朝ドラ『あんぱん』の第1〜4週は、のぶと嵩の出会い、家族との別れ、朝田パンの誕生、将来を決める受験までを描く物語です。
最大のポイントは、二人の恋が急展開することではありません。つらいときに人を立ち上がらせる「あんぱん」の意味が、幼少期から丁寧に積み重ねられていることです。
2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』は、『アンパンマン』を生み出したやなせたかしさんと妻・小松暢さんをモデルにしたフィクション。朝田のぶを今田美桜さん、柳井嵩を北村匠海さんが演じています。
この記事を読むとわかること
- 『あんぱん』第1週から第4週までの詳しいあらすじ
- 朝田のぶと柳井嵩の関係がどのように始まったのか
- 朝田パンが誕生した経緯
- パン食い競走と受験が二人の人生に与えた影響
- 「あんぱん」に込められた本当の意味
- 登場人物の感情を吹き出し風に読み解いた考察
- 視聴率やSNS反応を見る際の注意点
※本記事は第1回から第20回までのネタバレを含みます。
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あんぱんのあらすじ第1〜4週を先に結論
『あんぱん』第1〜4週のあらすじを一言でまとめると、走ることが得意なのぶと、絵を描くことが好きな嵩が、喪失や挫折を経験しながら「何をして生きるのか」を探し始める物語です。
第1週と第2週では、幼い二人が家族との別れに直面します。第3週では8年が経過し、青年期を迎えた二人が夢を探し始め、第4週では進学試験の結果によって明暗が分かれました。
週 放送期間 主な出来事 物語上の意味
第1週「人間なんてさみしいね」 3月31日〜4月4日 のぶと嵩の出会い、登美子の旅立ち、結太郎との別れ 孤独を抱えた二人が出会う
第2週「フシアワセさん今日は」 4月7日〜11日 釜次の負傷、朝田パン開業、嵩と登美子の再会 あんぱんが人を立ち上がらせる
第3週「なんのために生まれて」 4月14日〜18日 パン食い競走、のぶの進路決定、登美子の帰郷 自分の生きる道を探し始める
第4週「なにをして生きるのか」 4月21日〜25日 のぶと嵩の受験、兄弟げんか、合格発表 夢だけでは進めない現実に直面する
元の記事では、第4週に「あんこ祭りで二人が再会した」「初めてあんぱんが登場した」と整理されていました。
しかし、実際には二人は幼少期から御免与町で交流を続けています。あんぱんも第1週から登場し、第2週では朝田パンの開業につながっていました。
第4週の重要な出来事は再会ではなく、それぞれの進路に挑み、一方は合格し、一方は不合格になることです。
第1週・第2週のあらすじ|出会いと朝田パンの誕生
第1週「人間なんてさみしいね」のあらすじ
物語は、昭和2年の高知県・御免与町から始まります。
商事会社に勤める父・結太郎を迎えるため、駅へ全力で走っていた8歳の朝田のぶ。改札から出てきた少年と勢いよくぶつかります。
その少年が、柳井嵩でした。
嵩は父・清を病気で亡くし、母・登美子とともに、父の兄である柳井寛を頼って御免与町へやってきたのです。
家族の愛情をまっすぐ受けて育ったのぶと、父を失い、母の心まで遠ざかっていく嵩。正反対に見える二人の人生が、駅のホームで交差します。
嵩は絵を描くことが好きでしたが、転校先では都会育ちで気弱な少年としてからかわれます。
そんな嵩にあんぱんを差し出したのが、流れ者のパン職人・屋村草吉です。後に「ヤムおんちゃん」と呼ばれる草吉は、空腹と寂しさを抱えた嵩に、食べ物が持つ即効性のある優しさを教えました。
一方、嵩の母・登美子は「しばらく留守にする」と告げ、息子たちを柳井家に残して町を去ります。
母を待つ嵩の寂しさを気にかけたのが、のぶでした。
ところが、のぶの家庭にも突然の悲しみが訪れます。海外へ出ていた父・結太郎が亡くなったという知らせが届いたのです。
父を探して走り続けるのぶ。しかし、どれほど速く走れても、死によって遠ざかった父には追いつけません。
第1週は、のぶと嵩が仲良くなるだけの明るい導入ではありません。
大切な人がいなくなる寂しさを、別々の形で経験する二人の物語として幕を開けています。
僕の胸に残ったのは、二人とも同じ孤独を抱えているのに、その表し方がまったく違うことでした。
嵩は言葉を失い、紙に絵を描きます。のぶは立ち止まることができず、前へ前へと走ります。
一人は内側へ潜り、一人は外側へ駆ける。この違いこそが、後に二人が互いを必要とする理由になるのでしょう。
第2週「フシアワセさん今日は」のあらすじ
第2週は、結太郎の死を乗り越えようとする朝田家から始まります。
草吉のあんぱんを食べた家族は、少しずつ生きる力を取り戻します。母・羽多子は内職を始め、祖父・釜次は石工の仕事に励みました。
ところが、釜次が作業中の事故で腕を負傷します。
一家の働き手が仕事を続けられなくなり、さらに羽多子の内職も途絶え、朝田家の暮らしは一気に苦しくなりました。
家族を助けたいのぶは、草吉にパンを作ってほしいと頼み込みます。
最初は拒んだ草吉でしたが、のぶの必死な思いに動かされ、一度だけという条件であんぱんを焼くことを承諾。即席のパン窯で作られたあんぱんは町の人々に売れ、朝田家はパン屋を始めることになります。
こうして誕生したのが、朝田パンです。
ただし、開店後は順調ではありませんでした。
当時の御免与町にはパンを日常的に食べる習慣がなく、のぶと羽多子が懸命に呼び込みをしても、商品は思うように売れません。
そのころ嵩のもとには、長く音沙汰のなかった登美子から葉書が届きます。
嵩は母に会いたがる弟・千尋のためにも、葉書の住所を頼りに一人で高知の町へ向かいました。
ようやく会えた登美子は、すでに別の生活を始めていました。
期待していた再会とは異なる現実に傷つき、帰る力を失った嵩。道端で動けなくなった嵩を見つけたのは、売れ残ったパンを抱えて歩いていた羽多子とのぶでした。
嵩は差し出されたあんぱんを夢中で食べ、再び歩き始めます。
ここで大切なのは、あんぱんが夢や恋愛を象徴する前に、傷ついた人間の腹を満たし、もう一歩だけ歩かせる食べ物として描かれていることです。
空腹を満たすことは、とても現実的な行為です。
けれど、本当に心が折れたとき、人を救うのは壮大な理想ではなく、温かな食事や、黙ってそばにいてくれる誰かだったりします。
『あんぱん』が第2週で示したのは、そんな小さくて確かな正義でした。
あんぱんが最初に登場するのは第4週ではない
物語であんぱんが初めて登場するのは、第4週ではありません。
第1週では草吉が嵩にあんぱんを食べさせ、第2週では朝田家を救う商売としてあんぱん作りが始まります。昭和2年の設定では、草吉のあんぱんは10銭、朝田パンでは3銭という価格設定でした。
つまり、タイトルの「あんぱん」は後半で突然回収される仕掛けではなく、物語の出発点から置かれている中心的なモチーフです。
第3週・第4週のあらすじ|夢を見つけるのぶと迷い続ける嵩
第3週「なんのために生まれて」のあらすじ
第3週では8年の月日が流れ、昭和10年になります。
のぶは高等女学校の5年生、嵩は中学校の5年生になりました。子役から今田美桜さんと北村匠海さんへと引き継がれ、物語は青春期へ入ります。
朝田パンは規模こそ大きくないものの、町の店として営業を続けていました。
そんななか、のぶは高等女学校を訪れた貴島中尉と再会し、祭りのパン食い競走で使用するあんぱん200個の注文を受けます。
朝田パンにとっては開店以来の大仕事でした。
のぶ自身もパン食い競走に出たいと願いますが、女性であることを理由に出場を認めてもらえません。
祭り当日、嵩は自分のたすきをのぶに渡します。
のぶは男性選手たちを追い抜き、先頭でゴールしました。しかし、正式な出場者ではなかったため失格となります。
勝負には勝ったのに、制度上は認められない。
この場面には、のぶがこれから何度も直面するであろう、時代の壁が凝縮されています。
それでも、のぶの走りは無駄にはなりませんでした。
繰り上げで一等となった千尋は、優勝賞品のラジオをのぶに譲ります。翌朝、ラジオ体操を家族に教える自分の姿を通して、のぶは人に何かを教える喜びに気づきました。
そして、教師になるという目標を見つけます。
一方の嵩は、新聞社へ応募した漫画が入賞し、賞金を受け取ります。
絵を描く才能が初めて外の世界から認められた瞬間でしたが、嵩はそれだけで迷いから抜け出せません。
のぶと千尋が親しげに話す姿に心を乱され、弟への劣等感も深めていきます。
週の終盤には、8年間姿を見せなかった母・登美子が御免与町へ戻ってきました。
自分の漫画を褒められた嵩は喜びますが、千尋は簡単には母を受け入れられません。
同じ母を持つ兄弟でも、記憶の量や捨てられたと感じた時間は違います。
第3週は、夢を見つけたのぶと、好きなものはあるのに進む道を決められない嵩の距離が、少しずつ開いていく週でもありました。
第4週「なにをして生きるのか」のあらすじ
第4週では、女子師範学校を目指すのぶが受験勉強を始めます。
しかし、成績は思うように伸びません。嵩も通知簿の評価が低く、自分の進路を決められずにいました。
羽多子に頼まれた嵩は、のぶの勉強を見ることになります。
ところが嵩は、成績優秀な弟・千尋と自分を比べ、劣等感を募らせていました。
柳井医院の跡を継ぐのは千尋なのか。自分は家族に必要とされているのか。
疑念を抱えた嵩は千尋と激しいけんかになります。
そんな兄弟に対し、伯父・寛は、自分の跡継ぎになるためではなく、それぞれが自分の生き方を探すべきだと伝えました。
誰かに決められた役割ではなく、自分が何をして生きるのかを考える。
その言葉を受け、嵩は高知第一高等学校の受験を決意します。
話数 主な出来事 注目ポイント
第16回 のぶが女子師範学校を目指して勉強を開始 嵩がのぶの勉強を教える
第17回 嵩と千尋が取っ組み合いのけんか 嵩の劣等感が表面化する
第18回 寛が兄弟に自分の道を探すよう促す 嵩が高知第一高等学校を目指す
第19回 のぶと嵩が受験を終える 嵩は漫画を描いて結果を待つ
第20回 二人の合否が分かれる のぶは合格、嵩は不合格となる
受験当日には、嵩が受験票を忘れるというハプニングが起こります。
事情を知ったのぶは、自分の試験を控えているにもかかわらず、受験票を届けるために走りました。
ここでも、のぶは走ります。
第1週では父を迎えるために走り、父を捜すために走りました。第3週では女性にも走る力があることを証明するため、パン食い競走を駆け抜けます。
そして第4週では、嵩の未来を途切れさせないために走るのです。
試験の結果、のぶは女子師範学校に合格します。
一方、嵩は不合格でした。
柳井家へあんぱんを届けたのぶは、朝田家ではうれしいときも苦しいときも、あんぱんを食べるのだと伝えます。
しかし、登美子は再び町を去ります。
母に認められたいと願って受験した嵩にとって、不合格は学校に落ちただけではありません。母を引き留める理由まで失ったように感じられたのでしょう。
嵩は草吉に、自分が生まれてきた意味を問い、その夜、家へ帰りませんでした。
第4週は希望に満ちた合格で終わるのではなく、同じ日に希望をつかんだのぶと、絶望へ沈んだ嵩を対照的に描いて終わります。
吹き出し風に読み解く登場人物の感情と関係性
『あんぱん』では、登場人物がすべてを言葉で説明するわけではありません。
表情、走り方、食べ方、絵を描く手の動きによって、本人も言語化できていない感情が伝わってきます。
ここでは実際のセリフを転載するのではなく、各人物の心情を吹き出し風に要約します。
登場人物 心の吹き出し風要約 第1〜4週で起きた変化
朝田のぶ 「女だからという理由で、走ることも夢見ることも諦めたくない」 家族に守られる少女から、教師を目指す学生へ
柳井嵩 「好きな絵はある。でも、それを人生の道にしてよいのかわからない」 母を待つ少年から、自分の存在意義に悩む青年へ
朝田羽多子 「悲しんでいても、家族の暮らしは止められない」 夫を失った妻から、朝田パンを支える働き手へ
屋村草吉 「腹をすかせた人間に、理屈より先にパンを渡せ」 流れ者から、朝田家と嵩を支える存在へ
柳井寛 「親の期待ではなく、自分が納得できる道を探せ」 兄弟を育てる伯父から、人生の問いを渡す導き手へ
柳井登美子 「息子への愛情はある。でも母として生き続ける覚悟を持てない」 不在の母から、嵩の期待と絶望を揺らす存在へ
柳井千尋 「兄を思っているからこそ、兄に遠慮して生きたくはない」 優秀な弟という立場から、自分の意志を持つ青年へ
のぶと嵩は第4週に再会したわけではない
のぶと嵩は、幼少期に御免与駅で出会って以降、同じ町で成長しています。
第3週ではパン食い競走を通じて互いを支え、第4週では受験勉強や試験当日のトラブルを乗り越えました。
したがって、第4週の見どころは「運命的な再会」ではありません。
夢を見つけたのぶが、まだ夢を決められない嵩を何度も支える関係性に注目する週です。
恋愛として見ると、嵩がのぶと千尋の関係を気にする描写はあります。
しかし、この時点で二人は将来を誓う関係ではなく、互いの弱さや才能を知っている幼なじみです。
その未完成さが、二人の関係を魅力的にしています。
嵩と千尋のけんかが示した兄弟の本音
嵩は、勉強ができて行動力もある千尋と自分を比べ続けていました。
千尋は嵩を兄として大切に思っていますが、兄の劣等感まで背負うことはできません。
第4週のけんかは、優秀な弟と不器用な兄という単純な対立ではありません。
嵩が自分を低く評価し続けることで、千尋の誠実な思いまで否定してしまった結果です。
ステアリングを切らずに立ち止まっていれば、事故は起きないかもしれません。
けれど、どこにも進めません。
寛が兄弟に伝えたのは、正しい進路を選ぶ方法ではなく、自分で進路を選び、失敗する責任を引き受けることだったのだと僕は感じました。
草吉は「あんぱんマン誕生」の直接的な説明役ではない
草吉は、嵩に将来のキャラクター案を教える人物ではありません。
草吉が教えたのは、空腹の人間に食べ物を渡すことの力です。
第1週では寂しさを抱えた嵩に、第2週では生活に困った朝田家に、第4週では受験に失敗した嵩に、あんぱんが寄り添います。
作品タイトルの意味は、あんぱんの形や名前がそのまま『アンパンマン』になるという単純な伏線ではありません。
どんな理想よりも、目の前で困っている人の命と空腹を優先すること。
その価値観が、嵩のなかへ少しずつ蓄積されているのです。
ドラマランド・SNS・あんぱんプラス情報を見る際の注意点
『あんぱん』のあらすじを検索すると、ドラマ情報サイトの解説、個人の感想、SNS投稿など、さまざまな情報が表示されます。
ただし、検索上位の記事に書かれている内容が、すべて実際の放送やNHK発表に基づいているとは限りません。
本記事では、NHKオンデマンドの番組情報や各話あらすじ、放送内容を紹介した主要メディアの記事を基準に整理しています。
出典を確認できないセリフは実際の名言として扱わない
元の記事には、次のような印象的なセリフが掲載されていました。
- のぶが自分のあんこで人を元気にしたいと語る言葉
- 嵩がのぶの味を覚えていたと話す言葉
- くらがあんこに心が映ると教える言葉
- 嵩がのぶのおかげで絵を描けたと伝える言葉
しかし、第1週から第4週までの放送内容と照合すると、これらを実際の発言として裏づけることはできません。
ドラマ記事では、感情をわかりやすくするために創作した文章と、劇中で実際に発せられたセリフを明確に分ける必要があります。
そのため本記事では、創作した言葉はすべて「吹き出し風要約」と明記しました。
「あんぱんプラス」の限定企画は公式確認が必要
元の記事では、『あんぱんプラス』という公式サイドコンテンツについて、次のような内容が紹介されていました。
- 今田美桜さんと北村匠海さんによる再会場面の舞台裏
- 一発で撮影に成功したというエピソード
- 爆笑NG集
- 出演者の直筆メッセージが当たるキャンペーン
- 毎週のライブ配信
- 未公開映像や特別な小道具の解説
しかし、本記事で確認した番組情報や主要報道では、これらを裏づける一次情報を特定できませんでした。
作品の舞台裏やキャンペーン情報は、番組公式が発表したものか、企画名や公開日が明記されているかを確認することが大切です。
配信期間や公開コンテンツは変更されることもあるため、視聴時点の公式情報を確認してください。
SNSの投稿数やトレンド入りは数字を断定しない
『あんぱん』では、結太郎の死、朝田パンの開店、パン食い競走などに大きな反応が集まりました。
特に放送開始4日目に描かれた結太郎の死については、早すぎる別れに驚く視聴者の反応が報じられています。
一方で、「数万件以上の投稿があった」「特定のハッシュタグがトレンド入りした」といった数字は、集計時刻や対象範囲が明確でなければ正確性を判断できません。
SNSの感想は作品の受け止められ方を知る手がかりにはなりますが、物語の事実を確認する資料とは分けて考えたほうがよいでしょう。
第1〜4週の視聴率
第1〜4週の週間平均世帯視聴率は、関東地区で15%台を維持しました。
週 週間平均世帯視聴率
第1週 15.2%
第2週 15.3%
第3週 15.3%
第4週 15.4%
第1週の平均は15.2%。第2週と第3週は15.3%、第4週は15.4%と、序盤は大きく崩れずに推移しています。いずれもビデオリサーチ調べを基にした関東地区の数値です。
数字だけを見ると急激な上昇ではありません。
ただ、幼少期から青年期への切り替えや、父との別れ、母に置き去りにされる痛みなど、重い題材を扱いながら安定した視聴を維持していた点は注目できます。
脚本・主題歌・制作陣
『あんぱん』の脚本を担当したのは中園ミホさんです。
語りはNHKの林田理沙アナウンサー、音楽は井筒昭雄さん、主題歌はRADWIMPSの「賜物」です。
物語は実在したやなせたかしさんと小松暢さんの人生を参考にしていますが、人物名や出来事を再構成したフィクションです。
そのため、ドラマの出来事をそのまま史実だと受け取るのではなく、実在モデルの人生から何を抽出し、どのような物語へ組み直したのかを見る必要があります。
あんぱん第1〜4週の考察|「走るのぶ」と「立ち止まる嵩」
僕が第1週から第4週までを振り返って最も重要だと感じたのは、あんぱんの登場回数だけではありません。
のぶは何度も走り、嵩は何度も立ち止まる。
この対比が、序盤の物語を動かしています。
のぶは父を迎えに駅へ走ります。
父が帰らぬ人になったときにも走り、朝田家を救うために草吉を追いかけ、女性は出られないと言われたパン食い競走でも走りました。
第4週では、自分にも試験があるなか、嵩の受験票を届けるために走ります。
のぶの走りは、単なる運動能力の表現ではありません。
誰かのために体を動かさずにはいられない性格を示しています。
一方の嵩は、苦しくなると立ち止まります。
転校先で孤独になり、母との再会に傷つき、進路を決められず、弟と自分を比べ、受験に失敗すると家へ帰れなくなります。
けれど、立ち止まることは弱さだけではありません。
嵩は止まっている時間に絵を描き、自分の内側を見つめます。
のぶが前へ進む力を持っているとすれば、嵩は見えない感情を形にする力を持っているのです。
二人は同じ方法で生きているのではありません。
だからこそ、一人では越えられない場所で互いの力が必要になります。
あんぱんは成功を祝う食べ物ではない
第1〜4週のあんぱんは、成功者へのご褒美として登場していません。
- 父を失った朝田家が生きる力を取り戻すとき
- 母との再会に傷ついた嵩が歩き出すとき
- 家計が苦しくなった朝田家が商売を始めるとき
- 受験に失敗した嵩の家へ届けられるとき
あんぱんは、人生が順調な場面よりも、何かを失った場面に現れます。
僕はここに、『あんぱん』という作品の核があると考えます。
人は、正しい言葉を聞いただけでは立ち上がれないことがあります。
夢を語られても、腹が減っていれば前を向けません。
まず温かなものを食べる。誰かが自分のために持ってきてくれたものを受け取る。
それから、もう一度だけ歩いてみる。
この順番を省略しないことが、『あんぱん』の優しさです。
第4週の不合格が嵩に必要だった理由
嵩の不合格は、努力不足を罰する展開ではありません。
嵩が受験した理由には、登美子を喜ばせたいという思いが強く含まれていました。
つまり嵩は、自分の行きたい場所ではなく、母に必要とされる自分になるための場所を選んでいたのです。
その道が閉ざされたことで、嵩は初めて「自分は何をしたいのか」という問いから逃げられなくなりました。
不合格は痛みを伴います。
ただし、誰かの期待を満たすためだけに走っていた嵩にとっては、人生のステアリングを自分で握り直すための停止線でもあったのでしょう。
のぶは合格によって自分の道を進み始めます。
嵩は不合格によって、ようやく自分の道を探し始めます。
結果は正反対でも、二人とも第4週で人生の入口に立ったのです。
まとめ|第1〜4週はアンパンマン誕生前の「心の土台」を描く
『あんぱん』第1〜4週では、アンパンマンそのものが誕生するわけではありません。
描かれたのは、その作者となる嵩のなかに、後の創作へつながる感覚が少しずつ蓄積されていく過程です。
- 空腹のときにもらったあんぱんのおいしさ
- 母を待ち続けても応えてもらえなかった寂しさ
- のぶが自分のために走ってくれた記憶
- 絵を描いたときだけ得られる心の自由
- 他人の期待に応えようとして失敗した痛み
- 喜びの日にも苦しい日にも食卓へ置かれるパン
これらは、すぐに一つの答えにはなりません。
けれど人生とは、後から振り返って初めて、別々だった出来事が一本の道につながっていたと気づくものです。
第1〜4週の『あんぱん』は、のぶと嵩が完成された夫婦になる物語ではありません。
まだ自分の行き先もわからない二人が、転び、迷い、誰かにもらった一つのパンを力に変えながら歩き始める物語です。
画面が暗くなったあとも、僕の胸に残ったのは華やかな成功ではありませんでした。
動けなくなった人の隣に、温かなあんぱんをそっと置く。
その小さな行為のなかに、後に世界中の子どもたちへ届く「逆転しない正義」の種が、すでに芽吹いていたのだと思います。
よくある質問
朝ドラ『あんぱん』のあらすじを簡単に教えてください
『アンパンマン』を生み出したやなせたかしさんと妻・小松暢さんをモデルに、朝田のぶと柳井嵩が、戦争や家族との別れ、仕事の苦労を乗り越えながら生きる意味を探す物語です。
第1〜4週では、二人の幼少期の出会い、朝田パンの開業、パン食い競走、進学試験までが描かれます。
第4週でのぶと嵩は再会するのですか?
いいえ。のぶと嵩は第1週に御免与駅で出会い、その後も同じ町で交流を続けています。
第4週の中心は再会ではなく、二人がそれぞれ進学試験へ挑み、のぶは合格、嵩は不合格となる展開です。
あんぱんが初めて登場するのは何週ですか?
あんぱんは第1週から登場します。
草吉が幼い嵩に食べさせ、第2週では草吉の協力によって朝田パンが開業します。第4週では、受験に失敗した嵩の家へ、のぶと草吉があんぱんを届けました。
| 世代 | 作品タイトル | 展開時期 |
|---|---|---|
| 映画シリーズ | 上の句/下の句/結び | 2016–2018年 |
| ドラマ『めぐり』 | ちはやふる-めぐり- | 2025年7月〜 |
| 続編漫画 | plus きみがため | 2024年4月〜 |
| 媒体 | 言及数 | ポジティブ投稿率 | 憶測/引用傾向 |
|---|---|---|---|
| TikTok | 約1.2万件 | 60% | 予告映像素材の“雰囲気”重視 |
| X(旧Twitter) | 約8,500件 | 45% | ファン考察・台詞引用中心 |

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