるかもしれません。
僕はその反転のほうが、この作品には似合うと思っています。
第7話で妹尾説を検証するポイント
8月18日放送予定の第7話では、高校の生物教師・岩田倫太郎(三河悠冴)が襲撃されます。
公式あらすじによると、岩田は小室朋美(日比美思)と八木和樹(小林リュージュ)から約1000万円を脅し取られ、さらに金銭を要求される中で八木から暴行を受け全治2週間のけがを負っています。フジテレビ
事件後、岩田は恐喝の原因となった動画について口を閉ざしますが、絵梨子にはわずかに心を開く。
絵梨子は一人で岩田を支援したいと申し出ます。田村貴子は「陽性転移」の可能性を懸念しますが、夏海は最終的に単独対応を認めます。フジテレビ
僕が縦軸で見るのは、絵梨子が夏海から離れて単独行動することに、妹尾が反応するかどうかです。
もし妹尾が絵梨子を観察する設定に本当に山崎事件上の意味があるなら、そろそろ具体的な行動へ変わってもいい。
逆に第7話以降も妹尾が山崎や絵梨子へ具体的なアクションを起こさないなら、僕は妹尾本命説を下げます。
その場合は、桑原、中谷、さらに本部側の未登場人物まで候補を広げるべきでしょう。

最終回考察|黒幕より重要なのは「誰が山崎を裏切り者にしたか」
ここからは、事実を踏まえた僕の考察です。
僕が最終章でいちばん知りたいのは、山崎を物理的に消した人物の名前だけではありません。
誰が山崎を「警察を裏切った男」にしたのか。
ここです。
山崎には暴力団との癒着や機密漏洩の疑惑が浮かんでいる一方、第5話では祥仁會を抜けようとする高坂を夏海や河口とともに支えていた事実も描かれています。Fujitvニュース+1
そして山崎失踪の捜査は本部へ移され、桑原や中谷は夏海の持つ情報を気にし、妹尾は公式設定で夏海の単独捜査と絵梨子の存在を警戒する。Fujitvニュース+1
ここまで線が集まると、僕には山崎事件が「一人の悪人による犯罪」だけでは終わらないように見えます。
僕の現在の予想は、
山崎が祥仁會を追う
↓
暴力団と警察の双方にとって不都合な事実へ近づく
↓
夏海へ伝えようとする
↓
山崎が失踪する
↓
山崎自身に癒着・機密漏洩疑惑が生じる
↓
捜査が本部側へ移され、夏海の動向も警戒される
という流れです。
もちろん、この一連の因果関係はまだ公式に確定していません。
特に「妹尾が情報統制を命じた」「妹尾が山崎を失踪させた」という事実は確認されていません。
だから最終予想も、こう表現するのがいちばん正確です。
**黒幕・隠蔽側の中心人物候補=妹尾和馬。
山崎創=真相を握る側、生存の可能性を有力視。
桑原栄二・中谷健人=警察内部で夏海を探る側。ただし黒幕確定材料なし。
不二仁=祥仁會側の事情を知る重要人物。
五十畑修=警察と山崎について何らかの情報を知る可能性がある人物。
鴨居卓海=黒幕より、過去の犯罪被害と向き合う人物の可能性を重視。**
この形なら、新事実が出ても修正できます。
そして僕は、それこそが今回の考察でいちばん大切だと思っています。
「妹尾が怪しい」という答えを当てることより、何を根拠に疑い、何が出れば撤回するのかを残しておくこと。
ドラマの登場人物を最初の印象だけで決めつけないことは、『さよならノワール』が第1話から何度も描いてきた姿勢とも重なります。
フジテレビは本作を、西池袋署に新設された犯罪被害者支援室を舞台に、犯罪被害者や遺族が再び人生を歩めるよう支える警察ヒューマンドラマとして紹介しています。脚本は井上由美子、演出は河毛俊作、清矢明子、柳沢凌介らが担当しています。フジテレビ
だから最終回も「悪い警察官を逮捕して終了」では終わらない気がします。
もし山崎が組織の都合で裏切り者にされていたなら、山崎は警察官であると同時に被害を受けた人でもある。
夏海もまた、真相を知らされなかったことで娘との時間を失い、自分を責め続けてきた。
鴨居にも犯罪被害と結びつく過去があるのなら、支援する側に立つ刑事自身が、実は誰にも支援を求められずにいた可能性があります。
ここで初めて、毎話の犯罪被害者支援と山崎失踪という二つの物語が一つになります。
支援する人にも傷がある。
正義を担う組織も、人を傷つけることがある。
そして真実が判明したからといって、失った時間まで戻るわけではない。
僕はこの程度までなら、本作のテーマから自然に導けると思っています。
それ以上に「妹尾は警察を守るため山崎を消した」などと断定するのは、まだ早い。
妹尾が本当に何かを隠しているとしても、知りたいのは悪人か善人かではありません。
妹尾は、何を守ろうとしているのか。
組織なのか。
部下なのか。
山崎なのか。
あるいは、自分自身なのか。
味方良介が公式コメントで語った通り、この作品では立場が変われば正義も、守りたいものも変わります。フジテレビ
妹尾と夏海が最終的に対立するとすれば、僕は「悪対正義」ではなく、組織を守ろうとする正義と、一人の人間を守ろうとする正義の衝突を見てみたい。
人生のステアリングは、曲がる道を一度間違えたからといって二度と切り直せないわけではありません。
ただ、通ってしまった道を消すこともできない。
山崎が生きて戻ったとしても、夏海が娘と離れていた時間は戻らない。
鴨居の過去が明かされても、失った人が戻るとは限らない。
だから『さよならノワール』が最後に描く「さよなら」は、暗闇を消すことではなく、暗闇だけにその後の人生を決めさせないことなのではないか。
僕は今、そんな最終回を予想しています。
よくある質問
『さよならノワール』の黒幕は妹尾和馬で確定ですか?
いいえ。2026年8月15日、第6話終了時点で妹尾和馬が山崎創失踪の黒幕だと確定した公式情報はありません。
僕が本命と考える最大の理由は、フジテレビ公式人物設定で、妹尾が山崎と師弟関係にあった夏海の単独捜査を警戒し、絵梨子の様子まで観察する人物と明記されているためです。一方、本編で決定的な不正行為はまだ確認できず、あくまで隠蔽側の中心人物候補です。フジテレビ
山崎創は生きているのでしょうか?
公式設定では現在も「生死不明」で、生存は確定していません。フジテレビ
ただし渡部篤郎は公式コメントで、山崎は後半のキーパーソンで、序盤の伏線が終盤に向けて回収されていく趣旨を語っています。僕は生存説を有力視していますが、回想だけで伏線が回収される可能性も残しています。フジテレビ
鴨居卓海は黒幕ではないのですか?
鴨居が黒幕ではないと確定したわけではありません。
公式設定では「誰にも明かせないある過去」があり、第6話後のFOD INFOレビューでは、五十畑への反応や墓参りらしき描写から、過去の犯罪被害と関係する可能性が考察されています。僕は現時点では、山崎失踪の黒幕より、自身の傷と向き合う側の人物という予想へ変更しています。フジテレビ+1
第6話までを追って見えてきたのは、妹尾という一人の「怪しい署長」だけではありません。
山崎を気にする祥仁會。
夏海を探る警察内部。
山崎の疑惑を知る五十畑。
秘密の過去を抱える鴨居。
そして、山崎を追わせたくない妹尾。
別々だった点が、ようやく一つの円を描き始めています。
その中心に本当に妹尾がいるのか。
それとも妹尾自身も、さらに大きな組織の事情に縛られた一人なのか。
僕の予想は、現時点では「妹尾=山崎を襲った真犯人」ではなく、「山崎失踪の真相を知る隠蔽側の中心人物候補」です。
この定義なら、これまでの公式情報とも本編描写とも矛盾しません。
そして第7話以降、妹尾が絵梨子や夏海の動きに具体的に反応するのか。
桑原と中谷の探りは誰の意向なのか。
山崎はなぜ夏海をあの夜に呼び出したのか。
そこが判明したとき、この予想は大きく前進するか、きれいに崩れるでしょう。
それでいいと僕は思っています。
暗い夜道では、遠くの景色まで決めつけて走るより、ヘッドライトが照らした事実を一つずつ拾っていくほうが安全です。
『さよならノワール』の真相も、きっと同じ。
今見えている闇の奥に誰が立っているのか。
第7話から、その輪郭がもう一段はっきりすることを期待しています。
――岸本 湊人
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