『さよならノワール』第2話の視聴率は世帯2.7%。初回3.1%から低下し、第5話まででは最低値となりました。
ただし、第3話以降は2.9%、3.1%、2.9%と3%前後へ戻しています。第2話単体は好調とは言いにくい一方、シリーズ全体が右肩下がりになったわけでもない――これが現時点で最も正確な見方です。
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『さよならノワール』第2話の視聴率は2.7%!初回からどれだけ下がった?
2026年7月14日にフジテレビ系で放送された『さよならノワール』第2話「不動産詐欺にあった女性を支援せよ」の平均視聴率は、ビデオリサーチ調べ、関東地区・リアルタイムで世帯2.7%、個人1.5%でした。
初回となる7月7日の第1話は世帯3.1%、個人1.8%です。したがって、第2話では世帯が0.4ポイント、個人が0.3ポイント低下したことになります。
第5話までの数字を並べると、現在地がより分かりやすくなります。
話数 放送日 世帯視聴率 個人視聴率
第1話 7月7日 3.1% 1.8%
第2話 7月14日 2.7% 1.5%
第3話 7月21日 2.9% 1.7%
第4話 7月28日 3.1% 1.7%
第5話 8月4日 2.9% 1.5%
第3話は世帯2.9%・個人1.7%、第4話は世帯3.1%・個人1.7%、第5話は世帯2.9%・個人1.5%でした。つまり、第2話の世帯2.7%は第5話までで最も低い数字です。
初回3.1%から第2話2.7%への下落率を計算すると、世帯では約12.9%減。個人は1.8%から1.5%なので約16.7%減となります。
この数字を見れば、第2話の時点で「初回よりリアルタイム視聴率が下がった」という事実は明確です。
ただし、ここで「初回を見た視聴者が離れた」とまで断定することはできません。
視聴率は個々の人間の継続・離脱を追跡した数字ではなく、放送時間帯にテレビをリアルタイムで視聴していた割合を示す指標だからです。
だから僕なら、第2話をこう評価します。
第2話単体の数字=低下。
第5話までの推移=2.7~3.1%の範囲で横ばい。
一つの数字に「成功」「失敗」という札を貼るより、この二つを分けて考えるほうが実態に近いと思います。
第1話から第5話までの世帯視聴率を単純平均すると2.94%。個人は1.64%です。
今の『さよならノワール』は、少なくともリアルタイム視聴率では世帯3%前後を中心に推移している作品と見るのが妥当でしょう。
第2話2.7%は低い?同じフジ火9の警察ドラマと比較
では、世帯2.7%という数字はどの程度なのでしょうか。
ここで一つ比較材料になるのが、同じフジテレビ系火曜21時枠で2026年1月期に放送された社会派警察ドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』です。
福士蒼汰さん主演の『東京P.D. 警視庁広報2係』は、第1話が世帯5.6%・個人3.3%、第2話が世帯4.8%・個人2.6%でした。
作品 初回世帯 第2話世帯 初回比
さよならノワール 3.1% 2.7% 約12.9%減
東京P.D. 警視庁広報2係 5.6% 4.8% 約14.3%減
ここから面白いことが分かります。
絶対値では『さよならノワール』第2話の2.7%は『東京P.D.』第2話4.8%を2.1ポイント下回っています。
したがって、同じ火曜21時枠、しかも警察を題材にした近いジャンルの作品と比べても、2.7%を「高い数字」と評価するのは難しいでしょう。
一方、初回から第2話への「下がり方」だけを見ると事情が少し変わります。
『さよならノワール』は約12.9%減。
『東京P.D.』は約14.3%減です。
つまり、『さよならノワール』はもともとの視聴率水準こそ低いものの、初回比の下落率だけが極端に大きかったわけではありません。

これは、第2話2.7%を考えるうえで重要なポイントだと僕は感じます。
「2.7%だから第2話で急激に崩れた」という見方と、「そもそも初回から3.1%という水準だった」という見方では、意味が違うからです。
もちろん、別クールの別作品なので、主演、裏番組、季節、作品内容、番組宣伝など条件は同じではありません。
この比較だけでヒットか失敗かを決めることはできませんが、少なくとも絶対値と初回比を分けて見る必要があることは分かります。
もう一つ忘れてはいけないのが、今回報じられている2.7%が「リアルタイム視聴率」だという点です。
ビデオリサーチでは、放送と同時に見られた割合をリアルタイム視聴率、放送後7日以内の別時間でのテレビ視聴をタイムシフト視聴率としています。リアルタイムとタイムシフトのいずれかで視聴した割合を見る「総合視聴率」という別の指標もあります。
そのため、世帯2.7%だけで作品に接触した人の全体を表すことはできません。
配信サービスでの視聴も含め、現在のドラマは一つの数字だけでは測りきれなくなっています。
僕はここをかなり大切にしています。
視聴率は作品を見るための「体温計」の一つではある。でも、体温だけを見て人間の健康状態すべてを判断できないのと同じで、作品の支持まで一つの数字で言い切るのは慎重であるべきでしょう。
『さよならノワール』第2話はどんな内容だった?
第2話で描かれたのは、2,800万円の不動産投資詐欺に遭った女性の犯罪被害者支援でした。
『さよならノワール』は、警視庁西池袋署に新設された犯罪被害者支援室を舞台にした警察ヒューマンドラマです。
主人公は、元暴力団対策係の刑事で現在は犯罪被害者支援室に所属する黒木夏海。小池栄子さんが演じています。
その夏海とバディを組むのが、北香那さん演じる心理学者・白石絵梨子です。
第2話で二人が向き合ったのは、池袋のキャバクラ「マーメイド」で働く美雨こと佐藤茂子。演じたのは今泉佑唯さんです。
美雨は常連客だった野村健太と名乗る男から投資用マンションを紹介され、2,800万円をだまし取られていました。
野村役は百名ヒロキさんです。
夏海と絵梨子が美雨の自宅を訪れると、室内は荒れ、鏡も割れていました。
美雨の手から血が流れていることに気づいた夏海は応急処置を施しますが、その場で事件について無理に聞き出そうとはしません。
この場面に、本作が普通の刑事ドラマとは少し違う理由が凝縮されています。
警察にとっては、容疑者につながる情報を早く集めたい。
しかし犯罪被害者支援では、被害者の安全や精神状態にも目を向けなければならない。
真相へ急ぐ捜査と、立ち直りを急がせない支援。
僕の胸に残ったのは、この二つの時間が同じ警察署の中で流れていることでした。

その後の捜査では、美雨だけが狙われた事件ではないことも明らかになります。
架空の不動産仲介業者を装い、マンションの手付金などをだまし取る手口で、被害者は10人以上、被害総額は1億5,300万円に達していました。背後には匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」の一派が関与しているとみられています。
警察は、美雨に近づいた野村を事件の全体像へたどり着く重要人物として追います。
しかし、美雨は野村とのスマートフォンのやり取りを消していました。
ここでも「警察がほしい情報」と「被害者が置かれている心理状態」が簡単には一致しません。
僕は第2話を見て、犯罪被害とは金銭や身体だけの損失ではなく、他人を信じる感覚や自分自身への信頼まで揺らすものとして描かれていると感じました。
犯人逮捕をゴールにするのではなく、「事件のあと、その人はどう生きるのか」を物語の中心に置く。
派手な謎解きよりも静かな題材ですが、こここそ『さよならノワール』の個性だと思います。
第2話2.7%のあと視聴率は回復した?
第2話の2.7%だけを見れば、初回から下落しました。
しかし、第5話までを一本の線で見ると、数字はそのまま落ち続けてはいません。
第3話は2.9%。
第4話は3.1%。
第5話は2.9%。
2.7% → 2.9% → 3.1% → 2.9%と動き、第4話では初回と同じ3.1%まで戻っています。
ここから言えるのは、「第2話以降、リアルタイム視聴率が下落し続けたわけではない」というところまでです。
逆に、「人気が急上昇した」と表現するのも適切ではありません。
第1話から第5話までの最高は3.1%、最低は2.7%。
差は0.4ポイントに収まっています。
僕はこの推移を見るとき、高さ・方向・安定性の三つに分けて考えます。
- 高さ:同枠の『東京P.D.』などと比べると低い
- 方向:第2話を底にいったん回復している
- 安定性:第5話まで2.7~3.1%の狭い範囲で推移している
この三つを合わせれば、現時点の評価は「好調」でも「急失速」でもありません。
低い水準ながら、序盤では3%前後の視聴率帯を維持している。
これが最も無理のない表現だと思います。

そして、ここにはドラマの作りそのものも関係している可能性があります。
もちろん、「内容が静かだから視聴率が低い」「第4話が面白かったから上がった」といった因果関係を、公開された視聴率だけから証明することはできません。
ただ作品構造を見ると、『さよならノワール』は毎週の事件だけで強烈な引きを作るタイプではありません。
犯人を追い詰める爽快感より、被害者が生活を取り戻していく過程に時間を使います。
警察ドラマという看板から想像するよりも、人間ドラマとしての比重が大きい。
僕はそこに、この作品の魅力と難しさの両方があると感じています。
テレビをつけた瞬間に刺激でつかむのではなく、人物を少しずつ知ることで効いてくる作品だからです。
『さよならノワール』の今後の視聴率を左右するポイントは?
ここからは僕自身の考察です。
今後の『さよならノワール』で重要になるのは、一話完結の犯罪被害者支援と、黒木夏海自身の過去をめぐる連続ストーリーがどこまで結びつくかだと考えています。
夏海の過去に関わる重要人物が、渡部篤郎さん演じる山崎創です。
フジテレビ公式情報によると、山崎はかつて西池袋署で組織犯罪対策係の係長を務め、同じ係だった夏海とは師弟関係にあり、バディも組んでいました。
しかし、ある出来事をきっかけに突然失踪。現在は生死不明という設定です。
この山崎をめぐる謎は、「今週の被害者をどう支えるか」という一話ごとの物語とは別に、シリーズを通して続きを見たくなる縦軸になり得ます。
ここで大切なのは、「山崎の謎があるから視聴率が維持されている」とは言えないことです。
その因果を示すデータはありません。
ただし、連続ドラマの構造としては、一話完結の満足感に長期的な謎を組み合わせることが、視聴継続を促す要素の一つになる可能性はあるでしょう。

僕が期待しているのは、山崎の謎が単なるサスペンスの飾りで終わらないことです。
夏海がなぜ犯罪被害者のそばに立つ人間になったのか。
なぜ被害者に対して「急がない」という姿勢を取るのか。
その答えと過去の出来事が結びついたとき、『さよならノワール』というタイトルそのものの意味まで深まっていく気がします。
視聴率だけについて言えば、第2話2.7%から一度3.1%まで戻しているため、現段階で一方向の下落トレンドとは判断できません。
一方、同じフジ火9の『東京P.D. 警視庁広報2係』第2話4.8%と比べても数字の水準は低く、楽観できる状況でもありません。
だから今後を見るとき、僕なら「4%を超えたか」だけではなく、まず3%前後のラインを維持できるかを見ます。
2%台前半へ崩れていくのか。
3%前後で固定されるのか。
あるいは夏海の過去が大きく動く局面で上向くのか。
第5話までの視聴率は、まだその答えを出していません。
けれど、一度2.7%まで落ちたあとに第4話で3.1%へ戻ったことだけは確かです。
僕には、その小さな戻り方こそ、今後を判断するうえで見逃したくない数字に映っています。
まとめ|第2話2.7%は低下、ただし5話までの推移は横ばい
『さよならノワール』第2話の平均視聴率は、ビデオリサーチ調べ、関東地区・リアルタイムで世帯2.7%、個人1.5%でした。初回の世帯3.1%、個人1.8%からともに低下しています。
世帯視聴率2.7%は第5話までで最低値です。
そのため、第2話単体を「好調」と評価するのは難しいでしょう。
一方、その後は第3話2.9%、第4話3.1%、第5話2.9%と推移しました。
第1~5話の世帯平均は2.94%で、現在はおおむね3%前後のレンジにあります。
また、同じフジ火9の警察ドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』は初回5.6%、第2話4.8%でした。
『さよならノワール』は絶対値では下回っていますが、初回から第2話への下落率は約12.9%で、『東京P.D.』の約14.3%減よりわずかに小さい計算です。
つまり今回の2.7%は、「第2話で突然大崩れした」というより、初回から低かった視聴率帯の中でさらに一段下がり、その後3%前後へ戻ったと整理するのが適切です。
そして第2話で描かれたのは、2,800万円をだまし取られた美雨と、被害総額1億5,300万円に及ぶ不動産詐欺事件でした。
事件を解決するだけではなく、その後に残された人間をどう支えるのか。
その静かなテーマを、小池栄子さん演じる夏海と北香那さん演じる絵梨子が背負っています。
数字の高さには厳しい現実がある。
けれど推移を見る限り、まだ下り坂だけが続いているわけではありません。
僕は今後、夏海と山崎創の過去が現在の犯罪被害者支援とどう重なっていくのか、そしてそのとき視聴率の線がどう動くのかを見届けたいと思います。
よくある質問
『さよならノワール』第2話の視聴率は何%?
2026年7月14日放送の第2話は、ビデオリサーチ調べ、関東地区・リアルタイムで世帯2.7%、個人1.5%でした。
初回の世帯3.1%、個人1.8%から、それぞれ低下しています。
第2話2.7%は第5話までで最低視聴率?
はい。第1~5話の世帯視聴率は3.1%→2.7%→2.9%→3.1%→2.9%で、第2話の2.7%が最も低くなっています。
ただし、第3話以降は第2話を上回っており、下落が続いているわけではありません。
『さよならノワール』第2話2.7%は好調と言える?
リアルタイム世帯視聴率だけで見れば、好調とは言いにくい数字です。
同じフジ火9で2026年1月期に放送された『東京P.D. 警視庁広報2係』第2話の4.8%も下回っています。ただし、リアルタイム視聴率だけではタイムシフト視聴や配信まで含めた作品への接触全体は判断できません。
『さよならノワール』が描いているのは、事件が終わったあとも続いていく人生です。
第2話で数字はいったん沈みました。それでも第5話までの線は途切れず、3%前後を静かに走っています。
その先で物語と数字がどう交差するのか――僕は、もう少しこのドラマを見届けたいと思っています。
岸本 湊人(ドラマ評論家/『ドラマ見届け人・湊の部屋』)
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