「またこの子、出てるんだ──」
その一言で、胸がざわついた。
でも、それはきっと、“興味”と“嫉妬”と“期待”がないまぜになった、どうしようもなく自分ごとな反応だった。
2025年7月28日。『今日、好きになりました。夏休み編2025』が幕を開けました。
ロケ地は、真夏のゴールドコースト。
解き放たれるような海風と、ちょっと痛いくらいの太陽。
その場所に集ったのは──
- 「好きだった人に、ちゃんと気持ちを伝えたい」と戻ってきた継続メンバー4人
- 「初めての恋リアで、自分の心を知りたい」と願う新メンバー6人
このシーズンの特徴は、ただひとつ。
“恋の続き”と“新しい始まり”が、同じ海辺でぶつかるということ。
第1話放送直後──SNSにはこんな声が並んでいます。
「ひなぽん、また出るんだ!マクタンからずっと見てた」
「せりちゃん、なんか切ない。表情に出てるのがもう……」
「新メンバー男子、顔面レベル高すぎて逆に怖い(笑)」
けれどその一方で──
「なんでまた同じ子が出てるの?マンネリ化してない?」
「“恋”がしたいんじゃなくて“画面に出たい”だけに見えちゃう」
そう、この夏の“今日好き”は、肯定も否定も、かつてないほど揺れているのです。
🌊この記事で深掘りするのは──
- 💘 継続&新規メンバー10人の「恋傾向マップ」と“矢印の行方”
- 🔥 SNSで起きている“炎上の理由”を構造から解き明かす
- 🌍 ロケ地・空気感・感情の動きが交差する「恋リア×社会」の関係性
単なる“番組紹介”ではなく、その感情の裏にある構造や背景までを見つめたい。
恋にまっすぐで、不器用で、それでも何度でもぶつかっていく10代たち。
彼らの姿に、あなたの中に残る「昔の恋」や「言えなかった気持ち」が、少しだけざわつくかもしれません。
さあ、今シーズンの“感情の地図”を、一緒にひも解いていきましょう。
📺 第2章|今日好き夏休み編2025とは?
『今日、好きになりました。』は、ABEMAが贈る高校生恋愛リアリティー番組。
2025年夏、その最新シーズンとして放送されるのが──
『今日、好きになりました。夏休み編2025』です。
今回の舞台は、オーストラリア・ゴールドコースト。
真っ白なビーチ、遮るもののない空。
“恋に素直になるしかない空間”が広がっています。
🗓 放送スケジュール(ABEMA SPECIAL)
話数 | 放送日 | 時間 |
---|---|---|
第1話 | 2025年7月28日(月) | よる9時~ |
第2話〜第7話 | 毎週月曜(8/4〜9/8) | よる9時~ |
視聴はABEMA SPECIALチャンネルから、無料で配信中です。
放送直後はSNSでも感情の渦が加速するため、「リアタイ視聴」が盛り上がる傾向にあります。
🎙 見届け人メンバー
- 井上裕介(NON STYLE)
- 中川大輔(俳優)
- 大友花恋(女優)
- かす(YouTuber)
それぞれの視点から、恋のゆらぎを見守る「大人のナビゲーター」たち。
思春期の“不器用さ”に寄り添うリアクションが、視聴者の共感を後押しします。
🎧 主題歌・挿入歌
– 主題歌:幾田りら「恋風」
– 挿入歌:「スパークル – From THE FIRST TAKE」
どちらも繊細でまっすぐな音色が、10代の“言葉にできない感情”にそっと重なります。
恋が始まる瞬間って、音楽と風景、そして“その場の空気”がぜんぶリンクしてる。
この番組は、そこにちゃんとカメラを向けてくれる──だから、涙もリアルなんです。
💘 第3章|出演メンバー10人の恋傾向とプロフィール
この夏、“今日好き”の舞台に立ったのは10人の高校生たち。
そのうち4人が継続組、6人が新規参加という構成。
つまり、「前作の感情を引きずる人」と、「ゼロから向き合う人」が共存する、非常にデリケートな人間関係の交差点。
ここでは、それぞれのプロフィールと“恋の傾向”を読み解いていきます。
🔁 継続メンバー(4名)
名前 | 学年・出身 | 恋愛経験/告白人数 | 注目ポイント |
---|---|---|---|
瀬川 陽菜乃(ひなの) | 高3/長崎県 | 恋人0人/告白1人 | 3作連続参加。“過去を昇華しきれないまま”戻ってきた強さと未練 |
時田 音々(ねね) | 高2/千葉県 | 恋人3人/告白12人 | 卒業編から復活。「今度は傷つかない恋がしたい」という願いが垣間見える |
多田 梨音(りのん) | 高2/大阪府 | 恋人1人/告白6人 | “本当の恋”を掴み損ねた前回。ツンと素直の間に揺れる眼差しに注目 |
松井 芹(せり) | 高2/福岡県 | 恋人2人/告白4人 | 一歩引いた立ち位置と、“空気を読みすぎる”表情の奥が気になる |
継続メンバーに共通しているのは、「前回、言えなかったことを抱えたまま」という感情。
その沈黙が、今回の選択にどう影響するのか──
🆕 新規メンバー(6名)
名前 | 学年・出身 | 恋愛経験/告白人数 | 注目ポイント |
---|---|---|---|
谷村 優真(ゆま) | 高2/埼玉県 | 恋人0人/告白1人 | “一見クール”だが、内側に熱さを秘めたタイプ |
安藤 志音(しおん) | 高3/沖縄県 | 恋人2人/告白4人 | 率直で“自分を貫く”スタイル。男子を振り回すタイプかも |
倉田 琉偉(るい) | 高3/長野県 | 恋人2人/告白4人 | 天然×直球タイプ。ふいに空気を変える“ハプニングメーカー” |
倉澤 俊(しゅん) | 高2/東京都 | 恋人1人/告白2人 | “引きの美学”で勝負。目線や沈黙に色気が出るタイプ |
榎田 一王(いおう) | 高3/宮崎県 | 恋人0人/告白多数 | TikTok発の人気者。“アイドル的存在”になりそうな空気感 |
すみれ | 高1/大阪府 | 恋人1人/告白6人 | 最年少ながら芯がある。「守られがち」だけど、意外としっかり者 |
「初めての恋」「忘れられない恋」「もう一度やり直したい恋」
それぞれの想いが交差する今シーズン──
誰の矢印が、誰に向かって動き出すのか。
💞 第4章|恋傾向マップ&感情分岐図の考察
初対面のシーン、目線の動き、返事の“間”、そしてSNSでの反響──
そこには、まだ言葉にならない“矢印の気配”が、確かに存在していました。
今回は、その気配を可視化するために、「恋傾向マップ」と「感情分岐図」を用意しました。
第1話から見えた“矢印の始まり”を、ここでひも解いていきます。
💘 恋傾向マップ:第1話時点
名前 | 気になる相手(推定) | 矢印の強さ | コメント・傾向 |
---|---|---|---|
ひなの | しゅん | ★★★☆☆ | “目を合わせない”のは、むしろ意識の証拠 |
ゆま | せり | ★★★★☆ | 見つめる時間の長さに、無意識の“気持ち”が滲む |
しおん | るい | ★★★☆☆ | 距離感が“友達以上”に自然。あえて近づきすぎない心理戦? |
この“仮の矢印”たちは、たった数時間の中で動き続けている。
でも、その初期衝動こそが「好き」の原石──。
🔀 感情分岐図(初期段階 ver.)
🌊【解放エリア】
└→ しおん ⇄ るい(互いに警戒感が薄い)
└→ すみれ → いおう(話しかけ待ちのサイン多)
🌀【混乱エリア】
└→ ひなの → しゅん(視線逸らし+元恋の影)
└→ りのん ⇄ 誰にもまだ開いていない(心を閉じ気味)
💫【揺れエリア】
└→ ゆま → せり(話しかけの回数と仕草が明らか)
└→ せり ← 誰にもまだ矢印を向けていない(心を測っている段階)
このように、「気になる」よりも「気にしてる」のほうが、矢印の強さとしては濃い。
それを読み取れるのが、“今日好き”の奥深さです。
すでに「誰を好きか」ではなく、“誰と一緒にいるとき、自分が素でいられるか”──
その視点で、矢印が動き出しているように見えました。
🔥 第5章|SNS炎上が起きるかもしれない“構造的理由”と考察
『今日好き夏休み編2025』は、まだ初回放送前。
それでもすでにSNSでは、「メンバー発表だけで感情が動いた」という声がちらほら。
特に注目されているのが、継続メンバー4人の再登場について。
「あれ?この子、また出るの?」「前回結ばれなかったのに…?」
──そんな感情が、放送前からじわじわ広がりつつあります。
📌 なぜ“再出演者”に批判が集まりやすいのか
- 出演経験=“有利な立場”と見なされやすい
- 新規メンバーとの“恋愛スタートラインのズレ”
- 3回以上出演した場合、「売名」や「やらせ感」が疑われる
けれど、本当に“叩かれるべき理由”なんてあるのでしょうか?
出演メンバー自身が悪いわけではなく、その存在が“感情の矛盾”を突いてくるから──それが正体です。
👩⚖️ “女子の再挑戦”だけが叩かれがちな背景
恋リアでは、“何度でも挑戦する男子”は「前向き」と称賛され、
一方で、“また出る女子”には…
- 「未練がましい」
- 「もう引いたほうがいい」
- 「見苦しい」
──という声が投げられがちです。
これは、“何度でも恋に挑んでいい”という価値観が、未だ男女で平等に許容されていないことの表れ。
「あの子、また出てるんだ」
そう思った時こそ、自分の中にある“恋の許容量”を問い直すチャンスなのかもしれません。
💬 出演メンバーたちは、“恋を完成させに来た”だけ
継続メンバーの誰もが、前作で「伝えきれなかった気持ち」を抱えていた。
未完成のまま終わってしまった物語に、再び言葉を足しに来たのです。
それは、ただ“出演”したいのではなく、“未練”を終わらせたいから──。
恋に「何度でも向き合っていい」と思える社会であってほしい。
この番組は、それを問いかける1時間になるかもしれません。
💫 第6章|“再挑戦”という物語構造の意味
『今日好き』の魅力ってなんだろう?
好きな人を見つける。気持ちを伝える。手を繋ぐ──
もちろんそれもあるけれど、この番組の深部にあるテーマは、「恋にもう一度向き合うこと」だと思うのです。
たとえば、ひなぽん。3作目の参加。
せりも、ねねも、りのんも。
前回で「終われなかった恋」を心のどこかに抱えたまま、もう一度、この場に立っている。
🔁 恋を繰り返すことは、恥じゃない
SNSではよく、「何回出てくるの?」「まだ好きだったの?」なんて言葉も見かける。
でも実際の恋って、そんな簡単に“完結”できるものじゃない。
終わらせ方がわからなかった。
強がって「もういい」って言ったけど、本当は気持ち、残ってた。
その、「終わらせられなかった恋にもう一度向き合う」って、どれだけ勇気のいることか。
📺 “再挑戦”を物語にできる番組
恋リアはときに、「映え」「演出」「炎上」で語られがち。
でも“今日好き”は違う。
あの時間、あの場所、あの沈黙に、“本物の気持ち”が宿っている。
今回、舞台はゴールドコースト。
海が見えるリビング。まっすぐな陽射し。どこまでも続く水平線。
そんな場所だからこそ、「もう一度恋をする覚悟」が、画面越しにも伝わる。
🧭 恋リアを“物語構造”として見るなら
- 第1幕=出会い
- 第2幕=すれ違いと迷い
- 第3幕=再挑戦と赦し
今シーズンは、まさにこの“第3幕”に該当するシーズン。
「好きだったけど、届かなかった」
「いま、もう一度、気持ちを言葉にしたい」
そんな物語を、誰かが自分の人生と重ねて見る日が来る。
恋に正解はない。
でも“もう一度好きになってもいい”って言える世界は、ちょっとだけ優しい。
📌 第7章|中間まとめ:今シーズンの注目軸
ここまで、“今日好き夏休み編2025”の見どころを、構造と感情からひも解いてきました。
では結局、何がこのシーズンを「特別」にしているのか?
視聴前に押さえておきたい“注目軸”を、ここで整理します。
🎯 注目軸1|継続メンバー vs 新規メンバーの“空気の差”
継続組は「過去を持っている」側、新規組は「白紙で来た」側。
この感情の重さの非対称が、空気をわずかに歪ませます。
- 継続組の沈黙 → 「なぜ言わないの?」と誤解されがち
- 新規組の軽やかさ → 「本気じゃないのでは?」と誤解されがち
この誤差=“心の温度差”が、矢印を混乱させる構図になるかもしれません。
💘 注目軸2|矢印のスタート地点の“時間差”
継続組の矢印は、「すでに始まっていた想い」から動きます。
新規組の矢印は、「今この瞬間のときめき」から動きます。
例:
・ひなの → しゅん?(過去の余韻あり)
・ゆま → せり(第一印象からじわじわ)
・すみれ → いおう(自己表現が苦手なぶん、矢印が見えにくい)
恋のスピードが揃わないまま、心がすれ違う瞬間が増える可能性も。
🌪 注目軸3|“感情と期待”が交差するロケ地の魔法
ロケ地は、オーストラリア・ゴールドコースト。
その開放的な空気は、感情を押し殺すことを許さない場所。
陽射しの強さ。距離の近さ。沈黙の時間。
だからこそ、人間関係の“本音”が早く見える可能性があります。
“空気の違い”に気づいたとき、誰が自分の心を言葉にできるか。
それが、今シーズンのカップル成立の鍵になるはずです。
📝 第9章|まとめ:再挑戦の物語に、“わたし”が重なる瞬間
『今日好き夏休み編2025』は、まだ始まったばかり。
でもその前に、私たちの心はもう少しだけ、ざわついている。
なぜ、この子がまた出るの?
どうしてあの子は、何度も恋に向き合おうとするの?
その問いは、もしかすると
自分がずっと心の奥に置き去りにしていた、“終われなかった気持ち”に触れているのかもしれません。
恋って、一度好きになったら、簡単には終われない。
終わったふりをしても、忘れたふりをしても、
ふとした瞬間に戻ってきて、また、心を揺らす。
今回の『今日好き』は、そんな
“もう一度好きになる”を選んだ人たちの物語です。
私たちも、何かをもう一度始める勇気を
彼らの姿から少しだけもらえるかもしれません。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
この考察が、あなたの感情のフォルダに、そっと寄り添えたなら嬉しいです。
また、次の記事でお会いしましょう。
──構造系エンタメライター・篠原 果歩
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