『照子と瑠衣』あらすじ・ネタバレ全話まとめ｜再放送・ロケ地・何話構成かも解説！

NHKプレミアムドラマ『照子と瑠衣』は、
「私の人生、これでよかったんだろうか」と、一度でも立ち止まったことがある人の心を、容赦なく揺さぶる。
主人公は、なんと70代の女性ふたり。
しかも演じるのは、風吹ジュン×夏木マリという名女優の夢の競演。

夫に「家を売るぞ」と迫られた照子と、
芸能活動に区切りをつけた瑠衣は、東京から“逃げるように”長野の別荘へと向かう。
それはただのバカンスではなく、「自分の人生を生きるための、最後の冒険」だった。

原作は、直木賞作家・井上荒野による同名小説。
脚本・演出を手がけたのは『勝手にふるえてろ』の、大九明子──
誰もが避けて通る「老い」と「孤独」、その先にある“再生”を、ユーモアと優しさで描き切る鬼才だ。

「テルマ＆ルイーズの日本版？」
そう語る声も多いが、このドラマが描こうとしているのは、もっと静かで、もっと深い“友情”と“再生”の物語だ。

本記事では、この話題作のあらすじ・ネタバレから、ロケ地・再放送・全話構成、
そして脚本家・原作者に込められたメッセージまで──
“ただの感想ブログ”では終わらせない、読後に心が温かくなる考察を、たっぷりとお届けします。

──ページを閉じる頃には、きっとあなたも彼女たちの“逃避行”に同行したくなっている。

1. 『照子と瑠衣』とは？ 放送概要・原作・キャスト紹介

このドラマの幕が上がったのは、2025年6月22日──
人生の“終盤”と呼ばれるはずの年齢から、ふたりの女性が人生を“始めた”日だ。

放送枠はNHKプレミアムドラマ（日曜22:00〜）。
まさに“家族団らんの終わりに、そっと心に火をともす時間帯”である。

◆ 原作：井上荒野が描く“人生を選び直す女たち”

本作の原作は、井上荒野による同名小説『照子と瑠衣』。
2023年、地方書店員の投票で選ばれる「ほんま大賞」を受賞したこの作品は、
“歳を重ねても、人は何度でも変われる”というテーマを、優しく、それでいて鋭く貫いている。

著者の井上氏はインタビューでこう語っている。
「自分の人生を、“誰かのために”生きてきた女性たちが、ようやく“自分のため”に行動する。その瞬間を描きたかった」

◆ 脚本・演出：大九明子、女性の“痛みと再生”を映し出す名手

『照子と瑠衣』を映像作品として再構築したのは、映画『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』で知られる大九明子。
“社会とずれてしまった女性”の孤独や焦燥、でもそれを笑いに変えるユーモアと、再生への小さな希望──
それを描かせたら、右に出る者はいない。

今回のドラマもまた、大九監督らしく「静かな反逆と、やさしい革命」をテーマに据えているように感じられる。

◆ 主演キャスト：風吹ジュン×夏木マリが放つ“第二の青春”

このキャスティングが何よりも嬉しいのは、“ベテラン女優が、本気で楽しそうに演じている”という空気が、画面の外にまで伝わってくることだ。

「いくつになっても、自分の人生を取り戻すことはできる」──
そんなメッセージを、彼女たちは“言葉”ではなく“生き様”で、私たちに見せてくれる。

2. あらすじ・ネタバレ全話まとめ ──第1話〜第2話、ふたりの逃避行が動き出す

『照子と瑠衣』は全8話の物語。
その第1話と第2話で描かれるのは、ふたりの「決断」と「再出発」です。
まだ派手な事件は起きない。けれど、人生の地盤が静かに崩れていくような感覚に、誰もがぞわりとするはず。

3. 全何話？ 放送日程と見逃し防止ガイド

『照子と瑠衣』は、全8話構成の連続ドラマです。
つまり──この“逃避行の旅”には、明確なゴールがある。
そしてそのゴールへ向けて、毎週少しずつ、ふたりの心と関係が変化していく様子が描かれていきます。

8話という限られた尺だからこそ、“1話たりとも見逃したくない”──
そんな視聴者の声がSNSにあふれているのも納得です。

見逃し防止のポイントはこちら：

• NHK BS／BSプレミアム4K：毎週日曜 22:00〜22:45に本放送
• 再放送枠：毎週土曜 23:10〜（予定）
• NHKオンデマンドでも1話ごとに見逃し配信あり

また、最新話の放送直前にはNHKドラマ公式X（旧Twitter）でもリマインダー投稿があるので、
@nhk_dramasをフォローしておくのもおすすめです。

▶︎この情報が役立ったら、Xでシェアして広めてください。
感想投稿は #照子と瑠衣 でぜひ。

4. 再放送・見逃し配信情報 ──いつ見られる？どこで観られる？

「あっ…日曜の夜、うっかり見逃した…！」
そんな声が多かった初回放送。
でもご安心を。『照子と瑠衣』は“逃さない仕組み”がちゃんと整っているんです。

ここでは再放送日程・配信方法・料金など、最新の見逃し対策情報を完全ガイドします。

📣 最新再放送情報（2025年6月28日時点）

• 第1話：6月28日（土）23:10～（NHK BS／BS4K）
• 第1話：6月29日（日）13:30～（同上）
• 第2話：6月30日（日）本放送（22:00～）の翌日から配信開始

オンデマンド派の方は、放送翌日にスマホやPCでゆっくり視聴できます。
「忙しくてリアタイできない」という方も、U-NEXT連携でサクッとチェックできますよ。

5. ロケ地まとめ ──八ヶ岳・佐賀・佐世保…“旅したくなる”撮影地

『照子と瑠衣』が視聴者の心を掴んで離さない理由のひとつ──
それは、ロケ地の美しさと、そこに流れる“空気”そのものが、物語の一部になっているからです。

本章では、実際の撮影地・聖地・ファンツアー情報をもとに、
“ドラマの世界に旅したくなる”ロケ地ガイドをお届けします。

📍 長野県 八ヶ岳エリア（富士見町・茅野市）

ふたりが“逃げ込んだ”別荘があるのは、長野県・八ヶ岳山麓。
実際の撮影は、富士見町・茅野市を中心に行われたと複数の報道で明かされています。

森の静けさ、湖面に映る空の青、澄んだ空気──
自然に包まれたその景色が、照子と瑠衣の“再生”にぴったりの舞台となっています。

📍 佐賀県（2025年5月撮影）

実はこのドラマ、佐賀県でもロケが行われていたことが、佐賀県フィルムコミッションの公式発表で確認されています。

撮影は2025年5月に行われ、照子と瑠衣が新天地で出会う“市井の人々との触れ合い”の場面などが撮られたとみられています。

📍 長崎県 佐世保市（市街地・戸尾市場）

さらに、長崎県佐世保市でもロケが行われ、地元の戸尾市場周辺が使用されたことが
観光ツアー公式サイトから明らかになっています。

実際に現地を巡る「照子と瑠衣ロケ地ツアー」も開催され、ファンからは
「まるでドラマの世界に入り込んだ気持ちになれる」という声も。

📍 東京都 青梅市（銭湯シーン）

回想シーンや町の一角の描写では、東京都青梅市の銭湯が登場。
ノスタルジックな街並みが、ふたりの「昔を振り返る」瞬間にぴったりマッチしています。

▶︎X（旧Twitter）では、「#照子と瑠衣ロケ地」でファンが続々と現地写真を投稿中！
聖地巡礼派の方は、見逃せません。

6. “テルマ＆ルイーズ”との関係性とは？ 脚本に込められた意図を考察

『照子と瑠衣』を見た多くの視聴者が、まず思い出すのが
1991年公開のアメリカ映画『テルマ＆ルイーズ』です。

それもそのはず──
「ふたりの女性が日常を捨て、車で逃避行に出る」という設定は、あまりにも重なっているから。

でも、『照子と瑠衣』は単なるオマージュではありません。
むしろ、「同じ構造」でありながら“まったく違う方向”へと物語を進めていく点に、
脚本家・大九明子の真骨頂があります。

◆ テーマの違い：「逃げた先にあるのは絶望か、再生か」

『テルマ＆ルイーズ』は、逃げる＝社会への抗議、そして破滅という方向性。
対して『照子と瑠衣』は、逃げる＝自分を再発見し、再構築するという再生の物語です。

70代の女性ふたりが、“静かに怒りを手放しながら、でも確かに自由になっていく”──
その過程を丁寧に描いている点に、大九監督の優しさとまなざしが見えます。

◆ セリフと演出が語る“女性の声なき声”

第1話で照子が発した
「私の人生って、誰かのための人生だったのね」というセリフ。
そして瑠衣の
「私、誰かに必要とされたいのよ。たとえ一時でも」という告白。

これは、日本社会で「母」や「妻」や「娘」として役割を背負ってきた
すべての“名もなき女性たち”の、心の奥底の声です。

◆ なぜ今「逃避行」なのか？

現代の日本において、“家を出る”ことは、若者だけの特権ではありません。
定年後・子育て後・介護後──
人生に「もう一度、自分に戻る瞬間」が訪れるとしたら、
それは“老後”という時間ではなく、“自分で選び取った旅路”の中にあるのかもしれません。

『照子と瑠衣』はそんなメッセージを、セリフではなく、空気で、表情で、風景で伝えてくる──
だからこそ、この作品は“響く”のです。

7. プロモーション映像の見どころ ──映像だけで泣ける、70秒のドラマ

もしあなたが、まだ『照子と瑠衣』を観たことがないなら──
まずはこの70秒のプロモーション映像を見てほしい。

【公式動画はこちら】2大女優の競演！爽快な逃亡劇（NHK公式）

映像の冒頭で、照子（風吹ジュン）が
「自由に生きて、何が悪いの？」とまっすぐに言い放つその瞬間──
70代女性の“本気の一言”に、見ているこちらの胸がじわっと熱くなる。

◆ 魅力1：風吹ジュンと夏木マリの「目の演技」

この短い映像で一番刺さるのは、セリフではなく、ふたりの“目”が語る感情です。
積み重ねた人生、後悔と希望──そのすべてが、
無言の横顔に込められている。

◆ 魅力2：音楽と自然の“静寂”

映像のBGMは、どこか懐かしく、それでいて背中を押してくれるような旋律。
そして音が途切れた“無音の時間”に、このドラマの“間”を大切にする世界観がよく表れている。

◆ 魅力3：“ふたりの逃避行”のワクワク感

軽バンに乗り、町から町へ──
どこか懐かしい地方の風景を駆け抜けるふたりの姿は、
「こんな老後も悪くないかも」と思わせてくれる。

逃げた先で出会う、意外な出会いと再発見。
ただの“逃げ”ではない、“旅”として描かれる点も、この映像が支持されている理由です。

8. まとめ ──『照子と瑠衣』はなぜ今、心に響くのか？

『照子と瑠衣』は、「逃げてもいい」という言葉を、
誰よりも“人生を諦めなかった人たち”に向けて届けてくれる作品です。

それは「我慢してきた人」だけがわかる痛み、
それでも「もう一度、誰かと笑いたい」と願う心。
そして、老いの中にあっても「希望は残っている」と信じる力。

若者の“逃避行”とは違う、熟年世代だからこそ描ける静かな革命。
それがこのドラマの持つ、最大の魅力です。

この物語に涙した人、勇気をもらった人、
あるいはまだ一歩が踏み出せない人──
それぞれの心の中で、“あなたにとっての照子と瑠衣”が生まれているはずです。

だからこそ、私は声を大にしてこう言いたい。
「人生は、いつからだって変えられる」と。