真犯人は“先生”？6つの伏線と禁断の相関図考察

──心の奥底に埋めていた記憶が、たった一枚のアルバムで蘇ることがある。

2025年秋──土曜の夜、「良いこと悪いこと」というドラマが始まった。
最初は何気なくテレビをつけただけだった。けれど、目を奪われたのは、卒業アルバムの真ん中で、黒く塗りつぶされた6人の顔だった。

その黒が、“ただの墨”ではないことを、僕は直感した。
そこには痛みが、後悔が、あるいは罪が、そして「どうして？」という問いが、焼き付けられているようだった。

僕はこう見えて、ドラマを3000本以上観てきた。
脚本の流れも伏線の構造も、ある程度は読めるようになってしまっている。
でも、この作品には、“読めるのに、飲み込まれる感覚”があった。

舞台は「同窓会」。
──懐かしさ、再会、笑い話。
けれど、その裏側には、13人の誰もが語らなかった“6人の沈黙”が潜んでいた。

そして浮かび上がる、たった一言の名。

“先生”──それは誰を指すのか？
本当に登場していたのか？
それとも、この事件の裏で糸を引く“支配者”の暗号か。

物語の中で明言されているわけじゃない。けれど、視聴者の中にだけ存在する“感覚”。
見えないけれど確かにいる。そんな気配の名前が“先生”だった。

なぜ、顔を塗りつぶす必要があったのか。
なぜ、今になってタイムカプセルを開けさせたのか。
そして、なぜ、過去がこうして呼び戻されるのか。

僕は思う。これはただのミステリードラマじゃない。
これは“選ばれた記憶”をめぐる物語だ。

僕たちもかつて、誰かと交わした目線を、見なかったことにした。
誰かの名前を、言わなかった。
誰かの涙に、気づいていながら、黙っていた。

そういう“良いこと”の仮面をつけながら、
“悪いこと”に加担していたのかもしれない。

このドラマの核心は、僕たち自身の選択の履歴書を開かされることにある。

13人のキャスト。
6人の黒塗り。
そして“先生”という名前。
すべてが謎として配置された物語は、あなたの記憶も静かに呼び起こす。

この記事では、
・この物語に込められた“伏線”の意味
・“先生”という存在の暗喩
・13人の相関図に隠された「見えない線」
を、すべての視点から紐解いていく。

もしあなたが、まだ“誰も傷つけていない”と思っているなら──
このドラマが、その考えに揺さぶりをかけてくる。

この記事が、あなたの記憶の扉をそっとノックできたなら、
それはきっと、“先生”があなたの中にもいたということなのかもしれない。

──岸本 湊人

──ほんの数秒で、心がざわめく。
そんな始まり方をするドラマに、あなたは出会ったことがあるだろうか？

画面に映るのは、1冊の卒業アルバム。
だけど、その中央──6人の顔が、黒く塗りつぶされている。

そのインパクトだけで、この物語は「ただのサスペンスじゃない」と感じた。

1‑1. 舞台は“同窓会”──懐かしさに仕掛けられた罠

2025年10月、日本テレビ 土曜21時。
主演は間宮祥太朗さんと新木優子さん。

「久しぶりだね」「変わってないね」
そんな言葉が飛び交う同窓会。
けれど、その場にいる13人のうち、誰もが“過去”を忘れていない。

──そこに投下されたのが、あのタイムカプセル。

開かれた瞬間、場の空気が凍りつく。
なぜなら、出てきたのは 「6人の顔が黒塗りされた卒業アルバム」だったから。

あなたなら、その場でどう感じるだろう？
「いたずらだよね？」
「でもこれ、何かのメッセージじゃないか…？」

“何かが始まる”その空気に、誰も声を出せない。

1‑2. タイトル『良いこと悪いこと』に込められた“静かな挑戦状”

このタイトル、最初は「ゆるい感じのホームドラマかな？」なんて思った人も多いはず。

でも、蓋を開けてみれば、“正義と悪”じゃない、“いい”と“わるい”の線引きの話。

しかもそれは、誰かを裁く話ではなく、「自分の過去を見つめさせられる」物語なのだ。

あなたが誰かに謝れなかったこと。
誰かの涙に気づきながら、目をそらした日。

このドラマは、そうした“ちいさな黙認”の積み重ねに、ゆっくりと光を当ててくる。

1‑3. 登場人物13人──全員が主役、全員が容疑者

“キャスト全員が怪しい”という構造は、これまでもミステリードラマでは多く使われてきた。

でも、『良いこと悪いこと』が一味違うのは──
全員に「過去の痛み」が見え隠れする点。

誰もが何かを抱え、誰もが誰かを許せず、そして──誰もが誰かを守りたかった。

そう思わせてくるキャスティングと演出に、“説得力のある嘘”がある。

13人それぞれに過去の“物語”がある。
そこに絡んでくるのが、“先生”という名前。

今はもう登場していないのかもしれない。
けれど、彼／彼女の影が、ずっとこの物語の背後に立っている気がする。

あなたがかつて「いい子」と呼ばれたことがあるなら、
「わるい子」とされた誰かが、すぐ隣にいなかったか。

そんな問いかけが、画面越しにずっと続いている。

『良いこと悪いこと』は、誰かの正義ではなく、「あなた自身の沈黙」を問いかけてくる物語。

伏線も、演出も、言葉選びも──どれもが緻密で、丁寧。
“たまたま見た”なんて言わせないレベルで、心を持っていかれる。

さて、次は“先生”という存在に潜む違和感を、ゆっくり紐解いていこう。

──岸本 湊人

──その名前を、誰も口にはしない。けれど、確かにそこに“気配”がある。

ドラマ『良いこと悪いこと』を観ていて、ふと胸に引っかかるワードがある。
それが、“先生”というキーワードだ。

名前も出てこない。セリフにも現れない。
でも、画面のどこかに漂っている。
まるで、見えない糸を引くように。

「あの頃のこと、先生は覚えてると思うよ」
「先生も、止められなかったんじゃないかな」

そんな、“言葉にならないセリフ”を、登場人物たちの視線の奥から感じる。

2‑1. 担任教師は、本当に“いなかった”のか？

まず、ストーリーの設定を少しおさらいしよう。

13人の同級生たちは、小学校の卒業を共にした仲間。
そして、“黒塗り”された6人がいる。

学校という空間において、そのグループの中心に“先生”がいなかったとは考えにくい。

でも、今のところ“担任教師”らしき人物は登場していない。

──それはつまり、“登場させていない”のではなく、“意図的に隠している”ということではないか？

誰よりもこの物語を見てきた僕の感覚では、
それが「ただの不在」では済まされない気配を、随所で感じる。

2‑2. “先生”は誰かの象徴？それとも犯人？

考えられるのは、2つの方向性だ。

もし1つ目の説が当たっているなら──
現時点で登場している13人の誰かが、大人になった“先生”という可能性もある。

あるいは、視聴者に気づかれないように登場していた“過去の誰か”。

逆に、2つ目の説が正しいとすれば──
「先生」という言葉は、特定の人物ではなく、“責任の所在がぼやける構造”そのものかもしれない。

誰が悪かったのか？
先生が見ていなかったのが悪いのか？
それとも、黙っていたクラス全体が共犯なのか？

この問いを、誰にも答えさせないままに進行していく──それがこのドラマの怖さだ。

2‑3. “先生”という存在が与える“物語全体の軸”

僕が思うに、“先生”という言葉はこの物語において、「語られなかった歴史」の鍵だ。

子どもたちは、その人から何を教わったのか。
その人は、6人の“黒塗り”の原因にどう関わっていたのか。

登場人物の多くが、「あの頃のこと」を曖昧に語る中、
“先生”という存在だけが、いまだに“空白のまま”残されている。

その空白が、どう埋められるのか──

次の話数で、それが少しずつ明らかになっていくのかもしれない。

いま、僕たちはようやく「黒塗りの卒業アルバム」の背後にある、
もうひとつの“記憶”に、手を伸ばしかけている。

それはもしかしたら、“先生”という名前の下に隠された、
「誰かが消そうとした真実」なのかもしれない。

──岸本 湊人

──ドラマの面白さって、何だろう。
僕はよく、“見えない線”にドキッとする瞬間だと思っている。

『良いこと悪いこと』は、その“線の引き方”がとても上手い。
台詞でも、映像でもなく、“気配”だけで伝えてくる伏線がたまらない。

ここでは、僕が視聴しながら“あっ”と立ち止まった、
6つの伏線を順に紹介していこう。

伏線①：卒業アルバムの“黒塗り”が示す、静かな怒り

第1話冒頭──
タイムカプセルから出てきた卒業アルバム。
そこに描かれていたのは、6人の顔を黒く塗りつぶした跡。

マジックのような太い線ではなく、何度も何度も塗り重ねたような、迷いのない“塗り方”。

これは衝動じゃない。計画的な怒りの演出だ。

6人を消すように、葬るように塗られた痕跡に、
このドラマが持つ“過去と向き合わせる意図”を感じた。

伏線②：誰もが名前を出さない“先生”の存在

キャスト13人の誰一人として、“先生”という言葉を口にしていない。
それなのに、全編を通して空気のようにその存在が漂っている。

これはドラマが仕掛けた“集団記憶の空白”。
誰も言わない＝誰もが知っているという構造が、逆に“誰か”を疑わせる伏線として機能している。

記憶のなかの沈黙が、最も雄弁な告発になることもある。

伏線③：“あの時のこと”を、誰も明確に語らない

同窓会なのに、会話に“具体的な思い出話”がほとんど出てこない。

それどころか、「覚えてないな」「どうだったっけ？」と、
“記憶をぼかす台詞”が繰り返される。

これは脚本のミスじゃない。
明らかに、“集団の中で封印された過去”を描いている演出だ。

その“封印”が、今まさに開こうとしている。

伏線④：プロフィール帳で隠された“顔”

公式ビジュアルで、13人の顔はプロフィール帳で隠されている。

卒業アルバムではなく、“プロフィール帳”というチョイス。

それはつまり、「見せたい顔」「書かれた性格」「思い出の美化」を象徴する小道具。

そして、今の彼らがその帳面で顔を隠しているという構図は、
「あの頃の嘘」をいまだに引きずっていることの暗喩だ。

伏線⑤：“いい子／わるい子”の言葉が繰り返される

物語全体に繰り返される、「あなたは、いい子でしたか？ わるい子でしたか？」という問い。

これはただのキャッチフレーズじゃない。

この言葉は、登場人物の誰かの過去の記憶──
“先生”が子どもたちに投げかけた言葉の残響ではないかと僕は思う。

そう考えると、全員がその言葉をどこか恐れているように見えてくる。

伏線⑥：第1話の最後、“誰かの視線”

第1話のラスト、誰もいない教室の廊下をカメラがふと映す。

その一瞬、画面の“奥”に人影のようなものが映った。
一見、編集ミスかと思えるほどさりげない。

でも、こういう“違和感”ほど、後から効いてくる。

伏線は、わかりやすいところに落ちていない。
気づかないふりをした人の足元に、そっと転がっている。

それが、このドラマの怖さであり、面白さだ。

6つの伏線を追うたびに、見えてくるのは
「犯人は誰？」ではなく、「なぜその人がそうなったのか？」という物語の核心。

真実は、隠されているんじゃない。
ただ、見ないようにされているだけ。

このドラマを観るたび、僕の中にある“あの頃の記憶”も、静かに目を覚ましはじめる。

さて──次は、相関図という地図を広げよう。
そこに線を引いていくと、真実がゆっくりと形を成し始める。

──岸本 湊人

──耳を澄ませば、遠くから“繋がる声”が聞こえてくる。
13人の同級生が集まり、6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバムが現れた。
その時点で、関係性という“静かな地震”はもう始まっていた。

今回、僕たちは“相関図”という名の地図を広げる。
登場人物それぞれの線と線がぶつかり、歪む瞬間を見逃さないために。

4‑1. 相関図を読み解く鍵――“顔を隠したプロフィール帳”が語るヒント

公式ビジュアルで、13人の同級生はすべて“プロフィール帳”で顔を隠している。
この演出には意味がある。顔を隠す＝過去を隠す、そしてそれを“見られてはいけないもの”とする構図。

その帳面1冊1冊に、“好きなもの”“苦手なもの”“あの頃の立ち位置”など、暗号のように意味が込められていると、僕は思う。

相関図とは単なる矢印の集まりではなく、
“誰と誰が沈黙を共有していたか”を可視化するものだ。

4‑2. “先生”を中心とした線の歪み

先ほども触れた“先生”という存在。相関図の中心にいる形で描くとすると、どんな線が浮かび上がるだろうか？

・6人の黒塗り＝“先生”と交わした約束または禁止。
・残り7人＝“見ていた・聞いていた・黙っていた”側。
・先生から見て、どの線が“守るべき線”だったのか、それとも“切るべき線”だったのか。

この構図を思い描くと、人物Aと人物Bの“視線の向き”が急に意味を持ちはじめる。
少しの振り返りが、相関図の中で“隠された線”を暴き出す。

4‑3. 歪んだ人間関係が示す“次なる展開”

では、この相関図から何を読み取るか？

・三角関係かもしれない線 – 友情と恋心、その境界線が最初に崩れる。
・ “見えているもの”と“見せてないもの”の線 – プロフィール帳で隠している顔、その先の記憶。
・ “先生”と6人の黒塗りの間の線 – 教えられた者と教えられたこと、その逆転。

これらの歪みを、次の回でどう明らかにするのか。
僕が観ていて感じたのは、“相関図が更新された瞬間に、視聴者の推理は加速する”ということだ。

あなたもぜひ、彼ら13人の“繋がり”を目で追ってほしい。
電車の隣の席で、誰かが紙の地図を広げてひそひそと語っているような気分で。

──岸本 湊人

──ツイートが流れるたび、僕の胸がひそかに高鳴る。
“#良いこと悪いこと” が、単なるハッシュタグではなく“集団の耳”として機能しているからだ。

土曜21時の放送終了後、「どうだった？」「次はこうだろう」という声が瞬時に波紋を広げる。
僕も“読者”としてではなく、“参加者”としてその波に乗っている。

5‑1. ハッシュタグから“熱量”を感じる瞬間

Xで検索すればすぐに出てくる投稿の数々。「考察しながら観てる」「永遠に語れる」「今年No.1ドラマ」など。
それは、出演キャストへの愛、物語への好奇心、そして“自分も探索者でありたい”という願いが一体になった騒ぎだ。

「このドラマ、視たあとに“推理脳”になる」
そんな声が過去の何作かに出ていたけれど、僕が傍観してきた中でも、本作ほど“考察後”のコミュニケーションを活性化させている作品は稀だ。

5‑2. “ネタバレ覚悟”の投稿から見える読者の歴程

「〇〇が犯人かと思ったけど、△△の視線が気になった」「替え歌の順番が“黒塗り”とシンクロしてる説」など、投稿には明らかな“仮説”と“揺れ”がある。

その揺れこそが、このドラマの魅力のひとつだ。完全な答えがまだ出ていないからこそ、読者／視聴者は“仮説を共有し合う”ことに楽しみを見出す。

「寝られないくらい、考えてしまう」
というツイートがあったとき、僕は「このドラマが本物だ」と確信した。

5‑3. SNS発の“気づき”が記事の考察を深める

ある投稿では「プロフィール帳の縦縞・横縞が意味を持つのではないか」という観察がされていた。
こうした“細部への気づき”が、僕のような評論家の視点にも新しい角度を投げかけてくる。

つまり、視聴者の“声”が、物語の輪郭を少しずつ浮かび上がらせているのだ。
僕はその声を拾い上げ、構造として整理し、それを皆さんと共有する──これがこの連載の強みであり、価値だと考えている。

“みんなで探すドラマ”という感覚。
それが、画面の向こうにとどまらず、スクリーンのこちら側をも照らし始めている。

──岸本 湊人

──それは、たった一枚の“黒塗り”から始まった。
でも、ドラマ『良いこと悪いこと』を観ていると、なぜだか僕自身の記憶まで揺さぶられる。

「あのとき、僕は“いい子”だったのか？」
そう問いかけられているような感覚。
ドラマの登場人物じゃなく、“観ている自分”が試されている。

6‑1. 小学校という“誰もが通った交差点”

このドラマが描くのは、特別な事件じゃない。

どこにでもある、だけど、忘れたふりをしてきた“あの場所”だ。

机の配置、給食の時間、忘れ物の言い訳、廊下に立たされる緊張感──
そのどれもが、僕たちの中に今も“生きたまま”残っている。

だからこそ、彼ら13人の物語は“誰かの話”ではなく、“自分たちの記憶”として心に染み込んでくる。

6‑2. “黒塗り”は、僕たちの無意識を映す鏡

6人の顔を塗りつぶしたあの卒業アルバム。

それを見た瞬間、僕はふと、
「自分にも、記憶の中で“黒く塗った顔”があるかもしれない」と思った。

忘れたふりをした誰か。
いじめを止められなかった日。
黙っていたことを“選んだ”記憶。

このドラマは、ただ謎を解くだけじゃない。
記憶の裏側にある“感情”に光を当ててくる。

思い出すのが怖くて、でも忘れちゃいけない感情。

それを、物語という形で僕たちに届けてくれる。

6‑3. 「僕たちも、どこかで選ばされていた」

ドラマの中で問われ続けるのは、
「あなたは、いい子でしたか？ わるい子でしたか？」という言葉。

この問いは、過去の誰かへのものではない。

“今の僕たち”にも突き刺さる。

大人になっても、職場で、家庭で、SNSで──
僕たちは“見て見ぬふり”をしたり、“誰かを黙って切り捨てた”ことはなかったか。

このドラマは、そんな“無言の選択”の痛みを
静かに、でも確かに、思い出させてくれる。

謎解きのドラマじゃない。
記憶と感情を揺さぶるドラマなんだ。

だから、観終わったあとに、
「自分の中の“過去”がざわついている」──そんな声が多く寄せられる。

このドラマは、黒塗りの顔を暴く物語じゃない。
黒く塗りたくなった自分の心と、どう向き合うか。

それを、“物語という優しい手段”で教えてくれるんだと思う。

──岸本 湊人

──放送後、SNSや僕のもとにも毎回たくさんの声が届く。
「どういう意味？」「あれって伏線？」「次はどうなるの？」──そんな疑問の声こそが、作品の“伸びしろ”だと思っている。

ここでは、今もっとも多く寄せられている“よくある質問”を、わかりやすくまとめてみた。

Q1. 結局、誰が“犯人”なんですか？

答え：
現時点では「真犯人は明かされていません」。
しかし、伏線や演出の細部から浮かび上がってくるのは、“複数人の関与”や“当時の教師の存在”の可能性。

「黒塗りされた6人」「それを知っている7人」「先生を語らない全員」──
この三層構造がカギになると僕は考えています。

Q2. “先生”って本当に存在してるの？

答え：
はい、“物語上、確実に存在していた”ことは演出でほのめかされています。

ただし、名前が出てこない、顔が出てこない、証言も断片的──という点から、
“全員が語れない理由”が存在するキャラクターであることは間違いありません。

まさに、“語られないこと”こそが最大の手がかり。

Q3. あの“替え歌”には何の意味があるの？

答え：
第2話以降に登場する“森のくまさん”の替え歌。これは単なる不気味演出ではなく、暗号的な役割を果たしていると考察されています。

たとえば、「順番が黒塗りメンバーと一致している」「特定の言葉だけ韻が外れている」など、SNS上でも多くの分析が投稿されています。

脚本上も、“隠された情報の断片”として配置されている可能性が高いです。

Q4. 見逃した回はどこで観られる？

答え：
『良いこと悪いこと』は、日本テレビ公式サイトおよびTVer、Huluなどで見逃し配信中です。

特に第1話～第3話は、伏線が最も多く散りばめられているので、“何度でも観返す”価値があります。

Q5. 相関図はどこで見られますか？

答え：
相関図は、公式サイトの特設ページで公開されています。

ただし、この相関図には“あえて描かれていない線”もあると感じます。
その“抜け”が、実は最大の手がかりになっている──そんな仕掛けに気づいたとき、きっと物語の見え方が変わります。

──岸本 湊人

🧭 もっと深く『良いこと悪いこと』の世界を旅したいあなたへ

物語に入り込むほど、「あのキャラってどういう立ち位置？」「あの伏線、ちゃんと回収されるのかな？」と気になってくるもの。

そんなあなたにおすすめなのが、以下の関連記事です。

• 
  ▶️【完全版】『良いこと悪いこと』キャスト一覧・相関図・伏線の謎・黒幕予測・裏設定まで徹底解説
  
  ─ 登場人物の全貌と裏に隠されたドラマの“設計図”を読み解く鍵。
• 
  ▶️ “全員が容疑者”の構造｜『良いこと悪いこと』第1話考察＋12の仮説
  
  ─ 初回放送から張り巡らされた“ミスリードの罠”と“真相へのヒント”を網羅。

ドラマは、画面の向こうで起きているだけじゃない。
その余韻を、言葉で旅するのもまた、ひとつの“観かた”です。

ドラマ『良いこと悪いこと』は、ただのミステリーじゃない。
“記憶の中の教室”を、そっともう一度歩かされるような物語。

「あの頃、僕はどんな顔で、誰と笑ってた？」
「見て見ぬふりをした瞬間、なかっただろうか？」

そう問いかけてくるこの作品は、
“謎を解く”以上に、“心を覗く”ことに向き合わせてくれる。

そしてそれは、僕たち大人にしかわからない“ざわつき”を呼び起こす。

📝 この考察を読んでくださったあなたへ

ここまで読んでくださったあなたも、きっとどこかで“心が反応”したんじゃないでしょうか。

それはきっと、
ドラマがあなたの“記憶の引き出し”を、そっとノックしてきたから。

正解があるかどうかなんて、実はどうでもいい。
“何を感じたか”“どこで心が動いたか”こそが、
このドラマとあなたが出会った意味だから。

もしよかったら、次の放送も一緒に観ながら、また語りましょう。
感想、考察、気づいたこと──いつでもシェアしに来てください。

あなたの“記憶の一角”に、この作品がそっと居場所を見つけてくれたら──
僕としては、それ以上にうれしいことはありません。

──岸本 湊人

本記事は、日本テレビ系列にて放送中のドラマ『良いこと悪いこと』の内容に基づき、公開情報・公式サイト・信頼性の高い報道・SNS上の視聴者の声などを参考にしながら構成しております。

記事内の考察・推測・人物解釈などは、視聴体験にもとづくライター個人の見解であり、公式発表・制作サイドの意図とは異なる場合があります。

登場人物・ストーリー展開の考察については、特定の個人・団体・職業・信条を誹謗・中傷する意図は一切ございません。

また、万が一掲載内容に事実と異なる点、権利の侵害、または誤情報が含まれていた場合は、迅速に修正・削除等の対応を行いますので、お問い合わせフォームよりご一報いただけますと幸いです。

読者の皆さまに安心してご覧いただける情報発信を心がけております。
今後とも当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

── 編集部・岸本 湊人