『マイ・フィクション』は、玉森裕太演じる伊川正樹=二宮祐介を軸に、「名前・記憶・人生」が何度も入れ替わって見えるサスペンス・ラブストーリーです。山中崇史は上本吉則、室谷隆敏役は吉村界人が演じています。朝日放送テレビ+2メヒア+2
2026年8月20日時点では第7話まで放送済みで、最終話となる第8話は8月23日(日)よる10時30分から放送予定です。この記事では、「玉森裕太は結局何役?」「山中崇史の役は誰?」「室谷隆敏とは何者?」という疑問を、第7話までのネタバレを含めて整理します。朝日放送テレビ+1
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『マイ・フィクション』キャスト一覧|誰が誰を演じている?
まず結論から整理します。
玉森裕太は、伊川正樹として生きていた二宮祐介。山中崇史は上本吉則。室谷隆敏を演じているのは吉村界人です。
ただし、『マイ・フィクション』の人物関係は、普通のドラマのように「俳優名=役名」を一度覚えれば終わりではありません。
主人公だけでなく、本人が認識している自分、過去の本名、他人から認識されている身分が一致しない人物がいるからです。
ABCテレビの公式相関図と、第7話までに明かされた内容を踏まえると、主要人物は次のように整理できます。朝日放送テレビ+2朝日放送テレビ+2
キャスト 役名 第7話までの人物像
玉森裕太 伊川正樹/二宮祐介 主人公。「伊川正樹」として生きていたが、DNA鑑定で二宮祐介本人と判明
森川葵 二宮由梨 6歳の賢人を育てる母。亡くなったと思っていた夫・祐介と伊川が同一人物だと知る
宮澤エマ 伊川真弓/石野奈々美 伊川の妻として暮らしていたが、本来は石野奈々美
野村周平 津村大輔 二宮の大学時代からの友人。殺人で7年間服役していた元刑事
国仲涼子 香坂睦美 津村の刑事時代の元上司。Persona Shift programに関わる
ジャンボたかお 多田義孝 「はるなぎ園」の職員。一時は別の「伊川正樹」として生活
結城萌 向井理恵 「はるなぎ園」で働く伊川の同僚
三浦獠太 辻元晴人 香坂の部下。正義感の強い刑事
佐戸井けん太 藤谷治 由梨の伯父で育ての親。脳科学を研究する大学教授
木下紗菜 高森藍那 「はるなぎ園」で働く最年少スタッフ
日影琉叶 二宮賢人 由梨の6歳の息子
吉村界人 室谷隆敏 8年前の事件とPersona Shiftを結ぶ重要人物
山中崇史 上本吉則 第6話・第7話に登場。8年前の極秘計画に関わる警察上層部側の人物
田牧そら 香坂ゆず季 香坂の娘。8年前の室谷による事件に巻き込まれた人物
公式相関図では、玉森裕太について「伊川正樹」と「二宮祐介」の双方が掲載されています。二宮祐介は由梨の夫で、2年前に事故死したと思われていましたが実際には生存しており、さらに警察官を名乗っていた一方で、本当はニューロヴァイス・コーポレーションの研究員だったことも明記されています。朝日放送テレビ
森川葵演じる二宮由梨は、6歳の息子・賢人を育てる母。宮澤エマ演じる伊川真弓については第5話で、7年前に夫殺害の罪で懲役10年の判決を受けた石野奈々美だったことが明らかになりました。朝日放送テレビ+1
野村周平演じる津村大輔は殺人で7年間服役していた人物であり、二宮の大学時代からの友人でもあります。国仲涼子演じる香坂睦美は津村の刑事時代の元上司で、後にPersona Shift programとの深い関係が見えてきます。朝日放送テレビ+1
ここで僕が、キャストを理解するために一つ覚えておいてほしいことがあります。
それは、『マイ・フィクション』では「役名」だけで人物を整理しないほうがいいということです。
この作品には、「身体」「記憶」「名前」「社会的な身分」という四つの層があります。
伊川正樹の場合、身体は二宮祐介なのに、記憶と生活は伊川正樹だった。
真弓の場合も、身体の人物は石野奈々美なのに、「伊川真弓」という妻としての人生を送っていた。
だから視聴者が混乱するのは当然なんです。
普通なら一本道であるはずの「私は誰か」が、このドラマでは何本もの道路に分岐している。
名前だけを追うのではなく、「この人の身体は誰なのか」「現在は誰だと思っているのか」を分けて見る。
これだけで相関図がかなり読みやすくなります。

『マイ・フィクション』玉森裕太は何役?伊川正樹=二宮祐介の真相
玉森裕太が演じているのは、物語開始時には伊川正樹と呼ばれていた主人公です。
しかし第4話のDNA鑑定によって、その身体の人物は、2年前に亡くなったと思われていた二宮祐介本人であることが判明しました。朝日放送テレビ
双子でも、そっくりな別人でもありません。
伊川正樹として生きていた男そのものが、二宮祐介だった。
ここが『マイ・フィクション』前半最大の転換点です。
第1話では「世界から忘れられた伊川正樹」だった
第1話の伊川正樹は、事件件数ゼロ・連続1100日を誇る「森沼ネクスタウン」で、妻・真弓と文鳥のピョートルと暮らし、「はるなぎ園」で介護士として働いていました。朝日放送テレビ+1
町の定期検診を受けた日、伊川は津村大輔と出会います。
その直後、激しい頭痛に襲われて逃げる途中で川へ転落。1週間後に病院で目を覚まし、家へ帰った彼を待っていたのは、自分ではない男が「伊川正樹」として妻と暮らしている現実でした。朝日放送テレビ
しかも、真弓も職場の人々も伊川を知らないと言う。
第2話では、死んだはずだと伊川が記憶している文鳥・ピョートルまで生きていました。朝日放送テレビ
この時点で視聴者が抱く問いは、
「周囲全員がおかしいのか?」
それとも、
「伊川自身の記憶がおかしいのか?」
というものでした。
そして第4話。
津村が密かに行ったDNA鑑定によって、その問いの前提そのものが壊れます。
伊川正樹は二宮祐介と同一人物だった。朝日放送テレビ
ここから物語は、「誰が伊川になりすましたのか」というサスペンスから、「なぜ二宮祐介は伊川正樹という人生を記憶しているのか」というサスペンスへ変わっていきます。
二宮祐介は「ただの被害者」ではなかった
さらに重要なのが、現在の公式相関図で明かされている二宮祐介の経歴です。
由梨には警察官だと名乗っていましたが、実際にはニューロヴァイス・コーポレーションの研究員でした。朝日放送テレビ
ニューロヴァイスは、記憶移植技術を用いたPersona Shift programに関わる組織です。
つまり主人公は、記憶改ざんに巻き込まれただけの一般人ではありません。
記憶を書き換える技術そのものに近い場所にいた人物だった。
この事実によって、二宮を見る目が一気に変わります。
僕はここに、玉森裕太を主演に据えた意味があるように感じています。
第1話の伊川には、世界中から見捨てられたような脆さがありました。
妻に知らない人として怯えられ、自分の存在を証明するものすらない。
視聴者は自然に彼を「被害者」として見ます。
ところが真相を知るほど、その同じ静かな表情が違って見えてくる。
第7話では「知らない男」から「隠している男」へ
第6話では、伊川の中で二宮としての記憶が戻ったことが明らかになります。玉森裕太本人も公式コメントで、過去の記憶と現在の記憶を演じ分ける撮影は混乱するほど難しかった一方、大きなやりがいを感じたと振り返っています。朝日放送テレビ
そして第7話。
二宮は由梨と賢人のもとへ戻り、Persona Shift programが終わったこと、津村は逮捕され、奈々美は娘と安全な場所で新生活を始めたと説明します。
しかし実際には、津村と奈々美はニューロヴァイスの施設に拘束されていました。さらに二宮は、二人を香坂へ差し出す代わりに、由梨と賢人へ近づかないよう交渉していました。朝日放送テレビ
ここが本当に怖いんです。
第1話では、伊川は「何も知らないから説明できない男」でした。
第7話では、二宮は「知っているのに説明しない男」になっている。
演じている俳優も、顔も、声も変わっていません。
変わったのは視聴者が持っている情報だけです。
それなのに同じ沈黙の意味が反転する。
僕は、この反転こそ玉森裕太のキャスティングが効いている部分だと思っています。
派手に人格を演じ分けるのではなく、柔らかな佇まいを保ったまま、
「この人を信じていいのか?」
という疑念だけを少しずつ増幅させていく。
人は顔を見ているつもりで、その人について知っている物語を見ている。
『マイ・フィクション』は、その視聴者心理まで利用しているように僕には感じられます。
『マイ・フィクション』山中崇史は誰?上本吉則役を正確に整理
「マイフィクション 山中崇史」「マイフィクション 山中」と検索してきた人への答えはシンプルです。
山中崇史が演じているのは、上本吉則です。
所属事務所の出演情報では、第6話と第7話への上本吉則役での出演が案内されています。メヒア
劇中では刑事部長として登場し、8年前のPersona Shift programをめぐる警察側の動きと結びつく人物です。所属事務所の告知でも「刑事部長・上本吉則」として紹介されています。Instagram
ただし、ここは正確に整理しておきたいポイントがあります。
上本吉則=Persona Shiftの「単独の黒幕」とは断定できない
第6話のABCテレビ公式あらすじで明記されているのは、8年前、香坂睦美が警察上層部からPersona Shift programの存在を知らされ、協力を求められたという事実です。朝日放送テレビ
計画はニューロヴァイス社の記憶移植技術を利用し、無期懲役囚を別人として社会復帰させる極秘プロジェクトでした。
香坂は当初、人権侵害だとして強く反発しています。朝日放送テレビ
上本はその時代の警察上層部側の人物として登場します。
しかし、第7話までの公式情報だけを根拠に、「Persona Shiftは上本が一人で作った」「上本が全事件を操っていた」とまで断定するのは早いでしょう。
ここは現在の記事で最も慎重に扱うべきところです。
上本を位置づけるなら、
「Persona Shiftを制度として利用しようとする警察組織側を具体化した人物」
と捉えるのが自然だと僕は考えています。

山中崇史を上本役に置いたことで「組織の怖さ」が増した
ここからは僕の考察です。
山中崇史は『相棒』シリーズで芹沢慶二を長く演じてきた俳優でもあり、刑事ドラマの印象を持っている視聴者は少なくないでしょう。ウィキペディア
そんな山中が今作では、警察上層部側の上本として登場する。
この配役には面白い効果があります。
Persona Shiftがニューロヴァイスという一企業だけの秘密なら、「危険な科学技術を持った会社」の物語として見ることもできます。
しかし警察上層部が存在を認識し、犯罪者の社会復帰という名目で運用に関わっていたとなれば、問題は一企業では終わりません。朝日放送テレビ
そこで問われるのは、
社会を安全にするという目的なら、人間の記憶や人格を書き換えていいのか。
という倫理です。
犯罪者を更生させたい。
再犯を防ぎたい。
社会へ戻したい。
目的だけを並べれば、善意に見える部分もあります。
けれど本人の同意や人生を無視して人格まで変更するなら、その瞬間に「更生」は別のものへ変わってしまう。
人を立ち直らせるのではなく、都合のいい別人に作り替えているだけではないのか。
僕には、上本吉則という人物がその境界線を象徴しているように見えます。
登場時間の長短以上に、作品の倫理的な問いを背負った役なんです。
『マイ・フィクション』室谷隆敏は誰?吉村界人が演じる事件のキーマン
室谷隆敏は俳優名ではありません。
室谷隆敏が役名で、演じているのは吉村界人です。
ABCテレビは2026年7月27日、第4話放送後に吉村界人の出演を正式発表しました。しかも室谷は第4話から突然現れた人物ではなく、第1話から伊川のフラッシュバックに登場していた「血を流す謎の男」だったことが明かされています。朝日放送テレビ
この登場方法が巧いんですよね。
新しい人物を登場させてから説明するのではない。
すでに視聴者が見ていた人物に、後から「室谷隆敏」という名前を与える。
名前が分かった瞬間、第1話の映像そのものの意味が変わる。
『マイ・フィクション』が繰り返している構造です。
室谷隆敏は8年前の無差別殺傷事件に関わる人物
最終話の公式あらすじでは、室谷隆敏が8年前に無差別殺傷事件を起こした人物であることが明記されています。
その事件には、香坂睦美の娘・ゆず季も巻き込まれていました。朝日放送テレビ+1
つまり室谷は、ただ主人公たちを脅かす後半の敵役ではありません。
香坂がPersona Shiftに関わっていく背景。
津村の過去。
ニューロヴァイスの技術。
そして「犯罪者の人格を書き換える」という計画そのもの。
それらを一つにつなぐ人物です。
津村に殺されたはずの室谷が、なぜ生きているのか
第4話時点で、ABCテレビは室谷を「7年前に津村大輔によって殺害された人物」として紹介しました。
ところが、その回の終盤で、死んだはずの室谷がある施設で眠っている姿が描かれます。朝日放送テレビ
さらに第6話では、香坂が担当し、無期懲役判決を受けた受刑者8人が獄中から姿を消していたことが判明。
その中には、津村が「殺害したはず」の室谷も含まれていました。朝日放送テレビ
ここで大事なのは、「津村が室谷を殺した」という初期情報を、そのまま最終的な事実として固定しないことです。
公式あらすじも第6話では、「津村が殺害したはずの室谷」という表現をしています。朝日放送テレビ
『マイ・フィクション』では、人物が覚えている過去と客観的な出来事が一致するとは限りません。
だから室谷についても、
「殺されたと認識されていた」
「死亡したと思われていた」
という段階を分けて見る必要があります。
この慎重さは、作品そのものを見るうえでも重要だと思います。

吉村界人の室谷が「分かりやすい悪役」で終わらない理由
吉村界人は公式コメントで、室谷について、初めて脚本を読んだ際には強い狂気を感じ、簡単には共感できない人物だったこと、複雑な物語を時間をかけて理解していったことを語っています。朝日放送テレビ
その言葉は室谷というキャラクターを考えるうえで重要です。
8年前の事件の加害者だったという事実がある。
これは消えません。
しかし一方で、犯罪者なら人格や記憶を他人が自由に編集していいのか、という別の問題も存在します。
ここを混ぜてはいけないと思うんです。
過去に重大な犯罪を起こしたことへの責任と、人格を奪ってよいかという人権の問題は別です。
『マイ・フィクション』は、そこを簡単な善悪二元論にしていません。
僕は室谷を見るたびに、道路のセンターラインを思い浮かべます。
片側には「罪を犯した人間への責任」。
もう片側には「それでも一人の人間として守られるべきもの」。
ステアリングを少し切りすぎれば、どちらにも逸れてしまう。
室谷は、その危うい境界線を歩かされている人物なのだと思います。
玉森裕太・山中崇史・室谷隆敏はPersona Shiftでどうつながる?
玉森裕太演じる二宮祐介、山中崇史演じる上本吉則、吉村界人演じる室谷隆敏。
この3人のキャストを一本につないでいるのが、Persona Shift program(ペルソナ・シフト・プログラム)です。
第6話の公式あらすじでは、ニューロヴァイス社が開発した記憶移植技術を使い、無期懲役囚を別人として社会復帰させる極秘プロジェクトだったことが明らかになりました。香坂は8年前、警察上層部から計画の存在を知らされます。朝日放送テレビ
しかし第7話直前の公式発表では、ここに大きな矛盾が示されています。
本来、Persona Shiftの対象は重罪を犯した受刑者のはず。
ところが二宮祐介には犯罪歴がない。
それなのに、二宮は「伊川正樹」という別の人生を与えられていました。朝日放送テレビ
この矛盾が最終回直前の最大級の謎です。
室谷は、犯罪と極秘計画が交差する側にいる。
上本は、その計画を認識する警察組織側にいる。
二宮は、ニューロヴァイスの研究員でありながら、自分自身まで記憶を変えられた側にいる。朝日放送テレビ+1
ここで一番面白いのは、主人公の位置です。
普通のサスペンスなら、主人公は事件の外から謎へ近づいていきます。
ところが『マイ・フィクション』では逆でした。
第1話の伊川は、視聴者と一緒に謎を追う人でした。
なぜ妻が自分を知らないのか。
なぜ別人が自分になっているのか。
なぜ死んだはずのピョートルが生きているのか。
ところが真相が明らかになるほど、視聴者が問いかける相手は主人公自身へ変わっていきます。
二宮祐介は何を知っていたのか。
ニューロヴァイスで何をしていたのか。
なぜ自分が伊川正樹になったのか。
そして、なぜ第7話で由梨へ真実を隠したのか。
謎を解く主人公が、最も大きな謎になる。
これが『マイ・フィクション』のキャスト構造の面白さです。
そして僕は、ここにタイトルの「フィクション」という言葉の意味も重なっているように感じています。
フィクションとは、単なる嘘ではありません。
事実ではないとしても、それを信じている間、その人の感情にとっては現実になり得る。
伊川正樹として暮らした二年間が作られた記憶だったとしても、その時間まで完全に「存在しなかった」と言えるのでしょうか。
真弓として暮らした奈々美にも同じ問いがあります。
偽物の記憶から生まれた本物の感情は、本物なのか。
このドラマのキャストは、その難しい問いをそれぞれ違う立場から演じているのだと思います。
『マイ・フィクション』最終話はいつ?第8話でキャスト関係はどうなる?
2026年8月20日時点で、『マイ・フィクション』は第7話まで放送済みです。
最終話の第8話は2026年8月23日(日)よる10時30分から放送予定。通常のよる10時15分開始ではなく、公式サイトでも放送時間の変更が案内されています。朝日放送テレビ+1
そして最終話の公式あらすじでは、室谷隆敏が起こした賢人の誘拐事件をきっかけに、さらに大きな過去が浮上します。
7年前、二宮由梨と津村大輔は婚約関係にあった。
しかし現在の由梨には、津村と過ごした記憶がありません。
由梨にとって夫は、二宮祐介です。朝日放送テレビ
これはキャスト相関図を根底から変える情報です。
二宮が由梨の記憶を改ざんしたのか。
7年前に何が起きたのか。
二宮はなぜ由梨の夫として生きることになったのか。
公式の最終話あらすじでも、由梨と津村から追及された二宮が「衝撃の真実」を明かす展開が予告されています。朝日放送テレビ

最終回で本当に問われるのは「黒幕」よりも愛の選択ではないか
ここからは僕の考察です。
最終話の焦点は、もちろん「誰が記憶を書き換えたのか」「Persona Shiftの全貌は何だったのか」という謎の回収です。
ただ、それだけではこのドラマは終わらないと思っています。
脚本を担当する山岡潤平は公式コメントで、作品を「記憶」をめぐるラブ×サスペンスとして考え、記憶が信頼できなくなったとき、最後に何を信じるのかという問いを置いたことを説明しています。
そして、その答えとして「誰かを想い、想われる感情」を示しています。朝日放送テレビ
ここが重要です。
由梨は二宮を夫として愛してきた。
ところが、7年前には津村と婚約していた。
もしその記憶が人為的に消されていたのなら、現在の由梨の愛情はどこまで「自分で選んだもの」なのでしょうか。
逆に、記憶が誰かに与えられたものだったからといって、その後に過ごした年月や愛情まで偽物になるのでしょうか。
僕はこの問題に、簡単な正解はないと思っています。
記憶だけを元に戻せば、すべて解決するわけではない。
パソコンのデータならバックアップを戻せば元通りになる。
でも人間には、その間に生きた時間があります。
誰かと食卓を囲んだ夜。
心配して眠れなかった朝。
何気なく笑った瞬間。
その一つ一つまで削除できるわけではありません。
記憶がフィクションだったとしても、そこで生まれた感情までフィクションとは限らない。
僕には、それがこの作品の一番深いところにあるテーマのように思えます。
「俳優1人=1役」ではなく「俳優1人=複数の人生」を演じるドラマ
『マイ・フィクション』のキャストを整理していて、僕の胸に残ったのはここでした。
普通のドラマのキャスト一覧では、
俳優は誰か。
役名は何か。
主人公との関係は何か。
それを書けば大体分かります。
でも、この作品だけは違う。
玉森裕太は伊川正樹であり、二宮祐介。
宮澤エマは伊川真弓として暮らした石野奈々美。
しかも問題は名前だけではありません。
「誰として何年間生きたのか」が役柄に含まれている。
つまりキャストが演じているのは人物ではなく、一つの身体に重ねられた複数の人生なんです。
だから第1話をもう一度見れば、おそらく同じ表情が違う意味に見える。
山岡潤平も公式コメントで、最後まで見ると第1話から見直したくなるはずだという趣旨を語っています。朝日放送テレビ
伏線探しだけではありません。
「このとき、この人は誰として生きていたのか」
そこを意識して見直すと、役者の芝居そのものの意味が変わってくるはずです。
僕にとってドラマを見ることは、夜道を走ることに少し似ています。
ヘッドライトで見えるのは、いつも少し先だけ。
一つの真実が照らされれば、それまで闇だった景色の形が分かる。
でも同時に、その先にもっと大きな闇があることにも気づく。
『マイ・フィクション』は、まさにそんな作品でした。
第1話では世界から忘れられた男だった伊川正樹が、最終話直前には、世界の秘密を握っているかもしれない二宮祐介になった。
同じ顔なのに、ここまで見え方が変わる。
そこに、このキャスト配置の面白さがあります。
『マイ・フィクション』キャストまとめ
『マイ・フィクション』のキャストで、とくに検索されやすく、混乱しやすい3人を整理すると、玉森裕太は伊川正樹として暮らしていた二宮祐介、山中崇史は上本吉則、室谷隆敏を演じているのは吉村界人です。朝日放送テレビ+2メヒア+2
二宮祐介は2年前に亡くなったと思われていた由梨の夫で、警察官を名乗っていましたが、実際にはニューロヴァイス・コーポレーションの研究員でした。第4話でDNA鑑定から伊川正樹との同一人物だと判明し、第7話までに単なる記憶改ざんの被害者ではない複雑な立場が見えてきています。朝日放送テレビ+1
上本吉則は第6話・第7話に登場する警察上層部側の人物です。公式あらすじが確定情報として示しているのは、8年前に香坂が「警察上層部」からPersona Shiftへの協力を求められたというところまでなので、上本個人を計画全体の単独主導者と断定するのは避けたほうが正確です。朝日放送テレビ+1
室谷隆敏は、第1話からフラッシュバックに映っていた人物であり、8年前の無差別殺傷事件とPersona Shiftの謎を結ぶキーマンです。「津村に殺害されたはずなのに生きていた」という矛盾そのものが、このドラマにおける記憶の不確かさを象徴しています。朝日放送テレビ+1
そして、人物関係を理解するときに最も大切なのは、役名を丸暗記することではありません。
身体は誰なのか。
本人は自分を誰だと思っているのか。
周囲はその人を誰として認識しているのか。
この三つを分けて考えることです。
僕は『マイ・フィクション』を見ながら、記憶は人生の履歴書のようなものだと思っていました。
でも、この作品はその履歴書を書き換えてしまう。
すると最後に残る問いは、もっと単純で、もっと難しくなります。
名前なのか。
DNAなのか。
過去なのか。
それとも、誰かを愛した感情なのか。
「あなたは誰ですか?」
普段なら簡単に答えられるはずの問いが、このドラマでは最後まで揺れ続ける。
最終話で真実が明かされたあと、第1話の伊川正樹を見返したら、僕たちはきっと同じ人を見ているのに、もう同じ人には見えないでしょう。
その瞬間こそ、『マイ・フィクション』というタイトルが静かに完成するのかもしれません。
よくある質問
『マイ・フィクション』で玉森裕太は何役ですか?
玉森裕太は伊川正樹/二宮祐介を演じています。
第4話のDNA鑑定で、伊川正樹として生活していた主人公が、2年前に死亡したと思われていた二宮祐介本人であることが判明しました。公式相関図にも二宮祐介として掲載されています。朝日放送テレビ+1
『マイ・フィクション』の山中崇史は何役ですか?
山中崇史は上本吉則役です。
所属事務所の出演情報では第6話・第7話への出演が案内されています。劇中ではPersona Shift programをめぐる8年前の警察上層部側の人物として登場します。メヒア+1
『マイ・フィクション』の室谷隆敏役は誰ですか?
室谷隆敏を演じているのは吉村界人です。
第1話から伊川のフラッシュバックに登場していた「謎の男」で、第4話放送後に役名とキャストが正式発表されました。8年前の無差別殺傷事件やPersona Shiftにつながる重要人物です。朝日放送テレビ+1
岸本 湊人
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