『VIVANT』第4話の裏切り者は山本巧で、Fが前面に出た乃木と黒須が別班員だと判明します。
1000万ドルの予定が1億ドルへ改ざんされた誤送金事件は解決へ向かいますが、同時に主人公・乃木憂助の正体が反転する重要回です。
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『VIVANT』第4話の結論は?裏切り者と別班を整理
『VIVANT』第1シーズン第4話は、2023年8月6日にTBS系「日曜劇場」枠で放送されました。
サブタイトルは「誤送金編完結!裏切り者は許さない!」です。2026年7月26日から始まった第2シーズンは、前作から続く通算第11話として放送されているため、本記事で扱うのは2023年放送の第4話です。
第4話で判明した人物の立場を整理すると、次のようになります。
人物 第4話で判明した立場 誤送金事件との関係
太田梨歩 「blue@walker」と呼ばれるハッカー システム改ざんの実行者だが、山本に利用された側
長野利彦 丸菱商事専務 太田との私的関係は認めたが、誤送金の黒幕ではない
山本巧 テントのモニター 太田の能力を利用し、誤送金事件を裏で動かした
黒須駿 別班員 テント側を装い、山本から情報を聞き出した
乃木憂助 別班員 Fが前面に出た状態で山本を尋問した
丸菱商事と日本を裏切っていた人物は、乃木の同期である山本巧です。
一方、乃木は会社員としての身分と別班所属を隠していましたが、日本を裏切っていたわけではありません。国際テロ組織・テントを追うため、正体を伏せて丸菱商事に勤務していた人物です。
山本は「味方を演じていた敵」であり、乃木は「一般人の顔を持つ味方」でした。
同じように秘密を抱えていても、隠していた目的は正反対です。
作中でいう「モニター」とは、企業などに表向きの所属を持ちながら、裏でテントへ情報や便宜を提供する潜伏協力者を指します。
山本は丸菱商事の社員という立場を利用し、テントにつながる工作を日本国内で進めていました。
僕が第4話に強く引き込まれたのは、誤送金事件の犯人が判明した瞬間、今度は主人公自身が最大の謎へ変わったからです。
一つの扉が閉じる音と同時に、その奥でもっと重い扉が開く。第4話は、そんな鮮やかな転換点でした。
『VIVANT』第4話では何が起きた?誤送金事件を時系列で解説
第4話では、太田梨歩、長野利彦、山本巧、黒須駿へと疑いの対象が移り、最後に乃木の正体まで明らかになります。
まず押さえておきたいのが、事件の中心となった金額です。
丸菱商事はバルカ共和国のGFL社へ、契約金として1000万ドルを送る予定でした。
ところが送金額は10倍の1億ドルへ改ざんされ、放送当時の換算で約140億円もの資金が動きました。差額は9000万ドル、約126億円です。
なお、TBSが2026年に公開した前作の振り返りでは「130億円」と表記されています。
円換算額には時点による違いがありますが、1000万ドルが1億ドルへ改ざんされたというドル建ての設定は共通しています。
太田梨歩の失踪とblue@walkerの正体
第3話の終盤、乃木たちは送金システムへ不正なプログラムを仕込んだ人物が、財務部の太田梨歩だと突き止めました。
第4話では、野崎守ら公安が太田の自宅へ急行しますが、太田はすでに姿を消していました。
室内に残された機器やデータを調べた結果、太田が「blue@walker」と呼ばれる高度な技術を持つハッカーだったことが判明します。
ただし、太田の部屋からは、彼女がテントへ自発的に協力していたと断定できる情報は見つかりません。
野崎たちは、太田が自分の意思だけで事件を計画したのではなく、正体や能力を知る別の人物に利用された可能性を疑います。
山本は太田がblue@walkerであることを知り、その秘密を握る立場を利用して、システム改ざんに関与させたと作中から読み取れます。
一方、どのような言葉で太田を追い詰め、どこまで明確な脅迫を行ったのかは、第4話だけでは詳しく説明されていません。
確実にいえるのは、太田が自由に行動できる状態ではなく、事件後には監禁されていたことです。
システムを操作した人物と、事件を設計した人物は別だった。
この区別が、誤送金事件を理解するうえで最も重要なポイントです。

「fox.777」の正体は長野専務だった
太田の通信履歴を調べると、頻繁に連絡を取っていた「fox.777」というアカウントが浮上します。
公安がおびき出し作戦を行ったところ、待ち合わせ場所に現れたのは丸菱商事の長野利彦専務でした。
長野には、防衛大学校を卒業した後の経歴に約2年間の空白があります。
野崎は別班との関係を疑いますが、長野が明かした空白期間の理由は、薬物問題によって更生施設へ入所していたためでした。
長野は太田との私的な関係も認めます。
しかし、誤送金プログラムの改ざんや太田の監禁に関与した事実は確認されず、事件の黒幕ではありませんでした。
この場面は、単なる回り道ではありません。
「経歴に空白がある」「太田と秘密の関係がある」という怪しい材料を重ねることで、視聴者の意識を本当の黒幕から遠ざけています。
秘密を持つ人物が、必ずしも目の前の事件の犯人とは限らない。
ミステリーを見る僕たちは、告白された秘密を答えだと思い込みがちです。第4話は、その思い込みを巧みに利用しました。
ドラムの写真から山本巧が浮上する
捜査が行き詰まりかけるなか、乃木は来日したジャミーンとドラムを見舞います。
ドラムが用意したアルバムには、バルカ共和国で撮影された思い出の写真が収められていました。
乃木が注目したのは、2019年にバルカで撮影された一枚です。
その背景には、戦闘服姿の山本巧が写り込んでいました。
山本は乃木と同じ丸菱商事に勤める同期です。
通常の出張では説明しにくい姿でバルカにいたことから、乃木と野崎は山本がテント関係者と接触していた可能性を疑います。
ただし、写真一枚だけで山本がモニターだと立証されたわけではありません。
写真が生んだのは、あくまで強い疑いです。
乃木たちはその疑いを確かめるため、山本本人を動かす作戦を実行しました。

太田発見の偽情報に山本が反応する
乃木は山本に協力を頼み、誤送金事件の関係者を丸菱商事の会議室へ集めます。
そこで乃木は野崎から電話を受けたように装い、「携帯電話の微弱な電波から太田のおおよその居場所が分かった」と周囲へ聞かせました。
実際には、山本の反応を見るための偽情報です。
山本が監禁に関与しているなら、太田が公安に保護される前に場所を移すか、口封じをしようと動く可能性があります。
予想どおり、山本は動揺を見せ、会社を飛び出しました。
公安の新庄浩太郎が尾行しますが、大宮駅の雑踏で山本を見失います。
そこへ現れたのが、松坂桃李さん演じる黒須駿です。
黒須は自分もテントのモニターだと名乗り、組織の命令で山本を逃がしに来たと信じ込ませます。
山本の携帯電話を壊して追跡を遮断し、偽造パスポートを渡し、浜松から貨物便で国外へ逃げる計画を示しました。
さらに「blue@walkerはこちらで始末する」と告げ、山本から太田の監禁場所を聞き出します。
山本を救出したように見えた黒須の本当の目的は、公安の目が届かない場所へ山本を連れ出し、テントの情報を得ることでした。
太田の居場所は匿名で公安へ伝えられ、野崎たちは監禁されていた太田を救出します。
黒須の「先輩」で乃木の正体が反転する
山本は黒須を仲間だと信じたまま、薬で眠らされます。
目を覚ました山本は拘束され、目の前には態度を一変させた黒須がいました。
黒須は、自分がテントではなく別班の人間だと明かします。
そして暗がりへ向かって「先輩」と呼びかけました。
その声に応じて現れたのが、乃木憂助です。
いつもの乃木にあった遠慮がちな姿勢や柔らかな口調は消え、低い声と鋭い視線で山本を見下ろしていました。
ここで正確に整理しておきたいのが、Fと別班の関係です。
Fという別人が別班に所属しているのではありません。
Fは乃木の内側に存在するもう一つの人格であり、Fが前面に出た乃木自身が、別班員として山本の尋問を行いました。
制作側も、普段の乃木は温厚な性格であり、別班としての役割を主にFが担っていると説明しています。
自白剤を投与された山本は、テントとの関係を語りました。
- 2019年にネパールを経由してバルカへ入った
- テント関係者のアリに迎えられ、現地で訓練を受けた
- 丸菱商事内でモニターとして活動していた
- 太田梨歩のハッキング能力を利用した
- テントの最終的な標的が日本だと聞いていた
- テロの具体的な時期や場所、指導者の正体までは知らなかった
「テントの最終標的は日本」という情報は、第4話時点では山本の供述です。
山本は組織の全貌を知る最高幹部ではないため、供述内容と客観的に確認された事実を分けて受け止める必要があります。
尋問後、乃木と黒須は山本を橋へ連れていきます。
遺書や靴を残し、山本が自ら命を絶ったように見せかける準備をしたうえで、乃木は国家を裏切った人物として山本を橋から落としました。

山本巧の正体はなぜ見抜かれた?写真・偽情報・黒須の三段階
山本巧の正体は、偶然見つかった写真だけで暴かれたわけではありません。
第4話では、疑う・動かす・信じ込ませるという三段階の作戦で山本を追い詰めています。
第1段階は写真による「疑い」
ドラムのアルバムに写っていた戦闘服姿は、丸菱商事社員という山本の表の経歴と一致しませんでした。
この写真によって、山本がバルカやテント関係者と接点を持っていた疑いが生まれます。
しかし、写真から分かるのは「現地にいた」という事実までです。
何の目的で滞在し、どの組織に属していたのかを確認するには、本人の行動を見る必要がありました。
第2段階は偽情報による「行動確認」
乃木たちは、太田の居場所を特定したという偽情報を山本に聞かせました。
事件と無関係な社員なら、急いで会社を飛び出す理由はありません。
山本が即座に動いたことで、太田の監禁と山本がつながっている可能性が一気に高まります。
追い詰められたとき、人は言葉を整えるより先に身体を動かします。
山本の正体を最初に語ったのは、自白ではなく、会議室を出ていく焦った背中でした。
第3段階は黒須による「偽の救出」
黒須は敵として山本の前へ現れず、山本が最も信じたくなる味方を演じました。
公安の尾行を振り切り、逃走用のパスポートを用意し、国外へ逃げる道を示します。
助かりたい山本にとって、黒須の話は疑うよりも信じたい情報でした。
その心理を利用したからこそ、黒須は暴力に頼らず太田の監禁場所を聞き出せたのです。
この作戦が巧妙なのは、山本だけでなく視聴者も同時に誘導した点にあります。
黒須が公安の追跡を妨害した瞬間、画面を見ている僕たちも「黒須はテント側だ」と判断しやすくなりました。
ところが、黒須が差し出した救いの道は、山本を逃がすためのものではありません。
その道の終点には、別班による尋問が待っていました。
第4話は情報を隠すだけでなく、もっともらしい行動を見せ、視聴者自身に誤った結論を選ばせています。
だから真相が明かされたとき、「知らされていなかった」という驚きより、「自分から信じ込んでしまった」という衝撃が残るのです。
乃木と黒須が別班と判明!Fの演技と伏線を考察
第4話最大の反転は、黒須が別班だったことに加え、乃木自身も別班員だったと判明した場面です。
黒須が「先輩」と呼びかけた直後、カメラは山本の視線の先にある暗がりを映します。
そこから乃木が静かに歩み出ることで、視聴者は山本とほぼ同じタイミングで真相を知りました。
僕が特に印象を受けたのは、堺雅人さんが大声や派手な身ぶりに頼らず、乃木の変化を見せたことです。
肩を内側へ縮めるように立っていた普段の乃木に対し、この場面では背筋が伸び、顎がわずかに上がっています。
山本から目をそらさず、語尾を短く落とすことで、同じ顔のまま画面の主導権を握りました。
ステアリングを握る手が変われば、同じ車でも走り方は変わる。
あの瞬間、乃木憂助という身体の運転席に、別班の任務を担うFが座ったように見えたのです。
ただし、普段の温厚な乃木がすべて演技だったわけではありません。
制作側の説明では、乃木はいつも情けない人物を演じているのではなく、普段の温厚さも乃木自身の一面です。
つまり乃木は、「優しい商社マンを装う冷酷な工作員」と単純には整理できません。
優しさと冷酷さの両方が本人の中に存在し、任務によってどちらが前面に出るかが変わる人物だと考えられます。
第1話から置かれていた乃木の伏線
乃木が別班員だと知ったあとで第1話から第3話を見返すと、いくつもの場面の意味が変わります。
- ザイールが乃木を見て「ヴィヴァン」と反応した
- 物の重さを感覚だけで正確に把握した
- 数字や複数の言語に高い能力を見せた
- 砂漠で極限状態に陥っても生還した
- 危険を察知するFが繰り返し警告していた
- 野崎が乃木の経歴や能力を警戒していた
初見では「少し変わった優秀な商社マン」として受け入れられた特徴が、別班判明後には訓練された諜報員の能力に見えてきます。
伏線とは、後から答えを付け足すものではありません。
答えを知った瞬間、すでに見た場面の意味を塗り替えるものです。
福澤克雄監督は、当初は第1話の段階で乃木が別班員だと明かす案もあったと説明しています。
しかし、視聴者に今後の展開を予測させないため正体を隠し、第4話付近で物語を一気に動かす構成を選びました。
つまり、第4話の反転は途中で追加された驚かせ方ではありません。
乃木を「事件へ巻き込まれた人物」と信じさせる時間を含め、序盤から計算された大きなカーブだったのです。
視聴率と反響が示した主人公反転の強さ
第4話の平均視聴率は、関東地区で世帯13.4%、個人8.4%でした。
第1話の世帯11.5%から数字を伸ばした時期に放送され、乃木の正体判明や松坂桃李さんの本格登場が注目を集めました。
反響の中心は、山本が黒幕だったことだけではありません。
それまで感情移入してきた乃木が、同じ顔のまま別の立ち姿を見せたことに衝撃が集まりました。
知らない人物に秘密があることより、知っていると思っていた人物の輪郭が崩れる方が怖い。
第4話は、その人間的な恐怖を、台詞、照明、カメラの切り替え、堺雅人さんの姿勢によって成立させた回だったと僕は感じます。
『VIVANT』第4話を考察|物語の主語と正義が反転した
ここからは、第4話で描かれた事実を踏まえた僕自身の考察です。
第4話がシリーズの転換点になった理由は、別班という組織が登場したからだけではありません。
物語の主語が「事件に巻き込まれる乃木」から、「任務として事件を追う乃木」へ変わったからです。
第3話までの乃木は、誤送金の責任を押し付けられ、バルカ警察に追われ、野崎やドラムに助けられる人物として描かれていました。
しかし第4話のラストを見たあとでは、乃木が本当にすべてを受け身で経験していたのか、見直す必要が生まれます。
乃木は誤送金事件の被害者であると同時に、テントへ近づく別班員でもありました。
それでも、怯えや迷いのすべてが演技だったとは考えにくいでしょう。
普段の温厚な乃木も本人の一部であり、Fが担う冷徹な任務遂行能力と同じ身体の中に共存しています。
この二面性があるからこそ、乃木は単純なスーパーヒーローになりません。
太田と山本を分けたのは「実行者」と「設計者」の違い
太田梨歩は、誤送金を可能にするプログラムをシステムへ仕込みました。
行為だけを見れば、会社へ巨額の損害を与えた実行者です。
しかし、太田は山本に能力を利用され、事件後には監禁されていました。
一方の山本は、丸菱商事内部へ潜伏するモニターとして太田の秘密と技術を利用し、テントにつながる目的のため事件を動かしています。
二人を分けるのは、パソコンを操作したかどうかではありません。
誰が目的を決め、誰の意思によって事件が設計されたのかという点です。
目に見える実行者だけを責めれば、その人物を動かした側は安全な場所に残ります。
第4話は太田を一度犯人に見せながら、「実行した人」と「実行させた人」を切り分けました。
僕はここに、情報犯罪や組織的不正にも通じる鋭さを感じます。
公安と別班は同じ日本を守りながら、違う正義を選ぶ
野崎の公安と、乃木・黒須の別班は、どちらも日本への脅威を防ごうとしています。
しかし、山本への対応は大きく異なりました。
野崎であれば、山本を確保し、証拠と供述を集め、司法手続きによって責任を問おうとした可能性が高いと考えられます。
一方、乃木と黒須は情報を聞き出したあと、山本を生かしておく危険を排除しました。
目的地は同じでも、選んだ道路が違います。
公安は法律というガードレールの内側を走り、別班は存在さえ公にされない道を走る。
別班の方法は迅速ですが、誰にも監視されない正義が暴走する危険も抱えています。
第4話の段階では、乃木の行動は国を守る任務として描かれています。
それでも、秘密組織が人を裁き、その命まで奪うことへの不安は消えません。
主人公が味方だと分かったのに、全面的には安心できない。
僕は、この居心地の悪さこそ、『VIVANT』が乃木を単純な英雄にしなかった理由だと考えます。

本当の仕掛けは「誰が他人の選択を設計したか」
第4話には、山本、黒須、乃木という三人の正体をめぐる反転があります。
しかし僕が最も面白いと感じたのは、物語の主導権が段階的に奥へ移っていく構造です。
最初は、太田がシステムを改ざんし、事件を起こしたように見えます。
次に、太田を利用した山本が主導者だと分かります。
その山本を助けた黒須が、さらに上位の工作員に見えます。
最後には、黒須から「先輩」と呼ばれた乃木が、作戦の中心にいたことが判明しました。
人物の正体が一枚ずつ剝がれるたび、他人を動かしていた手が、さらに奥から現れます。
乃木は山本を力ずくで監禁場所へ案内させたのではありません。
偽情報を聞かせ、山本自身に会社を飛び出す選択をさせました。
黒須も、山本が最も信じたくなる逃走計画を示し、自分の意思で太田の居場所を話すよう導いています。
別班の恐ろしさは、武器や身体能力だけではありません。
相手がどの道を選ぶかを予測し、その道の先に罠を置く設計力にあります。
そして僕たち視聴者も、その作戦の外にはいませんでした。
黒須をテント側だと判断し、乃木を巻き込まれた一般人だと思ったのは、画面に示された道を自分で選んだつもりになっていたからです。
第4話は、登場人物だけでなく、見ている側の判断まで物語へ組み込んでいました。
まとめ
『VIVANT』第4話の裏切り者は、乃木の同期である山本巧です。
山本はテントのモニターとして丸菱商事へ潜伏し、ハッカー・blue@walkerである太田梨歩の秘密と能力を利用して、1000万ドルの予定を1億ドルへ改ざんする誤送金事件を動かしました。
太田はシステム改ざんの実行者ですが、事件全体を設計した黒幕ではありません。
長野利彦も太田との関係や経歴の空白から疑われたものの、誤送金事件への関与は確認されませんでした。
山本への疑いは、ドラムのアルバムに写っていた戦闘服姿から始まります。
その後、太田を発見したという偽情報に山本が反応し、テント側を装った黒須が監禁場所を聞き出したことで、正体と関与が明らかになりました。
黒須は別班員であり、黒須から「先輩」と呼ばれた乃木も別班員です。
正確には、Fという別人が別班に所属しているのではなく、Fが前面に出た乃木自身が別班員として任務を遂行したと整理できます。
第4話は誤送金編を終わらせただけの回ではありません。
乃木を「陰謀に巻き込まれた主人公」から、「正体を隠して陰謀を追っていた諜報員」へ反転させ、本当の『VIVANT』を始めた回です。
夜更けにあのラストを見たとき、僕は物語の地面が音もなく裏返るような感覚を覚えました。
答えが出るほど、新しい疑問が深くなる。
山本を見下ろす乃木の冷たいまなざしは、物語が終わったあとも、胸の奥に消えない残像を残しています。
よくある質問
『VIVANT』第4話の裏切り者は誰ですか?
裏切り者は山本巧です。
丸菱商事の社員として働く一方、テントのモニターとして太田梨歩を利用し、誤送金事件を裏で動かしていました。
太田梨歩はテントのモニターだったのですか?
第4話では、太田梨歩がテントのモニターだったとは明かされていません。
太田はblue@walkerと呼ばれるハッカーで、システム改ざんの実行者ですが、山本に利用され監禁されていた側です。
Fと乃木憂助は別人として別班に所属しているのですか?
Fは乃木憂助の内側に存在するもう一つの人格で、別の所属人物ではありません。
第4話では、Fが前面に出た乃木自身が、黒須駿と同じ別班員であることが明らかになりました。
岸本 湊人
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