ドラマ『マイ・フィクション』玉森裕太の怪演が光る!見どころと役どころを考察

横長1200×800px、比率6:4。夜の静かな住宅街を背景に、中央に同一人物を思わせる男性の二つのシルエットを左右対称に配置する。左は穏やかな介護士・伊川正樹を象徴する柔らかい横顔、右は記憶研究に関わる二宮祐介を象徴する静かで秘密を抱えた横顔。中央にひび割れた鏡、ぼやけた家族写 感想・考察・レビュー
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『マイ・フィクション』玉森裕太の怪演の核心は、伊川正樹と二宮祐介を“目線・声・間”の微差で別人に見せる演技です。

第7話までに主人公の正体と「伊川正樹」が生まれた理由が判明し、残るは2026年8月23日(日)よる10時30分放送予定の最終話。この記事では第7話までのネタバレを含め、物語の事実関係と具体的な場面を照らし合わせながら、なぜ玉森裕太が同じ顔のまま「別の人物」に見えるのかを考察します。ABCテレビ公式では、通常の毎週日曜よる10時15分から最終話のみ放送時間が変更されると案内されています。

なお、本稿で使う「怪演」は、狂気を大きく表現する芝居という意味ではありません。

むしろ僕が注目したいのは、ほとんど変わっていないように見えるのに、視聴者がその人物を別人として受け取ってしまう静かな演じ分けです。

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『マイ・フィクション』玉森裕太は誰を演じる?伊川正樹と二宮祐介の正体

『マイ・フィクション』は2026年7月5日にABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットでスタートした、記憶に隠された真実をめぐるサスペンス・ラブストーリーです。

玉森裕太が物語の冒頭で演じるのは、平和すぎる町「森沼ネクスタウン」で暮らす伊川正樹。

老人ホーム「はるなぎ園」で介護士として働き、妻・真弓、文鳥のピョートルと穏やかな毎日を過ごしていました。町は第1話の時点で「事件件数ゼロ・連続1100日」を掲げています。

ところが町の定期検診を受けた日の帰り、伊川は見知らぬ男・津村大輔と遭遇。

目が合った瞬間に激しい頭痛に襲われ、逃げる途中で再び頭痛が起こって川へ転落します。1週間後に病院で目覚め、自宅へ戻ると、別の人物が「伊川正樹」として暮らし、妻や職場の人々まで本人を知らない人間として扱っていました。

第2話では、伊川を助けた二宮由梨の亡き夫の遺影が、自分と瓜二つだったことが判明。

そして第4話、津村が密かに行ったDNA鑑定によって、伊川正樹と、2年前に死亡したと思われていた二宮祐介が同一人物だと明らかになります。

ここから玉森裕太の芝居を見る条件が、一気に変わります。

それまで視聴者が見ていたのは、「自分の人生を奪われた伊川」でした。

ところが第4話以降は、「この男は本当に伊川なのか」「伊川という人格はどこから生まれたのか」「二宮祐介の記憶はどこまで残っているのか」を考えながら、同じ表情を見なければならなくなる。

僕の胸に残ったのは、ここで玉森裕太が急に怪しい人物へ変身しなかったことです。

伊川は伊川として妻を求め、傷つき、由梨に戸惑う。

その感情が嘘に見えないからこそ、後から二宮祐介という存在を知ると、第1話からの表情まで確認したくなります。

「主人公が視聴者に嘘をついていた」のではなく、「主人公自身も伊川正樹という人生を信じていた」。

この構造があるから、『マイ・フィクション』は単純な正体当てだけでは終わりません。

※画像はAIによるイメージ

玉森裕太の怪演は何がすごい?第4〜6話の「目線・声・間」を場面で考察

結論から言えば、玉森裕太の演じ分けの凄さは、伊川と二宮を派手に別人化するのではなく、目線を置く場所、声に乗せる確信、返事をするまでの間を少しずつ変化させている点にあります。

ここは抽象的な演技論だけで終わらせず、第4話から第6話までの流れで見ると分かりやすくなります。

第4話|由梨に「夫」だと言われた伊川は、本気で怖がっている

第4話ではDNA鑑定によって伊川と二宮祐介が同一人物だと判明しますが、当の伊川には由梨との夫婦生活の記憶がありません。

津村の忠告を無視して伊川のもとへ向かった由梨は、自分の夫だと訴えます。しかし伊川はその言葉に恐怖を覚え、拒絶して逃げるように立ち去ります。

僕がこの場面で重要だと思うのは、二宮らしさを先回りして出していないことです。

伊川の側からすれば、知らない女性から突然「あなたは夫だ」と言われている。

だから玉森裕太の芝居も、謎を知っている男の意味深な反応というより、「理解できない現実から距離を取りたい人間」の反応として成立しています。

視線が由梨へ真っすぐ固定されるというより、関係そのものを受け止めきれないように揺れる。

言葉にも「俺は知っている」という確信ではなく、知らない相手を拒絶しなければ自分自身が崩れてしまうような切迫感がある。

少なくとも第4話の伊川を見ている時点では、僕たちは彼を二宮側の人間として警戒するより、まず混乱している被害者として受け取るように作られています。

だからこそ、この場面は後から効いてきます。

第5話|「妻」だった真弓が奈々美だと知り、芝居の重心が変わる

第5話では、伊川真弓の正体が、7年前に夫を殺害した罪で懲役10年の実刑判決を受けた石野奈々美だったことが物語の中心になります。

伊川、由梨、津村は奈々美を追い、児童養護施設へ到着。奈々美を救出した後、なぜ彼女が「伊川真弓」として生きていたのか、その真相に向き合うことになります。

ここで伊川は、第1話とは逆の立場に置かれます。

第1話の彼は、「自分だけが真実を知っているのに、誰からも信じてもらえない人」でした。

第5話では、自分が妻だと信じていた真弓の人生そのものまで揺らぎ、自分もまた何も知らない側だったと突きつけられます。

僕には、この段階の玉森裕太の芝居が、第4話の逃げるような混乱から少し変わって見えました。

感情を爆発させて答えを要求するというより、相手の話を受け止めながら、自分の中の常識が崩れる時間を置く。

この「聞く芝居」が大切です。

台詞を強く発することで主役になるのではなく、他人が語る真実によって顔から確信が削られていく。

第5話の伊川はまだ二宮ではありません。

しかし、「自分の記憶が自分のものだと言い切れない」という事実が身体の中へ入り始める。

ハンドルを大きく切ったわけではないのに、走っている道路だけが少しずつ変わっていくような感覚があります。

第6話|同じ沈黙が「戸惑い」から「何かを隠す間」に変わる

第6話では、ニューロヴァイス社の記憶移植技術を利用し、無期懲役囚の記憶を書き換えて別人として社会復帰させる極秘計画「Persona Shift program」の存在が明らかになります。

一方、伊川は二宮としての記憶を取り戻せない状態で、2年間夫婦として暮らした奈々美と、本当の妻だという由梨の双方に向き合おうとしていました。

ところが第6話終盤、伊川の中で二宮祐介としての記憶が表面化。

ABCテレビも第6話後の公式発表で、伊川が二宮としての記憶を取り戻し、津村や奈々美を欺いたように見える展開になったと整理しつつ、「二宮の記憶はいつから戻っていたのか」を謎として提示しています。

この「いつから」が、玉森裕太の芝居を面白くしています。

重要なのは、記憶が戻った瞬間から髪型も声も歩き方も別人になるわけではないこと。

それまで伊川の「戸惑い」に見えていた沈黙が、第6話終盤を見たあとでは、「何かを知っていて黙っている時間」にも見えてくるのです。

もちろん、過去のすべての場面について「実は二宮の記憶が完全に戻っていた」と決めつけることはできません。

公式自身が記憶の回復時期を謎として残している以上、そこは断定しない方が誠実でしょう。

でも、だから面白い。

昨日まで“答えを知らない間”だった沈黙が、真相を知った翌日には“答えを隠している間”にも見える。

僕はこれこそ、玉森裕太の怪演を語るうえで最も大切なポイントだと思います。

劇中では人間の記憶が書き換えられる。

画面のこちら側では、玉森裕太の芝居によって、僕たち自身の「伊川正樹はこういう人間だ」という記憶が書き換えられていく。

記憶改ざんを扱う物語と、俳優の演技による人物認識の反転が同じ構造になっている。

ここが『マイ・フィクション』ならではの面白さです。

※画像はAIによるイメージ

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第7話で判明した二宮祐介の正体とは?「家族を守る愛」が嘘を生む

2026年8月16日放送の第7話では、二宮祐介という人物についてさらに重要な事実が明らかになりました。

まず公式相関図では、二宮は「警察官だと名乗っていた」人物でありながら、実際にはニューロヴァイス・コーポレーションの研究員だったと明記されています。

第7話までの公式振り返りでは、9年前の二宮がニューロヴァイスでPTSD治療につながる記憶研究に携わっていたことも整理されています。

つまり、ここまで視聴者が聞かされてきた「警察官だった二宮」という経歴自体が、そのまま真実だったわけではありません。

記憶を取り戻した二宮は、由梨と息子・賢人が待つ家へ帰ります。

そして由梨に対し、Persona Shift programは廃止され、津村は殺人の罪で逮捕、奈々美は娘と安全な場所で暮らし始めたと説明します。

しかし実際には、津村と奈々美はニューロヴァイスの施設に拘束されていました。

二宮は香坂睦美と秘密裏に接触し、すべてを知った津村と奈々美を差し出す代わりに、由梨と賢人へ近づかないよう取引していたのです。

ここで二宮は、単純な「記憶を奪われた被害者」ではなくなります。

彼の行動原理ははっきりしている。

由梨と賢人を守りたい。

ただし、その守り方が正しいとは限りません。

家族を安全な場所へ置くために、津村と奈々美の自由を交渉材料にする。

愛する人を守るためなら、自分以外の人間の人生を犠牲にしていいのかという倫理的な問題が生まれます。

僕は、第7話の玉森裕太が面白いのは、ここでも二宮を分かりやすい悪人にしていない点だと感じました。

由梨や賢人といる時には、夫であり父親である温度が残る。

しかし真実を隠して行動する場面では、伊川時代よりも迷いの少ない人物に見える。

声を荒らげなくても、「決めてしまった人」の静けさがある。

だから二宮は怖い。

そして同時に切ない。

愛がない人間なら、ここまで複雑にはならなかったでしょう。

誰かを守ろうとする愛が、別の誰かから選択する権利を奪ってしまう。

僕には、それが第7話「愛のため、重ねた嘘」という物語の痛みだと感じられました。

脚本を手掛ける山岡潤平は、ABCテレビの公式コメントで、人は記憶を頼りに生きているものの、記憶は主観的であり、それまで偽造されていたら何を信じればいいのかという発想から物語を作ったと説明しています。

そして最後に頼れるものとして、「誰を想い、想われるか」という感情を一つの答えとして挙げています。

ただ、僕は第7話を見ると、その感情さえ万能ではないところに、このドラマの深さがあると思います。

二宮には確かに愛がある。

でも愛があるから嘘をつき、愛があるから他人の人生まで動かしてしまう。

感情は人間を救うものにもなれば、境界線を越えさせるものにもなる。

そこまで描いて初めて、『マイ・フィクション』という作品の「愛」と「記憶」が一本につながってくるのではないでしょうか。

※画像はAIによるイメージ

玉森裕太は以前から「真実を知ると顔が変わる役」を演じてきた?

玉森裕太の今回の芝居は突然生まれたものというより、過去作で見せてきた「表面と内面のずれ」をさらに複雑にしたものとして見ることもできます。

2024年のTBS系『あのクズを殴ってやりたいんだ』で演じた葛谷海里は、公式紹介でも、人懐っこく屈託のない笑顔を見せる一方、ふっと暗い表情ものぞかせる、つかみきれない人物として設定されていました。

海里の場合は、「同じ人物の中に過去やトラウマが隠れている」という二面性です。

表情の明るさが突然消えることで、「この人にはまだ見せていない顔がある」と感じさせる役でした。

一方、『マイ・フィクション』はさらに複雑です。

伊川正樹が秘密を意図的に隠しているとは限らない。

自分自身さえ知らない人生が、自分の内側に埋め込まれている。

そのため必要なのは、「裏の顔を見せる芝居」だけではありません。

知らない自分。

思い出しかける自分。

思い出した自分。

それでも伊川として過ごした時間を抱えている自分。

複数の状態を、一人の身体の連続性を壊さず演じなければならないのです。

さらに思い出すのが、2019年公開の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』です。

玉森裕太演じる敦賀崇史は、麻由子が自分の恋人である世界と、親友・智彦の恋人である世界を行き来し、何が現実なのか分からなくなっていきます。松竹の公式作品情報でも、目覚めるたびに変化する二つの世界に翻弄されるミステリーとして紹介されています。

物語そのものは『マイ・フィクション』とは別作品ですが、「自分が信じている現実そのものが揺らぐ人物」を玉森裕太が演じている点は興味深い共通項です。

『パラレルワールド・ラブストーリー』でも、答えを知った後にもう一度見直すことで、登場人物の行動や感情の意味が変わることが作品の特徴として語られていました。

その意味では玉森裕太には、派手な変身ではなく、真実を知った視聴者の側に「同じ顔が違って見える」という体験を起こさせる芝居との相性があるのかもしれません。

これは僕の俳優論としての見方ですが、『マイ・フィクション』では、その持ち味が物語のテーマそのものと直結しています。

劇中で記憶が改ざんされる。

そして視聴者の中では、過去の玉森裕太の表情に対する意味付けが改ざんされる。

だから僕は、玉森裕太の表情そのものが「人間の伏線」になっていると考えています。

※画像はAIによるイメージ

最終話で玉森裕太の怪演はどう着地する?8月23日に残る最大の謎

2026年8月17日現在、『マイ・フィクション』は最終話・第8話を残すのみです。

ABCテレビ公式によると、最終話は8月23日(日)よる10時30分から放送予定。通常のよる10時15分開始とは異なります。

最終話で明らかになる最大の謎は、7年前の由梨、津村、二宮をめぐる関係です。

公式あらすじでは、室谷隆敏が起こした賢人の誘拐事件をきっかけに、7年前、由梨と津村が婚約関係だったことが判明します。

しかし現在の由梨に津村と過ごした記憶はなく、彼女が夫として認識しているのは二宮祐介。

最終話では、二宮が由梨の記憶を改ざんしたのか、7年前に何が起きたのか、そして「すべてを操った二宮」の本当の目的は何なのかが焦点として提示されています。

僕が注目したいのは、犯人当て以上に最終話を見たあと、二宮の顔がどう見えるのかです。

第1話では、自分だけが世界から消された被害者だった。

第4話では、自分が二宮だと言われても受け入れられない男だった。

第5話では、自分が愛した妻の人生まで偽られていたと知る男。

第6話終盤では、二宮としての記憶が表面化する。

第7話では、家族を守るために嘘と取引を選択する人物へと変化しました。

それでも、玉森裕太の顔そのものは変わりません。

僕は最終話で「実は善人でした」「実は悪人でした」と一色に塗り直されるより、

許せない。

でも気持ちは分からなくもない。

愛していたのは本当かもしれない。

それでも、他人の人生を操作していい理由にはならない。

そんな複数の感情が同時に残る着地になった時、この役の難しさがもっとも鮮明になると思っています。

7月30日の『テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER FES』のファンイベントで、玉森裕太は第4話からが非常に重要で、第5話は謎がさらに深まりつつ解決する部分もあるため、第4話と第5話を繰り返し見てほしいほど大切な回だという趣旨を語っていました。

ABCテレビによれば、この時点でTVerは3話連続200万再生を突破し、放送中にXのトレンド1位も獲得しています。

脚本家の山岡潤平も、最後まで見ると第1話から見直したくなるはずだと公式コメントで予告しています。

ここで再視聴したいのは、謎につながる台詞だけではありません。

第4話で由梨を拒絶する目。

第5話で奈々美から自分たちの人生の真実を聞く時間。

第6話で二宮が表面化する前後の沈黙。

真相を知る前と知った後で、「この時の伊川には何があったのだろう」と見方が変わる。

答えを知ったあとに過去の表情へ新しい意味が生まれるなら、役者の顔そのものが伏線として機能したことになります。

なおABCテレビは8月17日、約3カ月に及ぶ撮影がクランクアップしたことを発表しました。

玉森裕太の最後の撮影は、二宮、由梨、津村がそろう場面。玉森は撮影を終え、この作品を「難しい題材」と振り返りながら、暑い夏をともに乗り越えたスタッフやキャストへの感謝を伝えています。

僕は、この言葉を役の構造と重ねると納得します。

玉森裕太が演じなければならなかった心の状態は、単純に「伊川」と「二宮」の二つではありません。

二宮の記憶を失った伊川。

伊川としての人生を本気で愛した男。

過去の記憶が揺れ始めた男。

二宮を思い出した男。

研究者だった二宮。

夫であり父親である二宮。

家族のために他人へ嘘をつく二宮。

役名は二つでも、心の現在地はいくつもある。

そのすべてを同じ身体でつなぐ必要があった。

派手な人格交代を見せるより難しい仕事だったのではないかと、僕は考えています。

※画像はAIによるイメージ

まとめ|玉森裕太の怪演は「別人になる芝居」ではなく認識を変える芝居

『マイ・フィクション』で玉森裕太が演じる伊川正樹は、周囲から突然存在を忘れられた介護士として物語をスタートしました。

ところが第4話で二宮祐介と同一人物だと判明し、第6話終盤で二宮としての記憶が表面化。第7話までに、二宮は警察官だと名乗っていたものの、実際にはニューロヴァイス・コーポレーションの研究員だったことまで明らかになっています。

僕が感じる玉森裕太の凄みは、二人を派手に作り分けなかったことです。

第4話の「知らない過去から逃げる伊川」。

第5話の「自分の記憶を疑わされる伊川」。

第6話以降の「何かを知る二宮」。

大きな声色の変化より、目線や声の確信、沈黙が持つ意味を少しずつ変えることで、同じ顔に対する視聴者の認識を反転させています。

劇中では人間の記憶が書き換えられる。

画面の外では、僕たちの「伊川正樹とはこういう男だった」という人物認識が書き換えられる。

別人になる芝居ではなく、同じ人物を見ている僕たちの認識を変える芝居。

僕はそれこそが、『マイ・フィクション』における玉森裕太の静かな怪演の正体だと思います。

最終話で二宮の本当の目的と7年前の真実が明らかになった時、第1話の伊川正樹がまったく違う人間に見えたなら――。

このドラマは物語の伏線だけではなく、俳優の表情まで使って、最後の仕掛けを完成させることになるのでしょう。

よくある質問

『マイ・フィクション』で玉森裕太が演じる役は誰?

物語開始時は介護士・伊川正樹として登場しますが、第4話で、2年前に死亡したと思われていた二宮由梨の夫・二宮祐介と同一人物だと判明します。ABCテレビ公式相関図では、二宮は警察官だと名乗っていたものの、実際にはニューロヴァイス・コーポレーションの研究員だったことも明記されています。

玉森裕太の演技を「怪演」と考えるポイントは?

本稿では、伊川と二宮を大げさに別人化せず、目線、声の確信、沈黙の意味などの微差によって人物の印象を反転させる芝居を「怪演」と捉えています。玉森裕太自身も、過去の記憶と現在の記憶の演じ分けは混乱するほど大変だった一方、やりがいも感じたと公式コメントで振り返っています。

『マイ・フィクション』最終話はいつ放送?

最終話・第8話は2026年8月23日(日)よる10時30分から放送予定です。通常のよる10時15分開始から変更されているため、ABCテレビ公式でも視聴時刻への注意が案内されています。

僕の胸に最後まで残っているのは、「人をその人にしているのは記憶なのか、それとも記憶を失っても残る感情なのか」という問いです。

鏡に映る顔は一つでも、その奥にはいくつもの時間が重なっている。

8月23日の最終話で真実を知ったあと、僕たちが第1話の伊川正樹をどんな目で見つめ直すのか。

そこまで含めて、玉森裕太の怪演を見届けたいと思います。

— 岸本 湊人

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