『マイ・フィクション』第4話では、伊川正樹=二宮祐介、真弓=石野奈々美と判明し、7年前の事件が現在へつながります。 朝日放送テレビ+1
亡くなったはずの夫、服役中のはずの女、殺されたはずの男――。第4話で僕の胸を強く揺さぶったのは、この物語では「過去の事実」さえ簡単には信じられないと分かったことでした。
第4話まで伊川正樹(玉森裕太)をめぐって散らばっていた「由梨の亡夫との関係」「津村大輔の過去」「真弓の正体」「伊川のフラッシュバック」が、一気に同じ方向を向き始めます。
ただし、ここで大切なのは、第4話で確定した事実と、津村や視聴者が疑っている段階のことを混同しないことです。
この記事では第4話のネタバレあらすじを時系列で整理しながら、どこまでが判明済みで、どこからが考察なのかを分けて解説します。
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『マイ・フィクション』第4話で何が判明した?4つの重要事実
第4話の核心を先に整理すると、押さえておきたいのは次の4点です。
- DNA鑑定で伊川正樹と二宮祐介が同一人物だと判明
- 津村大輔は7年前に殺人を犯し、最近まで服役していた
- 伊川真弓として暮らす女性は、石野奈々美だった
- 津村が7年前に殺害したはずの室谷隆敏がラストに姿を見せた
ABCテレビ公式ストーリーでは、津村が密かに行ったDNA鑑定によって、伊川正樹が2年前に死亡したとされる二宮由梨(森川葵)の夫・二宮祐介と同一人物だったことが明示されています。 朝日放送テレビ
さらに第4話放送後のABCテレビ公式発表では、真弓が7年前に夫殺害で懲役10年の実刑判決を受けた石野奈々美であること、津村が「伊川夫妻は二人とも全くの別人」である状況を突き止めたことが説明されました。 朝日放送テレビ
ここで一つ、正確に分けておきたい部分があります。
「二人の記憶が改ざんされている」というのは、第4話時点では津村の推測です。
公式発表でも、津村が二人の記憶を改ざんされているのではないかと「疑う」とされています。つまり、誰が、どのような方法で、何の目的でそうしたのかは、この段階では確定していません。 朝日放送テレビ
そしてもう一人、7年前から現在へ伸びてくる人物が室谷隆敏(吉村界人)です。
室谷は津村によって殺害されたとされていた人物ですが、第4話の最後、香坂睦美(国仲涼子)が向かった場所に眠る姿で登場します。
しかし公式自身が「生きているのか?」と疑問形で示しているため、第4話だけを根拠に「室谷は生存していた」と断定するのは早いでしょう。 朝日放送テレビ
この慎重さこそ、第4話を見るうえでかなり重要です。
名前も、記憶も、死さえも揺らいでいる。
だからこそ僕は、「判明した真実」よりもその真実を誰が、どの状態で認識しているのかを見る必要がある回だと感じました。
『マイ・フィクション』第4話ネタバレあらすじ|伊川=二宮祐介が確定
第4話は、伊川正樹とは何者なのかという物語序盤最大の謎に、一つの答えを出します。
DNA鑑定が示した「伊川正樹=二宮祐介」
津村大輔が密かに実施したDNA鑑定。
その結果、伊川正樹と二宮祐介は同一人物だと判明します。
二宮祐介とは、二宮由梨の夫で、2年前に死亡したとされていた人物です。津村は祐介の大学時代からの友人でもありました。 朝日放送テレビ
これによって、第2話で由梨の家にあった亡夫の遺影と伊川の顔が瓜二つだった理由にも、大きな答えが出ます。
単なるそっくりさんではなかった。
DNAという客観的な証拠の上では、目の前にいる伊川こそ二宮祐介なのです。
ところが、これですべてが解決するわけではありません。
むしろ逆でした。
身体は二宮祐介なのに、本人には二宮祐介として生きた記憶がない。
伊川自身が覚えているのは、「伊川正樹」として真弓と暮らしてきた人生です。
ここに『マイ・フィクション』の怖さがあります。
普通の記憶喪失なら、過去に空白が生まれるでしょう。
しかし伊川の場合、その空白に「伊川正樹」という別の人生が、あまりにも自然に収まっています。
白紙になったのではない。
まるで、人生というノートのページそのものが差し替えられたように見えるのです。

津村が二宮祐介の葬儀に出なかった理由
DNA鑑定の結果を知った由梨には、もう一つ疑問が生まれます。
津村が祐介の大学時代からの友人だったのなら、なぜ2年前の祐介の葬儀に参列していなかったのか。
その理由も第4話で明かされます。
津村は7年前に殺人を犯し、最近まで服役していたのです。 朝日放送テレビ
第2話の時点で、津村が刑務所から出所したばかりであることは描かれていました。第4話でようやく、出所した人物であることと、7年前の殺人事件が一本につながります。 朝日放送テレビ
ここで津村の見え方も変わりました。
これまでの彼は、伊川を執拗に追い続ける「危険な男」に見えます。
実際、殺人を犯した過去が消えるわけではありません。
ただ、第4話になると同時に、彼は伊川をめぐる異常を調べ、真相へ進もうとする探偵役に近いポジションも担い始めます。
怪しい人物が必ずしも物語上の「敵」とは限らない。
逆に、親しげに接してきた人物が味方とも限らない。
キャスト紹介で森川葵さんが語っていた「誰が敵で誰が味方か」という作品の面白さが、ここで本格的に効いてきたように感じます。 朝日放送テレビ
由梨は伊川に「あなたは私の夫」と告げる
津村は由梨に、何もせず普段通りに過ごすよう求めます。
しかしDNA鑑定で「伊川=祐介」を知った由梨は、そのまま待つことができません。
伊川に会いに行き、自分の夫だと訴えます。
ところが、伊川には由梨と過ごした記憶がない。
伊川からすれば、自分を亡夫だと言い張る見知らぬ女性が突然現れた状態です。
公式ストーリーでも、伊川は由梨に恐怖を覚え、その訴えを拒絶して立ち去ったことが説明されています。 朝日放送テレビ
この場面が僕にはとても切なく映りました。
DNAなら、「あなたはこの人です」と証明できる。
けれど、DNAは「あの日、二人で何を笑ったのか」までは返してくれません。
由梨にとっては、やっと見つけた夫。
伊川にとっては、知らない女性。
同じ身体を前にしても、記憶が共有されていなければ夫婦関係まで同じ場所へ戻れるわけではない。
『マイ・フィクション』がサスペンスでありながらラブストーリーでもある意味が、この場面に凝縮されていたように思います。
真弓の正体は石野奈々美|「懲役10年なのになぜ外に?」が最大の矛盾
第4話後半で、伊川以上に衝撃的な事実が明らかになります。
伊川の妻として暮らしていた真弓の正体は、石野奈々美でした。
ABCテレビ公式発表によれば、奈々美は7年前に夫を殺害し、懲役10年の実刑判決を受けた人物です。 朝日放送テレビ
ここで第4話最大級の矛盾が生まれます。
7年前に懲役10年の実刑判決を受けた人物が、なぜ現在「伊川真弓」として社会で暮らしているのか。
公式の第5話あらすじでも、この点は「なぜ服役中のはずの奈々美が塀の外にいるのか」という謎として引き継がれています。 朝日放送テレビ
したがって、第4話時点で「釈放された」「脱獄した」「誰かが入れ替えた」などと決めつけることはできません。
分かっているのは、
本来なら服役中であるはずの石野奈々美が、伊川真弓という人物として生活している。
そこまでです。
しかし、この事実だけでも十分すぎるほど異常です。
伊川夫妻は「夫だけがおかしい」のではなかった
第3話までの物語では、異常の中心にいるのは伊川だと考えやすい構造でした。
伊川だけが忘れられる。
伊川だけが別の記憶を見る。
伊川だけが周囲と認識を共有できない。
ところが第4話で真弓の過去が分かった瞬間、その前提が崩れます。
伊川も、本来は二宮祐介。
真弓も、本来は石野奈々美。
ABCテレビの第4話後の公式発表でも、「伊川夫妻が二人とも全くの別人」である状況が整理されています。 朝日放送テレビ
これによって検索すべき問いも変わりました。
「伊川正樹は誰なのか?」だけではありません。
「なぜ本来別の人生を持つ二人が、伊川夫妻として暮らしていたのか?」
第4話以降の核心はこちらです。
しかも、真弓役の宮澤エマさんは放送前の公式コメントで、真弓について「幸せな表層からは窺い知れない過去」を持つ人物だと説明していました。
また作品のテーマとして、「記憶が頼りにならない中で何を信じるのか」「愛は記憶をも超越するのか」「記憶は誰のものなのか」といった問いにも触れています。 朝日放送テレビ
第4話まで来ると、その言葉の意味がかなり具体的に見えてきます。

僕がここで興味深いと思うのは、「正体が偽物だから、そこで生まれた感情も偽物」とは限らない点です。
仮に伊川や真弓の記憶に何らかの人為的な介入があったとしても、二人が日々交わした会話や、一緒に食卓を囲んだ時間まで簡単に消せるのでしょうか。
由梨にも同じ問題があります。
二宮祐介としての過去を考えれば、由梨は彼と夫婦として暮らしていた大切な人物です。
一方、現在の伊川が覚えている夫婦生活は真弓とのもの。
「どちらが本物の妻か」という単純な二択にすると、このドラマの一番面白いところを見失いそうです。
戸籍やDNAなどの客観的事実。
自分が覚えている主観的な人生。
そして、その間に生まれた感情。
三つが別々の方向へ走り始めたとき、人は何を自分の人生と呼ぶのか。
第4話は、サスペンスの謎解きを使ってそこまで踏み込んできたように僕には見えました。
室谷隆敏とは誰?津村が殺したはずの男と7年前の事件
第4話で、もう一人の重要人物に名前が与えられました。
室谷隆敏。演じているのは吉村界人さんです。
ABCテレビは第4話放送後、室谷について「第1話から伊川のフラッシュバックに登場していた血を流す謎の男」であり、「7年前に津村によって殺害された人物」だと正式に発表しました。 朝日放送テレビ
つまり、室谷は第4話になって突然現れた人物ではありません。
視聴者は第1話から、伊川の中に残る断片的な映像として室谷を見ていたことになります。
顔だけが先に提示され、4話になって名前と過去が追いつく。
僕はこういう伏線の置き方が好きです。
何気なく通り過ぎた映像が数週間後に振り返るべき「証拠」へ変わる。
ドラマを観る視線そのものが試されている感じがします。
室谷は単なる被害者ではない?
さらに重要なのが、津村の回想です。
津村は刑事時代の上司だった香坂睦美に連絡し、石野奈々美や室谷をめぐる不可解な状況について話します。
その際の回想には、血のついたナイフを持つ室谷を刑事時代の津村が取り押さえている場面が登場しました。
ABCテレビも室谷について「ただの被害者ではないよう」と示唆しています。 朝日放送テレビ
ここから第4話終了時点で確実に整理できる情報は、
- 室谷隆敏は7年前に津村によって殺害されたとされている
- 室谷はその過去の場面で血のついたナイフを手にしていた
- 伊川は第1話から室谷の姿をフラッシュバックで見ていた
- 津村は石野奈々美と室谷に関する異常を結びつけて疑っている
- 香坂は7年前の奈々美の事件を担当した刑事だった
という点です。 朝日放送テレビ
ここで注目したいのは、二宮祐介だった伊川の記憶の中に、なぜ室谷が存在しているのかでしょう。
伊川と室谷の過去の具体的な関係は、第4話だけではまだ説明されていません。
だからこそ、第1話から続いてきたフラッシュバックは単なる不気味な演出ではなく、伊川の失われた過去へ戻るための「記憶の破片」と見るのが自然です。
第4話ラスト、死んだはずの室谷が眠っている
そして、第4話最大の引きが訪れます。
津村から連絡を受けた香坂が向かった“ある場所”。
そこにいたのは、7年前に殺害されたはずの室谷隆敏でした。
室谷は眠った状態で姿を見せます。 朝日放送テレビ
ただし、ここは言葉を慎重に選ぶ必要があります。
「室谷が生きていた」とは、第4話の段階では確定していません。
公式情報も、室谷が生きているのかどうかを今後の謎として提示しています。 朝日放送テレビ
なぜ眠っているのか。
どのような状態なのか。
誰がそこへ運んだのか。
なぜ香坂がその場所を知っているのか。
これらは第4話では未解決です。

僕がここで感じたのは、室谷と伊川には奇妙な共通点があることです。
二宮祐介も「2年前に死亡した」と認識されていました。
それなのに伊川正樹として目の前にいる。
室谷も「7年前に津村に殺された」とされている。
それなのに別の場所で眠っている。
つまり第4話では、社会的には死んだことになっている人物が、別の形で存在している構図が二度繰り返されたことになります。
これは偶然とは考えにくい。
ただし、二人にまったく同じことが起きたと断定する材料も、まだ第4話にはありません。
同じ「死者の再出現」に見えて、仕組みは違う可能性もある。
この似ている部分と違う部分を見極めることが、今後の考察ではかなり重要になりそうです。
森沼ネクスタウンの秘密とは?第4話までの伏線を考察
ここからは、第4話までに放送された内容をもとにした僕自身の考察です。
確定情報ではない部分は、考察として分けて見ていきます。
多田義孝と向井理恵はなぜ伊川を監視している?
由梨が伊川に自分の夫だと訴える場面。
その様子を監視していたのが、『はるなぎ園』職員の多田義孝(ジャンボたかお)と向井理恵(結城萌)でした。これはABCテレビ公式ストーリーにも明記されています。 朝日放送テレビ
二人はもともと伊川の同僚として登場していた人物です。 朝日放送テレビ
その二人が、なぜ伊川と由梨の私的な会話を監視する必要があるのか。
第4話では目的までは明かされません。
しかし少なくとも、「ただの親切な職場仲間」としてだけ見ていい人物ではなくなりました。
さらに思い出したいのが第1話です。
伊川は森沼ネクスタウンが月に一度無料で行う定期検診を『はるなぎ園』で受け、その日の帰宅時に津村を目撃。激しい頭痛に襲われたあと川へ転落しています。 朝日放送テレビ
だからといって、
「定期検診で記憶を操作された」
と第4話時点で断定することはできません。
確認できている事実は、
検診があったこと。
津村を見て頭痛が起きたこと。
伊川の記憶に不可解な変化があること。
そして多田と向井が伊川を監視していること。
ここまでです。
因果関係をつなぐ最後の一本は、まだ提示されていません。
この「最後の一本を意図的に見せない」構成が、『マイ・フィクション』の考察を面白くしています。
「事件ゼロ」の町は本当に平和なのか
森沼ネクスタウンは、第1話で事件件数ゼロ・連続1100日を誇る町として登場します。 朝日放送テレビ
第2話では交番の掲示が1109日。
第3話になると1111日へ伸びています。 朝日放送テレビ
表面上は、平和の記録です。
でも第4話まで観たあとだと、僕にはその数字が別の顔を見せ始めました。
町の中では伊川の身元そのものが揺らぎ、妻にも別の過去があり、同僚から監視される異様な状況まで起きている。
それなのに「事件ゼロ」という数字だけは伸び続けている。
ここで考えられる問いは、
本当に何も起きていない町なのか。
それとも、
何かが起きても「事件」として表面化しない町なのか。
ということです。
もちろん、後者だという証拠は第4話にはありません。
だから断定はできません。
ただ、この数字が第1話、第2話、第3話と繰り返し示されている以上、単なる町のキャッチコピー以上の意味を持っている可能性は考えておきたいところです。 朝日放送テレビ
整然と並んだ住宅。
親切な住民。
無料の定期検診。
犯罪のない町。
すべてがきれいに整っているからこそ、その裏側にある一つのズレが恐ろしく見える。
平和とは「何も起きないこと」なのか、それとも「起きたことが見えない状態」なのか。
第4話は、森沼ネクスタウンという舞台そのものを疑う視点を視聴者に植え付けた回だったと僕は考えています。
第4話の本当のテーマは「記憶」より“人生を誰が決めるのか”
僕は第4話を見て、このドラマの中心にあるのは単なる記憶喪失ではないと感じました。
もっと怖い問いがあります。
自分の記憶が自分のものではなかったとしたら、その人生は誰のものなのか。
伊川の身体は二宮祐介だとDNA鑑定が示しています。
それでも本人は、由梨との結婚生活を覚えていません。
真弓は石野奈々美という別の過去を持っています。
そして津村は、伊川夫妻の記憶が改ざんされている可能性を疑っています。 朝日放送テレビ
ここで「本物の人生に戻れば全部解決」と考えたくなります。
でも、本当にそうでしょうか。
たとえば伊川が今後二宮祐介としての過去を知ったとしても、現在の自分が真弓と過ごした時間まで消えるわけではありません。
由梨との過去。
真弓との現在。
客観的事実。
本人が覚えている感情。
どちらか一方だけを「偽物」と切り捨てれば済む話ではなくなっています。
宮澤エマさんは公式コメントで、本作について「愛は記憶をも超越するのか」「記憶は誰のものなのか」というテーマに触れています。 朝日放送テレビ
第4話は、まさにその問いが物語として形になった回なのでしょう。
僕自身、これまで生きてきて「昔の自分ならこうしたはずなのに」と思うことがあります。
人は昨日までの記憶を積み重ねながら、自分という人物を作っている。
だから記憶を書き換えられるということは、単に昔を忘れることではありません。
今日どちらへ進むかを決めるステアリングまで、誰かに握られることなのかもしれない。
そう考えると、『マイ・フィクション』というタイトルも意味深です。
「フィクション」は普通、作られた物語を指します。
けれど、作られた人生を本人が本気で生き、そこで本当の喜びや悲しみを感じたなら、それはいつまで「偽物」なのでしょうか。
僕は、この作品のゴールが「本物と偽物を当てること」だけではないと思っています。
真実が明らかになったあと、
伊川たちはどの人生を自分の意思で選ぶのか。
そこにこそ、このサスペンス・ラブストーリーの一番大きな感情の着地点があるのではないでしょうか。
『マイ・フィクション』第4話ネタバレまとめ
『マイ・フィクション』第4話は、これまで別々に見えていた謎が7年前の事件と人物の正体を軸に一気につながった重要回でした。
DNA鑑定によって、伊川正樹は2年前に死亡したとされる二宮由梨の夫・二宮祐介と同一人物だと判明します。 朝日放送テレビ
一方、伊川真弓として暮らす女性の正体は、7年前に夫殺害で懲役10年の実刑判決を受けた石野奈々美でした。
なぜ服役中であるはずの奈々美が外で暮らせているのかは、第4話終了時点ではまだ謎です。 朝日放送テレビ+1
津村大輔も7年前に殺人を犯して最近まで服役しており、その被害者とされる人物が室谷隆敏。
室谷は第1話から伊川のフラッシュバックに現れていた血を流す男でもあり、第4話では過去に血のついたナイフを持っていたことまで明らかになります。 朝日放送テレビ
そしてラスト。
死んだはずの室谷が、香坂の向かった場所で眠っていました。
ただし、室谷の生死や状態は第4話では確定していません。そこを断定せずに残していること自体が、次の謎になっています。 朝日放送テレビ
第4話で特に重要なのは、これまでの問いが変わったことです。
「伊川正樹とは誰なのか」から、
「なぜ本来別の人生を持つ人々が、別人として生きているのか」へ。
そして、
「7年前の事件と森沼ネクスタウンはどうつながっているのか」へ。
僕の胸に一番残ったのは、由梨の目の前に夫の身体があるのに、その人の中から二人の思い出だけが消えているという残酷さでした。
身体が戻ってきても、時間まで戻るわけではない。
真実を知っても、愛まで自動的に昔の形へ戻るわけではない。
だから『マイ・フィクション』は、記憶の謎を解く物語であると同時に、記憶を失っても愛は残るのかを問う物語なのだと思います。
よくある質問
『マイ・フィクション』第4話で伊川正樹の正体は誰?
伊川正樹は、津村が密かに行ったDNA鑑定によって、二宮由梨の夫・二宮祐介と同一人物だと判明しました。
二宮祐介は2年前に死亡したとされていましたが、現在の伊川には由梨との夫婦生活の記憶がありません。 朝日放送テレビ
『マイ・フィクション』第4話で真弓の正体は誰?
伊川真弓として暮らしていた女性の正体は、石野奈々美です。
奈々美は7年前に夫を殺害したとして懲役10年の実刑判決を受けた人物で、なぜ服役中のはずなのに「伊川真弓」として生活できているのかが新たな謎となりました。 朝日放送テレビ+1
室谷隆敏は第4話で生きていると確定した?
第4話だけでは生存したと断定できません。
室谷は7年前に津村が殺害したとされる人物ですが、第4話ラストで香坂が向かった場所に眠る姿が描かれました。ABCテレビ公式情報でも「生きているのか?」という謎として提示されており、その状態や経緯はこの時点では明らかになっていません。 朝日放送テレビ
第4話まで、僕たちは「伊川は本当は誰なのか」を追っていました。
けれど、その答えが出た瞬間、もっと難しい問いが生まれました。
本当の名前を取り戻せば、本当の自分に戻れるのか。
過去を取り戻したとき、人は昔の人生へ戻るのか。
それとも、たとえ誰かに与えられた記憶から始まったとしても、そこで芽生えた感情を抱えながら、自分自身で新しい道を選ぶのか。
記憶が人生の地図なら、第4話は、その地図そのものが誰かに描き替えられた可能性を示した回でした。
けれど、地図が偽物だったとしても。
最後にステアリングを握り、どの道へ進むかを決める権利だけは、その人自身に残っていてほしい。
僕はそんな願いを抱きながら、伊川たちが「真実を知ったあと」に何を選ぶのかを見届けたいと思います。
文:岸本 湊人
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