「ラストノート」第5話の展開を振り返る!中盤の山場で起きた取り返しのつかない嘘

1200×800px想定、横長6:4。大人の純愛ドラマを象徴する夜の駅コンコース。中央に大きなピオニーの花を描いた絵画を配置し、その前で49歳前後の女性と30歳前後の男性が少し距離を空けて向き合う。人物は実在俳優に似せないオリジナル。左側は青灰色の光で「消せない過去」、右側は柔ら 国内ドラマ
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『ラストノート』第5話は、13年前のピオニーの記憶と澄晴の過去が重なり、二人の恋が「嘘から本当」へ反転した転換回です。

2026年8月6日放送の第5話では、葵が花の香りを失った理由、澄晴が背負う詐欺の過去、優子の執着、そして13年前から続いていたピオニーの記憶が一本につながりました。

夜更けに第5話を見終えたあと、僕の胸に残ったのは澄晴の告白そのものより、本気で誰かを好きになった瞬間に、過去の偽りがいちばん重くなった皮肉でした。

第5話で突然、新しい巨大な嘘が発覚したわけではありません。

第1話から積み上げられてきた「恋愛感情を利用して人を騙してきた澄晴」という過去が、本物の恋を知ったことで、それまでとはまったく違う意味を持ち始めたのです。

『ラストノート』第5話のあらすじネタバレ|何が起きた?

結論から言うと、第5話は葵と澄晴の距離が最も近づく一方で、二人がそれぞれ封じ込めてきた過去から逃げられなくなる回でした。

『ラストノート』フジテレビ木10ドラマ【公式】/2026-09-24の公式画像投稿

公式画像・告知投稿(作品全体/2026-09-24公開)。公式掲載タイトル:ラストノートの公式投稿。 2026年・第1シーズンの作品全体に関連する公式画像・告知投稿。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事の対象に関連する番組公式投稿です。「今夜」などの表現は投稿当時のものです。予告・告知と本編の結果は区別してください。

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公式掲載元確認日:2026-11-01。掲載当時の情報と現在の放送状況は区別してください。

『ラストノート』は内田有紀さんと寺西拓人さんがダブル主演を務めるフジテレビ系木曜劇場。完全オリジナル脚本で、異なる人生を歩いてきた男女が静かに惹かれていく“大人の純愛”を描いています。タイトルの「ラストノート」は、香水をつけて時間が経ったあと、最後に残る香りを意味します。

第5話「消せない過去・・・あなたに恋する資格なんてない」は、2026年8月6日に放送されました。公式あらすじでは、一瀬葵(内田有紀)が樋口澄晴(寺西拓人)といる時だけ再び花の香りを感じ、その理由を探り始めるところから物語が動きます。

主要な展開を整理すると、次のようになります。

ポイント 第5話で明らかになったこと
放送日 2026年8月6日
葵の嗅覚 10年以上前から花の香りだけ分からなくなっていた
香りが戻る条件 澄晴と一緒にいる時に花の香りを感じる
澄晴の過去 恋愛感情を利用して相手に絵を買わせる仕事に関わっていた
優子 澄晴を諦められない気持ちを葵に打ち明ける
ピオニー 絵を描いたのは澄晴だった
13年前 葵が落としたピオニーを拾った青年が若き日の澄晴だった
ラスト 澄晴が葵への本当の思いを告白する

その中心にいるのが、49歳の葵と30歳の澄晴です。

二人は最初から純粋な恋愛関係だったわけではありません。むしろこのドラマは「騙すこと」と「信じること」が複雑に絡んだところから始まりました。

第2話の公式あらすじでは、澄晴は葵をそれまで相手にしてきた人たちと同じような「カモ」と考えようとしながらも、なぜか行動に踏み出せなくなっていました。一方、葵も親友・優子を騙した澄晴の正体を探る目的で彼に近づいていました。

フジテレビ公式/2026-07-30公開の公式映像

予告映像(第5話/2026-07-30公開)。公式掲載タイトル:8/6木10ドラマ「ラストノート」第5話30秒予告。 この記事で扱う対象に対応する公式資料です。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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つまり二人とも、最初は本心をすべて見せていなかった。

それが第3話、第4話を経て少しずつ変わります。

第3話では澄晴が優子に絵を買わせようとした契約を自ら破棄し、勤務先を辞める決意を固めます。第4話では会社を辞めた澄晴が、葵に160万円を必ず返すと約束し、アルバイトを掛け持ちして返済のために働き始めました。

ここまでの流れがあるから、第5話が効いてくるのです。

「悪い仕事を辞めました」で終わる話ではない。

仕事を辞めても、過去についた嘘までは辞めることができない。

第5話は、そこまで踏み込んだ回でした。

※画像はAIによるイメージ

葵はなぜ花の香りを失った?劇中で示された13年前への手掛かり

劇中で示された事実として、葵は10年以上前から花の香りだけを感じられなくなっていました。第5話では、その背景に調香師としての夢を断念した経験と強い自責の念があったことが語られます。

かつて葵は調香師として夢をかなえようとしていました。

しかし、夢が現実になろうとする段階で周囲からさまざまな意見や期待を受け、自分自身を信じられなくなっていきます。

最終的に葵は、自分の力不足だとしてプロジェクトから降りました。

その結果、一緒に取り組んできた仲間の夢まで壊してしまったという思いを抱えることになります。FOD公式情報では、この深い自責の念とともに、葵が自分にとって大切だった花の香りを感じられなくなった流れが説明されています。

ここは医学的な一般論として断定するのではなく、あくまで『ラストノート』の劇中設定として受け取るのが適切です。

フジテレビ公式/2026-08-27公開の公式映像

予告映像(第9話/2026-08-27公開)。公式掲載タイトル:9/3木10ドラマ「ラストノート」第9話30秒予告。 2026年・第1シーズンの第9話の公式映像。この記事の対象話とは別の映像です。予告には先の展開が含まれる場合があります。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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第5話で葵が心療内科を受診すると、劇中の医師から、強い感情を伴う記憶と嗅覚のつながりについて説明され、澄晴が「最も幸せだった頃」に関係する人物ではないかという可能性を示されます。

この言葉によって、葵は13年前へと意識を向け始めます。

調香師になる夢が現実になりかけていた頃。

自分を信じ、未来を楽しみにしていた頃。

まだ花の香りを失う前の自分。

その時間の中に、澄晴がいたのではないか――。

ここで第2話の描写も効いてきます。

第2話では、澄晴から一輪のピオニーを渡された葵が一度だけ香りを感じて涙を流しました。しかし帰宅後、同じ花に顔を近づけても香りは感じられませんでした。

当時は「なぜ一瞬だけ香ったのか」が分からなかった。

第5話まで来ると、その現象が澄晴という人物、ピオニー、そして13年前の幸福な記憶へ向かう伏線だったことが見えてきます。

僕がこの脚本で好きなのは、澄晴を「葵を治療する人」にしていないところです。

澄晴が不思議な力で葵を変えたわけではない。

彼との再会によって、葵の中に閉じ込められていた記憶が動き始めた。

僕にはそう映りました。

人は、大切だったものほど傷ついたあとに避けることがあります。

夢そのものが嫌いになったのではなく、夢を信じていた頃の自分を見るのが苦しい。

葵にとって花の香りは、そんな「昔の自分へ戻る扉」だったのかもしれません。

フジテレビ公式/2026-09-03公開の公式映像

予告映像(第10話/2026-09-03公開)。公式掲載タイトル:9/10木10ドラマ「ラストノート」第10話30秒予告。 2026年・第1シーズンの第10話の公式映像。この記事の対象話とは別の映像です。予告には先の展開が含まれる場合があります。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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※画像はAIによるイメージ

第5話の「取り返しのつかない嘘」とは?澄晴の詐欺と警察で突きつけられた現実

結論として、「取り返しのつかない嘘」とは第5話で新しくついた嘘ではなく、澄晴が過去に恋愛感情を利用して人を信じ込ませ、絵の購入へ誘導してきた行為そのものだと考えられます。

ここは第1話から第5話までを続けて見ると、意味がよりはっきりします。

澄晴はクダラワークスで、人の好意につけ込む仕事に関わっていました。

FOD公式の第3話レビューでは、優子を再び騙して絵を購入させようとした澄晴が、最終的に契約書を破り、上司の新谷に退職を告げた展開が整理されています。優子にも恋愛感情がなかったことを認め、それまでの言動が偽りだったと謝罪しました。

つまり澄晴が使っていた最大の道具は、「好きだと思わせること」でした。

相手に自分を信じさせる。

特別な存在だと思わせる。

その感情を利用して商品である絵の契約へつなげる。

第5話で過去の仲間・平野龍太(草川拓弥)たちが追い詰められている場面に遭遇した澄晴は、元上司から、恋愛感情を利用して人を操ることも恐怖によって人を動かすことも、人の心を利用している点では変わらないという厳しい趣旨の言葉を突きつけられます。

ここで澄晴の過去の意味が反転します。

第1〜2話までの澄晴にとって「好き」は仕事で使える言葉でもありました。

第3話では、その偽りから降りる決断をする。

第4話では160万円を返すため、自分の労働で金を作ろうとする。

そして第5話。

葵を本当に好きになったことで初めて、過去に他人の「好き」という感情を利用した行為が、自分の中で耐え難い重さを持ち始めるのです。

僕はここが、第5話最大の山場だと思っています。

悪い行為だと頭で理解することと、自分が同じ感情を経験したあとで理解することは違う。

人を信じる怖さ。

誰かを失いたくない苦しさ。

相手の言葉ひとつで一日中気持ちが揺れてしまうほどの恋。

それを自分自身が知ってしまったからこそ、澄晴は、自分が過去に扱ってきた感情の重さから逃げられなくなったのでしょう。

警察へ行った澄晴は、なぜ救われなかったのか

第5話では澄晴が自ら警察へ向かい、自分がしてきたことを話します。

FOD公式レビューでは、その場で澄晴が「現時点では逮捕するのが難しい」という趣旨を告げられる展開が紹介されています。これは一般的な法律判断として説明されているのではなく、あくまでドラマ本編で澄晴に示された判断です。

この描写が重要なのは、澄晴が望んだ「分かりやすい罰」が与えられなかったことです。

捕まれば、罰を受けられる。

罰を受ければ、いつか償い終えられる。

そんな単純な道筋さえ、この作品は澄晴に与えません。

僕はここに、『ラストノート』の倫理的な厳しさを感じました。

フジテレビ公式/2026-09-10公開の公式映像

予告映像(作品全体/2026-09-10公開)。公式掲載タイトル:9/17木10ドラマ「ラストノート」最終話30秒予告。 2026年・第1シーズンの作品全体に関連する公式映像。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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法的な処分と、人を傷つけたことへの責任は、ドラマの中では同じものとして描かれていない。

会社を辞めても終わらない。

金を返しても終わらない。

警察へ話しても、自動的に心が軽くなるわけではない。

だから澄晴は、自分には葵を好きでいる資格がないと考え、離れようとします。

これは「自分は悪人だから恋をしてはいけない」という単純な自己否定ではありません。

本当に人を好きになったからこそ、自分が過去に偽物の恋を使ってきたことが許せなくなった。

第5話の「消せない過去」は、そこにあるのだと思います。

※画像はAIによるイメージ

優子の告白とピオニーの絵|13年前の記憶はどうつながった?

第5話後半では、優子の澄晴への思いが葵に直接伝えられる一方、ピオニーの絵をきっかけに葵と澄晴が13年前すでに出会っていた事実がつながります。

澄晴だけが過去に揺さぶられているわけではありません。

佐川優子(坂井真紀)もまた、二人の関係が近づいていくことに強い不安を感じています。

第5話で優子は葵と澄晴を自宅での食事に招き、二人がお互いをどう思っているのか確かめるような質問をします。

さらに澄晴が帰ったあと、優子は自分が澄晴を好きで、諦めることができないという思いを葵へ打ち明けます。FOD公式レビューでも、この場面は葵への強い牽制として取り上げられました。

ただし僕は、優子を単純な「恋の邪魔をする人物」として見るだけでは惜しいと思っています。

優子もまた、失うことを怖がっている人物だからです。

一方で葵は夢を失った。

澄晴は画家になる未来を手放し、他人の感情を利用する仕事へ流れた。

三人とも形は違っていても、「自分にはもう残された時間や可能性が少ないのではないか」という焦りを抱えています。

だから優子の感情は強くなり、澄晴の罪悪感は深くなり、葵は新しい恋へ踏み出すことをためらう。

若い恋愛ドラマなら「誰と誰が結ばれるのか」が中心になる場面でしょう。

でも『ラストノート』の場合、本当の敵は別の誰かではなく、それぞれが長年抱えてきた「もう遅い」という感覚なのだと僕は感じます。

フジテレビ公式/2026-09-09公開の公式映像

作品紹介・公式告知(第10話/2026-09-09公開)。公式掲載タイトル:9/10木10ドラマ「ラストノート」第10話みどころ。 2026年・第1シーズンの第10話の公式映像。この記事の対象話とは別の映像です。予告には先の展開が含まれる場合があります。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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ピオニーの絵を描いたのは誰?

答えは、樋口澄晴です。

第5話終盤、罪悪感から葵の前を離れようとする澄晴と葵は、駅のコンコースに飾られたピオニーの絵の前で再び向き合います。

そこで澄晴は、その絵を自分が描いたと告白します。

実はこの伏線も、第5話になって突然生まれたものではありません。

第3話を振り返ったFOD公式レビューでは、駅に飾られているピオニーの作品が、澄晴が2013年の絵画コンクールで大賞を受賞した作品であることがすでに示唆されていました。

そして第5話で、13年前の記憶が完全につながります。

調香師としての夢がかなう直前だった葵。

花を抱えて歩いていた彼女。

落ちた一輪のピオニー。

それを拾い、葵へ渡した若い青年。

その青年こそ、若き日の澄晴でした。

※画像はAIによるイメージ

ここで、葵が澄晴と一緒にいる時だけ花の香りを感じるという謎にも、物語上の答えが与えられます。

現在の澄晴は、葵にとって突然現れた新しい誰かではなかった。

花の香りを失う前。

夢を信じていた頃。

人生で幸福を感じていた時間。

その記憶の中に、澄晴はすでに存在していたのです。

僕は、これを「運命だから結ばれる」という単純な設定には感じませんでした。

もっと重要なのは、葵が忘れていた「幸福だった自分」と現在の澄晴がつながったことです。

ピオニーの絵を見ていると、葵はなぜか幸せな気持ちになった。

澄晴のそばでは、失ったはずの花の香りを感じた。

頭では思い出せなくても、幸福だった感覚だけはどこかに残っていた。

作品タイトルの「ラストノート」が、時間がたって最後に残る香りを意味することを考えると、ここにはとても美しい重なりがあります。

出来事そのものは薄れても、最後に残った感情は消えない。

葵に残っていた13年前の“ラストノート”が、澄晴との再会によって再び香り始めた。

僕は第5話を、そんな物語として受け取りました。

フジテレビ公式/2026-09-02公開の公式映像

作品紹介・公式告知(第9話/2026-09-02公開)。公式掲載タイトル:9/3木10ドラマ「ラストノート」第9話みどころ。 2026年・第1シーズンの第9話の公式映像。この記事の対象話とは別の映像です。予告には先の展開が含まれる場合があります。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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『ラストノート』第5話を考察|なぜ「本当の恋」が澄晴をいちばん苦しめたのか

僕が第5話で最も重要だと思うのは、澄晴が「嘘をやめたから本物になった」のではなく、本物の感情を知ったことで過去の嘘から逃げられなくなった点です。

第1〜5話の流れを一本につなぐと、その変化がよく分かります。

第2話の澄晴は、葵を仕事の対象と同じように割り切ろうとしていました。

第3話では、優子に絵を買わせるための契約を破り、自らクダラワークスを辞める方向へ踏み出します。

第4話では、葵が肩代わりした160万円を返すと約束し、自分で働いて返済を始めようとします。

そして第5話で、ようやく恋そのものを理解する。

この順番が重要です。

普通なら「詐欺をやめた→反省した→恋をした→幸せになる」という再生物語にもできます。

しかし『ラストノート』は逆でした。

恋をしたからこそ、罪が重くなる。

誰かを好きになったからこそ、自分が奪ってきた感情の大きさを知る。

澄晴にとって恋は救済であると同時に、過去を照らしてしまう光でもあったのです。

そこに僕は、このドラマならではの成熟した視点を感じます。

第5話の新しい読み|「香り」と「嘘」は正反対の性質を持っている

ここで僕が注目したいのが、「香り」と「嘘」の対比です。

嘘は、相手に何かを信じさせるため意図的に作るものです。

一方、『ラストノート』で描かれる香りは、葵の意思とは関係なく突然よみがえります。

忘れようとしても香る。

隠そうとしても残る。

コントロールできない。

つまり第5話では、人が作り出す偽りの言葉と、身体に残っていた偽れない記憶が正反対のものとして置かれているように見えるのです。

澄晴は言葉で人を騙してきました。

しかし葵の記憶を動かしたのは、彼の巧みな言葉ではなく、一輪のピオニーと13年前から残っていた感覚でした。

そして最後、そんな澄晴が初めて、自分でも制御できない「好き」という感情を葵へ伝える。

この構造が、第5話の告白をただのラブシーンでは終わらせていません。

偽りの感情を作ることができた男が、作ることのできない感情に捕まった。

僕にはそこが、とても切なく見えました。

※画像はAIによるイメージ

「過去を消さない」から澄晴の再生に意味がある

僕は、澄晴の過去を恋愛によって帳消しにしなかったことも、この作品の大切な部分だと思います。

会社を辞めた。

160万円を返そうとしている。

警察へも話した。

葵を本気で好きになった。

それでも、過去に傷つけた人がいなくなるわけではありません。

だから「いい人になったから全部許される」という展開にはならない。

澄晴に必要なのは、過去を消す魔法ではなく、過去を抱えた状態で次の選択を変え続けることなのだと思います。

それは派手ではありません。

むしろ、とても地味です。

嘘をつかない。

逃げない。

返すべきものを返す。

傷つけたことを忘れない。

そして、自分が誰かを本気で好きになったからといって、それを免罪符にしない。

そんな選択の積み重ねだけが、この先の澄晴を変えていくのではないでしょうか。

第6話につながる展開は「公式予告」として分けて考える

ここから先は第5話で放送された事実ではなく、フジテレビが公開した第6話公式あらすじで確認できる情報です。

『ラストノート』フジテレビ木10ドラマ【公式】/2026-09-17の公式動画投稿

作品紹介・公式告知(作品全体/2026-09-17公開)。公式掲載タイトル:ラストノートの公式投稿。 2026年・第1シーズンの作品全体に関連する公式映像。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事の対象に関連する番組公式投稿です。「今夜」などの表現は投稿当時のものです。予告・告知と本編の結果は区別してください。

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第6話では、ピオニーの絵の前で澄晴から思いを告げられた葵が、その気持ちと向き合っていきます。

一方、龍太は優子が働くスナックを訪問。上司・新谷寛也(淵上泰史)から厳しいノルマを課せられ、優子に絵を買ってもらおうと接近します。さらに、澄晴が自分のしてきたことを警察に話したことによって、以前勤めていたクダラワークスに捜査の手が及んでいることも公式あらすじで明示されています。

つまり、第5話での澄晴の行動には続きがあります。

警察へ話したことで、自分だけの問題では済まなくなっていく。

龍太はその影響を受け、澄晴の行動を激しく非難する。

ここで次に問われるのは、「真実を話せばすべて正しくなるのか」でしょう。

僕は第5話を見ながら、嘘にはもちろん余波があるけれど、真実にもまた余波があるのだと感じました。

本当のことを話せば、誰も傷つかないわけではない。

正直になれば、すべてが丸く収まるわけでもない。

それでも澄晴は、「都合の悪いことを嘘で隠して生きる道」から降りようとしている。

だからこそ第6話以降は、彼がその選択の結果まで引き受けられるのかが、本当の意味での償いを考えるポイントになっていくはずです。

なお、第6話放送直前のフジテレビ発表では、見逃し配信の累計が1000万再生を突破したことに加え、優子をめぐる展開がSNSのリアルタイム視聴でも話題になっていることが紹介されました。作品の注目が単なる年の差恋愛だけでなく、登場人物の危うい感情や人間関係へ広がっていたこともうかがえます。

『ラストノート』フジテレビ木10ドラマ【公式】/2026-09-24の公式画像投稿

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『ラストノート』第5話のまとめ

『ラストノート』第5話では、葵が10年以上前から花の香りを感じられなくなった背景が描かれ、澄晴といる時だけ香りを感じる謎が13年前の記憶へつながりました。

第2話で一瞬だけ感じたピオニーの香り、第3話までに示されていた澄晴とピオニーの絵の関係、そして第5話で明らかになった13年前の出会い。それまで別々に見えていた伏線が、一気につながった回です。

同時に澄晴は、恋愛感情を利用して人に絵を買わせてきた過去を改めて突きつけられました。

第3話で会社を辞め、第4話では160万円を返すために働き、第5話では警察へ向かう。

それでも過去は消えません。

だから僕は、第5話を「澄晴が許された回」だとは思いません。

許されることより先に、自分がしたことを本当の意味で理解し始めた回だったのではないでしょうか。

そしてそのきっかけになったのが、葵への恋でした。

偽物の「好き」を使ってきた人間が、本物の「好き」を知る。

その瞬間に過去の嘘が最も痛くなる。

だからこそ、ピオニーの絵の前で伝えられた澄晴の思いには重さがありました。

『ラストノート』という作品は、過去を消す物語ではなく、過去が残した香りを抱えたまま、それでも次の人生を選び直せるのかを描いているのかもしれません。

花の香りは戻り始めた。

でも、それは昔と同じ場所へ戻ったということではない。

13年前には選べなかった未来を、今の葵と澄晴がもう一度選び直すための始まりなのだと、僕は感じます。

ドラマが終わったあとも、一輪のピオニーの残り香のように、第5話の余韻は静かに胸に残り続けました。

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フジテレビ公式/2026-08-26公開の公式映像

作品紹介・公式告知(第8話/2026-08-26公開)。公式掲載タイトル:8/27木10ドラマ「ラストノート」第8話みどころ。 2026年・第1シーズンの第8話の公式映像。この記事の対象話とは別の映像です。予告には先の展開が含まれる場合があります。対象話のあらすじや本文の個別の主張を証明する資料とは分けて掲載しています。。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。

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『ラストノート』フジテレビ木10ドラマ【公式】/2026-09-24の公式画像投稿

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よくある質問

『ラストノート』第5話はいつ放送された?

『ラストノート』第5話「消せない過去・・・あなたに恋する資格なんてない」は、2026年8月6日(木)に放送されました。フジテレビ系木曜劇場の作品で、内田有紀さんと寺西拓人さんがダブル主演を務めています。

第5話でピオニーの絵を描いたのは誰?

樋口澄晴です。

第5話終盤、澄晴自身が駅のコンコースにあるピオニーの絵を描いたことを葵へ打ち明けます。その言葉をきっかけに、13年前、葵が落とした一輪のピオニーを拾った青年が若き日の澄晴だったこともつながります。

第5話の「取り返しのつかない嘘」とは何?

第5話で突然新しい巨大な嘘が判明したわけではありません。

大きなポイントは、澄晴が過去に恋愛感情を利用して相手を信じ込ませ、絵を買わせる仕事に関わっていたことが「消せない過去」として本人へ突き返されたことです。

第3話ではその仕事から離れ、第4話では160万円の返済を始めようとしますが、第5話で本当の恋を知ったことで、過去に他人の恋心を利用した行為の重さを澄晴自身が初めて深く理解する構造になっています。

執筆:岸本 湊人

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