ドラマ『晩酌の流儀5 ~秋冬編~』は、伊澤美幸が秋刀魚や鮭など秋の食材を楽しみ、今後は鍋料理も味わいながら、最高の一杯を追求する物語だ。
2026年10月2日に放送が始まり、栗山千明演じる美幸の晩酌への情熱はさらに加速。料理だけでなく、同僚との騒動や不思議な出来事、個性豊かなゲストとの交流も見どころになっている。
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晩酌の流儀5 秋冬編の内容は?夏編から続く物語を解説
『晩酌の流儀5 ~秋冬編~』は、主人公の伊澤美幸が仕事や日常の出来事を乗り越え、その日の終わりに最高の晩酌を楽しむグルメドラマだ。
美幸が働くのは、不動産会社「ホップハウジング」。仕事にも真面目に取り組む彼女だが、一日の行動を決めるうえで特別な存在感を持っているものがある。
それが、帰宅後の晩酌である。
普通なら仕事を終えたご褒美として晩酌を楽しむところを、美幸の場合は少し違う。最高の晩酌を迎えるために、一日の過ごし方まで考えている。
目的と手段が、少々おかしなほど入れ替わっているのだ。
でも、その徹底ぶりこそがシリーズの魅力だと僕は思う。
2026年7月の夏編から10月の秋冬編へ
テレビ東京の公式情報によると、シーズン5は2026年7月からの夏編と、10月からの秋冬編で構成されている。
秋冬編の基本情報を整理すると、次のようになる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 晩酌の流儀5 ~秋冬編~ |
| 放送開始日 | 2026年10月2日(金) |
| 放送枠 | テレビ東京系「ドラマ25」 |
| 基本放送時間 | 毎週金曜 深夜24時52分~25時23分 |
| 主演 | 栗山千明 |
| 主人公 | 伊澤美幸 |
| ジャンル | グルメ・日常ドラマ |
| 制作 | テレビ東京・楽映舎 |
放送時間は基本枠であり、個別の放送日には変更される場合がある。
夏編では、美幸の豪快な飲みっぷりがSNSで注目を集めた。テレビ東京が2026年10月15日に発表した情報でも、夏編終了後に秋冬編を待ち望む反応が寄せられていたことが紹介されている。
ただし、具体的な投稿件数や視聴率が発表されたわけではない。人気の大きさを数字で断定するのではなく、シリーズが継続している背景として受け止めたい。
秋冬編で変わったのは料理だけではない
季節が夏から秋冬へ移ると、食卓に並ぶ食材も変わる。
夏の暑い日に食べたい料理と、肌寒い日に食べたい料理では、自然と求めるものが違う。秋冬編では、その季節感がメニューに色濃く表れている。
しかし、変化は料理だけではない。
美幸の周囲では、同僚の恋愛、お見合い、突然の不思議な能力、町内の大会など、かなり幅広い出来事が巻き起こる。
ここが面白い。
晩酌そのものは毎回の目的として変わらないのに、そこへたどり着くまでの道のりは、まるで予定を守る気のない寄り道だらけなのである。
美幸の一日は騒がしい。それでも最後に自分の好きな時間へ戻ってくる。
秋冬編は、季節の料理を楽しみながら、美幸が自分の生活の主導権を取り戻す姿を見るドラマでもある。

晩酌の流儀5 秋冬編のメニューは?第1話から最終話まで一覧
秋冬編の料理は、旬の魚、野菜、肉料理、鍋など、季節に合わせた幅広いメニューが特徴だ。
テレビ東京が公開した各話のあらすじから、登場する料理を整理した。
なお、2026年10月31日時点で第1話から第5話までは放送済み。第6話以降は公式発表に基づく予定であり、実際の放送内容を確認したものではない。
| 話数 | 主な晩酌メニュー |
|---|---|
| 第1話 | 秋刀魚のオイル煮、キャベツのさんま缶あえ、大葉香る秋刀魚パスタ |
| 第2話 | 揚げにんにくバジルマリネ、クレソンのガーリックオイル和え、超ガーリックステーキ |
| 第3話 | 鮭のスイートチリソース焼き、秋鮭ぜいたくフレーク、鮭フライハラペーニョタルタル |
| 第4話 | 涙大根、えのきステーキ、野沢菜と豚肉の春雨煮 |
| 第5話 | 鶏油まぜそば |
| 第6話予定 | スタミナ納豆、ツナ缶納豆、納豆ナムル |
| 第7話予定 | ブーリンチー、鰤のりゅうきゅう、鰤のキムチ煮 |
| 第8話予定 | 黒毛和牛のすき焼き、〆のきしめん |
| 第9話予定 | モツおでん |
| 第10話予定 | 白菜のピリ辛漬け、坦々鍋 |
この一覧を眺めるだけでも、秋冬編の料理の組み立て方が見えてくる。
注目したいのは、単純に豪華な料理を並べていないことだ。
秋刀魚や鮭のような季節の魚を使う回もあれば、えのきや納豆のような身近な食材を中心にする回もある。
さらに、黒毛和牛のすき焼きという特別感のある料理も登場する。
食材の値段や豪華さではなく、その食材をどう楽しむかに重心が置かれている。
これが、美幸の晩酌が毎回違って見える理由だろう。
第1話は秋刀魚づくしで秋の始まりを表現
第1話に登場するのは、秋刀魚のオイル煮、キャベツのさんま缶あえ、大葉香る秋刀魚パスタ。
主役となる秋刀魚を、調理法の異なる三品で楽しむ構成になっている。
同じ食材でも、オイル煮と缶詰を使った和え物、パスタでは印象が変わる。
家庭料理として見ても、なかなか興味深い組み合わせだ。
一つの食材を三通りに楽しむのは、たとえるなら同じ曲を別のアレンジで聴くようなもの。素材は同じなのに、受け取る味わいが変わる。
秋冬編の初回に秋刀魚を選んだことで、季節が切り替わったことも伝わりやすい。
第2話はにんにくを使った豪快な料理
第2話の主役は、超ガーリックステーキ。
さらに揚げにんにくバジルマリネ、クレソンのガーリックオイル和えが組み合わされる。
食卓全体をにんにくの風味でまとめた、力強いメニューだ。
第1話の秋刀魚とは対照的に、こちらは香りと食べ応えを前面に出している。
同じ晩酌ドラマでも、料理の方向性がこれほど変わる。
僕は、この振り幅がシリーズの大きな魅力だと思う。
毎回似た料理を繰り返していたら、晩酌そのものが単なるお決まりの場面になってしまう。ところが本作は、メニューを変えることで食卓に新鮮さを生み出している。
第3話は秋鮭を使った三品
第3話では、鮭のスイートチリソース焼き、秋鮭ぜいたくフレーク、鮭フライハラペーニョタルタルが登場する。
第1話の秋刀魚と同じく、季節の魚を中心にした構成だ。
ただし、料理の方向は異なる。
スイートチリソースの甘辛さ、フレークの旨味、ハラペーニョタルタルの刺激と、鮭の魅力を複数の味付けで見せている。
同じ魚でも、調味料や調理方法によって食べ方の幅が広がる。
秋の食材を楽しむドラマとして、分かりやすい回といえる。
第4話からは野菜中心の晩酌へ
第4話で美幸が用意するのは、涙大根、えのきステーキ、野沢菜と豚肉の春雨煮。
それまでの肉や魚を中心とした料理から、野菜の存在感が強いメニューへ変わる。
特に目を引くのが、えのきステーキだ。
えのきという身近なきのこを、ステーキという料理名で見せる。その組み合わせだけで、普段とは違う食べ方を想像したくなる。
高価な食材がなくても、調理方法を変えれば食卓は面白くなる。
この発想は、家庭で晩酌を楽しみたい人にとっても参考になるはずだ。

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第1話から第5話のあらすじは?美幸に起きた意外な事件
秋冬編は、料理の前に起こる出来事もなかなか強烈だ。
特に第2話、第4話、第5話では、普段の生活からは想像しにくい騒動が描かれている。
ここからは、2026年10月30日放送分までの各話について、公式あらすじをもとに見どころを整理していく。
第1話:葵の恋心が職場を大混乱に
第1話では、美幸の同僚である富川葵が、物件を探しに来た桜樹に一目惚れする。
葵は桜樹を希望する物件に住まわせようと、不正を働こうとしてしまう。
当然、美幸はそれを注意する。
しかし、葵は聞き入れず、ホップハウジングを飛び出してしまう。
これは恋愛の話であると同時に、仕事で守るべきルールと個人の感情が衝突する話でもある。
美幸は晩酌に対して非常に情熱的だが、仕事では同僚の暴走を止める側に立つ。
自分の好きなことには一直線。でも、他人の行動には冷静な判断を求める。
この違いが、美幸という人物を少し面白くしている。
第2話:刑事との料理バトルと張り込み騒動
第2話では、美幸が事情によって後輩の島村を尾行する。
島村の自宅には、容疑者宅を張り込んでいる刑事・室田がいた。
室田は張り込み中の食事にも強いこだわりを持つ人物で、美幸との料理バトルが始まる。
ところが、その最中に容疑者宅から銃声が響く。
刑事の張り込みと料理対決。
本来なら緊張感が中心になりそうな状況で、食事へのこだわりが大きく描かれるのだから、このドラマの優先順位は相当独特だ。
美幸だけでなく、食事を大切にする別の人物を登場させたことで、晩酌への執念を違う角度から楽しめる構成になっている。
第3話:ヤスと美幸のデートはどうなる?
第3話では、美幸に好意を寄せるヤスが登場する。
兄であるアキラの協力によって、美幸とデートする機会を得たヤス。しかし、距離を縮めようとしても思うように進まない。
さらに、外出中に不良に絡まれる騒動が起こる。
ここで気になるのは、美幸が相手の気持ちにどう向き合うかだ。
ヤスが一生懸命なのは、公式あらすじからも分かる。ただし、それだけで二人の恋愛が成立したと考えるのは早い。
恋愛の進展を期待しながらも、美幸の生活の中心にあるものを見失わずに見たい回である。
第4話:美幸に人やモノの心の声が聞こえる
第4話では、美幸に突然、不思議な能力が現れる。
人間だけでなく、犬や缶ビールの心の声まで聞こえるようになるのだ。
そのせいで余計な情報が入り、ホップハウジングでの接客にも支障が出てしまう。
異変のきっかけとなる女子高生を光嶌なづなが演じ、客の和子を伊勢志摩、ビールの心の声を声優の安済知佳が担当する。
さらに、美幸が悩みを相談した八百屋店主・馬太郎からは、店の後継者にならないかと迫られる。
困って相談したはずが、今度は別の問題を抱えることになる。
相談窓口を訪ねたら、なぜか転職の面接が始まったような展開だ。
美幸にとっては大変な一日だが、その騒動のあとで野菜料理を作る流れには、このシリーズらしい安心感もある。
周囲の心の声に振り回されながらも、最後は自分で選んだ野菜料理を楽しむ。僕には、そこに美幸らしい一貫性が見える。
そんな美幸の一貫性が際立つ回といえる。

第5話:銭湯で服が消えるという珍事件
2026年10月30日放送の第5話は、「鶏油まぜそば」。
休日の美幸は、銭湯でくつろいでいた。
ところが、風呂から上がると脱衣所から自分の服がなくなっている。
代わりに残されていたのは、ケンタウロスの衣装だった。
番台には誰もおらず、携帯電話の電源も切れている。
空腹も限界に近づいた美幸は、仕方なくケンタウロスの衣装を身に着け、なるべく人目につかないように帰宅を目指す。
何とも奇妙な状況である。
休日の銭湯から始まった話が、まさかケンタウロス姿での帰宅になるとは。
しかし、美幸にとって本当に重要なのは、その格好で何が起きたかだけではない。
無事に帰宅し、疲れた体で鶏油まぜそばを楽しむところに、一日の着地点がある。
たとえるなら、さんざん遠回りした末にようやく自宅の明かりが見えるようなものだ。
騒動が大きいほど、いつもの食卓がありがたく感じられる。
この回は、日常の災難と晩酌の幸福感を対比させた内容になっている。
第6話から最終話はどうなる?ゲストと今後の見どころ
2026年10月15日、テレビ東京は秋冬編の中盤以降に登場するゲストを発表した。
第6話、第8話、第10話には、新たな人物が登場し、美幸の日常にさまざまな変化をもたらす。
さらに、第7話と第9話にも商店街の人々が関わるエピソードが用意されている。
ここから紹介する内容は、2026年10月31日時点で公開されている公式あらすじに基づく放送予定の展開だ。未放送回の内容を先に知りたくない方はご注意ください。
第6話:島村のお見合いと納豆づくしの晩酌
第6話では、美幸の後輩・島村直人にお見合いの話が舞い込む。
相手は、ホップハウジング社長・麦田の娘である麦子。
麦田社長を大和田伸也、麦子を唯月ふうかが演じる。
美幸は島村のお見合いを心配して会場で見守るが、海野の失態などによって事態は思わぬ方向へ進んでいくという。
また、スーパー・ツルマートの新しいアルバイト・森野として森田甘路も登場する。
この回の晩酌メニューは、スタミナ納豆、ツナ缶納豆、納豆ナムルの三品。
高級食材ではなく納豆を中心に据えたところが面白い。
お見合いという特別な出来事がある一方で、食卓は身近な材料で構成されている。
僕は、この組み合わせに本作らしさを感じる。
人生の大きな出来事と、毎日の食事は必ずしも同じ華やかさである必要がない。
どんな日でも、自分に合う一皿を選べばいい。その感覚が、美幸の暮らし方と重なって見える。
第7話:町内ランニング大会と鰤料理
第7話では、美幸が町内のランニング大会へ出場する。
商店街を走る途中、魚屋のアキラと、結婚式の余興に使う予定だった鰤を奪って逃げる猫田に遭遇する。
猫田を演じるのは猫ひろし。
商店街の人々が協力して猫田を確保するものの、今度は結婚式の新婦が魚嫌いであることが判明する。
行き場を失った鰤を、美幸が譲り受けることになる。
料理は、ブーリンチー、鰤のりゅうきゅう、鰤のキムチ煮。
一つの鰤から三品を作るという、秋刀魚や鮭の回にも通じる構成だ。
しかも今回は、食材が美幸のもとへ届くまでの出来事が、ちょっとした商店街の騒動になっている。
料理の材料が手に入る経緯まで楽しませるのが、このシリーズのうまいところである。
第8話:黒毛和牛を懸けた百人一首大会
第8話では、美幸が社内対抗の百人一首大会に出場する。
目的は優勝賞品の黒毛和牛だ。
ここまで来ると、美幸の晩酌への情熱は競技への参加理由まで決めてしまっている。
大会では、ルールに厳しいエリアマネージャー・襟村を藤重政孝が演じる。
決勝戦の対戦相手となる、みなと中央支店の大将・橋本役は田幡妃菜。
また、美幸の前に現れる「晩酌の神」を五頭岳夫が演じる。
ただし、テレビ東京の発表では、五頭岳夫の出演は配信版のみと案内されている。
地上波放送と配信版の出演内容を混同しないようにしたい。
公式あらすじによると、美幸は空腹のために百人一首の文字から食べ物を連想し、苦戦するものの、最終的には優勝して黒毛和牛を手に入れる。
その日の晩酌は、すき焼きと〆のきしめん。
この回のポイントは、食べたいものが先に決まり、そのために全力で行動していることだ。
美幸にとって黒毛和牛は、単なる賞品ではない。
一日の努力を注ぎ込むに値する、晩酌の主役なのである。

第9話:モツ専門店の新メニューを考案
第9話では、美幸が肉山のモツ専門店で開かれる新メニュー会議に参加する。
肉山を演じるのは土屋伸之。
さらに馬太郎、珍山、牛場、アキラ、ヤスも参加するという。
商店街の個性的な面々が集まり、店の新メニューを考える展開だ。
公式あらすじでは、美幸のひらめきから新メニューが生まれ、店が繁盛することが紹介されている。
そして帰宅後、美幸が作るのはモツおでん。
さばいわし節を使った出汁に、モツや大根などの食材を合わせる料理となっている。
ここでは、普段は自分の晩酌を追求する美幸が、他人の店の料理にも関わる点が興味深い。
自分がおいしいものを食べたいという気持ちと、店をよくするために料理を考えることは似ているようで違う。
一人の食卓で培った発想が、商店街の店にも役立つ。
そんな広がりが見える回になりそうだ。
第10話:密着取材と同僚との別れ
公式発表では、第10話が秋冬編の最終話と案内されている。
最終話では、美幸がテレビ番組「密着の流儀5」の取材を受けることになる。
ディレクターの撮井を福澤重文、アシスタントディレクターの秀子を里内伽奈が演じる。
取材スタッフは、美幸の反応を撮影するため、うな重やビールの試飲といった誘惑を仕掛ける。
さらに、美幸の同僚である島村と葵の異動が決まり、お別れ会が開かれることに。
ここで興味深いのは、美幸がいつものように晩酌を楽しめない状況へ置かれることだ。
葵は美幸に普段どおりでいてほしいと願い、飲酒を止めようとする。
美幸はどのような答えを出すのか。
この点は、実際の放送でどのように描かれるのかを確かめたい。
最終話の料理として発表されているのは、白菜のピリ辛漬けと坦々鍋。
仲間との別れという感情の大きな出来事と、温かな鍋料理が組み合わされている。
秋冬編を締めくくるメニューとして、季節感のある選択だ。
ただし、料理が登場することと、登場人物の関係がどのように決着するかは別の話である。
最後の晩酌を楽しみにしつつ、美幸が何を選ぶのかに注目したい。
晩酌の流儀5 秋冬編の見どころは?料理と人間関係を考察
秋冬編の見どころを一つ選ぶなら、僕は「料理が出来事のあとに置かれていること」だと思う。
このドラマは料理を紹介するだけでは終わらない。
美幸が職場や商店街でさまざまな出来事に巻き込まれ、帰宅して食事を用意するところまでが、一つの物語になっている。
この構成には、料理をおいしそうに見せる以上の意味がある。
どんな騒動も最後には自分の食卓へ戻ってくる
秋冬編では、葵の恋愛騒動、刑事との料理対決、ヤスとのデート、心の声が聞こえる異変、銭湯での珍事件など、毎回異なる出来事が起きる。
これだけ並べると、一つのドラマとは思えないほど内容がばらばらだ。
ところが、最後には美幸の食卓へ戻ってくる。
この繰り返しが、作品全体をつないでいる。
たとえるなら、一日の予定が何度書き換えられても、最後の欄にある「自分の時間」だけは消さないようなものだ。
もちろん、実際に美幸が予定表へ書き込んでいるという意味ではない。
仕事や周囲の事情に振り回されても、最後には自分が何をしたいかを選び直している、ということだ。
美幸の強さは、何も起こらない生活を送ることではなく、何かが起きても自分の楽しみを失わないところにある。
僕には、これがシリーズを通して描かれている一つの魅力に見える。
秋冬の料理は温度と満足感の変化にも注目
もう一つ注目したいのは、料理の季節による変化だ。
前半には秋刀魚や鮭など、秋らしい魚料理が並ぶ。
一方、後半にはすき焼き、モツおでん、坦々鍋など、温かな料理が登場する予定となっている。
ここには、食材の種類だけでなく、料理を食べるときの温度や満足感の変化もある。
夏に食べたいものと、冬に食べたいものは違う。
秋冬編では、そうした季節の移り変わりを、料理そのものによって表現しているように思う。
特に鍋料理は、食材を一つの器で煮込む料理だ。
第9話のモツおでんでは商店街の仲間が関わり、第10話の坦々鍋では同僚との別れが描かれる予定となっている。
それぞれの人間関係が広がる回の最後に、複数の食材を合わせた温かな料理が用意されている。
これは公式が明言した演出意図ではないが、僕は興味深い組み合わせだと感じる。
もちろん、鍋が登場するから人間関係も丸く収まる、という単純な話ではない。
ただ、料理の内容とその日に起きた出来事を一緒に見ることで、晩酌シーンの印象は変わるはずだ。
ゲストが増えることで美幸の新しい一面が見える
秋冬編の中盤以降には、さまざまなゲストが登場する。
第4話の安済知佳によるビールの心の声、第6話の大和田伸也と唯月ふうかによる社長親子、第8話の藤重政孝と田幡妃菜による百人一首大会。
さらに最終話では、福澤重文と里内伽奈が演じるテレビ取材スタッフも加わる。
これらの人物は、美幸の日常に普段とは異なる状況を生み出す役割を担っている。
特に第6話のお見合いでは、後輩を心配して行動する美幸の姿が描かれる。
第8話では、黒毛和牛のために競技へ挑む。
第10話では、テレビカメラに追われながら、同僚との別れにも向き合う。
こうして整理すると、美幸は単に晩酌好きな人ではない。
人に関わるときと、自分の好きなものを追い求めるときで、行動の方向が変わる人物でもある。
その変化をゲストが引き出していると考えると、食事以外の場面も見逃せなくなる。

最終話で問われるのは晩酌へのこだわりだけではない
第10話の公式あらすじを読んで、僕が最も気になったのは、葵が美幸の飲酒を止めようとする展開だ。
美幸にとって、晩酌は一日を締めくくる大切な時間である。
その習慣をよく知っているはずの葵が、美幸に普段どおりでいてほしいと願いながら、飲むことを止める。
この組み合わせが興味深い。
相手を大切に思うことと、相手が望む行動をそのまま認めることは、必ずしも一致しない。
たとえるなら、相手の好物を知っているからこそ、その日の食卓には別の料理を勧めるようなものだ。
そこには相手を思う気持ちもあれば、相手の選択に踏み込む部分もある。
ただし、葵がどのような事情や気持ちから飲酒を止めようとするのか、公開あらすじだけで断定することはできない。
僕は、この場面を美幸と葵の関係がどれほど変化したのかを確かめる機会として注目している。
第1話では、葵の暴走を美幸が止めようとしていた。
最終話では、今度は葵が美幸の行動を止めようとする。
最初は美幸が葵にブレーキをかけ、最後は葵が美幸にブレーキをかける。
二人の立場が入れ替わっているように見える点が面白い。
この対比は、秋冬編を第1話から追いかける理由の一つになるだろう。
晩酌の流儀5 秋冬編はどこに注目して見るべき?
ここまで紹介してきた秋冬編は、料理の種類が豊富なだけでなく、各話の出来事と食卓の関係にも工夫がある。
料理を楽しむ作品として見るだけでも十分だが、もう一つ視点を加えると、さらに面白くなる。
それは、美幸がその料理を食べる前に、何を経験していたのかということだ。
第2話では刑事との料理対決があり、その後に超ガーリックステーキが登場する。
第4話では人やモノの心の声に振り回されたあと、野菜中心の料理を作る。
第5話では銭湯で思わぬ災難に遭い、帰宅後に鶏油まぜそばを楽しむ。
料理だけを切り取ると、おいしそうな食事の場面だ。
しかし、その前の出来事を合わせて考えると、料理は一日を終えるための大切な区切りにも見えてくる。
僕は、このつながりを意識して見ることをおすすめしたい。
また、食材の使い方にも注目したい。
秋刀魚、鮭、納豆、鰤は、一つの食材から複数の料理を作る構成になっている。
身近な食材を一つ選び、調理法や味付けを変えて楽しむという視点も見つかる。
毎日の料理にそのまま取り入れる必要はない。
ただ、同じ食材でも調理法を変えると楽しみ方が広がる、という発見は家庭の食卓でも役立つだろう。
豪快な飲みっぷりだけで終わらない魅力
シリーズを語るうえで、美幸の豪快な飲みっぷりは欠かせない。
テレビ東京も夏編の反響を紹介するなかで、その点を大きな魅力として取り上げている。
しかし、僕が気になるのは飲む瞬間だけではない。
その一杯を楽しむために、美幸がどれほど準備を重ねているかだ。
食材を選び、調理し、自分が満足できる食卓を整える。
その過程には、好きなことに手間を惜しまない姿勢がある。
しかも、美幸は何か特別な成功を収めた日だけ晩酌を楽しむわけではない。
仕事で問題が起きた日も、予想外の騒動に巻き込まれた日も、自分の時間を取り戻そうとする。
そこが、このドラマの魅力なのだと思う。
大きな目標を達成した日だけではなく、いつもの一日にも楽しみを作る。
そんな美幸の過ごし方が、秋冬編では季節の料理とともに描かれている。
秋冬編の今後の注目ポイント
2026年10月31日時点では、第6話以降の展開について公式あらすじが公開されている。
そのなかでも、僕が特に注目したいのは三つの変化だ。
- 第6話: 島村のお見合いを通して、美幸が後輩にどう関わるのか。
- 第8話: 黒毛和牛のために百人一首大会へ挑む、美幸の徹底した行動。
- 第10話: 島村と葵の異動を前に、美幸が自分の晩酌と仲間への気持ちをどう整理するのか。
この三つは、いずれも美幸のこだわりと人間関係が交わる場面だ。
料理のおいしさだけでなく、その一皿へ向かうまでの選択を見ていくと、秋冬編の印象がさらに深まるのではないだろうか。
まとめ:晩酌の流儀5 秋冬編は季節の料理と美幸の日常が見どころ
『晩酌の流儀5 ~秋冬編~』は、2026年10月2日に始まった、栗山千明主演のグルメドラマだ。
秋刀魚や鮭といった秋の味覚が登場し、今後はすき焼き、モツおでん、坦々鍋など冬に似合う料理も予定されている。
第5話までの内容では、同僚の恋愛、刑事との料理対決、心の声が聞こえる異変、銭湯での珍事件など、予想外の出来事が描かれてきた。
第6話以降は、お見合いやランニング大会、百人一首大会、テレビ取材など、さまざまな出来事が公式あらすじで予告されている。
そして最終話では、島村と葵の異動が物語の大きなポイントになる。
僕が秋冬編で特に面白いと感じるのは、美幸がどれほど騒がしい一日を過ごしても、最後には自分の楽しみへ戻ってくるところだ。
一日の出来事は自分では選べないこともある。でも、その日の終わりに何を楽しむかは、自分で決められる。
そんな美幸の姿が、秋冬の温かな料理によって、より印象的に描かれている。
よくある質問
晩酌の流儀5 秋冬編はいつから放送されている?
2026年10月2日(金)からテレビ東京系で放送が始まった。
基本放送枠は毎週金曜深夜24時52分から25時23分。ただし、放送時間は変更される場合があるため、各回の番組表を確認したい。
晩酌の流儀5 秋冬編にはどんな料理が登場する?
秋刀魚のオイル煮、超ガーリックステーキ、鮭のスイートチリソース焼き、えのきステーキ、鶏油まぜそばなどが登場する。
第6話以降の公式あらすじでは、納豆料理、鰤料理、すき焼き、モツおでん、坦々鍋も紹介されている。
晩酌の流儀5 秋冬編は何話まである?
テレビ東京の2026年10月15日付発表では、第10話が秋冬編の最終話と案内されている。
第10話では美幸への密着取材と、島村・葵の異動が描かれる予定だ。
岸本湊人
参考
- 「晩酌の流儀5」秋冬編 中盤以降のゲストを一挙公開! | テレ東・BSテレ東の読んで見て感じるメディア テレ東プラス
- 晩酌の流儀5 〜秋冬編〜(ドラマ)のあらすじ一覧 | WEBザテレビジョン
- 晩酌の流儀5~秋冬篇~第1話「秋刀魚のオイル煮」 | TVO テレビ大阪
- 【金曜ドラマ】晩酌の流儀5 ~秋・冬編~のあらすじ・キャスト・出演者一覧|クランクイン!
- 晩酌の流儀5 ~秋冬編~ | 国内ドラマの動画配信はTELASA(テラサ)-見逃し配信&動画が見放題
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