第2話までの描写を最も整合的に説明できるのは、伊川正樹自身の記憶が変更されたという有力説です。
根拠は、死んだはずのピョートル、岡崎史也の思い出、二宮祐介と同じ顔、そして1109日から1111日へ進みながら復元された生活です。
ただし、劇中で「記憶を書き換えた」と明言されたわけではありません。この記事では、本編で確定した事実と、そこから導く考察を明確に分けて検証します。
『マイ・フィクション』は、2026年7月5日にABCテレビ・テレビ朝日系全国ネットで始まった、玉森裕太さん主演のサスペンス・ラブストーリーです。
毎週日曜午後10時15分から放送され、脚本は山岡潤平さん、演出は有働佳史さん、松嵜由衣さん、宮岡太郎さんが担当しています。
この記事で扱う本編情報は、2026年7月5日放送の第1話と、7月12日放送の第2話までです。
7月19日放送予定の第3話については、放送前に公開された公式あらすじのみを参照し、本編で確定した出来事とは分けて記載します。
観たいものが見つからない…
そんな悩みを今日で解決!『VIVANT』や『鬼滅の刃』などの話題作、
「観たいけど登録が面倒…」と諦めていませんか?
U-NEXTなら27万本以上が見放題!
さらに今なら、最新作に使える
600円分のポイントも無料でもらえます。\ リスクゼロでお試し /
✅ 31日間は追加料金一切なし
✅ スマホから3分で簡単登録・解約
⏰ 今すぐ無料体験を始める※無料キャンペーンはいつ終了するか分かりません。
『マイ・フィクション』の記憶の書き換えで何が確定している?
確定しているのは、伊川正樹の記憶と、人物・写真・生き物・町の記録が一致していないことです。
一方、「記憶操作技術が存在する」「正樹へ他人の記憶が転送された」という説明は、第2話終了時点ではまだ行われていません。
最初に、現時点の情報を三つに分けます。
第2話までの本編で確定した描写
- 第1話冒頭に「Transferring」と表示された画面が登場する
- 正樹は月に一度の無料定期検診を受けた日に激しい頭痛を起こす
- 正樹は津村大輔と目が合った直後、川へ転落する
- 1週間後に目覚めると、身分を証明する物を失っていた
- 妻の真弓、職場の同僚、近隣住民が正樹を覚えていない
- 多田義孝が「伊川正樹」として真弓と暮らしている
- 死んだはずの文鳥・ピョートルが生きている
- 正樹が大学時代の記憶だと思っていた出来事に岡崎史也が関係している
- 二宮由梨の亡き夫・二宮祐介は正樹と瓜二つ
- 第2話の交番には「事件件数0・1109日達成」と掲示されている
第1話の公式あらすじでは、森沼ネクスタウンが事件件数ゼロ・連続1100日を達成した町であること、正樹が無料定期検診を受けた後に頭痛を起こして転落したことが説明されています。
第2話の公式あらすじでは、ピョートルの亡骸が庭から見つからず、鳥籠の中で生きていたこと、多田が真弓の夫として暮らしていること、由梨の亡き夫が正樹と瓜二つであることが明示されています。
描写を説明できる有力説
- 正樹には、実際には体験していない記憶が書き込まれている
- 岡崎史也や二宮祐介に関する記憶が正樹の中に混在している
- 真弓や同僚には、正樹とは異なる人間関係が記憶されている
- 多田は、身分や生活が変更された仕組みを知っている
- 森沼ネクスタウンでは住民の記憶や役割が管理されている
- 定期検診は住民の状態を確認する機会として利用されている
これらは、複数の描写をつなげた考察です。
劇中人物が技術の存在を説明したわけではなく、誰が何の目的で行っているのかも分かっていません。
現時点で未確定の謎
- 玉森裕太さん演じる男性の本名
- 伊川正樹、岡崎史也、二宮祐介の関係
- 記憶を変更している人物や組織
- 「Transferring」で転送されたもの
- 多田が管理する側なのか、役割を与えられた側なのか
- 真弓や同僚の記憶も変更されているのか
- 塚本華枝だけが正樹を覚えていた理由
- 正樹が過去に処置へ同意したのか
- 時間そのものが巻き戻っているのか
僕の胸に残ったのは、妻に忘れられた正樹の孤独だけではありません。
自分が命より確かだと信じていた思い出が、誰かに用意されたものかもしれない。『マイ・フィクション』は、その静かな恐怖を少しずつ広げています。
記憶の書き換えを示す証拠は何?
特に重要なのは、「Transferring」、ピョートル、岡崎史也、二宮祐介の四つです。
周囲の人々が正樹を忘れただけなら、集団的な記憶喪失でも説明できるかもしれません。
しかし、庭に埋めたはずの亡骸がなく、死んだはずのピョートルが生きているとなれば、正樹自身の過去を疑う必要が出てきます。
第1話冒頭の「Transferring」は何を意味する?
第1話冒頭では、暗い場所に置かれた画面へ「Transferring」と表示され、進行率を示す数字が増えていきます。
同じ場面では、目元だけが映された男性が涙を流し、苦しい選択を受け入れるような様子を見せました。
「Transferring」は、日本語では転送や移動を意味します。
ただし、この単語だけで記憶の移植と断定することはできません。
考えられる処理には、複数の可能性があります。
- 人物Aの記憶を人物Bへ移す「転送」
- 元の記憶を残したまま別人へ渡す「複製」
- 保存された状態と現在の状態をそろえる「同期」
- 特定時点の記憶へ戻す「復元」
- 記憶だけでなく人格や役割まで移す「再設定」
第2話までの物語が、正樹の記憶と現実の不一致を中心に進んでいることから、僕は「Transferring」が記憶、人格、生活履歴のいずれかに関係する処理だと解釈しています。
それでも、正樹の記憶が移されたのか、保存されたのか、他人の記憶が正樹へ書き込まれたのかは未確定です。

死んだはずのピョートルが生きていた
第2話本編で、正樹は真弓に対し、結婚記念日の2日後にピョートルが死んだと訴えました。
亡骸を庭へ埋めた場所まで覚えていた正樹は、その場所を掘り返します。
しかし、庭から亡骸は見つかりません。
さらに、死んだはずのピョートルは鳥籠の中で生きていました。この展開は第2話公式あらすじでも確認できます。
この食い違いは、真弓が正樹を忘れただけでは説明できません。
真弓の記憶だけが消されたのなら、庭にはピョートルの亡骸が残っているはずだからです。
現時点では、主に三つの可能性が考えられます。
- ピョートルの死は正樹に書き込まれた架空の記憶
- 鳥籠にいるピョートルは別の個体
- 物証を含む現実や時間の流れが変更された
第2話までの描写だけで最も少ない仮定で説明できるのは、正樹の中へ、実際には起きていないピョートルの死が記憶として与えられた説です。
ここで大切なのは、ピョートルを失った正樹の悲しみまで偽物になるわけではないことです。
出来事が存在しなかったとしても、正樹は別れの痛みを本当に経験しています。記憶を書き込むことは、過去の映像だけでなく、喪失によって生まれる感情まで一人の人間へ背負わせることなのです。

岡崎史也の思い出を正樹が覚えていた
第2話本編で正樹は、自分の存在を証明してもらうため、大学時代の友人・市原良吾を訪ねます。
ところが、正樹が市原との思い出として語った出来事には、岡崎史也という別の人物が関係していました。
正樹の記憶では、大学時代を市原と過ごしたのは自分です。
市原側の記憶や記録では、その位置に岡崎史也がいます。
ここからは、二つの説が生まれます。
- 玉森裕太さん演じる男性の本来の名前が岡崎史也
- 岡崎史也の記憶だけが別の男性へ移されている
ただし、「本名は岡崎史也だった」という説明だけでは、ピョートルの生死や、二宮祐介と同じ顔であることまでは解決できません。
そのため岡崎史也は、正樹の唯一の正体ではなく、正樹の中に保存された人生の一層である可能性があります。
二宮祐介と正樹が同じ顔だった
第2話で二宮由梨は、夫の祐介を2年前の事故で亡くしたと説明します。
部屋に飾られた祐介の遺影は、正樹と瓜二つでした。この事実は、第2話公式あらすじにも明記されています。
第2話本編で由梨が語った内容では、祐介は警察官で、事故現場の検証中にトラック事故へ巻き込まれて死亡したとされます。
遺体は顔をはっきり確認できる状態ではなかったという情報もあり、祐介が別人の遺体と取り違えられた可能性や、死亡そのものが偽装された可能性が残されています。
もし正樹が祐介本人なら、事故後に過去を消され、伊川正樹という生活を与えられたのかもしれません。
しかし、それだけでは岡崎史也の思い出を持っている理由が残ります。
だからこそ、正樹は「本当は誰なのか」という一問だけでなく、何人分の記憶を持っているのかという視点で見る必要があります。
転送・上書き・消去・復元はどう違う?
第2話までの描写は、記憶への処理を「転送・上書き・消去・復元」の四つに分けると整理しやすくなります。
一つの技術ですべてが起きているとは限りません。
異なる目的の処理が、人物ごとに使い分けられている可能性があります。
転送とは?
別人が経験した記憶を、ほかの人物へ移す処理です。
根拠になるのは、正樹が岡崎史也に関係する大学時代の思い出を、自分の体験として覚えていたことです。
正樹が岡崎本人でなければ、岡崎の経験が正樹へ転送または複製されたことになります。
上書きとは?
すでにある人間関係を、別の設定へ置き換える処理です。
正樹は真弓との結婚生活を覚えていますが、真弓は多田を夫の「伊川正樹」と認識しています。
正樹か真弓のどちらかが意図的に嘘をついているとは限りません。
それぞれに異なる夫婦関係が設定され、本人たちは与えられた記憶へ忠実に行動している可能性があります。
消去とは?
特定の人物や出来事だけを、記憶から見えなくする処理です。
第1話では、真弓、職場の同僚、近隣住民が正樹を覚えていませんでした。公式イントロダクションでも、正樹が妻や同僚から忘れ去られる設定が示されています。
さらに、第3話の公式あらすじでは、正樹が前日まで行動を共にしていた二宮由梨の存在を完全に忘れていると予告されています。
すべての記憶を消すのではなく、指定された人物との関係だけを削除できるのなら、町は正樹の生活を維持したまま、都合の悪い接点だけを切り離せます。
復元とは?
人物の記憶や生活を、保存されていた過去の状態へ戻す処理です。
第2話終盤で正樹は、真弓との写真を持って自宅へ向かいます。
そこで多田と対峙した後、正樹は意識を失った状態になります。
第3話の公式あらすじでは、その翌日、正樹が真弓との夫婦生活と「はるなぎ園」での仕事を取り戻し、事故前とほぼ同じ日常を送っていることが示されています。近隣住民との会話も、以前と一言一句変わらないと説明されています。
これは、正樹の生活が保存地点から復元されたように見える描写です。
ただし、第2話本編で確認できるのは、正樹が多田と対峙して意識を失うところまでです。
生活の復元、由梨の消去、事件件数ゼロ・1111日は、第3話放送前の公式あらすじに書かれた情報であり、第2話時点の本編描写とは区別する必要があります。
華枝・多田・定期検診は記憶操作とどう関係する?
華枝、多田、定期検診は、森沼ネクスタウンの仕組みを推理するうえで重要な例外と接点です。
特に華枝だけが正樹を覚えていたことは、「町の住民全員が同じ瞬間に同じ記憶を失った」という単純な説明を弱めます。
塚本華枝だけが正樹を覚えていた理由
老人ホームの入居者・塚本華枝は正樹を思い出し、真弓と正樹が写った写真につながる手掛かりを残していました。
この例外から、いくつかの可能性が考えられます。
- 年齢や体質によって処理の効果に差が出る
- 定期検診を受けた時期や内容がほかの住民と異なる
- 華枝は意図的に記憶変更の対象から外されている
- 写真などの物証が記憶を呼び戻すきっかけになる
- 華枝の証言自体が、管理側によって用意された誘導である
第2話まででは、どれが正しいか判断できません。
しかし、華枝が例外である以上、記憶の変更は町全体へ無差別にかかる現象ではなく、人物ごとに対象や強度を設定できる可能性があります。
多田は管理側なのか?
多田義孝は、正樹が不在になった後、「伊川正樹」として真弓と暮らしていました。
正樹の訴えを退け、写真を持って戻ってきた正樹とも対峙しているため、仕組みを知る管理側の人物に見えます。
一方で、多田自身も「自分が伊川正樹である」という役割を与えられ、それを本気で信じている可能性があります。
多田が事情を知って行動しているのか、設定された夫として正樹から家庭を守ろうとしているだけなのかは、現時点では区別できません。
僕は、多田の正体を判断する鍵は、正樹がいない場所での態度だと考えています。
一人になった多田が「伊川正樹」を演じ続けるのか、それとも管理者として別の顔を見せるのか。そこが描かれれば、多田が操る側か、操られる側かが見えてくるはずです。
月に一度の定期検診は何のため?
第1話で森沼ネクスタウンは、住民を対象に月に一度の無料定期検診を実施しています。
正樹は「はるなぎ園」で検診を受けた同じ日に、津村と目が合って激しい頭痛を起こし、川へ転落しました。
もちろん、検診で記憶操作が行われたとは確定していません。
それでも、町が定期的に住民へ接触し、健康状態や脳の状態を確認できる制度を持つことには意味があります。
仮に記憶の変更が永続的ではなく、時間とともに薄れたり、別の記憶と衝突したりするなら、定期的な点検や再調整が必要になります。
正樹の頭痛は、津村との接触によって古い記憶が刺激された反応かもしれません。
あるいは、検診直後で記憶が不安定になっていたため、津村の顔が封じられていた過去を呼び戻した可能性もあります。
ここで重要なのは、定期検診を「記憶を書き換える場所」と決めつけないことです。
検診は、記憶変更の実施、効果の確認、異常者の発見、住民データの更新など、複数の用途を持つ接点として見るべきでしょう。
岡崎史也・二宮祐介・伊川正樹は同一人物?
現時点では同一人物と確定していませんが、一人の身体へ三つの人生が重ねられた可能性があります。
正樹の正体を一つの名前だけで決めようとすると、別の矛盾が残ります。
そこで、三つの人生を分けて整理します。
伊川正樹としての人生
正樹は、森沼ネクスタウンで真弓と結婚生活を送り、「はるなぎ園」で介護士として働いていたと信じています。
結婚6年目を迎え、文鳥のピョートルと暮らす生活は、第1話の公式設定にも示されています。
正樹には、結婚記念日やピョートルを失った日など、感情を伴う具体的な思い出があります。
しかし、事故後の真弓や同僚は、玉森裕太さん演じる男性を伊川正樹として認識していません。
岡崎史也としての人生
正樹は、大学時代の友人・市原良吾との思い出を持っています。
ところが、その過去には岡崎史也という人物が存在していました。
この描写だけなら、正樹の本名が岡崎史也で、伊川正樹としての生活だけを後から与えられた可能性があります。
ただし、二宮祐介の遺影と同じ顔であることまで含めると、岡崎史也もまた、正樹へ与えられた記憶の一つかもしれません。
二宮祐介としての人生
二宮祐介は、二宮由梨の夫で、2年前に事故死したとされています。
正樹と祐介は瓜二つですが、正樹は由梨との夫婦生活を覚えていません。
祐介本人が生きており、事故後に記憶を消されて正樹として再設定されたなら、同じ顔である理由は説明できます。
一方、正樹が祐介本人ではなく、祐介と同じ外見を持つ別人である可能性も残ります。
現時点で考えられる主な構造は、次の三つです。
- 祐介本人説:祐介が死亡を偽装され、伊川正樹として再設定された
- 岡崎本人説:岡崎が別人の生活と祐介の外見を与えられた
- 複数記憶説:一人の身体へ岡崎、祐介、正樹の記憶が重ねられた
僕は、三つ目の複数記憶説が、現時点では最も多くの描写を一度に説明できると考えています。
岡崎との大学時代、祐介の外見、真弓との結婚生活がそれぞれ別の層なら、正樹の頭痛や断片的な記憶にも意味が生まれるからです。

ただし、説明できる範囲が広いことと、正解であることは同じではありません。
今後、岡崎史也本人の現在、祐介の事故記録、正樹の身体に残る傷や身元情報が示されれば、この三説は大きく絞られるでしょう。
森沼ネクスタウンの1109日から1111日は何を示す?
1109日から1111日へ数字が進んでいるため、町全体の時間が巻き戻った説は現時点では弱いと考えられます。
第1話の公式設定では、森沼ネクスタウンは事件件数ゼロ・連続1100日を達成した町です。
第2話では、正樹が交番へ逃げ込んだ時点で「事件件数0・1109日達成」と掲示されています。
第3話の公式あらすじでは、翌日に「事件件数ゼロ・連続1111日達成」となり、正樹は事故前と同じ生活へ戻っています。
この数字から読み取れるのは、次の三点です。
- 町の暦や日数は前へ進んでいる
- 正樹の生活や人間関係だけが以前の状態へ戻っている
- 町で起きた騒動は事件件数へ反映されていない
もし時間そのものが事故前へ巻き戻ったのなら、事件ゼロの日数まで以前の数字へ戻るほうが自然です。
ところが、数字は1109日から1111日へ進んでいます。
そのため僕は、時間が逆行したのではなく、正樹や周囲の記憶、役割、会話の内容だけが保存状態へ再設定されたと考えます。
事件が起きても「事件ゼロ」なのはなぜ?
正樹は身分を失い、自宅から追われ、町の中を逃げ、交番へ助けを求めています。
それでも森沼ネクスタウンの記録には、事件が一件も加算されていません。
この矛盾から、町は本当に犯罪が起きない場所ではなく、起きた出来事を事件として残さない場所だと考えられます。
方法としては、少なくとも三つあります。
- 警察や行政が届け出を正式な事件として処理しない
- 当事者や目撃者の記憶を変更する
- 住民の役割を再設定し、事件を日常の中へ吸収する
第3話の公式あらすじでは、正樹が以前と一言一句変わらない会話を繰り返し、由梨だけを忘れています。
これは、町が出来事を消したというより、出来事が起きる前の「正常な生活データ」を正樹へ読み込んだようにも見えます。

森沼ネクスタウンの数字は、治安の良さを示す勲章ではないのかもしれません。
見えなくされた出来事が、今日も一件として数えられなかったことを示す、静かな管理記録とも読めます。
考察|記憶を書き換えているのは誰?
ここからは、第2話までの本編描写と、第3話公式あらすじを基にした僕の考察です。
僕が最も注目しているのは、「正樹の本名は何か」より、誰が記憶を編集する権限を持っているのかという点です。
記憶の出所だけを追うと、岡崎史也、二宮祐介、伊川正樹のどれが本物かという人物当てになります。
しかし、町の仕組みまで見ると、本当の問題は別にあります。
誰かが住民の記憶を保存し、人物との関係を削除し、必要に応じて以前の生活へ復元できるのなら、その人物や組織は町の「現実」を編集できます。
住民が何を経験したかではなく、何を経験したことにするかを決められるからです。
多田は編集権限を持つ実行役なのか
多田は、正樹の代わりに夫と介護士の役割を引き受けています。
さらに、写真を手に真弓のもとへ戻った正樹と対峙した直後、正樹の生活は第3話公式あらすじで以前の状態へ戻ります。
この連続性を見ると、多田が復元処理へつながる実行役である可能性があります。
ただし、多田自身に処理を行う権限があるとは限りません。
多田は正樹を確保して管理者へ引き渡す役かもしれませんし、多田もまた「真弓の夫」という役割を一時的に与えられた被管理者かもしれません。
多田が操作側か被操作側かを見分けるには、彼自身の過去の記憶や、本名、検診記録が必要です。
華枝は記憶変更から漏れたのか
華枝が正樹を覚えていたことは、システムが完全ではない証拠に見えます。
年齢や脳の状態によって効果が弱かったのかもしれません。
一方で、華枝の記憶が残っていたからこそ、正樹は写真を見つけ、真弓のもとへ戻りました。
この流れが管理側の想定内だったなら、華枝は偶然の例外ではなく、正樹を特定の行動へ導くために残された案内役とも考えられます。
記憶が残った人を「処理の失敗」と見るか、「次の展開を起こす装置」と見るかで、華枝の意味は変わります。
正樹は過去に処置へ同意したのか
第1話冒頭の涙を流す男性は、何かを強制されて抵抗しているというより、苦しい決断を受け入れようとしているようにも見えました。
あの人物が正樹、岡崎、祐介のいずれかなら、記憶の変更は一方的な犯罪として始まったのではない可能性があります。
たとえば、大切な人を守るために身元を消す必要があった。
耐えられない喪失から逃れるため、自ら過去を手放した。
あるいは、森沼ネクスタウンの秘密を知ったため、証拠となる記憶を封じることへ同意した。
いずれも現時点では推測です。
ただ、正樹が完全な被害者ではなく、過去の自分が選んだ処置によって現在の自分が苦しんでいるとすれば、物語はさらに残酷になります。
人生のステアリングを切ったのは自分でも、記憶を失った現在の自分には、その選択理由さえ分からないからです。
今後の鍵は「記憶の編集履歴」
通常のミステリーでは、証言の矛盾が見つかると、誰が嘘をついているのかを考えます。
『マイ・フィクション』では、正樹も真弓も市原も、自分の記憶に忠実に話している可能性があります。
必要なのは、嘘つきを探すことではありません。
- 誰の記憶が使われたのか
- いつ書き込まれたのか
- どの記憶が削除されたのか
- どの時点へ復元されたのか
- 誰が処理を指示したのか
この「記憶の編集履歴」を復元することが、真相へ近づく道になるはずです。
僕は、最終的に一つの本物の人格だけが選ばれるとは限らないと考えています。
伊川正樹として真弓を大切にした時間も、岡崎史也として市原と過ごした記憶も、二宮祐介として由梨や息子へ向けた思いも、現在の正樹を形作る一部になるかもしれません。
ただし、その作品論を語る前に、本作がまず明かすべきなのは技術と管理の具体像です。
誰が編集権限を持ち、何を基準に人生を残し、何を削除しているのか。そこが判明したとき、森沼ネクスタウンの「平和」という言葉の意味も反転するでしょう。
まとめ
『マイ・フィクション』第2話までの描写を最も整合的に説明できるのは、伊川正樹自身の記憶が変更され、複数人の人生が混在しているという有力説です。
現時点の回答は、次の三点に整理できます。
- 確定事項:正樹の記憶は、ピョートル、大学時代の思い出、二宮祐介の遺影、周囲の人物の認識と一致していない
- 最有力説:記憶には転送・上書き・消去・復元という複数の処理が行われている
- 未確定事項:正樹の本名、岡崎史也と二宮祐介の関係、処理を行う人物、本人の同意、時間操作の有無
特に重要なのは、事件件数ゼロの日数が1109日から1111日へ進みながら、正樹の生活だけが以前の状態へ戻っている点です。
この数字は、町全体の時間逆行よりも、人物の記憶と役割だけが再設定された説を強めます。
華枝だけが正樹を覚えていた理由、多田が管理側か被管理側か、定期検診が何を確認しているのかも、今後の真相を左右する重要な焦点です。
『マイ・フィクション』が描いているのは、単に「主人公の本名を当てる物語」ではないのでしょう。
自分の過去が誰かに書かれたものだったとしても、そこから何を信じ、誰を守り、次にどの道を選ぶのか。
画面が暗くなったあとも、僕の胸にはその問いの火が静かに残っています。
よくある質問
『マイ・フィクション』で記憶の書き換えは確定していますか?
第2話終了時点では確定していません。
ただし、ピョートルの生死、岡崎史也の思い出、二宮祐介と同じ顔などを説明する有力説です。
伊川正樹の本名は岡崎史也ですか?
まだ分かっていません。
岡崎本人説のほか、岡崎の記憶を移された別人説、複数人の記憶が混在する説があります。
1109日から1111日へ進んだのに時間は戻ったのですか?
町全体の時間が戻ったとは断定できません。
日数が前へ進んでいるため、時間ではなく正樹の記憶や生活だけが復元された可能性が高いと考えられます。
執筆:岸本 湊人
観たいものが見つからない…
そんな悩みを今日で解決!『VIVANT』や『鬼滅の刃』などの話題作、
「観たいけど登録が面倒…」と諦めていませんか?
U-NEXTなら27万本以上が見放題!
さらに今なら、最新作に使える
600円分のポイントも無料でもらえます。\ リスクゼロでお試し /
✅ 31日間は追加料金一切なし
✅ スマホから3分で簡単登録・解約
⏰ 今すぐ無料体験を始める※無料キャンペーンはいつ終了するか分かりません。



コメント