『ブラックトリック』は脚本7人・演出3人を中心に、映画級の撮影陣と専門監修が組む厚みのある制作体制です。
GACKT演じる浦真鷲直人の「弁護士×一級建築士×でっち上げの天才」という異色の人物像を支えるのは、俳優だけではありません。『HERO』『ガリレオ』『コンフィデンスマンJP』『大奥』などに携わったスタッフと、世代も経歴も異なる7人の脚本家が集まっています。フジテレビ+1
『ブラックトリック』のスタッフ一覧は?脚本7人・演出3人が参加
『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』の主要制作陣は、脚本7人、演出3人、プロデュース・プロデューサー3人です。
フジテレビ公式サイトは脚本家7人を「担当話順」で掲載。演出は三橋利行、下畠優太、林徹が担当し、制作協力はFILM、制作著作はフジテレビジョンです。フジテレビ
なお、「ブラックトリック 監督」と検索する人も多いと思いますが、公式クレジット上の表記は「監督」ではなく「演出」です。
主な制作スタッフを整理すると、次のようになります。
担当 スタッフ
脚本 吉髙寿男、市東さやか、阿部沙耶佳、萩森淳、北浦勝大、鈴木洋介、金沢達也
演出 三橋利行、下畠優太、林徹
プロデュース 牧野正
プロデューサー 大野公紀、古郡真也(FILM)
主題歌 GACKT「STAND ALONE」
撮影監督 佐光朗
照明 加瀬弘行
音楽 植田能平
制作協力 FILM
制作著作 フジテレビジョン
特に映像面で注目したいのが、撮影監督の佐光朗と照明の加瀬弘行です。
フジテレビは本作の発表段階で、映画『キングダム 大将軍の帰還』で日本アカデミー賞の最優秀撮影賞を受賞した佐光朗、最優秀照明賞を受賞した加瀬弘行が参加すると紹介しています。フジテレビ
つまり『ブラックトリック』は、テレビドラマの脚本・演出だけでなく、画面そのものの質感を映画的に作り込むスタッフまで配置した作品だと分かります。
浦真鷲がいる法廷、はかり建築設計事務所、政治家・古瀬義親(北村一輝)の周囲では、同じ会話劇でも光や空間の圧力が違う。
映像制作の現場を経験してきた僕には、ここが本作のスタッフ構成を読むうえで最初の重要ポイントに映ります。

『ブラックトリック』の脚本家7人は誰?代表作と経歴を個別解説
『ブラックトリック』の脚本家は、吉髙寿男、市東さやか、阿部沙耶佳、萩森淳、北浦勝大、鈴木洋介、金沢達也の7人です。
フジテレビはこの7人を「担当話順」として発表しています。ただし公式のメインスタッフページでは「第何話を誰が担当したか」という完全な対応表までは掲載していないため、名前の並びだけから各話担当を機械的に断定しない方が正確です。フジテレビ
ここが、以前の記事より一歩踏み込んで押さえておきたい点です。
「脚本家が7人いる」という人数だけを見るより、それぞれがどんな物語を書いてきたのかを知る方が、『ブラックトリック』の振れ幅が見えてきます。
吉髙寿男|連続ドラマからアニメまで手掛ける経験豊富な書き手
吉髙寿男は、『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』の脚本を担当。同作の公式スタッフ紹介では過去作として『刑事7人』『7人の夫』『ドラゴンボール超』などが挙げられています。東海テレビ放送+1
刑事ドラマからハートフルな料理ドラマ、アニメまでジャンルが広いのが特徴です。
過去作だけで本作の作風を断定することはできませんが、僕は、浦真鷲の大胆なキャラクターを動かしながら複雑な事件情報を娯楽として見せるうえで、こうしたジャンル横断型の経験は相性が良いと感じます。
市東さやか|ヤングシナリオ大賞から月9へ
市東さやかは、第34回フジテレビヤングシナリオ大賞を『瑠璃も玻璃も照らせば光る』で受賞した脚本家です。
その後も『真夏のシンデレラ』『Dr.アシュラ』『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』『LOVED ONE』などを担当し、2026年の『ブラックトリック』にも参加しています。フジテレビ+1
若い人物の感情を扱う作品から医療、捜査ものまで経験している点が興味深いところです。
浦真鷲のトリックだけでなく、彼に反発しながらも少しずつ影響を受けていく麻生縁(志田未来)の感情を描く本作では、「事件」と「人物」の両方を動かす力が必要になります。
阿部沙耶佳|繊細な感情とコミカルな会話を描く
阿部沙耶佳は、アニメ制作会社での制作業務や3DCGクリエイターを経て脚本家になったという異色の経歴を持ちます。
所属するFILM Writer’s Roomのプロフィールでは、淡い恋心や寂しさがぶつかる感情描写、コミカルな会話劇などを持ち味として紹介。2026年には『東京P.D. 警視庁広報2係』でチーフ脚本を務め、『ブラックトリック』にも参加しています。株式会社FILM Writer’s Room
これは本作を見るうえで面白い材料です。
『ブラックトリック』には法廷の勝敗だけでなく、浦真鷲と縁、白元美志(映美くらら)らの間に、簡単には言葉にできない距離があります。
派手などんでん返しの裏側にある人間の痛みを拾う書き手が入ることで、物語が単なる「天才弁護士の無双劇」で終わりにくくなります。
萩森淳|青春ドラマとサスペンスの両方を経験
萩森淳は、ドラマ・映画『からかい上手の高木さん』の脚本に参加し、『クジャクのダンス、誰が見た?』でも脚本を担当しています。映画では『サバカン SABAKAN』などにも携わっています。TBS+2TBSショッピング+2
ここには、日常の小さな感情をすくう青春物語と、冤罪や過去の事件に迫るサスペンスという二つの方向があります。
『ブラックトリック』も後半へ進むほど、目の前の事件だけでなく「過去に何があったのか」が人物を動かすようになります。
僕は、こうした過去と現在をつなぐ人間ドラマの感覚が、本作の縦軸に厚みを与えている可能性に注目しています。
北浦勝大|サスペンスや専門職ドラマの経験が豊富
北浦勝大は東京藝術大学大学院の映画専攻・脚本領域を修了し、フジテレビヤングシナリオ大賞やNHK創作テレビドラマ大賞で佳作を受賞しています。
近年は『キャスター』『最後の鑑定人』『問題物件』などを担当し、2026年には『ブラックトリック』にも参加。事件や専門職を扱う作品が並びます。株式会社FILM Writer’s Room
『ブラックトリック』は法律、建築、企業、政治など大量の情報を扱う作品です。
専門情報を「説明」ではなく「事件をひっくり返す材料」として機能させることが重要であり、北浦の近年の参加作品との共通点として僕が注目するのも、その部分です。
鈴木洋介|アニメ脚本の経験を実写ドラマへ持ち込む
鈴木洋介はアニメ分野での経験が長く、2017年から2025年まで『ドラえもん』の脚本を担当。映画『窓ぎわのトットちゃん』では共同脚本を務め、実写では『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』や『ブラックトリック』に参加しています。株式会社FILM Writer’s Room
7人の中でも、メディアをまたいだ経験が際立つ書き手です。
アニメ脚本は、短い時間の中でキャラクターの目的や状況を明確に見せる設計が求められます。
もちろん、それがそのまま本作に使われていると断定はできません。ただ、事件説明が多い『ブラックトリック』において、複雑な情報をテンポよく見せる感覚との親和性は感じます。
金沢達也|放送作家出身で『暗殺教室』も担当
金沢達也は、萩本欽一が主宰する欽ちゃん劇団への参加を経て放送作家となり、バラエティー、舞台、ドラマなど幅広い分野で活動してきた脚本家です。オリコンニュース(ORICON NEWS)
映画では『暗殺教室』の脚本を担当しました。フジテレビの作品情報でも脚本・金沢達也と明記されています。フジテレビ
現実離れした強い設定を持つキャラクターを、観客が楽しめるエンターテインメントへ落とし込む経験を持つ点は、GACKT演じる浦真鷲とも重なって見えます。
僕が7人を調べ直して最も興味深かったのは、同じタイプの脚本家を7人集めているわけではないことです。
刑事もの、青春、医療、サスペンス、アニメ、映画、バラエティー。それぞれ違う入口を持つ書き手が、一人のダークヒーローを中心に集まっています。
それが、学校、医療、建築、企業、政治と事件の種類を変えながら走れる『ブラックトリック』の幅につながっている――というのが、過去作との共通点から見た僕の分析です。

『ブラックトリック』の監督・演出3人は?三橋利行・下畠優太・林徹
『ブラックトリック』の演出を担当するのは、三橋利行、下畠優太、林徹の3人です。
公式サイトでは、三橋利行の参加作として『わたしの宝物』『監察医 朝顔』『コンフィデンスマンJP』シリーズ、下畠優太は『ブルーモーメント』『うちの弁護士は手がかかる』、林徹は『大奥』シリーズと『信長協奏曲』などが紹介されています。フジテレビ
三橋利行|「人間ドラマ」と「だまし」の両方を知る演出家
三橋利行の経歴で『ブラックトリック』との接点を感じやすいのが、『監察医 朝顔』と『コンフィデンスマンJP』という方向性の異なる作品です。
前者では人物の感情、後者では視聴者の認識をひっくり返す仕掛けが重要になります。
これはあくまで過去作との共通点から見た僕の解釈ですが、『ブラックトリック』にも同じ二面性があります。
浦真鷲の作戦は、種明かしされるまで全貌を見せてはいけない。
一方で、トリックだけを追えば人物が空洞になる。
「何を隠して撮るか」と「どの感情だけは隠さず見せるか」の選択が、本作では非常に重要です。
下畠優太|大量の情報を止めずに見せるテンポ
下畠優太は『ブルーモーメント』『うちの弁護士は手がかかる』などに参加しています。フジテレビ
『ブラックトリック』では、法廷、法律事務所、建築設計事務所、企業、学校、政治家の執務室と舞台が次々に切り替わります。
しかも「事件の説明」「浦真鷲の作戦」「縁の反応」「過去の謎」を同時に進めなければなりません。
映像制作では、情報量が多い作品ほど、全部を丁寧に説明しようとすると速度を失います。
そこで会話、リアクション、カットの切り替え、資料映像を組み合わせ、視聴者に「説明を聞かされた」と感じさせず理解させる必要がある。
本作の現代的なテンポを見ると、演出と編集の設計が脚本と同じくらい重要だと感じます。
林徹|大きな空間と権力構造を見せる
林徹は『大奥』シリーズや『信長協奏曲』などに携わってきました。フジテレビ
時代劇と現代リーガルドラマでは世界観は異なります。
ただ、僕が共通項として見るのは、「誰が力を握っているのか」を人物と空間の配置で見せる必要がある点です。
『ブラックトリック』後半では、大物政治家・古瀬義親という存在が物語の中心へ近づきます。
個人の依頼を解決するドラマから、浦真鷲が権力そのものと向き合うドラマへ変化すると、画面に求められるスケールも変わる。
3人の演出家は単なるスケジュール上の分担ではなく、物語の局面ごとに異なる温度を作れる布陣として見ると、本作の映像がさらに面白く感じられます。

プロデューサー・撮影・専門監修は?『HERO』『コンフィデンスマンJP』の経験も集結
制作全体を支えるのは、プロデュースの牧野正、プロデューサーの大野公紀と古郡真也(FILM)です。
公式サイトでは、牧野正の代表的な参加作として『ガリレオ』『HERO』シリーズ、大野公紀は『全領域異常解決室』『新東京水上警察』、古郡真也は『翔んで埼玉』『コンフィデンスマンJP』シリーズなどが挙げられています。フジテレビ
「プロデュース」と「プロデューサー」は似た言葉ですが、読者としては無理に職務を細分化して覚える必要はありません。
大きくいえば、脚本や演出だけでなく、作品の企画、制作体制、予算、キャスティング、現場運営などを含めてドラマを成立させる側の重要なポジションです。
牧野正|専門職をエンタメへ変換してきた経験
牧野正の過去作として公式が挙げる『HERO』『ガリレオ』は、それぞれ検察と科学という専門領域を持ちながら、主人公の強烈なキャラクターを入口に視聴者を物語へ導いた作品です。フジテレビ
『ブラックトリック』にも似た設計があります。
「法律」をそのまま解説するのではなく、弁護士で一級建築士、さらに嘘を武器にする浦真鷲という存在を置く。
専門知識が主人公の必殺技のように機能するため、難しい法律や建築の話でもドラマとして入りやすくなります。
これは過去作から制作意図を断定する話ではありません。
ただ、専門職とキャラクターを結びつけて娯楽化するフジテレビドラマの文脈を知ると、『ブラックトリック』の立ち位置がかなり見えやすくなります。
古郡真也|コンゲームとの接点が見えてくる
古郡真也は『コンフィデンスマンJP』シリーズなどに携わっています。フジテレビ
『ブラックトリック』は通常のリーガルドラマと違い、「主人公自身が何を仕掛けているのか」を視聴者にもすべて教えません。
そのため視聴者は裁判の結末だけでなく、「今見ている情報のどこまでが本当なのか」を考えながら見ることになります。
僕はここに、コンゲーム作品とリーガルドラマの融合を見るのです。
犯人を当てるだけではなく、物語の前提そのものを疑わせる。
この構造が『ブラックトリック』を、一般的な法廷ものとは少し違う位置に立たせています。
撮影監督・佐光朗と照明・加瀬弘行が作る「映画級」の画面
さらに本作には、撮影監督の佐光朗と照明の加瀬弘行が参加しています。
フジテレビ自身が2人の映画での受賞歴を紹介し、「クオリティーの高い世界観と映像美、圧倒的なスケール」を打ち出していました。フジテレビ
これは単なる豪華スタッフ紹介ではありません。
浦真鷲は、普通の弁護士よりも現実離れした存在感を持つ主人公です。
その人物をリアルなオフィス照明だけで撮れば、設定の強さと画面の印象がかみ合わなくなる可能性があります。
逆に、光と影を強く使い、法廷や建築空間に奥行きを作れば、浦真鷲の「日常から半歩外れた人物像」を映像側から支えられる。
僕には、撮影・照明の布陣も主人公のキャラクター設計の一部に見えます。

法律・建築・警察・医療・政治まで専門家が支える
『ブラックトリック』は、監修分野の広さも特徴です。
放送クレジットでは、法律・弁護士、建築、警察、医療、政治など複数分野の専門家が制作に参加しています。
主な名前として、法律・弁護士分野の加藤卓、阪口采香、建築分野の戸井健一郎、筒井紀博、警察分野の佐々木成三、医療分野の山本昌督、政治分野の松田馨らが挙げられます。
このうち阪口采香については所属する法律事務所が本作の法律監修担当を公式に告知。筒井紀博も自身の公式サイトで建築監修を担当していると発表し、元埼玉県警刑事の佐々木成三も公式プロフィールで『ブラックトリック』を監修作品として掲載しています。リソバテール法律事務所+2KTTS+2
これだけ監修分野が広い理由は明快です。
主人公・浦真鷲は弁護士であると同時に一級建築士で、事件の舞台も法律だけに閉じません。
建物、企業、警察、医療、政治へ話が広がれば、一人の脚本家やプロデューサーだけですべての専門知識をカバーするのは困難です。
専門監修はドラマをドキュメンタリーのようにするためではなく、むしろ大胆なフィクションを成立させるための現実側の支柱なのだと僕は考えます。
荒唐無稽なトリックほど、「ここまでは現実の仕組みに沿っている」という地面が必要になる。
その地面があるからこそ、浦真鷲は思い切り跳べるのです。

なぜ『ブラックトリック』は制作陣を見ると面白い?岸本湊人の考察
ここからは、公開されているスタッフ経歴と実際のドラマ構造を踏まえた僕の考察です。
『ブラックトリック』の制作陣を見て感じる最大の特徴は、「リアルにする人」と「大胆に飛ばす人」が同じチームにいることです。
法律、建築、警察などの専門監修は、物語を現実につなぎ止める役割を担います。
一方、『コンフィデンスマンJP』『翔んで埼玉』などに携わったスタッフや、アニメ、映画、バラエティーまで経験してきた脚本家たちは、現実をそのまま再現するだけではないエンターテインメントの引き出しを持っています。
この二つは、一見すると逆方向です。
しかし『ブラックトリック』では、その矛盾こそが必要だったのではないでしょうか。
主人公は敏腕弁護士で、一級建築士。
しかも正義を守るために「嘘」を使う。
この設定を完全なリアリズムで描けば窮屈になりますし、逆に何でもありの世界にすれば裁判の緊張感が薄れてしまいます。
そこで現実側には専門家を置き、フィクション側には強いキャラクターと仕掛けを置く。
僕はこの「現実で土台を固め、虚構で跳ぶ」設計こそ、『ブラックトリック』制作陣の一番面白いところだと思います。
7人の脚本家は「話がばらつく要因」ではなく事件ジャンルを広げる装置
脚本家が7人いると聞けば、「回によって雰囲気が変わりすぎないか」と心配する人もいるでしょう。
実際、複数脚本家制には人物像や会話の温度を統一する難しさがあります。
ただし本作は、毎回扱う事件の世界そのものが変わります。
学校、医療、建築、企業、土地、政治。
一人の書き手の色だけで全話を統一するよりも、異なる経験を持つ書き手が参加することに意味があるタイプの企画です。
重要なのは、事件の種類が変わっても浦真鷲の根本が変わらないこと。
彼は、世間が作った「正しいように見える前提」を疑い、別の設計図を作って崩していく。
ここが一本通っていれば、各話の色の違いは弱点ではなくなります。
僕なら本作の構造を、
横軸=毎回変わる事件と専門分野
縦軸=浦真鷲、白元美志、古瀬義親をつなぐ過去
と捉えます。
7人の脚本家が横軸の景色を変え、演出とプロデュースが縦軸の人物や世界観をつなぐ。
制作陣を調べてからドラマを見ると、毎話の「違い」がむしろ意図的な設計に見えてきます。
第10話以降は制作チームが縦軸をどう回収するかに注目
2026年9月17日時点で、次回の第10話は9月21日に放送予定です。
公式あらすじでは、弁護士としての業務停止が明けた浦真鷲が古瀬義親から名誉毀損で訴えられ、3億円を請求される訴訟へ突入。古瀬側は、RGCリゾーツ代表カン・ジュンホに対して浦真鷲が裏金や議員工作、殺人事件への関与を疑う情報を流したと主張します。フジテレビ
ここでは裁判に勝つだけでなく、浦真鷲が「ある人物を法廷へ引き出す」ことを狙っていると明かされています。
さらにフジテレビは、9月28日放送の最終話にあの、小沢真珠が出演することも発表しています。フジテレビ
ただ、スタッフ紹介の記事として重要なのは最終回の展開予想そのものではありません。
注目したいのは、7人の脚本家と3人の演出家がつないできた物語が、最後に一つのドラマとして見えるかどうかです。
序盤の事件が面白かった。
中盤の謎も面白かった。
終盤の政治サスペンスも盛り上がった。
それだけでは連続ドラマとしては足りません。
別々に見えた出来事が終盤で結びついたとき、視聴者が「あの場面には意味があったのか」と過去の映像を思い出せるか。
複数脚本家・複数演出家体制の真価は、僕はむしろ最後の回収で最も鮮明になると考えています。

まとめ|『ブラックトリック』は脚本家7人と演出3人の強みが交差するドラマ
『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』の脚本は、吉髙寿男、市東さやか、阿部沙耶佳、萩森淳、北浦勝大、鈴木洋介、金沢達也の7人です。
演出は三橋利行、下畠優太、林徹。プロデュースは『HERO』『ガリレオ』シリーズなどに携わった牧野正、プロデューサーは大野公紀と古郡真也(FILM)が担当しています。フジテレビ
さらに撮影監督の佐光朗、照明の加瀬弘行、法律・建築・警察などの専門監修が作品を支えています。
今回7人の脚本家を一人ずつ追って見えてきたのは、制作陣が「同じ得意分野の人」で固められていないことでした。
刑事ドラマ。
青春や人間ドラマ。
サスペンス。
アニメ。
映画。
バラエティー。
そこへ『HERO』『ガリレオ』の専門職エンタメ、『コンフィデンスマンJP』の仕掛け、大作映画の撮影・照明、そして各分野の専門家が加わる。
だから『ブラックトリック』は、ただの法廷ドラマにも、ただのコンゲームにもならないのでしょう。
僕は、この作品の本当の“ブラックトリック”は浦真鷲が劇中で仕掛ける嘘だけではなく、異なるジャンルの技術を一つの月9ドラマに見せる制作陣の設計そのものにあると感じています。
スタッフを知ってから見返すと、同じ法廷、同じ台詞、同じ種明かしでも、少し違った景色が見えてくるはずです。
よくある質問
『ブラックトリック』の脚本家は誰ですか?
吉髙寿男、市東さやか、阿部沙耶佳、萩森淳、北浦勝大、鈴木洋介、金沢達也の7人です。フジテレビ公式サイトでは「担当話順」として掲載されています。フジテレビ
『ブラックトリック』の監督は誰ですか?
公式上の職名は「監督」ではなく「演出」で、三橋利行、下畠優太、林徹の3人です。三橋利行は『監察医 朝顔』『コンフィデンスマンJP』シリーズ、下畠優太は『ブルーモーメント』、林徹は『大奥』シリーズなどへの参加歴があります。フジテレビ
『ブラックトリック』の制作会社はどこですか?
制作協力はFILM、制作著作はフジテレビジョンです。プロデュースを牧野正、プロデューサーを大野公紀と古郡真也(FILM)が担当しています。フジテレビ
執筆:岸本湊人(ドラマ評論家・ブログ戦略家)



コメント