『リーガルビート』第7話の犯人は奥寺省吾。自らのミスを隠すためマウスを入れ替え、琴美へ3000万円の責任を負わせようとしていました。
決め手は、死亡したマウスのDNAが過去の研究データと一致しなかったこと。琴美の「ミス」という前提そのものが崩れ、事件は研究室の管理体制と合理的配慮のあり方まで問い直す展開になります。
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リーガルビート第7話ネタバレ|3000万円請求はなぜ起きた?
『リーガルビート -逆転の法廷-』第7話「研究用マウス全滅事件」は、2026年9月4日(金)21時からテレビ東京系で放送されました。
今回、泰地空(鈴鹿央士)たちが向き合ったのは、研究センターで起きたマウスの大量死です。
若手研究員・宮内琴美(唐田えりか)は、自分の不手際で研究用マウスを全滅させたとされ、解雇に加えて3000万円の損害賠償を請求される立場に追い込まれていました。
テレビ東京系の公式番組紹介でも、第7話は「ASDのある研究員が起こしたマウス全滅事件」を入口に、増額された研究費や消えた操作履歴など、研究室内の不可解な点を泰地たちが追う物語として案内されています。
琴美にはASD(自閉スペクトラム症)があり、職場には以前から自分の特性に応じた配慮を求めていました。
しかし、ここで注意したいのは、ASDがあることと、今回の事故を起こしたことは別問題だという点です。
星秀幸(稲垣吾郎)たちは、琴美の特性を理由に「ミスをしたはずだ」と決めつけるのではなく、実際にどのような仕事をしていたのか、職場側の配慮はどうなっていたのかを一つずつ確認していきます。
教育係だった奥寺省吾(中山雄斗)、研究室長の笹倉雅也(山崎樹範)、飼育業務に関わる松井桜子(堀桃子)らへ聞き取りを進めると、見えてきたのは予想とは違う琴美の姿でした。
琴美は決められた手順を守り、仕事にも真面目に取り組んでいたのです。
それなのに、なぜ大量死は起きたのか。
僕がここで惹かれたのは、ドラマが早い段階から「ASDの研究員が失敗した」という分かりやすい物語を疑っていることでした。
人は、一度貼られたラベルに沿って事実を見てしまうことがあります。
けれど法律が向き合うべきなのは印象ではなく、何が実際に起きたのかという証拠です。

最初に研究用マウスを死なせたのは奥寺だった
第7話で明らかになる重要な事実は、琴美が担当した日に起きた大量死より前に、すでに重大な事故が起きていたことです。
最初に研究用マウスを死なせてしまったのは、教育係の奥寺でした。
奥寺は飼育システムを作動させ忘れ、長期間研究に使われていた元のマウスを死なせてしまいます。
ここが、事件のすべての出発点です。
奥寺がこの時点でミスを報告していれば、重大な失敗として責任を問われることはあっても、琴美を巻き込む事件には発展しなかったでしょう。
しかし奥寺は、自分の失敗を隠す道を選びます。
別のマウスを用意して、死んだ研究用マウスと入れ替えたのです。
ところが、別個体を使って研究を続ければ、過去に積み上げてきた研究データとの整合性が取れなくなります。
つまり奥寺は、一つ目の嘘を守るため、さらに大きな工作を必要とする状態に自分を追い込んでいきました。
失敗そのものより、失敗を隠そうとした判断が被害を大きくする。
第7話の事件は、そんな隠蔽の怖さから始まっています。
3000万円は「琴美が研究を台無しにした」という前提だった
琴美へ突きつけられた3000万円という金額は、研究用マウスが全滅し、それまで進めてきた研究へ重大な損害を与えたという前提で請求されていました。
公式の第7話紹介でも「損害賠償3000万」「突如増額された研究費」が大きな謎として示されています。
ただし作中では、3000万円について細かな算定式まで詳細に説明されているわけではありません。
そのため「マウス1匹ごとの価格を合計して3000万円になった」といった読み方をするのは正確ではないでしょう。
重要なのは、琴美の不手際によって研究そのものへ大きな損失が出た、という会社側の主張の前提が崩れたことです。
後に死亡したマウスが本来の研究対象ではなかったと分かることで、「琴美が重要な研究用マウスを全滅させ、3000万円相当の損害を発生させた」というストーリーそのものが成り立たなくなっていきます。
犯人は奥寺省吾|DNA・防犯カメラ・受領記録が暴いた真相
法廷で最初の大きな逆転材料になったのが、死亡したマウスのDNAです。
保存されていた個体を調べると、事故で死んだマウスのDNAと、研究室がそれまで蓄積してきたデータが一致しませんでした。
これは決定的でした。
琴美の担当日に死んだマウスは、長期間研究されていた本来の個体ではなかったのです。
つまり事故より前に、誰かがマウスを入れ替えていたことになります。
琴美が語っていた「死んだマウスがみんな小さくなっていた」という違和感も、ここで意味を持ち始めます。
泰地たちがさらに調べると、奥寺の周囲から複数の証拠がつながっていきました。
不可解だった点 明らかになった事実 意味すること
死亡したマウス 過去の研究データとDNAが一致しない 事故前に別個体へ交換されていた
奥寺の行動 大きな荷物を持って深夜に研究施設へ入っていた マウス入れ替えとの関連が浮上
勤務シフト 奥寺が担当者の変更に関与 人目を避けられる状況を作った
新しいマウス 奥寺が個人的に注文し受け取っていた 入れ替えを裏づける材料
操作履歴 遠隔操作の痕跡につながるログが消えていた 事故後の隠蔽が疑われる
一つだけなら偶然と言えるかもしれません。
しかしDNA、防犯カメラ、勤務記録、マウスの注文・受領記録まで重なると、奥寺の行動には明確な流れが見えてきます。

奥寺の計画は、かなり悪質でした。
最初の事故を隠すため新しいマウスへ交換したものの、そのまま研究を続ければDNAや実験結果の違いから発覚する可能性があります。
そこで奥寺は、入れ替えたマウスまでも「事故」で死なせ、研究を継続できない状態にしようとします。
しかも、その責任を負わせる相手として琴美を利用しました。
琴美が担当する状況を作ったうえで、飼育室の自動調整システムを遠隔操作で停止。
その後、操作履歴を消し、琴美がシステムを入れ忘れた事故に見せかけたのです。
僕が特に重く感じたのは、奥寺が利用したのが機械の仕組みだけではなかったことです。
「特性への配慮を受けている琴美なら、ミスをしても不思議ではない」と周囲が思うかもしれない。その先入観まで犯行に利用した。
ここが第7話の最も苦い部分だと思います。
泰地は「琴美は真面目だから無実だ」と感情だけで戦ったのではありません。
DNAや記録という、本人の属性とは無関係な物証で琴美に貼られた「失敗した研究員」というラベルを剥がしました。
この順序が、とても大事でした。
琴美は「守ってあげなければならない人」だから救われたのではありません。
調べた結果、琴美へ向けられていた責任の根拠が事実ではなかった。
『リーガルビート』はそこを曖昧にしていません。
なぜ奥寺は琴美を陥れた?「普通じゃない」の裏にあった職場の歪み
奥寺の犯行が明らかになっても、第7話は「悪い教育係を倒して一件落着」とは描きませんでした。
奥寺は琴美への配慮や指導、確認を長く担い、自分の研究との両立に疲弊していました。
研究室長の笹倉は琴美へ配慮する必要性を理解していた一方で、その実務を奥寺へ大きく依存していたのです。
奥寺の中には、「なぜ自分ばかり負担を背負うのか」という不満が積もっていました。
ただし、ここははっきり分けて考える必要があります。
奥寺が疲弊していた事情は理解できても、琴美へ罪を着せた行為は正当化されません。
最初のミスを報告しない。
別のマウスを購入する。
個体を入れ替える。
琴美が担当する状況を作る。
遠隔操作で事故を起こす。
ログを消す。
奥寺には、その途中に何度も引き返す機会がありました。
組織の管理に問題があったことと、奥寺自身に加害の責任があることは両立します。
僕は、この線をドラマが消さなかったところを評価したいです。

「普通じゃない」と見なした瞬間、問題の向きが変わった
追い詰められた奥寺は、琴美を「普通ではない」存在として見る感情をあらわにします。
この場面は、泰地にとっても他人事ではありません。
主人公の泰地自身、吃音があり、人と違う話し方をすることで傷ついてきた人物です。
だから彼は、「周囲の基準へ合わせにくい人が、なぜ努力不足や能力不足と判断されるのか」という痛みを知っています。
ただ、第7話がさらに踏み込んでいるのは、琴美の特性だけを問題にしなかったことでした。
本当に見直すべきだったのは、
琴美がいることではなく、琴美への支援を奥寺一人で抱えるよう設計されていた職場です。
奥寺が限界なら、人員や業務分担を見直せばよかった。
相談の仕組みを作ってもよかった。
笹倉自身が継続的に状況を確認する方法もあったでしょう。
ところが組織側の問題が放置されると、怒りは仕組みではなく目の前の個人へ向かいやすくなります。
琴美は、組織内で責任を負わされやすい立場に置かれてしまった。
僕には第7話が、「違いのある人とどう働くか」だけでなく、支援する人まで含めて持続できる職場をどう作るかを問う物語に見えました。
「不平等でも公平」とは?合理的配慮を現実の職場から考える
事件が解決したあと、琴美は研究室へ戻ります。
笹倉も管理のあり方を見直し、琴美との対話を増やすことや、必要なら人員面も含めて体制を調整していく方向へ動きます。
そして印象的なのが、鳥飼金次(前原瑞樹)の店で語られる「不平等でも公平」という考え方でした。
全員へまったく同じものを渡すことが、いつでも公平とは限りません。
置かれた条件が違えば、同じ地点へ立つために必要な支援も違うからです。
これはドラマの中だけの概念ではありません。
現実の日本の雇用でも、対象となる障害のある労働者について、障害者雇用促進法に基づく合理的配慮の考え方があります。
厚生労働省は、障害者である労働者が能力を発揮するうえで支障となっている事情を改善するため、事業主には障害特性へ配慮した必要な措置が求められると説明しています。
ただし「合理的配慮」とは、何でも本人の希望通りにすることではありません。
個々の事情を踏まえ、本人と事業主が相互理解を図りながら検討するもので、事業主に過重な負担となる場合なども考慮されます。
ここを踏まえると、第7話の問題点がさらに鮮明になります。
琴美へ必要な配慮を提供すること自体が間違いだったのではありません。
その配慮を実行するための人員・業務分担・相談体制を組織として設計せず、奥寺個人へ大きく依存したことが問題だったのです。
合理的配慮は、「優しい同僚を一人つければ終わり」という話ではありません。
指示を分かりやすく整理する。
確認方法を共有する。
担当を複数人で分ける。
支援を担う側の業務量も確認する。
必要なら管理者が調整へ入る。
そうした仕組みまであって、初めて継続可能になります。

さらに興味深いのは、琴美への配慮によって整理された仕事の進め方が、新人教育など周囲にも役立つ可能性が描かれたことです。
これは現実の職場でも考えさせられるポイントでしょう。
手順を明文化すること。
曖昧な指示を減らすこと。
相談経路をはっきりさせること。
誰か一人のために始めた改善が、結果として全員の働きやすさにつながることはあります。
だから僕は、「不平等でも公平」という言葉を、単なる特別扱いの肯定とは受け取りませんでした。
全員を同じにするのではなく、それぞれが仕事を続けられる条件を組織として考える。
そこまで含めて、第7話が提示した「公平」なのだと思います。
リーガルビート第7話から第8話へ|最終章で星信隆が再登場
第7話の研究室事件は一応の決着を迎えますが、『リーガルビート』全体の物語は次回から大きく動きます。
公式の第8話予告では、2026年9月11日(金)放送の第8話から「最終章突入」と明記されています。
泰地の学生時代からの友人・椋井岳(夏生大湖)が、無職の佐藤亮造(佐伯新)の殺害をめぐって警察へ出頭。
ところが椋井は黙秘を続け、無実を信じる泰地が弁護を申し出ても断ります。
理由は、すでに別の弁護士がついているからです。
その弁護人が、星秀幸の兄・星信隆(田辺誠一)でした。
信隆は第5話で登場した人物です。
LGBTQ支援活動団体「カラーフラット」をめぐる事件では泰地と星秀幸の前に立ち、都知事選をめぐる政治的な思惑にも接点を持ちました。
そして第8話には、政治家・村主功(田中哲司)も再登場します。
公式予告では、状況証拠がすべて椋井の犯行を示していることも明かされています。
ここからは僕の考察ですが、第7話と第8話には一つの共通構造があるように感じます。
第7話では「琴美がマウスを死なせたように見えた」。
ところが物証を調べると、その前提が崩れました。
第8話では「椋井が殺人を犯したように見える」ところから始まります。
つまり、見えている証拠や周囲の印象だけで、人を犯人だと決めてよいのかという問いが連続しているのです。
ただし、第8話はまだ放送前です。
信隆が敵なのか、椋井がなぜ泰地を拒絶するのか、村主が事件へどこまで関与するのかは現時点では断定できません。
特に気になるのは、
なぜ椋井は親友の泰地ではなく、信隆を弁護人として受け入れているのか。
という一点です。
椋井自身が信隆を選んだのか。
誰かの意向が働いているのか。
あるいは泰地を事件から遠ざける理由があるのか。
答えは第8話以降を待つ必要があります。

僕は、第7話を最終章への単なるつなぎ回とは思いません。
むしろ最終章へ入る直前に、「人を属性や表面的な証拠だけで判断すると、真実を見失う」という作品の基本姿勢をもう一度確認させた回だったのではないでしょうか。
研究室という小さな組織で起きた責任転嫁の次に、より大きな事件が待っている。
だからこそ、第7話で示された視点が第8話以降でも重要になりそうです。
まとめ|リーガルビート第7話は奥寺の隠蔽と組織の問題を描いた回
『リーガルビート』第7話では、宮内琴美が研究用マウスを全滅させたとして解雇され、親会社から3000万円の損害賠償を請求されました。
しかし真相は、教育係・奥寺省吾が先に自分のミスで本来の研究用マウスを死なせ、その事実を隠すため別のマウスへ入れ替えていたというものでした。
研究を続ければ入れ替えが発覚する。
そこで奥寺は琴美の担当日に遠隔操作で飼育システムを止め、入れ替え後のマウスも死なせ、琴美の不手際に見せかけようとします。
死亡個体と過去の研究データのDNA不一致、防犯カメラ、シフト変更、マウスの購入・受領記録などによって工作は崩れ、琴美が研究へ3000万円の損害を与えたという請求の前提も覆りました。
同時に第7話は、奥寺個人の犯行だけでなく、琴美への配慮を一人の教育係へ大きく依存させた研究室の管理体制も問題として描きます。
奥寺が苦しかったことと、琴美を陥れた責任は別です。
そして琴美への合理的配慮と、支援を担う側の負担軽減も、本来はどちらか一方を諦める話ではありません。
僕の胸に一番残ったのは、ここでした。
「公平」とは、全員へ同じものを渡すことではなく、誰か一人を犠牲にせず、それぞれが力を発揮できる条件を整えることなのかもしれません。
第7話で琴美に貼られていた「失敗した人」という物語は、証拠によってほどかれました。
そして次は、殺人犯に見える椋井岳の番です。
第8話から始まる最終章で、泰地は目の前の証拠をどう読み替えていくのか。
事件は解決しても、「見えているものだけで人を判断していいのか」という問いは、まだ法廷の外に残っています。
よくある質問
『リーガルビート』第7話の犯人は誰?
犯人は、宮内琴美の教育係だった奥寺省吾(中山雄斗)です。
奥寺は最初に自分のミスで研究用マウスを死なせ、その事実を隠すため別のマウスへ入れ替えました。その後、琴美の担当日に飼育システムを遠隔操作し、琴美の失敗に見せかけようとします。
宮内琴美は3000万円を支払うことになった?
第7話では、琴美が本来の研究用マウスを全滅させて3000万円相当の損害を出したという前提が崩れます。
死亡したマウスが過去の研究データと一致しない別個体だったことなどから、琴美へ責任を負わせる根拠が覆されました。
『リーガルビート』第8話はいつ放送?キーパーソンは誰?
第8話は2026年9月11日(金)21時放送予定で、公式に「最終章突入」と案内されています。
椋井岳が殺人事件をめぐって出頭し、その弁護人として星秀幸の兄・星信隆(田辺誠一)が再登場します。なぜ椋井が泰地ではなく信隆を受け入れたのかが、大きな注目点です。
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