『大空港~GATE24~』の関東国際空港は、成田国際空港、富士山静岡空港、撮影用セットを組み合わせて表現されています。
第1話は2026年7月23日、第2話は7月30日に放送されました。本記事では第1・2話のロケ地を中心に、第3話予告の撮影場所も補足しながら、公式確認済み・クレジット確認済み・映像照合による推定の3区分で整理します。
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『大空港~GATE24~』第1・2話のロケ地一覧
ドラマに登場する「関東国際空港」は、実在する空港名ではありません。
ターミナル、滑走路、管制塔、官公庁施設、飲食店、撮影用セットを編集でつなぎ、首都圏に存在する巨大国際空港として見せています。
確認できたロケ地は次のとおりです。
確認区分 登場場面 ロケ地・撮影場所 主な確認根拠
公式確認済み 関東国際空港のターミナル 成田国際空港 成田空港公式Instagram
映像照合による推定 第1話の出発ロビー 成田国際空港第1ターミナル北ウイング 案内表示・カウンター配置
映像照合による推定 第1話の到着ロビー 成田国際空港第2ターミナル ゲート周辺・天井・柱の配置
映像照合による推定 第3話予告の空港内 成田国際空港第1ターミナル南ウイング 店舗・案内板・通路形状
公式確認済み 滑走路・管制塔・格納庫周辺 富士山静岡空港 ドラマ公式Xの投稿
公式確認済み GATE24審査ブース・オフィス 撮影用スタジオセット テレビ朝日の事前特番
映像照合による推定 第2話の関東国際空港CIQ棟 羽田税関支署CIQ棟 外壁・窓列・入口形状
映像照合による推定 第2話の爆破予告対策本部 Gメッセ群馬 ガラス面・庇・入口前広場
映像照合による推定 第1話のGATE24発足説明会 東京国際交流館プラザ平成 スクリーン・壁面・客席配置
映像照合による推定 第1話の内閣官房庁舎 中央合同庁舎第8号館 建物表示・外観
映像照合による推定 第1話で万智たちが食事をした店 越後屋竹千代 有明 柱・木製壁・座席配置
クレジット確認済み 第2話で中江サクラが働いていた店 Tremolo 第2話エンドクレジット
この記事では、施設側や番組側が撮影場所を公表したケースを「公式確認済み」、放送画面のエンドクレジットに名称が出たケースを「クレジット確認済み」としています。
案内板、外壁、窓、柱、店舗、照明などを劇中映像と比較した場所は、どれほど似ていても「映像照合による推定」です。
似ていることと、公式に撮影が確認されたことは同じではありません。
ここを分けるだけで、ロケ地情報の信頼度は大きく変わります。
テレビ朝日の公式紹介によると、GATE24は「Global Airport Task Enforcement」の略称です。
税関、出入国審査、検疫などの職員を集め、省庁の縦割りを越えて対応する内閣官房直属のスペシャルユニットとして設置されました。
しかし、実際に与えられたのはメインゲートから離れ、臨時便や小型便を扱う小さな審査ブースです。
華やかな国際空港と、空港の隅に置かれた寄せ集めチーム。
その落差を成立させているのが、性格の異なる複数のロケ地なのです。
成田国際空港のどこで撮影された?
『大空港~GATE24~』の旅客ターミナル場面は、千葉県にある成田国際空港で撮影されています。
成田空港公式Instagramは、第1話放送前日の2026年7月22日、「成田空港で撮影したドラマ『大空港~GATE24~』が明日」と題した動画を公開しました。
第1話の放送日は7月23日なので、成田空港で撮影されたこと自体は公式に確認できる情報です。
ただし、成田空港側は劇中に映ったすべての撮影区画を一覧で公表しているわけではありません。
第1ターミナル北ウイング、第2ターミナル到着ロビー、第1ターミナル南ウイングという細かな区分は、放送映像と現地施設の特徴を照合した推定です。
関東国際空港の外観は第1ターミナルが有力
第1話の冒頭などで映る関東国際空港のメインターミナルは、成田国際空港第1ターミナルの外観が有力です。
識別の手掛かりは、主に次の3点です。
- 中央部から左右へ長く広がるターミナル棟
- 車寄せを通る高架道路の形
- 建物前面に連続する白い曲線状の屋根
空港の外観は短いカットですが、ここで本物の成田空港を映す効果は絶大でした。
視聴者は説明を受けなくても、「数千人が行き交い、国際線が発着する巨大空港で事件が起きる」と理解できます。
セットだけで巨大空港を表現しようとすれば、どうしても画面の奥行きに限界が出ます。
最初に成田空港の実景を見せることで、その後に登場する審査ブースや官公庁施設まで、関東国際空港の一部として受け入れやすくなるのです。
出発ロビーは第1ターミナル北ウイングが有力
第1話の出発ロビーとチェックインカウンターは、成田国際空港第1ターミナル4階の北ウイング側が有力です。
映像照合で手掛かりとなるのは、次の表示と設備です。
- 航空連合を示す「SKYTEAM」の表示
- チェックインカウンターを示す「E」の文字
- 「Departures」「Self Bag Drop」の案内
- カウンター上部のモニターと照明の配置
ひとつの表示だけなら、別の空港にも存在する可能性があります。
しかし、複数の表示とカウンターの並びが同時に一致しているため、第1ターミナル北ウイングの可能性が高いと判断できます。
本物の出発ロビーには、セットには作れない「時間の流れ」があります。
大きなスーツケースを押す人、搭乗時刻を確認する人、家族を見送る人。背景を歩く旅客の動きが、GATE24が守る日常の重さを無言で伝えていました。
到着ロビーは第2ターミナルが有力
第1話で海外から到着した旅客が歩く場面は、成田国際空港第2ターミナルの到着ロビーが有力です。
主な識別点は次の3つです。
- 到着ゲート前に並ぶ柱の間隔
- 天井照明と案内表示の位置関係
- ゲートから一般エリアへ広がる通路の形
第1話では、ホーチミンから到着した便の乗客がGATE24へ案内されました。
その中にいたサミール夫妻は、別の国で入国を拒否された経歴を持ち、荷物に入っていた2体の人形が事件の重要な手掛かりになります。
テレビ朝日の公式あらすじにも、万智が人形の不思議な形に目を留め、やがて「緊急事態」を意味していることを突き止める流れが記されています。
到着ロビーは、本来なら日本へ到着した人が安堵する場所です。
そこで旅客を止め、荷物を調べる場面を描くからこそ、「国境を守ること」と「一人の事情を見落とさないこと」の難しさが浮かび上がります。
第3話予告は第1ターミナル南ウイングが候補
第3話予告では、松雪泰子さん演じる杉原美都里が電話をしながら空港内を歩いています。
この場面は、成田国際空港第1ターミナル南ウイング4階付近が候補です。
映像内では、次の特徴が確認できます。
- 「SHOPPING&DINING」と読める大型案内
- ドラッグストアを思わせる店舗表示
- 店舗前の通路と手すりの配置
- 吹き抜け側へ開けた歩行スペース
ただし、これは第3話の予告映像と施設写真を照合した段階です。
成田空港で撮影したことは公式確認済みですが、南ウイングという区画までは映像照合による推定と考えるのが正確です。

富士山静岡空港とGATE24セットはどこに使われた?
関東国際空港の滑走路、管制塔、格納庫周辺には、富士山静岡空港が使われています。
GATE24の審査ブース、オフィス、荷物検査設備は、撮影用のスタジオセットです。
ターミナルの成田空港、航空施設の富士山静岡空港、芝居の中心となるセット。
この3か所が、関東国際空港を構成する大きな柱になっています。
滑走路と管制塔は富士山静岡空港
ドラマ公式Xは2026年7月26日、第1話冒頭で秋元才加さん演じる岩村千香が旅客を案内する場面写真を投稿しました。
投稿には撮影場所を示す「#富士山静岡空港」が付けられているため、同空港で撮影されたことは公式確認済みです。
劇中映像では、次の景観が富士山静岡空港と一致しています。
- 細身の管制塔と上部の管制室
- 格納庫や業務用建物の配置
- 航空機が駐機する広いエプロン
- 滑走路の向こうに広がる山並み
成田空港のターミナル場面から切り替わった瞬間、背景の山が近くなったと感じた視聴者もいるでしょう。
その地形の変化こそ、ロケ地を見分ける大きな手掛かりです。
富士山静岡空港が担っているのは、旅客が普段見る華やかな空港ではありません。
滑走路、管制塔、格納庫など、航空機を動かす「仕事場としての空港」です。
GATE24は壮大な国家プロジェクトとして発足しながら、メインターミナルから遠く離れた小さな審査ブースを割り当てられました。
静かな業務エリアと山並みの景観が、組織から外れた場所で始動するGATE24の立場によく合っています。
背景合成やCGの使用範囲は公表されていない
劇中の関東国際空港には、実際の富士山静岡空港より多くの建物が並んでいるように見えるカットがあります。
別の空港映像や背景合成、CGが加えられている可能性はありますが、テレビ朝日は映像処理の範囲を公表していません。
そのため、「富士山静岡空港をCGで巨大化した」と断定することはできません。
現段階では、富士山静岡空港の実景を土台に、美術や編集を加えて関東国際空港に見せていると捉えるのが適切です。
ターミナル内部は成田、滑走路周辺は静岡。
現実には離れている二つの空港を、人物の移動方向やカットの順番でひとつにつなぐ。ロケ地の選定だけでなく、編集設計の巧さが表れています。

GATE24の審査ブースは撮影用セット
森万智たちが働く審査ブース、職員用オフィス、別室、荷物搬送設備は、撮影用に作られたセットです。
テレビ朝日が2026年7月18日から配信した「大空港~GATE24~ 第1話放送直前!見どころ大公開スペシャル!」では、空港職員の仕事とともに「セットの舞台裏」が公開されました。
セット内には、次の設備が作り込まれています。
- 入国審査や税関検査を行うカウンター
- 旅券や書類を確認するための機器
- 職員のデスクとモニター
- 別室へつながる通路
- 荷物を運ぶ搬送設備
- スーツケースを開けて調べる検査台
画面だけを見れば、本物の空港内にある審査施設と見分けがつかないほどです。
一方、一般旅客が行き交う実在空港では、カメラの位置、照明、撮影時間、通行規制に大きな制約が生じます。
とくに審査場面では、俳優の目線を撮るためにカウンター内へカメラを入れ、同じ荷物を何度も開け、細かな手元を撮り直さなければなりません。
ここからは僕の見立てですが、公共ロビーで空港の規模を撮り、保安区域に近い内部場面をセットで撮影する方法は、空港ドラマの制作として非常に合理的です。
実景は「巨大な空港」を見せ、セットは「一人の旅客」を見せる。
どちらかが代用品なのではなく、担当する画面の役割が違うのです。
セットの距離感が万智の観察眼を見せる
僕が注目したのは、GATE24のセットが必要以上に広く作られていない点です。
カウンター、旅客、荷物、職員の机が近く、森万智が何に違和感を抱いたのかを一つの画面に収めやすくなっています。
趣里さん演じる万智は、相手を大声で追及する主人公ではありません。
荷物に目を落とし、わずかに首を傾け、周囲より半歩遅れて動き始める。その静かな「間」で、違和感が推理へ変わったことを伝えます。
第2話では、ローマ行きの飛行機に爆弾を仕掛けたという予告が入り、犯人は深夜0時までに300万ドルを用意するよう要求しました。
乗り継ぎ客を一時入国させることになり、GATE24は荷物に爆弾が紛れている可能性を考えながら審査します。
国家規模の危機であっても、真相へ近づく入口は、目の前にある一つの荷物です。
広い空港から狭い審査ブースへ画面を切り替えることで、物語の焦点も「空港全体」から「小さな異変」へ切り替わっています。

CIQ棟・対策本部・飲食店のロケ地はどこ?
第1話と第2話では、空港ターミナル以外にも官公庁施設、会議場、飲食店が登場しました。
ここでは、推定地点を判断した具体的な識別点も含めて紹介します。
第2話のCIQ棟は羽田税関支署が有力
第2話に登場した「関東国際空港CIQ棟」の外観は、東京都大田区にある羽田税関支署CIQ棟が有力です。
CIQとは、空港や港で行われる次の手続きをまとめた呼び方です。
- Customs:税関
- Immigration:出入国管理
- Quarantine:検疫
東京税関の公式案内では、施設の正式名称は「羽田税関支署」、所在地は東京都大田区羽田空港2丁目6番4号のCIQ棟と確認できます。
劇中映像と一致する主な識別点は次の3点です。
- 正面に並ぶ縦長の窓列
- 外壁を区切る縦方向のライン
- 入口前へ張り出した低い庇と車寄せ
- 建物脇に続く壁面の幅と高さ
複数の特徴は一致していますが、東京税関やテレビ朝日による撮影発表は確認できていません。
したがって、「羽田税関支署で撮影された」と確定させず、映像照合による推定とします。
なお、正式名称は「東京税関羽田支署」ではなく、東京税関の管轄にある羽田税関支署です。
爆破予告対策本部はGメッセ群馬が有力
第2話で爆破予告への対策本部が置かれた建物は、群馬県高崎市のGメッセ群馬が有力です。
映像で照合できる特徴は次のとおりです。
- 正面を大きく覆うガラス面
- ガラス面を区切る白い縦枠
- 入口上部から横へ伸びる庇
- 建物前に広がる舗装された広場
- 直線的な外壁と角の処理
Gメッセ群馬は、11万平方メートルの敷地に、屋内外合わせて3万平方メートルの展示スペースや、1000人収容のメインホール、大小13の会議施設を備えています。
行政庁舎ではありませんが、大規模で無機質な外観は、空港危機管理施設として映しても違和感がありません。
劇中ではCIQ棟と対策本部が同じ関東国際空港内にあるように描かれています。
実際には、羽田空港と群馬県高崎市にあると推定される建物を、同じ爆破事件の会話と緊張感でつないでいるのです。
GATE24発足説明会はプラザ平成が有力
第1話で杉原美都里がGATE24の構想を説明した会場は、東京都江東区青海にある東京国際交流館プラザ平成のメディアホールが有力です。
映像照合の識別点は次の4つです。
- 正面に設置された大型スクリーン
- スクリーン脇の黒い横格子状の壁
- 演台と客席の近い距離
- 天井から下がる照明と壁面の角度
同施設を運営する日本学生支援機構の案内によると、メディアホールは床面積136平方メートル、天井高5メートルで、200インチスクリーンや同時通訳設備を備えています。
劇中の会場と設備、内装、規模感はよく一致します。
ただし、施設側が『大空港~GATE24~』の撮影実績を公表した事実は確認できないため、映像照合による推定です。
広く整った説明会場では、「省庁の壁を越える新組織」が華々しく発表されました。
ところが、実際にメンバーへ与えられたのは空港の隅にある小さなブースです。
説明会場と職場の広さの差が、GATE24の理想と現実を視覚的に説明していました。
内閣官房の庁舎は中央合同庁舎第8号館
杉原美都里と関東国際空港長・池浦隆洋が話していた庁舎は、東京都千代田区永田町の中央合同庁舎第8号館と判断できます。
識別の決め手は次の点です。
- 劇中に建物名を示す表示が映る
- 縦長の窓と外壁の配置が一致する
- 低層部と高層部の接続形状が同じ
- エントランス周辺の壁面が一致する
内閣府の公式案内では、中央合同庁舎第8号館の所在地は東京都千代田区永田町1丁目6番1号です。
建物名まで映っているため推定の確度は高いものの、撮影協力の公式発表が確認できていないことから、本記事では「映像照合による推定」に統一します。
GATE24は架空の組織です。
それでも実在する中央省庁の庁舎を映すことで、現実の行政機構の中に本当に存在しているような重みが加わりました。
森万智たちの食事処は越後屋竹千代が候補
第1話で森万智たちが食事をした店は、東京都江東区有明にある「越後屋竹千代 有明」が有力です。
同店は有明セントラルタワー2階にあり、炭火焼きの魚介料理などを提供する飲食店です。所在地は東京都江東区有明3丁目7番18号と案内されています。
映像照合の手掛かりは次の4点です。
- 木目を生かした壁面
- 店内に立つ太い四角柱
- 壁際のベンチシート
- テーブルとペンダント照明の位置
- 通路側に並ぶ木製の仕切り
店舗やテレビ朝日から撮影場所としての発表は確認できていないため、映像照合による推定です。
この食事場面での万智は、料理と同僚の顔を交互に見ています。
審査ブースではモノを正確に読めるのに、人との距離の取り方には迷いがある。
趣里さんの落ち着かない目線から、「荷物の異変は分かっても、仲間の輪へ入る方法はまだ分からない」という万智の不器用さが伝わってきました。
中江サクラの勤務先はTremolo
第2話で中江サクラが働いていた店は、東京都世田谷区代沢の「Tremolo」です。
第2話のエンドクレジットに撮影協力として施設名が表示されたため、クレジット確認済みのロケ地に分類できます。
東京都の東京ロケーションボックスにもTremoloが掲載されており、所在地は世田谷区代沢1丁目27番1号、ハイツ池ノ上地下1階です。
公式の施設紹介では、大型のLEDネオン看板を備え、未来的な雰囲気を持つ撮影可能なナイトスポットとして案内されています。
劇中でも、赤や緑の照明、バーカウンター、ソファ席、ネオンサインが強い印象を残しました。
第2話では、商社マンの相馬悟が審査ブースで大声を上げ、中江サクラがその場をなだめます。
Tremoloの派手で少し現実離れした照明は、相馬の自信に満ちた態度と、その奥にある危うさを視覚的に補強していました。

【湊の考察】なぜ成田空港と静岡空港を組み合わせた?
『大空港~GATE24~』のロケ地は、撮影許可を得られた施設を無作為に集めたものではありません。
僕は、空港をどの距離から見せるかによって、ロケ地の役割を分けていると考えています。
成田空港は「世界とつながる表の顔」
成田国際空港が担うのは、関東国際空港の規模と現実感です。
出発ロビー、到着ゲート、チェックインカウンター、大勢の旅客を見せることで、日本を代表する国際空港だと一瞬で理解させます。
成田空港の場面では、主人公一人よりも、旅客の群れや広い空間が目に入ります。
世界から人が到着し、日本から人が旅立つ。その大きな流れを示す場所です。
富士山静岡空港は「空港を動かす裏の顔」
富士山静岡空港が担うのは、滑走路、管制塔、格納庫など、旅客が普段は近づけない業務エリアです。
空港ターミナルだけを映していると、大型商業施設のようにも見えてしまいます。
滑走路と管制塔が映った瞬間、空港が航空機と人命を動かす巨大インフラであることを思い出させられます。
山並みが見える静岡空港の景観は、成田空港のターミナルとは明らかに違います。
制作側はその違いを完全に隠すのではなく、関東国際空港が持つ「もう一つの顔」として利用しているのでしょう。
撮影用セットは「真実を見抜く密室」
撮影用セットが担うのは、一人の旅客と一つの荷物へ焦点を絞ることです。
成田空港の場面では群衆が見え、富士山静岡空港では航空施設全体が見えます。
ところがGATE24へ入ると、カメラは縫い目、傷、汚れ、荷物の形、旅客の表情へ近づきます。
巨大な国際空港を守る物語なのに、事件を解く鍵はいつも小さい。
この大きさの切り替えが、『大空港~GATE24~』の映像設計における最大の特徴です。
実在空港で内部審査を撮らない理由
空港ドラマでは、一般旅客が利用するロビーと、審査・検査を行う内部施設で撮影方法が大きく変わります。
ロビーでは本物の案内表示、天井の高さ、旅客の流れを利用できます。
一方、審査場面では、手元のアップ、旅客側からの視点、職員側からの視点、荷物の開封、機器の操作など、細かな撮影が必要です。
実在施設の限られた時間内で、何度も荷物を元へ戻して撮り直すのは簡単ではありません。
さらに、出演者とスタッフの人数、照明機材、音声機材、カメラの移動を考えれば、撮影用セットの方が演出の自由度は高くなります。
成田空港の実景で「本物らしさ」を獲得し、セットで「芝居の正確さ」を獲得する。
この役割分担によって、スケールと緻密さを両立しているのです。
離れた場所を一つにするのは人物の動き
複数のロケ地を同じ空港に見せるには、似た建物を選ぶだけでは足りません。
重要なのは、人物がどこへ向かい、次のカットで何が映るかです。
成田空港のロビーで人物が出口へ歩き、次のカットで富士山静岡空港の滑走路を映せば、視聴者は自然に同じ空港内を移動したと受け取ります。
CIQ棟から対策本部へ移る場面も同じです。
建物の所在地を説明せず、同じ事件について話す人物を連続して映すことで、東京都大田区と群馬県高崎市にあると推定される建物が、同じ関東国際空港内の施設に見えてきます。
ロケ地を接着しているのは、建物の外観だけではありません。
人物の視線、歩く方向、会話の連続性が、離れた場所をひとつにつないでいるのです。
まとめ
『大空港~GATE24~』の関東国際空港は、ひとつの実在空港で撮影されたものではありません。
公式情報から確認できる中心的な撮影場所は、次の3つです。
- ターミナル・旅客エリア:成田国際空港
- 滑走路・管制塔・格納庫周辺:富士山静岡空港
- GATE24審査ブース・オフィス:撮影用スタジオセット
第2話の関東国際空港CIQ棟は羽田税関支署CIQ棟、爆破予告対策本部はGメッセ群馬が有力です。
第1話のGATE24発足説明会は東京国際交流館プラザ平成、食事処は越後屋竹千代 有明が候補。中央合同庁舎第8号館は建物表示から判断でき、第2話のTremoloはエンドクレジットで確認できます。
ただし、施設側や番組側の撮影発表がない場所は、映像照合による推定です。
ロケ地巡りをする場合も、空港の保安区域や官公庁施設へ無断で立ち入らず、営業中の店舗では他の利用者や店員へ配慮しましょう。
成田空港は世界とつながる表の顔、富士山静岡空港は航空機を動かす裏の顔、セットは荷物に隠された事情を見抜く事件の中心です。
次に空港場面を見るときは、案内板、柱、店舗、窓、管制塔、背景の山並みに注目してください。
千葉、静岡、東京、群馬の風景が、人物の視線と編集によってひとつの関東国際空港へ変わる。
その「場所を演じさせる技術」も、このドラマを支える重要な名演技です。
よくある質問
『大空港~GATE24~』の関東国際空港は実在する?
関東国際空港は、ドラマ内に設定された架空の空港です。
成田国際空港、富士山静岡空港、官公庁施設、撮影用セットなどを組み合わせて表現されています。
GATE24の審査ブースは成田空港にある?
GATE24は架空のスペシャルユニットで、専用審査ブースも実在しません。
審査カウンター、職員用オフィス、荷物搬送設備など、事件の中心となる内部場面は撮影用セットです。
成田国際空港ではどのターミナルが使われた?
成田国際空港で撮影されたこと自体は、成田空港公式Instagramの告知で確認できます。
映像照合では、外観と出発ロビーに第1ターミナル、到着ロビーに第2ターミナルが使われた可能性が高く、第3話予告の場面は第1ターミナル南ウイングが候補です。
文:岸本 湊人
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