『ハイド&シーク 0秒前の彼女』キャスト一覧|登場人物と演じる俳優

夜の都心のホテルを背に、スマートフォンを握りしめて振り返る男性のシルエット。画面には着信表示が光っている ハイド&シーク 0秒前の彼女

『ハイド&シーク 0秒前の彼女』のキャストは、主演・福士蒼汰を中心に、志田彩良、田中樹(SixTONES)、風間俊介、成海璃子、勝村政信らです。

日本テレビ系の日曜ドラマ枠(毎週日曜夜10時30分)で2026年10月4日にスタートした本作。人物は「主人公側」「政治団体リヴ・コモンズ」「警察庁」「官邸」の4勢力に分かれています。

この記事では、登場人物と演じる俳優を勢力ごとに整理し、第1話のあらすじ、初回視聴率、原作・主題歌までを1本にまとめました。日曜の夜、着信音ひとつで世界が反転する物語の地図を、一緒に広げていきましょう。

この記事を読むとわかること

  • 主要キャスト14人の役名と役柄を早見表で確認できる
  • 4つの勢力ごとの人物像と、俳優の経歴・配役の意味
  • 第1話のあらすじ、初回視聴率、原作・主題歌・配信情報
  1. 『ハイド&シーク 0秒前の彼女』キャスト一覧・相関図【早見表】
    1. 4勢力の関係を一言でまとめると
    2. 早見表を見るときの注意点
  2. 主人公側のキャスト|福士蒼汰・志田彩良・志賀李玖・杉本哲太
    1. 主人公・津倉勇一を演じる福士蒼汰
    2. ヒロイン・高木紗奈を演じる志田彩良
    3. 相棒の天才ハッカー・澤井翔太を演じる志賀李玖(ICEx)
    4. 津倉の叔父・津倉克洋を演じる杉本哲太
  3. リヴ・コモンズのキャスト|田中樹・葉山奨之が演じる理想と暴走
    1. リーダー・兵頭誠を演じる田中樹(SixTONES)
    2. サブリーダー・堂島善勝を演じる葉山奨之
  4. 警察庁のキャスト|風間俊介・成海璃子・松尾諭
    1. 公安の局長・柊紘一を演じる風間俊介
    2. 公安課の捜査員・白鷺理香を演じる成海璃子
    3. 刑事局局長・江田哲夫を演じる松尾諭
  5. 官邸・その他のキャスト|勝村政信・袴田吉彦・櫻井淳子・藤崎ゆみあ・山崎裕太
    1. 内閣総理大臣・荒川義人を演じる勝村政信
    2. 官房長官・総理夫人・総理の娘
    3. 爆弾製造技師・金子真嗣を演じる山崎裕太
  6. 『ハイド&シーク 0秒前の彼女』の原作・脚本・主題歌は?制作陣と放送情報
    1. 原作は『屍人荘の殺人』の今村昌弘による完全新作
    2. 脚本・制作陣は『相棒』『TOKYO MER』の系譜
    3. 主題歌はマルシィ「光」
  7. 『ハイド&シーク』第1話のあらすじと初回視聴率
    1. 第1話のあらすじ(ネタバレ控えめ)
    2. 世帯3.8%は低いのか?同枠『あなたの番です』と比べる
    3. 放送前の反応と「参加型」の仕掛け
    4. 配信はHuluとTVerで
  8. 【ネタバレ・考察】キャスト配置から読む『ハイド&シーク』の本当のテーマ
    1. 逃げる者が、同時に追う者でもある
    2. 津倉と兵頭——同じ濡れ衣を着せられた「鏡写し」
    3. 柊・白鷺・江田——「追跡か、救済か?」の三角形
    4. 福士蒼汰と日曜夜10時30分枠——9年越しの「秘密」
    5. 今後の見通し——原作発売と「家族の線」
  9. 『ハイド&シーク 0秒前の彼女』キャストと相関図のまとめ
  10. よくある質問
    1. 『ハイド&シーク 0秒前の彼女』はいつ・どこで放送?
    2. 見逃した回はどこで見られる?
    3. 主題歌は誰の何という曲?
    4. 志賀李玖は何役で出演している?
  11. 参考

『ハイド&シーク 0秒前の彼女』キャスト一覧・相関図【早見表】

主要キャストは以下の14人です。日本テレビの公式キャスト欄と、9月8日に解禁された追加キャストの報道をもとに、勢力ごとに並べ直しました。

勢力役名俳優役柄
主人公側津倉勇一福士蒼汰秘密を持つフリージャーナリスト
主人公側高木紗奈志田彩良津倉の恋人・介護士
主人公側澤井翔太志賀李玖(ICEx)紗奈の弟分・天才ハッカー
主人公側津倉克洋杉本哲太津倉の叔父
リヴ・コモンズ兵頭誠田中樹政治団体リーダー
リヴ・コモンズ堂島善勝葉山奨之政治団体サブリーダー
警察庁柊紘一風間俊介警備局局長(公安)
警察庁白鷺理香成海璃子警備局公安課の捜査員
警察庁江田哲夫松尾諭刑事局局長・捜査本部指揮
官邸荒川義人勝村政信内閣総理大臣
官邸羽場慶一郎袴田吉彦内閣官房長官
官邸荒川珠紀櫻井淳子総理夫人
官邸荒川優姫藤崎ゆみあ総理の娘
その他金子真嗣山崎裕太謎の爆弾製造技師

相関図の中心にいるのは津倉です。矢印は津倉から紗奈へ、警察庁から津倉へ、そして官邸から全員へと伸びています。

公式のあらすじは、全ての登場人物が裏の顔を持つと明言しています。表の肩書きは入口にすぎない、という前提で表を眺めると、名簿がそのまま謎解きの地図に見えてくるはずです。

4勢力の関係を一言でまとめると

  • 主人公側:濡れ衣を着せられ逃げる津倉と、彼を支える人々
  • リヴ・コモンズ:同じ爆弾事件で「危険組織」の烙印を押された政治団体
  • 警察庁:公安と刑事局、二つの部署が津倉を追う
  • 官邸:テロに揺さぶられる国家の中枢

早見表を見るときの注意点

役柄欄は、放送開始時点で公表されている「表の顔」をまとめたものです。物語が進めば、肩書きの意味が裏返る人物も出てくるでしょう。

僕自身、早見表を作りながら何度も手が止まりました。この役名の横に、いつか「もう一つの肩書き」を書き足す日が来るのだろうか、と。

主人公側のキャスト|福士蒼汰・志田彩良・志賀李玖・杉本哲太

主人公側は、津倉を中心とした4人です。全員がどこかで「紗奈」とつながっている点が、人物配置の要になっています。

主人公・津倉勇一を演じる福士蒼汰

津倉勇一(福士蒼汰)はフリージャーナリストです。恋人の紗奈と結婚を決めた矢先、爆弾事件に巻き込まれて彼女を目の前で失い、事件の首謀者として国家に追われる身になります。

逃亡先の韓国で絶望の日々を送る津倉のもとに、死んだはずの紗奈から一本の電話がかかってくる。ここから逃走と追跡が同時に走り出します。

福士蒼汰は1993年生まれ、東京都出身。リアルサウンドによると、日本テレビ系の連続ドラマ主演は2017年の『愛してたって、秘密はある。』以来、9年ぶりです。

撮影初日は役作りで3日間伸ばしたひげ姿で臨み、津倉の逃亡先となるアパートの一室のシーンからスタートしたと報じられています。真夏日に冬服で屋外撮影をこなしたというエピソードからも、逃亡者の“くたびれ”を体ごと作り込む姿勢がうかがえます。

取材会では、役名「津倉」入りのペンを記者に贈り、フリーの書き手として激励する一幕もあったそうです。役を外側にまで持ち出す遊び心に、僕は彼の座長としての柔らかさを見ました。

ヒロイン・高木紗奈を演じる志田彩良

高木紗奈(志田彩良)は介護士です。幼くして養護施設に預けられ、両親を知らずに育ちました。

志田彩良は紗奈について、人の痛みに敏感で、自分が犠牲になることもいとわない女性だとコメントしています。そして「普通の幸せ」に誰よりも憧れ、津倉をその憧れに近づけてくれる希望として見ている、と。

志田彩良は1999年生まれ、神奈川県出身。福士蒼汰とは以前にもドラマで共演経験があり、今回が初の恋人役です。

画面にいる時間が限られても、不在そのもので物語を引っ張らなければならない難役です。「普通の幸せ」に憧れた女性が、なぜ“別の顔”を持つことになったのか。その落差こそが、この役の見どころになりそうです。

相棒の天才ハッカー・澤井翔太を演じる志賀李玖(ICEx)

澤井翔太(志賀李玖)は、紗奈と同じ施設で育ち、彼女を実の姉のように慕う青年です。

天才的なハッキング能力を持ち、追われる津倉にとってたった一人の味方として逃走を手助けします。

志賀李玖は8人組ダンスボーカルユニット・ICExのメンバーで、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも出演しています。

翔太は紗奈の過去を知る数少ない人物です。紗奈の「知らない顔」に最も近い場所に立つのは、恋人の津倉ではなく、弟分の翔太なのかもしれません。

津倉の叔父・津倉克洋を演じる杉本哲太

津倉克洋(杉本哲太)は津倉の叔父で、日本テレビ公式のキャスト欄に名を連ねています。人物像の多くはまだ伏せられています。

杉本哲太は1965年生まれ。連続テレビ小説『あまちゃん』では福士蒼汰と共演しており、同作のファンにとっては思わぬ再会でもあります。

国家に追われる甥にとって、数少ない血のつながった身内。その存在が、逃亡の拠り所になるのか、それとも弱点になるのか。静かに目を離せない人物です。

※画像はAIによるイメージ

リヴ・コモンズのキャスト|田中樹・葉山奨之が演じる理想と暴走

政治団体「リヴ・コモンズ」は、ボランティアを通じて弱者救済を訴えてきた団体です。爆弾事件の濡れ衣を着せられ、危険組織として追い込まれていきます。

ここで描かれるのは、津倉と同じく「汚名を着せられた者たち」です。同じ傷を負いながら、違う道を選んでいく人間がいる。その姿が、物語にもう一本の太い線を引いています。

リーダー・兵頭誠を演じる田中樹(SixTONES)

兵頭誠(田中樹)は、言葉の力を信じて突き進むカリスマ的なリーダーです。しかし事件で状況が一変し、暴走していく仲間を止めきれず、テロ集団の頭に担ぎ上げられていきます。

田中樹は1995年生まれ、千葉県出身。報道によると、今回が約2年ぶりの地上波連続ドラマ出演です。

クランクイン時には、兵頭と同じく言葉の力を信じる人間として共感できる部分が多いと語っていました。プロデューサーの伊藤裕史は、『24時間テレビ』の撮影の合間を縫って現場入りし、せりふの間違いも全くなかったと、その熱量を称えています。

僕は、役者本人の信条と役柄が重なるとき、芝居に“嘘のない温度”が宿ると思っています。暴力を否定しながら暴力の中心に立たされる男。その矛盾を、田中樹の静かな目がどう背負うのか楽しみです。

サブリーダー・堂島善勝を演じる葉山奨之

堂島善勝(葉山奨之)は、兵頭とともに団体を率いるサブリーダーです。理想を掲げる兵頭と、次第に考えの違いが浮かび上がっていきます。

葉山奨之は1995年生まれ、大阪府出身。TBS系『Nのために』(2014年)や連続テレビ小説『まれ』(2015年)で注目を集めました。

奇しくも田中樹と同じ1995年生まれです。同い年の二人が「理想」と「手段」という正反対の方向へ引き裂かれていく構図は、キャスティングの妙だと僕は受け止めています。

※画像はAIによるイメージ

警察庁のキャスト|風間俊介・成海璃子・松尾諭

津倉を追うのは、警察庁の警備局(公安)と刑事局です。日本テレビは風間俊介と成海璃子の配役発表に、「追跡か、救済か?」という問いを添えていました。

公安の局長・柊紘一を演じる風間俊介

柊紘一(風間俊介)は警察庁警備局局長です。内閣官房勤務の経験があり、官邸からの信頼も厚い人物とされています。

穏健そうに見えて、社会正義のためなら冷酷な指示も下す。部下から内心恐れられているという設定です。

風間俊介は1983年生まれ、東京都出身。『3年B組金八先生』の兼末健次郎では優等生の仮面の下に荒れた内面を隠す生徒を、『それでも、生きてゆく』では静かな表情の奥に闇を抱える青年を演じました。

視聴者はすでに「風間俊介の柔らかな笑顔は、そのまま信じてはいけない」という記憶を持っています。制作側はその記憶ごと配役に織り込んでいる、と僕は読んでいます。

公安課の捜査員・白鷺理香を演じる成海璃子

白鷺理香(成海璃子)は柊の忠実な部下で、将来を期待される若手キャリアの捜査官です。サバサバした性格で、ときに大胆な行動に出ます。

刑事局とともに津倉を追いながら、そこには「別の思惑」があるとされています。

成海璃子は1992年生まれ、神奈川県出身。子役時代から『瑠璃の島』などで主演を務めてきた実力派です。

刑事局局長・江田哲夫を演じる松尾諭

江田哲夫(松尾諭)は、爆弾事件の捜査本部を指揮する警察庁刑事局局長です。執拗かつ冷徹な追跡で津倉を追い詰めていきます。

松尾諭は1975年生まれ、兵庫県出身。数多くの作品を支えてきた名バイプレーヤーです。

同じ警察庁の看板を掲げていても、公安と刑事局の目的が一致するとは限りません。この三人の間にある“ずれ”は、後半の考察で詳しく掘り下げます。

※画像はAIによるイメージ

官邸・その他のキャスト|勝村政信・袴田吉彦・櫻井淳子・藤崎ゆみあ・山崎裕太

官邸の4人は、爆弾事件が国家の中枢まで揺さぶっていくことを示す存在です。逃亡劇が政治サスペンスの色を帯びるのは、この勢力があるからです。

内閣総理大臣・荒川義人を演じる勝村政信

荒川義人(勝村政信)は、強い指導力と揺るがない国家観で国民から圧倒的な支持を集める総理大臣です。国のためなら自らが犠牲になる覚悟がある、と語る男です。

ただし公式の人物紹介は、その笑顔の奥にあるものが本当に大義だけなのか、と問いかけています。勝村政信は1963年生まれ、劇団「第三舞台」出身の個性派です。

官房長官・総理夫人・総理の娘

羽場慶一郎(袴田吉彦)は総理を支える内閣官房長官です。テロの火消しに追われ、総理と一蓮托生を誓いながら、何かを抱えているとされています。

袴田吉彦は1973年生まれ。同じ日曜夜10時30分枠の『あなたの番です』(2019年)では、住人の一人・久住譲を演じていました。この枠の“考察ドラマ”を知る視聴者にとっては、それだけで警戒心が働く配役です。

荒川珠紀(櫻井淳子)は総理夫人です。櫻井淳子は『はみだし刑事情熱系』など、刑事ドラマで長く活躍してきました。

荒川優姫(藤崎ゆみあ)は総理の娘です。何不自由ない環境で育ったように見えながら、国家を揺るがす陰謀に巻き込まれていくといいます。藤崎ゆみあは2008年生まれで、主要キャストの中で最年少です。

爆弾製造技師・金子真嗣を演じる山崎裕太

金子真嗣(山崎裕太)は、事件の陰で暗躍する謎の爆弾製造技師です。爆弾事件の真相に迫るうえで見逃せない存在とされています。

山崎裕太は1981年生まれ。子役として芸歴をスタートさせ、30年以上にわたってドラマや映画に出演してきたベテランです。

勢力表のどこにも属さない「その他」に置かれていること自体が、彼の立ち位置の不透明さを物語っています。どの勢力とつながっているのかが、事件の構図を解く手がかりになりそうです。

※画像はAIによるイメージ

『ハイド&シーク 0秒前の彼女』の原作・脚本・主題歌は?制作陣と放送情報

原作は今村昌弘の書き下ろし小説『0秒前の彼女』(双葉社)、脚本は山崎太基、主題歌はマルシィ「光」です。主な情報を整理します。

  • 原作:今村昌弘『0秒前の彼女』(双葉社)
  • 脚本:山崎太基
  • 演出:鈴木勇馬、中茎強 ほか
  • 音楽:ゲイリー芦屋、重盛康平、GAK SATO
  • 主題歌:マルシィ「光」
  • プロデューサー:伊藤裕史、渡辺良介、八木亜未
  • 制作協力:大映テレビ/製作著作:日本テレビ
  • 放送:日本テレビ系 毎週日曜 夜10時30分〜11時25分

原作は『屍人荘の殺人』の今村昌弘による完全新作

原作の『0秒前の彼女』は、ドラマのために書き下ろされた新作で、双葉社から刊行されます。書籍の新刊予定一覧では2026年10月14日発売と掲載されています(最新の発売情報は双葉社公式で確認してください)。

今村昌弘は、デビュー作『屍人荘の殺人』で主要ミステリーランキングを席巻した作家です。第1話の放送時点で原作はまだ書店に並んでいないため、原作既読組がいない状態で序盤の謎解きが進むという、珍しい視聴体験になっています。

脚本・制作陣は『相棒』『TOKYO MER』の系譜

脚本の山崎太基は、テレビ朝日系『相棒』や映画『リボルバー・リリー』を手がけてきました。制作協力の大映テレビは『スクール☆ウォーズ』の時代から、近年の『テセウスの船』『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』まで、骨太なドラマを送り出してきた会社です。

プロデューサーの渡辺良介と八木亜未も、その『テセウスの船』『TOKYO MER』に携わってきた顔ぶれです。謎で引っ張り、身体で走らせる。そんな作り手の“得意技”が、この逃亡劇に集まっています。

主題歌はマルシィ「光」

主題歌は、マルシィが書き下ろした「光」です。主人公目線の大人のラブバラードで、マルシィにとって初の地上波連続ドラマ主題歌と報じられています。

全話数や、Huluでのオリジナルストーリーの有無は、この記事の執筆時点では公表された情報を確認できていません。発表があり次第、公式サイトでチェックしてください。

『ハイド&シーク』第1話のあらすじと初回視聴率

第1話は2026年10月4日に放送されました。MANTANWEBによると、初回視聴率は世帯3.8%、個人2.1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)です。

第1話のあらすじ(ネタバレ控えめ)

フリージャーナリストの津倉は、恋人・紗奈との結婚を目前に爆弾事件に巻き込まれます。目の前で紗奈を失ったうえ、事件を首謀したテロリストとして国家から追われる身になってしまいます。

韓国へ逃れ、絶望の中で日々をやり過ごす津倉。そのもとに、死んだはずの紗奈から一本の電話がかかってくる——ここまでが、公式が明かしている初回の骨格です。

紗奈は生きているのか、それとも電話の主は別の誰かなのか。初回は、その問いを視聴者の手のひらに置いたまま幕を閉じる構成になっています。

僕がこの初回の設計で唸ったのは、主人公を最初から「どん底」に置いた点です。愛する人も、名前も、国も失った男にとって、着信音は希望であると同時に、新たな罠の合図でもある。一番弱い場所から物語を始める勇気が、この作品にはあります。

世帯3.8%は低いのか?同枠『あなたの番です』と比べる

世帯3.8%という数字だけを見れば、派手なスタートではありません。ただ、同じ日曜夜10時30分枠の考察ドラマ『あなたの番です』(2019年)も、初回は世帯8.3%・個人4.6%で、2話目は6.5%に下がりました。

それでも同作は2クール目に入って数字を伸ばし、最終回は19.4%に到達しています。当時の編成局長は、2話目の下落を問われても「まだたった2回」とぶれない姿勢を見せていました。

当時と今とでは、テレビの見られ方そのものが違います。日刊ゲンダイが日曜夜を連ドラの“渋滞”と書いたように、NHK大河、TBS日曜劇場と続くこの時間帯は競合も激しい。だからこそ僕は、本作はリアルタイムの数字より、配信と口コミで回を追って伸びるかどうかで評価すべき作品だと考えています。

放送前の反応と「参加型」の仕掛け

8月23日に公式Xで福士蒼汰・志田彩良・田中樹の初3ショット動画が公開されると、作品への期待やキャストのビジュアルを称える声が多く寄せられたと報じられました。

放送前日の10月3日には、暗号を解いた正解者から選ばれた160人を招いた「第1話完成記念特別試写会」が開かれています。会場では、本作のキーワード「二面性」にちなみ、表裏で色が違ううちわを使った二択アンケート企画も行われたそうです。

配信はHuluとTVerで

地上波の放送後、Huluで最新話が配信され、TVerでも見逃し配信が行われています。配信期間や対象話数は変わることがあるため、最新の状況は各サービスの公式で確認してください。

※画像はAIによるイメージ

【ネタバレ・考察】キャスト配置から読む『ハイド&シーク』の本当のテーマ

ここから先は、公表済みの人物設定を踏まえた考察と、今後の展開に触れる情報を含みます。 まっさらな気持ちで見たい方は、「まとめ」まで読み飛ばしてください。以下はすべて、僕の私見です。

逃げる者が、同時に追う者でもある

本作の相関図は、「逃げる者」と「追う者」が一人の人物の中で重なる二重構造になっています。ドラマ紹介サイトのciatrも、国家からの逃走と恋人への追跡が同時に走り出す点を、本作最大の仕掛けと紹介していました。

無実の罪で国家から逃げる物語には、映画『ゴールデンスランバー』のような先行作があります。けれど、逃亡劇の主人公は通常「逃げ切ること」がゴールです。津倉は違う。逃げながら真実に近づかなければならない。

ステアリングを切る角度が人生の選択に似ているように、津倉は一歩ごとに「逃げる」と「近づく」の間でハンドルを切り続けている。この矛盾こそが、本作を単なる逃亡サスペンスから切り離していると僕は考えます。

津倉と兵頭——同じ濡れ衣を着せられた「鏡写し」

登場人物は、鏡写しのペアで配置されています。一組目は津倉と兵頭です。二人とも同じ爆弾事件で「犯人の汚名」を着せられました。

違うのは、選んだ道だけです。津倉は真実を追って逃げ、兵頭は仲間を止められずテロの側へ流されていく。

同じ傷から、正反対の生き方が生まれる。僕にはこれが、「汚名を着せられたとき、人は何を守るのか」という本作の問いを、二人の人物に分けて描いたものに見えます。

正直に言えば、僕も若い頃、身に覚えのない噂で職場の居場所を失いかけたことがあります。あのとき、真っ向から弁明する道と、すべてを投げ出す道の両方が目の前にあった。津倉と兵頭の分かれ道は、あの夜の僕の迷いとよく似ています。

柊・白鷺・江田——「追跡か、救済か?」の三角形

二組目は警察庁です。日本テレビが「追跡か、救済か?」と問いかけたのは、風間俊介と成海璃子の配役発表のときでした。

刑事局の江田は、捜査本部を率いて津倉を執拗に追う“純粋な追跡者”として描かれています。一方、公安の柊と白鷺の側には、公式紹介の段階から「別の思惑」が書き込まれている。

つまり三人は、「追跡だけの江田」「何かを隠す上司・柊」「大胆に動く部下・白鷺」という三角形を作っています。もし白鷺の思惑が柊とも違うものだとしたら、「救済」の手を差し伸べるのは彼女なのかもしれません。

オリコンニュースの人物紹介では、津倉がやがて「自分を嵌めたのは公安だ」という事実にたどり着くと紹介されています。だとすれば、この三角形のどこに亀裂が走るかが、後半最大のカギになるはずです。

福士蒼汰と日曜夜10時30分枠——9年越しの「秘密」

もう一つ、僕が見逃せないと感じているのが、福士蒼汰とこの枠の縁です。9年前の『愛してたって、秘密はある。』も、日本テレビの日曜夜10時30分枠で、恋人に「秘密」を抱える男を演じた作品でした。

そして9年後、同じ枠で彼が演じるのは「秘密を持つフリージャーナリスト」です。あの頃は恋人に秘密を隠す側だった彼が、今度は恋人の秘密を追う側に立っている。

同じ枠、同じ“秘密”という言葉。そこに袴田吉彦という『あなたの番です』の記憶まで重なる。この枠の歴史そのものが、キャスティングの伏線になっている——僕はそう読んでいます。

今後の見通し——原作発売と「家族の線」

原作小説の発売後は、既読組と未読組が入り混じり、考察の熱の質が変わるでしょう。原作とドラマが同じ謎を別々の角度から照らす“並走”は、これまでの原作付きドラマにはなかった楽しみ方です。

個人的には、叔父・克洋(杉本哲太)と総理の娘・優姫(藤崎ゆみあ)が終盤のカギを握ると予想しています。克洋は津倉に残された数少ない“身内”で、逃亡の拠り所にも弱点にもなりうる立ち位置です。

優姫は、権力の中心にいながら当事者ではない唯一の人物です。官邸の“裏の顔”が外へ漏れ出すとしたら、その出口になりやすいのは彼女だと考えられます。

もちろん、これは推測にすぎません。ただ、14人の配置を眺めるほど、この物語はまだタイトルどおり「0秒前」——本当の始まりの手前にいるのだと感じます。

※画像はAIによるイメージ

『ハイド&シーク 0秒前の彼女』キャストと相関図のまとめ

『ハイド&シーク 0秒前の彼女』は、福士蒼汰主演、日本テレビ系日曜夜10時30分枠のラブミステリーです。要点を整理します。

  • 主演・福士蒼汰は、日本テレビ系連ドラ主演が9年ぶり
  • 主人公側は志田彩良(紗奈)、志賀李玖(翔太)、杉本哲太(叔父・克洋)
  • リヴ・コモンズは田中樹(兵頭)と葉山奨之(堂島)
  • 警察庁は風間俊介・成海璃子(公安)と松尾諭(刑事局)
  • 官邸は勝村政信、袴田吉彦、櫻井淳子、藤崎ゆみあ。爆弾製造技師に山崎裕太
  • 原作は今村昌弘の書き下ろし、主題歌はマルシィ「光」
  • 初回視聴率は世帯3.8%・個人2.1%。配信はHulu・TVer

キャスト一覧は、ただの名簿ではありません。誰と誰が向かい合い、誰と誰が鏡写しなのかを知るだけで、日曜の夜の55分はまったく違う色に見えてきます。

一本の電話から始まった物語は、まだ0秒前。僕の耳には、あの着信音が、次の日曜を呼ぶ合図のように鳴り続けている。

よくある質問

『ハイド&シーク 0秒前の彼女』はいつ・どこで放送?

日本テレビ系で、毎週日曜の夜10時30分から11時25分に放送されています。初回は2026年10月4日です。

見逃した回はどこで見られる?

地上波の放送後、Huluで最新話が配信され、TVerでも見逃し配信が行われています。配信期間は変わることがあるため、各サービスの公式で確認してください。

主題歌は誰の何という曲?

マルシィの書き下ろし曲「光」です。主人公目線の大人のラブバラードで、マルシィにとって初の地上波連続ドラマ主題歌と報じられています。

志賀李玖は何役で出演している?

ICExの志賀李玖は、澤井翔太役です。紗奈と同じ施設で育った弟分で、天才的なハッキング能力を持ち、津倉のたった一人の味方として逃走を手助けします。

岸本 湊人(ドラマ見届け人・湊の部屋)

参考

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