ドラマ『税金で買った本』は、奥平大兼演じる石平紀一を中心に、図書館・悪友・家族の3方向で見ると人物関係が一気に分かります。
2026年8月24日にNHK夜ドラで始まった全32話の本作。本記事では主要キャスト12人の役柄に加え、8月27日朝時点で放送済みの第1~3回と、放送前の第4・5回の予告情報を明確に分けて整理します。講談社でも8月24日午後10時45分スタート・全32話と案内されています。講談社+1
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『税金で買った本』キャスト相関図は?主要12人を一覧で確認
「奥平大兼さん以外には誰が出演している?」「西野七瀬さんや青木マッチョさんは何役?」「石平との関係は?」。
そんな疑問を最短で解決するなら、まず主要キャストを一覧で押さえるのが分かりやすいです。
ドラマ『税金で買った本』では、主人公・石平紀一を中心に、図書館で出会う人々、昔からの悪友、そして家族へ人間関係が広がっていきます。主要キャストとして奥平大兼さん、西野七瀬さん、青木マッチョさんら12人が発表されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)+1
登場人物 キャスト 石平との関係・役割
石平紀一 奥平大兼 主人公。好奇心旺盛なヤンキー高校生
早瀬丸小夜香 西野七瀬 一般図書係。石平に図書館の仕事を教える
白井里雪 青木マッチョ(かけおち) 資料係。弁償・本の修理担当
朝野亜沙子 磯山さやか 児童図書係。石平を仕事へ巻き込んでいく
茉莉野美波 大友花恋 図書館へ異動してくる正規職員
松浦英理 入山法子 一般図書係。書庫入れ・除籍担当
今村まひろ 菊池和澄 資料係。寄贈担当
灰坂坑太 新原泰佑 石平の悪友。石平の変化にいら立つ
山田栄介 下川恭平 石平の悪友。変化に戸惑いながら受け入れていく
堀田係長 川島明(麒麟) 図書係長。職員を見守る正規職員
紀一の父 平山浩行 幼い紀一に「知る楽しさ」を教えた父
石平りょうこ 矢田亜希子 紀一を育てる母
なお、大友花恋さんの役名は「茉莉野美波」です。所属事務所・研音の出演情報でも「茉莉野 美波 役」と確認できます。ケンオン+1
相関図を頭に入れるとき、僕ならまず三つの方向で見ます。
図書館は、石平がこれから知っていく新しい世界。
灰坂と山田は、それまで石平が生きてきた世界。
そして父と母は、石平の性格や「知りたい」という感情につながる原点です。
この三方向があるから、『税金で買った本』は単なる図書館のお仕事ドラマでは終わりません。
一人の高校生が新しい世界に触れたことで、それまで当たり前だった友達との距離や家族の記憶まで、少しずつ違って見え始める青春ドラマにもなっています。
そして、このドラマの相関図にはもう一つ、普通の青春ドラマとは違う特徴があります。
それが「担当している図書館業務そのものが、人間関係を作っている」ことです。
早瀬丸は一般図書係でレファレンスなどに関わり、白井は弁償・修理、朝野は児童図書、松浦は書庫入れと除籍、今村は寄贈を担当します。オリコンニュース(ORICON NEWS)
つまり「石平と早瀬丸」「石平と白井」という人物同士の線だけを見るのでは足りません。
その間には、本を探すこと、返すこと、直すこと、整理すること、受け入れることという図書館の仕事があります。
僕の胸に残るのは、そこです。
人と人が直接つながっているように見えて、実はその間に一冊の本が置かれている。
その本をめぐる小さな出来事が、石平の人生の向きを変えていくのです。

奥平大兼・西野七瀬・青木マッチョら図書館キャストの役柄は?
『税金で買った本』の中心になるのは、やはり石平紀一と図書館で働く人々です。
俳優名と役名だけではなく、「何の仕事を担当している人物なのか」までセットで覚えると、ドラマが格段に分かりやすくなります。
石平紀一役・奥平大兼
主人公の石平紀一を演じるのは奥平大兼さんです。
石平はケンカが強いヤンキー高校生ですが、根は素直で好奇心旺盛。分からないことを曖昧にしたままにできず、納得するまで聞いたり調べたりする人物として設定されています。奥平さんにとって本作は連続ドラマ初主演です。オリコンニュース(ORICON NEWS)+1
第1回で石平を図書館へ導いたのも、その「知りたい」という気持ちでした。
ケンカに巻き込まれる毎日にうんざりしていた石平は、書店で小説「放浪する青」を発見します。
少年時代に好きだった作品と同じタイトルだと気づいたものの、買うお金がない。
そこで借りようと10年ぶりに図書館へ向かいます。
ところが早瀬丸から告げられたのは、石平には10年前から未返却になっている本があるという事実でした。
さらに弁償担当の白井から、なくしているのであれば弁償が必要だと説明されます。まんたんウェブ+1
ここで面白いのは、図書館が石平を説教して「良い子」に変える場所ではないことです。
彼を動かしているのは、「どうしてそうなるんだ」「それって何なんだ」という疑問。
僕は、そこにこの主人公の強さを感じます。
暴れる力ではなく、分からないものから逃げない力です。
奥平さん自身も制作発表で、本作をきっかけに本を読み始めたと明かしています。役の石平だけでなく、演じる側にも「知らなかった世界へ入る」という変化が重なっているのは興味深いところです。日刊スポーツ
早瀬丸小夜香役・西野七瀬
西野七瀬さんが演じる早瀬丸小夜香は、一般図書係の非正規職員です。
司書資格を持ち、カウンター周辺の接客を中心に担当。利用者の調べものを手伝うレファレンスが好きで、「教えたがり」の一面が強く出ることもある人物です。オリコンニュース(ORICON NEWS)
石平にとって早瀬丸は、図書館という世界の案内人です。
知りたがる石平と、教えたがる早瀬丸。
この二人は、性格だけを見るとかなり違うのに、「知ること」に対して前のめりという点では似ています。
図書館は静かな場所です。
でも、本当に静かなだけの場所ではありません。
誰かが疑問を持ち、誰かがその答えを探す手助けをする。
言葉の音は小さくても、そこで動いている好奇心は大きい。
早瀬丸は、その図書館の熱を石平へ伝える役割を持っているように感じます。
白井里雪役・青木マッチョ
青木マッチョさん演じる白井里雪は、資料係で弁償と本の修理を担当する非正規職員です。
マッチョな外見が印象的ですが、手先が器用で本の修理も担当。本と図書館を守る人物として描かれています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
このキャスティングは、一度見ると忘れにくいですよね。
大きな腕。
強そうな体。
その手で扱っているのは、傷んだ紙です。
僕は白井を見るたび、「強さ」という言葉の意味を少し考えます。
何かを壊せることだけが強さではない。
壊れたものを、時間をかけて元へ戻そうとすることも強さです。
本を守る白井は、石平がこれまで知っていた「ケンカの強さ」とは別の強さを見せる人物になっています。
朝野亜沙子役・磯山さやか
磯山さやかさん演じる朝野亜沙子は児童図書係の非正規職員です。
子どもには優しく、大人には厳しい人物で、人を自分のペースへ巻き込みながら石平にも児童図書係の仕事を経験させていきます。オリコンニュース(ORICON NEWS)+1
児童図書という担当が石平と結びつくのも意味深です。
石平が10年前に借りたまま紛失していたのも児童書でした。
つまり児童図書の棚は、現在の高校生・石平と、小学生だった頃の石平が交差する場所でもあります。
前へ進むために、昔の自分が置き忘れたものと向き合う。
それは本一冊の弁償以上の意味を持っているように思えます。
茉莉野美波役・大友花恋
大友花恋さん演じる茉莉野美波は、図書館へ異動してくる正規職員です。研音の公式出演情報でも役名が確認されています。ケンオン+1
人物紹介では、目立つ仕事や自分への評価を強く意識するタイプとして設定されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
ここで注目したいのは、単なる性格ではありません。
茉莉野が正規職員だということです。
原作『税金で買った本』第5巻の講談社による紹介には、石平が「非正規職員と正規職員の待遇の違い」に悩むエピソードがあることが明記されています。講談社
同じ図書館。
同じ利用者。
同じ本。
それでも働く人の雇用形態や待遇、責任まで同じとは限りません。
茉莉野は「嫌な同僚」という一言で片づけるより、図書館という公共空間の裏側にある働き方の問題を可視化する人物として見ると、作品の奥行きが増してきます。
松浦英理役・入山法子
入山法子さん演じる松浦英理は一般図書係の非正規職員です。
担当は書庫入れと除籍。明るくノリのいい人物でありながら情に厚く、周囲にも目を配る存在として紹介されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
利用者からすると、本は「棚にある」「棚にない」の二択に見えがちです。
けれど、その裏では本を書庫へ移すのか、蔵書から外すのかという判断があります。
本棚は、置いたら完成する場所ではありません。
絶えず中身が動いている。
松浦は、僕たち利用者には見えにくい「本棚の裏側」をドラマへ持ち込む人物です。
今村まひろ役・菊池和澄
菊池和澄さん演じる今村まひろは資料係で寄贈を担当する非正規職員です。
気が弱く、頼まれると断りにくい性格。その性格が大量の寄贈本を引き受ける展開にもつながっていきます。オリコンニュース(ORICON NEWS)
寄贈と聞くと、「無料で本が増えるなら良いことでは?」と思うかもしれません。
でも、図書館には置けるスペースも管理できる量も限りがあります。
善意だから全部受け取れるわけではない。
一方で、善意だからこそ断りづらい。
『税金で買った本』は、こうした現場のジレンマを単なる解説ではなく、今村の性格と結びつけて物語へ変えていくところが面白いのです。

『税金で買った本』悪友・家族・堀田係長のキャストは?
図書館側だけを見ると、『税金で買った本』はお仕事ドラマに見えます。
しかし灰坂、山田、父、母まで相関図へ入れると、「石平はこれからどんな自分として生きるのか」を描く青春ドラマでもあることが見えてきます。
灰坂坑太役・新原泰佑
新原泰佑さん演じる灰坂坑太は石平の悪友です。
クールで女子にもモテる人物で、ケンカが強く誰にもこびない石平に憧れている一方、図書館との出会いによって変わっていく石平にはいら立ちを見せます。オリコンニュース(ORICON NEWS)
僕は、この「いら立ち」を悪意だけで読みたくありません。
昔から一緒だった友達が突然、自分の知らない場所へ通い始める。
遊びに誘っても来ない。
話すことも少しずつ変わっていく。
変わった本人にとっては前進でも、残された側には距離が広がったように見えることがあります。
昨日まで隣を走っていた車が、突然別の出口へハンドルを切る。
灰坂は、そのとき生まれる友情の摩擦を背負う人物なのだと思います。
山田栄介役・下川恭平
下川恭平さん演じる山田栄介も石平の悪友です。
かわいげのある少しおバカな性格で、石平の変化には戸惑いながらも、徐々に受け入れていく人物とされています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
灰坂と山田は同じ「悪友」ですが、役割は同じではありません。
灰坂は変化に抵抗する。
山田は戸惑いながらも、新しい石平を知ろうとする方向へ進む。
この二人の反応が違うからこそ、石平の変化が立体的になります。
主人公が成長したからといって、周囲が一斉に拍手してくれるわけではない。
そのリアルさが、人間関係の温度を作っています。
堀田係長役・川島明
川島明さん演じる堀田係長は、図書館の図書係長を務める正規職員です。
スタッフたちを温かく見守る人物として紹介されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
派手な設定ではありません。
でも、相関図の中では重要です。
正規職員。
非正規職員。
そして高校生アルバイト。
異なる立場の人間が一つの職場で働けば、意見も責任も違ってきます。
その全体を見渡す存在が堀田係長です。
強く引っ張るだけが上司ではありません。
場を壊さない。
人を見ている。
必要なときだけ言葉を置く。
静かな図書館だからこそ、こういう人物の存在感はじわじわ効いてくるのでしょう。
石平りょうこ役・矢田亜希子
矢田亜希子さん演じる石平りょうこは紀一の母です。
昼は弁当屋、夜はスナックで働き、シングルマザーとして紀一を育てています。若い頃はギャルだったという設定もあります。オリコンニュース(ORICON NEWS)
第2回では、石平がなくした児童書を購入して弁償する流れの中で、りょうこが夜の仕事へ出かけていく場面も描かれました。まんたんウェブ+1
わずかな描写です。
けれど、その短さが逆に生活感を残します。
石平の家には石平の暮らしがあり、母には母の時間がある。
15分という夜ドラの短い尺だからこそ、一瞬映る「生活」が人物の背中を説明することがあります。
紀一の父役・平山浩行
平山浩行さん演じる紀一の父は、りょうこと離婚して現在は家を出ています。
結婚していた頃には幼い紀一をさまざまな場所へ連れて行き、「知らないことを知る楽しさ」を伝えていた父親です。オリコンニュース(ORICON NEWS)
この設定を知ると、石平の好奇心が突然生まれたわけではないことが分かります。
図書館へ行ったから急に知的になったのではありません。
もともとあった火が、少年時代に好きだった本との再会で再び灯った。
人が変わるというのは、まったく別人になることだけではないのでしょう。
昔の自分が持っていたものを拾い直すことも、立派な変化です。
石平の父は、今の石平に直接何かを教える存在というより、「なぜ石平は知りたがるのか」という根っこを説明する人物として重要だと僕は感じています。

第1~5回で『税金で買った本』の相関図はどう変わる?
ここは情報の時系列を混同しないことが大切です。
2026年8月27日朝時点で第1~3回は放送済み。第4回は8月27日午後10時45分、第5回は8月31日午後10時45分からの放送予定です。したがって、第4・5回については放送内容ではなく、事前に公開されている番組予告として扱います。バングミ+1
放送済み第1~3回|石平は「利用者」から少しずつ「守る側」へ
第1回では、石平が「放浪する青」を借りるため10年ぶりに図書館へ行き、未返却本の存在を知らされました。
ここで早瀬丸、白井と石平の関係が始まります。まんたんウェブ
第2回では、石平が10年前から未返却になっていた児童書を自分で購入して弁償します。
ところが「放浪する青」は貸出中。
さらに、それまでしていたアルバイトまでクビになりました。まんたんウェブ+1
第3回では、今度こそ借りようとした「放浪する青」が破損していることが判明します。
白井から、ページを破ってしおり代わりにする利用者がいると聞いた石平は、図書館内の本を調べ、破られた紙片を探し始めました。バングミ
この3回を相関図として見ると、石平の立ち位置が変わっていることに気づきます。
第1回の石平は、「自分が読みたい本を借りに来た利用者」でした。
しかし第3回では、自分が壊したわけでもない本のために、図書館の棚を探し回っています。
まだ図書館員ではありません。
それでも心は、少しずつ「利用する人」から「本を守ろうとする人」へ動き始めています。
僕は、この変化がとても好きです。
ドラマによくある劇的な改心ではありません。
昨日まで乱暴だった人間が、翌朝突然別人になるわけでもない。
ステアリングを切る角度はほんの少し。
でも、そのまま走り続ければ、いつか景色は大きく変わる。
石平の成長は、そんな静かな方向転換として描かれています。
放送前の第4回予告|「図書館」と「悪友」が交差する
8月27日放送予定の第4回では、石平が何日も粘り強く探した末、「放浪する青」から破られた紙片を見つけることが予告されています。
早瀬丸と白井も石平の粘り強さに驚き、本は修理され、ようやく借りられることになります。バングミ
さらに重要なのが灰坂と山田です。
遊びの誘いを再び断った石平を不審に思った二人は尾行し、石平が図書館へ入っていくところを目撃すると予告されています。バングミ
ここで、これまで相関図の別々の場所にいた「図書館」と「悪友」が接触します。
石平だけが知っていた新しい居場所。
それを昔からの友達に見られる。
これは、単なる尾行場面以上の意味を持つでしょう。
自分が変わるだけなら、自分の中で完結できます。
でも、その変化を友達が知った瞬間、友情そのものも変化を迫られます。
第4回は、石平の内面の変化が外側の人間関係へ伝わり始める回になりそうです。
なお、第4回の最後には「誰も予想していなかった行動に出る」と予告されていますが、8月27日朝時点では放送前です。
ここではその内容を断定せず、実際の放送で確認したいポイントとして残しておきます。
放送前の第5回予告|山田が図書館の中へ入ってくる
8月31日放送予定の第5回では、石平が図書館でアルバイトを始め、早瀬丸から書架整理について教わることが予告されています。
一方で灰坂と山田は、自分たちを放ってなぜ図書館へ行くのかと石平を問い詰めます。
そして山田が石平を尾行し、実際に図書館の中へ入ってくる展開になる予定です。白井、今村、早瀬丸も山田の怪しい行動を気にかけて集まってきます。バングミ
ここは相関図にとって大きな変化です。
それまでは「石平―図書館」と「石平―悪友」という二つの線でした。
ところが山田が中へ入れば、「悪友―図書館職員」という新しい線が生まれます。
つまり石平だけが二つの世界の橋ではなくなるのです。
僕が今後もっとも気になっているのは、ドラマが石平に「昔の友達」と「新しい居場所」のどちらか一方を選ばせるのかどうか。
僕は、そうならない展開に期待しています。
新しい世界を知ることは、昔の友達を捨てることではありません。
本棚と本棚の間には細い通路があります。
人間関係にも、違う世界を行き来できる通路は作れるはずです。
石平が図書館で学んでいくのは、本の扱い方だけでなく、その通路の作り方なのかもしれません。

『税金で買った本』の相関図が面白い理由は?中心にあるのは「図書館の仕事」
『税金で買った本』の原作は、ずいのさん原作、系山冏さん作画の同名漫画です。
講談社によると、ずいのさんは図書館勤務を経て、2021年に本作で原作者デビューしています。原作も、小学生ぶりに図書館を訪れたヤンキー・石平が、10年前に借りた本をなくしていたことをきっかけに図書館へ通い、やがて働くことになる物語です。講談社+1
この経歴を知ると、本作で図書館業務が細かく描かれることにも納得できます。
さらに講談社の公式ファンブックには、キャラクターやストーリー紹介だけでなく、現役図書館司書への取材による「図書館司書という仕事」や全国の図書館ガイド、設定資料なども収録されています。講談社
つまり『税金で買った本』は、図書館を単なる背景として借りた作品ではありません。
図書館そのものを物語にしようとしている作品なのです。
本当の相関図には「仕事」という一本の線がある
僕がこのドラマの人物相関図を作るなら、石平の横にもう一つ大きな言葉を置きます。
「図書館の仕事」です。
早瀬丸と石平をつなぐのは、レファレンスや書架整理。
白井と石平をつなぐのは、未返却本の弁償や傷んだ本の修理。
朝野の担当は児童図書。
松浦は書庫入れと除籍。
今村は寄贈です。オリコンニュース(ORICON NEWS)
人物を知れば、図書館の仕事が見える。
仕事を知れば、その人物がなぜ必要なのか分かる。
人物紹介と職業紹介が同じ線上にある。
ここが、『税金で買った本』の相関図を普通の青春ドラマより面白くしている部分です。
正規・非正規・アルバイトも「見えない相関図」になっている
もう一つ僕が注目しているのが、雇用形態です。
早瀬丸、白井、朝野、松浦、今村は非正規職員。
茉莉野と堀田係長は正規職員として紹介されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
そして石平は、これから高校生アルバイトとしてそこへ加わります。
同じ建物にいる。
同じ本を触る。
同じ利用者と向き合う。
それでも立場や待遇、任される責任は同じではない。
原作第5巻でも、非正規職員と正規職員の待遇差はテーマとして扱われています。講談社
普段、僕たちが図書館を利用するとき、カウンターの向こうにいる人が正規職員なのか非正規職員なのか、どんな担当を持っているのかまで意識することは多くありません。
だからこそ、この設定には意味があります。
『税金で買った本』が描いているのは、普段「そこにある」としか思っていなかった図書館が、実は誰かの細かな仕事によって毎日維持されているという事実です。
言ってみれば、見えない仕事を見える物語へ変えている。
僕は、そこがこのドラマの強い独自性だと考えています。
「見た目」と「役割」を少しずらしたキャスト配置も面白い
配役にも、分かりやすいギャップがあります。
象徴的なのは白井里雪役の青木マッチョさんです。
見るからに力強い人物が担当するのは、紙の破れや本の傷みに向き合う繊細な修理。
早瀬丸も「静かに本を貸す司書」というイメージだけには収まらず、レファレンスが大好きで教えたがり。
そして主人公の石平も、ケンカが強く態度は荒いのに、誰よりも「なんで?」を放っておけません。
一冊の本を背表紙だけで判断できないように、人間も見た目だけでは中身まで分からない。
『税金で買った本』は、そのメッセージを長い説教で説明するのではなく、キャラクターの外見と役割を少しずらすことで見せているように僕は感じます。
奥平大兼・西野七瀬・青木マッチョの三人が序盤の軸になる
制作発表には奥平大兼さん、西野七瀬さん、青木マッチョさんがそろって登壇しました。
西野さんは連続ドラマ初主演となる奥平さんについて、撮影中に疲れた顔を見せない姿勢にも触れています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
劇中でも、序盤は石平、早瀬丸、白井の三人が強く結びついています。
僕には、この三人が「少年」「案内役」「ルールを示す人」のように見えます。
早瀬丸が、知らなかったことへ入り口を作る。
白井が、公共の本を扱う責任を示す。
そして石平は、二人から教えられながらも、そのまま受け入れるのではなく自分で動いて確かめる。
そこが石平らしい。
「正しいから従う」ではなく、「自分で分かりたいから動く」。
その性格があるから、図書館という舞台が単なる社会勉強の場で終わらないのでしょう。
「税金で買った本」というタイトルが全員をつないでいる
そして最後に忘れたくないのが、作品タイトルです。
図書館に置かれている本は、特定の一人だけのためのものではありません。
石平は、なくした本を弁償する。
白井は、傷んだ本を修理する。
今村は、寄贈された本と向き合う。
松浦は、蔵書を書庫へ移したり除籍したりする。
早瀬丸は、本や情報を必要とする利用者と図書館をつなぐ。
仕事内容は違っていても、全員が「公共の資料を、次の誰かへどう渡すのか」という問題につながっています。
だから『税金で買った本』というタイトルは、単なる目を引く言葉ではないと僕は考えます。
みんなのお金で支えられている場所。
みんなが使える本。
みんなのものだからこそ、守るルールがある。
そして、そのルールを実際に支えている人がいる。
一冊の本を入り口に、利用者のマナー、働き方、友情、家族、学ぶことの楽しさまで物語が広がっていく。
僕には『税金で買った本』が、図書館を舞台にしたドラマというより、一冊の本から社会を覗き込むドラマに見えています。
閉じた本を開けば、それまで知らなかった世界があります。
10年ぶりに図書館の扉を開いた石平も、同じように自分の知らなかった世界を一ページずつ読み始めたのでしょう。
まとめ|『税金で買った本』キャスト相関図は3方向+仕事で見ると分かりやすい
ドラマ『税金で買った本』は、奥平大兼さんが連続ドラマ初主演を務め、ヤンキー高校生・石平紀一を演じるNHK夜ドラです。
2026年8月24日午後10時45分にスタートし、全32話が予定されています。講談社+1
西野七瀬さん、青木マッチョさん、磯山さやかさん、大友花恋さん、入山法子さん、菊池和澄さん、川島明さんらが図書館側を構成。
新原泰佑さんと下川恭平さんが石平の悪友、矢田亜希子さんと平山浩行さんが家族として石平の背景を形作ります。オリコンニュース(ORICON NEWS)
相関図を最短で理解するなら、「図書館=新しい世界」「灰坂・山田=これまでの世界」「父母=好奇心の原点」という三方向で見ると分かりやすいです。
そして、一歩深く見るなら「誰と誰がつながっているか」だけでなく、「どんな図書館の仕事を通してつながったのか」にも注目してみてください。
そこまで見えた瞬間、このドラマの相関図はただの人物一覧ではなくなります。
本棚の間には通路があります。
人と人の間にも、まだ名前のついていない道があります。
石平が図書館で見つけていくのは、読みたかった本だけではないのでしょう。
自分は何が好きなのか。
誰と一緒にいたいのか。
何を知りたいのか。
僕には、石平がまだ最後まで読み切れていない「自分」という一冊を、ゆっくり開いていく物語に見えています。
※キャスト・役柄・放送情報は、講談社の作品・書籍情報、出演者所属事務所の公式情報、放送局公式情報を掲載する番組表などをもとに、2026年8月27日朝時点で確認しています。第4回・第5回については放送前の予告情報であり、実際の本編では描写や展開の見え方が異なる場合があります。バングミ+3講談社+3ケンオン+3
よくある質問
ドラマ『税金で買った本』の主演は誰ですか?
主演は奥平大兼さんです。
主人公のヤンキー高校生・石平紀一を演じています。本作は奥平さんにとって連続ドラマ初主演作です。オリコンニュース(ORICON NEWS)
西野七瀬さんと青木マッチョさんは何役ですか?
西野七瀬さんは、一般図書係の非正規職員早瀬丸小夜香役です。
青木マッチョさんは、資料係で弁償・本の修理を担当する非正規職員白井里雪役。序盤から二人とも石平が図書館のルールや仕事を知っていくうえで重要な存在です。オリコンニュース(ORICON NEWS)
『税金で買った本』はいつ放送?全何話ですか?
NHK総合の夜ドラとして2026年8月24日にスタートし、全32話です。
基本放送は月曜~木曜の午後10時45分~11時。2026年8月27日朝時点では第3回まで放送済みで、第4回は8月27日午後10時45分、第5回は8月31日午後10時45分から放送予定です。オリコンニュース(ORICON NEWS)+2バングミ+2
岸本 湊人
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