【VIVANT小道具まとめ】乃木の時計・野崎のスマホ・逃走車の車種ブランドを特定!

乃木の銀色の腕時計、野崎の黒いスマートフォン、バルカを走る箱型四輪駆動車を並べた検証イメージ VIVANT
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『VIVANT』の小道具は、乃木の時計がグランドセイコー「SLGA009」、逃走車がUAZ-452系の「UAZ 2206」である可能性が高い一方、野崎のスマホは機種を特定できません。

ただし、いずれも2026年7月21日までに確認したTBS公式サイト、メーカー公式情報、主要インタビュー記事の範囲では、第1シーズンで使用された個体の型番まで公式発表されていません

夜更けに『VIVANT』を見返していると、僕の目は登場人物の表情だけでなく、その手元や乗り物へ引き寄せられます。

時計、スマートフォン、逃走車。セリフを持たない道具でありながら、人物の正体や情報の流れ、物語の速度を静かに伝えているからです。

本稿では、外観が似ているだけの情報を「特定」とは呼びません。

公式確認・有力候補・未特定の三段階に分け、候補を支持する特徴だけでなく、別候補を除外できない理由まで整理します。

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VIVANT小道具の検証結果は?

結論として、乃木憂助の時計とバルカの逃走車には有力候補がありますが、野崎守のスマホはブランドも機種も未特定です。

小道具 結論 確度 主な根拠 確認できない点
乃木憂助の時計 グランドセイコー「SLGA009」が有力候補 有力候補 白銀色の型打ち文字盤、銀色ブレスレット、ケース形状 秒針の動き、裏ぶた、型番、文字盤の細部
野崎守のスマホ ブランド・機種ともに特定不能 未特定 第7話で黒系端末の使用場面は確認できる ロゴ、背面カメラ、ボタン、端子、本体全体
バルカの逃走車 UAZ-452系が有力。UAZ 2206の可能性あり 有力候補 丸形ライト、キャブオーバー型、側面窓、箱型ボディー 年式、座席配置、派生型、撮影個体
2026年限定時計 第1シーズンの乃木着用時計とは別商品 公式確認 続編放送を記念して企画されたコラボ商品 2023年の劇中時計を示す資料にはならない

最終確認日は2026年7月21日です。

調査範囲は、TBSの『VIVANT』公式サイト、Grand Seiko公式製品情報、TVガイドWebの飯田和孝プロデューサー記事、時計を検証した動画、UAZ輸入販売店の記事、2026年限定時計に関する飯田プロデューサーとセイコー担当者のインタビューです。

この範囲では、TBSまたは各メーカーが「乃木の着用型番はSLGA009」「撮影車両はUAZ 2206」「野崎の端末はこの機種」と明示した資料は見つかりませんでした。

なお、配信版の経過時間は、サービス、広告の有無、総集編版などによってずれる可能性があります。

そのため本稿では、誤差の出やすい分数を固定せず、話数・直前の出来事・どの角度が見えるかを示して再確認しやすくしています。

検証で最も危険なのは、「似ている」「紹介された」「公式に認定された」という三つの状態を混同することです。

時計の針は細くても、事実と推定を分ける線まで細くしてはいけない。僕はそう考えています。

VIVANT乃木の時計はグランドセイコーSLGA009?

乃木憂助が着けている時計は、グランドセイコーのEvolution 9 Collection「SLGA009」が有力候補です。

ただし、堺雅人さんが演じた乃木の着用型番を、TBSまたはグランドセイコーが公式認定した事実は、今回確認した範囲では見つかりません。

  • 結論: SLGA009が有力候補
  • 確度: 外観一致による推定
  • 根拠: 白銀色の型打ち文字盤、銀色ケース、メタルブレスレット
  • 未確認: 秒針、裏ぶた、ブランドロゴ、型番表記

乃木の時計はどの場面で確認できる?

時計の形を確認しやすいのは、時計だけが大写しになる場面ではなく、乃木が左腕を上げてシャツやスーツの袖口が開く瞬間です。

第1話のバルカ編では、白い長袖シャツを着た乃木の左手首に、銀色のブレスレットを備えた明るい文字盤の時計が断続的に映ります。

帰国後の丸菱商事や、野崎と会話する場面でも、スーツの袖から銀色のケースと白系の文字盤が見えます。

映像上で比較材料にできるのは、主に次の部分です。

  • 銀色の金属製ケース
  • 銀色のメタルブレスレット
  • 白または銀色に見える文字盤
  • 光を受けると陰影が浮かぶ型打ち風の表面
  • 日常的なスーツに収まりやすいケース形状
  • 大きく張り出していないベゼル

反対に、確認できない部分もあります。

  • 文字盤に記されたブランド名
  • 秒針の正確な色と動き
  • 日付窓周辺の細かな造形
  • 裏ぶたの構造
  • ケース側面の厚さ
  • 型番や製造番号
※画像はAIによるイメージ

SLGA009説はどこから広まった?

外部検証として具体的なのは、YouTubeの「オーノキヨフミ公式チャンネル」が2023年8月21日に公開した動画「VIVANT(ヴィヴァン)で活躍する時計たち/堺雅人/松坂桃李/阿部寛/セイコーで彩られた話題のドラマ考察」です。

同動画は、劇中に見える時計を検証し、乃木の候補としてグランドセイコーSLGA009を紹介しています。一方、説明欄には不確定要素があり、異なる可能性もあるという趣旨の注意書きがあります。つまり、メーカー発表ではなく、映像比較による考察です。

元記事にあった「R2M時計チャンネルが2023年9月22日に公開」という記載は、今回の検索では裏付けを確認できませんでした。

追跡可能な形で確認できたのは、オーノキヨフミ公式チャンネルの2023年8月21日公開動画です。

SLGA009の公式仕様は?

Grand Seiko公式情報によると、SLGA009はスプリングドライブのキャリバー「9RA2」を搭載しています。

ケース直径は40.0ミリ、厚さは11.8ミリ。最大巻上時の駆動時間は約120時間で、10気圧防水を備えています。文字盤は、長野県の信州時の匠工房周辺に広がる白樺林から着想を得たデザインです。

項目 SLGA009の公式仕様
ブランド Grand Seiko
コレクション Evolution 9 Collection
駆動方式 自動巻スプリングドライブ
キャリバー 9RA2
駆動時間 約120時間
ケース直径 40.0mm
ケース厚 11.8mm
防水性能 10気圧防水
ブレスレット幅 22mm
文字盤 白樺林を表現した型打ちダイヤル

SLGA009説を支持するのは、白銀色の文字盤だけではありません。

ケースとブレスレットの境目、太いインデックス、光の角度で細かな陰影が変わる文字盤など、複数の特徴が劇中時計と近く見えます。

一方、「文字盤が白い」という一点だけでは根拠として弱いでしょう。

照明、色調補正、ガラスへの反射、放送映像の圧縮によって、本来は淡い銀色や青みを含む文字盤でも白く見える場合があるからです。

SLGA009とSLGH005を映像だけで区別できる?

SLGA009説を断定できない最大の理由は、外観が近い「SLGH005」が存在することです。

グランドセイコー公式も、SLGA009とSLGH005は基本的なデザインが共通すると説明しています。SLGA009のブレスレットは3連のように見えますが、細いコマを挟んだ5連構造です。

比較項目 SLGA009 SLGH005
駆動方式 スプリングドライブ メカニカル自動巻
キャリバー 9RA2 9SA5
駆動時間 約120時間 約80時間
ケース直径 40.0mm 40.0mm
ケース厚 11.8mm 11.7mm
秒針の動き 滑るように連続して進む 毎時3万6000振動で細かく刻む
文字盤 繊細で静かな型打ち 起伏が強く見える白樺模様

SLGH005の公式仕様は、キャリバー9SA5を搭載し、約80時間駆動、直径40.0ミリ、厚さ11.7ミリです。

識別に有効なのは、秒針の動きです。

SLGA009のスプリングドライブは滑るように進み、SLGH005のハイビート機械式は細かく刻みます。

しかし、本編には時計を正面から固定し、秒針の動きを数秒間判定できる鮮明なカットがほとんどありません。

腕が動き、文字盤が小さく、照明も反射するため、放送映像から駆動方式を確定するのは困難です。

文字盤の凹凸についても同様です。

SLGA009は比較的繊細、SLGH005は力強い模様と説明できますが、斜めから一瞬映った画面だけで両者を完全に分けるのは危険です。

したがって、現時点で最も正確な表現は次の通りです。

乃木の時計はグランドセイコーSLGA009に非常によく似ており、有力候補と考えられる。ただし、SLGH005など近似モデルを映像だけで除外できない。

2026年のVIVANT限定時計は乃木の時計ではない

2026年7月15日、ORICON NEWSは「日曜劇場『VIVANT』プロデューサー激推し! “隠密”を表現した『セイコーオリジナルウオッチ』、第2シーズンとの共通項は…?」を掲載しました。

記事では、第2シーズン放送を記念して製作された「日曜劇場『VIVANT』オリジナル限定ウオッチ」について、飯田和孝プロデューサーとセイコーウオッチ担当者がデザインを解説しています。黒と赤の配色、乃木家の家紋、別班のマークなど、作品世界を表現したコラボ商品です。

これは、2023年の第1シーズンで乃木が着けていたと推定される白文字盤の時計とは別物です。

続編の公式時計がセイコー製だからといって、過去の着用時計の型番がSLGA009だった証明にはなりません。

僕が乃木の時計に感じる魅力は、派手さよりも「近づいて初めて複雑さが分かる」ところです。

端正な商社マンの姿と、その内側で動く別班員としての能力。静かな白樺模様は、乃木の二重構造と確かに重なります。

ただし、その象徴性はあくまで作品解釈です。

似合うことと、型番を証明できることは違います。この順番を崩さないことが、小道具検証の信頼性につながります。

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VIVANT野崎のスマホ機種は特定できる?

野崎守が使用しているスマホは、ブランドも機種も特定できません

第7話で黒または濃色の端末を確認できますが、メーカーのロゴや背面カメラなど、機種を絞り込むための特徴が十分に映っていないためです。

  • 結論: ブランド・機種ともに未特定
  • 確度: 特定材料が不足
  • 確認できる点: 黒系のスマートフォンを使用
  • 確認できない点: ロゴ、カメラ配置、端子、ボタン、本体全体

野崎がスマホを見るのは第7話のどの場面?

第7話では、乃木たち別班がノコルと接触するため、移動中のロシア反政府組織を襲撃します。

その後、野崎とチンギスは、襲撃された一行が隠されていた小屋へ到着しました。

小屋の中で野崎は、発信機が付けられた薫たちの写真を発見します。その直後、手元のスマホを確認し、画面に視線を落とします。

この場面を探す場合は、経過時間よりも、野崎とチンギスが小屋へ入り、写真と発信機を確認した直後を目印にする方が確実です。

TVガイドWebは2023年9月16日、「『VIVANT』飯田和孝プロデューサーが明かす各話の注目ポイント! 『考察班の皆さまへ、そんなものはどうでもいいとすら思えてしまうシーンが待ち受けています』」を掲載しました。

飯田プロデューサーは第7話について、「野崎のスマホに送られたメッセージとは」という項目を設け、写真を見た野崎がスマホを確認する流れへ注目を促しています。記事自体は、画面に何が書かれていたのかを答えとして明かさず、視聴者への問いとして提示しています。

※画像はAIによるイメージ

スマホに何が届いたかと機種名は別問題

注意したいのは、「スマホへ重要な情報が届いた」という物語上の事実と、「端末の機種を特定できる」という外観上の事実は別だということです。

飯田プロデューサーの記事では、同じ第7話の注目点として、バルカへ向かう飛行機内で乃木と野崎だけが理解できる会話も紹介されています。

乃木が伝えた言葉、空港でわざわざ口にした商談相手、野崎が小屋で確認したスマホ画面は、一連の情報伝達を考える材料になっています。

しかし、スマホへ実際に表示された文章の全文や、送信者、通信方法が、その場面だけで鮮明に提示されているわけではありません。

したがって、「乃木が暗号文をスマホへ直接送った」「このアプリを使った」などと具体化するのは避けるべきです。

確認できるのは、野崎が写真と発信機を見た後にスマホを確認し、得た情報を基に状況を考えた、という範囲です。

なぜ野崎のスマホを特定できない?

スマホを外観から特定するには、少なくとも次の情報が必要です。

  • 背面カメラの数
  • レンズの配置
  • カメラ台座の形
  • メーカーのロゴ
  • 音量ボタンと電源ボタンの位置
  • 充電端子の形
  • 画面上部のノッチやパンチホール
  • 本体の縦横比
  • ケースを外した状態の側面

野崎の使用場面では、本体の一部が手で隠れ、暗い室内で短時間しか映りません。

画面側が見えるカットと、背面や側面が見えるカットを組み合わせても、同一機種を断定できるだけの特徴がそろっていません。

特に大きいのは、背面カメラ部分を正面に近い角度から確認できないことです。

近年のスマートフォンは、黒系の本体、角を丸めた長方形、全面ディスプレーという共通点が多く、前面だけでは候補が大量に残ります。

撮影用端末には、次のような可能性もあります。

  • 市販端末へロゴを隠すケースを付ける
  • 画面表示を撮影後に合成する
  • 操作用と外観用で異なる端末を使う
  • カメラ周辺を手やケースで隠す
  • 実在ブランドを強調しない小道具端末を使う

これらは一般的な撮影手法として考えられる可能性であり、『VIVANT』が実際にどの方法を採用したかは公表されていません。

したがって、「黒いからiPhone」「カメラが一つに見えるから特定のAndroid」という判断には根拠が足りません。

僕の胸に残ったのは、端末のブランドではなく、画面を見た瞬間の野崎の目でした。

野崎は驚きを長いセリフで説明しません。わずかな視線の変化で情報を受け取り、頭の中で点と点を結びます。

スマホは商品を見せるためではなく、野崎の思考が次の段階へ進んだことを知らせる装置として使われていたのだと、僕は感じます。

VIVANTの逃走車はUAZ 2206?

第1話で乃木、野崎、薫、ドラムたちが乗った箱型の逃走車は、UAZ-452系が有力候補です。

複数人が乗車できる側面窓付きの仕様から、ミニバス型の「UAZ 2206」に近いと考えられます。

  • 結論: UAZ-452系が有力
  • 候補: UAZ 2206
  • 根拠: 丸形ライト、箱型車体、側面窓、キャブオーバー構造
  • 未確認: 年式、座席、型式プレート、撮影個体

逃走車は第1話のどこで登場する?

第1話では、ザイールの爆発に巻き込まれた乃木と野崎が病院へ運ばれ、医師の柚木薫と出会います。

やがてバルカ警察に追われた一行は、ドラムが用意した箱型車両へ乗り込み、日本大使館を目指して市街地を逃走します。

車両を探す際は、病院から脱出した一行がドラムと合流し、警察車両の包囲を突破する場面を確認してください。

前面、側面、車内が短い間隔で切り替わるため、一つの静止画だけでなく複数のカットを照合する必要があります。

TVガイドWebは2023年7月30日、「阿部寛、『モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました』――『VIVANT』インタビュー」を掲載しています。

インタビューでは、第1話でパトカーの上を走り抜ける撮影について質問され、阿部寛さんが車上での撮影を振り返っています。少なくとも、この逃走場面が実車を用いた大規模な撮影だったことを確認できる資料です。

※画像はAIによるイメージ

UAZ-452系と考えられる外観上の特徴

劇中車とUAZ-452系には、次の共通点があります。

  • ボンネット部分がほとんどないキャブオーバー型
  • フロント左右の丸形ヘッドライト
  • 角を大きく丸めた箱型ボディー
  • 縦長で平面的なフロントマスク
  • 前輪が運転席のほぼ下にある配置
  • 側面に複数の窓が並ぶ
  • 車高が高く、最低地上高に余裕がある
  • 古典的で実用性を優先した外観

UAZはウリヤノフスク自動車工場を意味し、同社のバン系車両は乗客輸送、貨物、救急など、用途に応じた派生型が作られてきました。

UAZ輸入販売店AUTORIESENの「UAZ 2206」解説では、一般向けバン、救急車、カーゴトラック、マイクロバスなどへ展開してきた車両の系譜が紹介されています。

UAZ 2206は、その中でも複数の座席と側面窓を備えた乗客輸送向けの仕様です。

乃木たち複数人が乗車し、劇中車の側面に窓が並んでいることは、2206説を支持する材料になります。

ル・パルナスの記事は何を証明する?

輸入車販売店ル・パルナスは2023年9月11日、「貴重な60周年記念限定モデル! カザフスタン製パーツでメンテも安心!! UAZ(ワズ)2206 ジュビリー60thエディション 2019年 約36000km ワンオーナー」という販売記事を掲載しました。

記事内では、UAZについて「テレビドラマ『VIVANT』で大活躍し、人気再燃」と紹介しています。さらに、販売車両がUAZ 2206であること、全長4363ミリ、全幅1940ミリ、全高2064ミリ、座席を合計9席へ戻せる仕様であることなどを説明しています。

この記載は、「『VIVANT』に登場した箱型車両がUAZ系だった」という判断を補強します。

ただし、この記事は2019年式UAZ 2206の中古車販売情報です。

次の内容までは証明していません。

  • 販売されていた個体が実際の撮影車である
  • 撮影車も2019年式である
  • 劇中車の正式型式が2206である
  • TBSがUAZ 2206と公式認定した
  • モンゴルで使われた車両と日本の販売車が同仕様である

販売店が作品名を挙げたことと、制作側の車両台帳が公開されたことは同じではありません。

したがって、出典を使う際は「販売店がUAZと紹介した」と書くべきで、「TBSがUAZ 2206と発表した」と置き換えてはいけません。

なぜUAZ 2206と断定できない?

UAZ-452系には、外観がよく似た派生車があります。

乗客輸送向けの2206だけでなく、貨客兼用仕様、貨物仕様、救急車を基にした車両などもあり、外装の塗装や窓、座席が変更される場合があります。

正確な派生型を判別するには、次の情報が必要です。

  • 左右それぞれの側面窓の数
  • サイドドアの位置と開閉方法
  • 後部ドアの形
  • 運転席後方の仕切り
  • 全座席の配置
  • 登録上の乗車定員
  • 型式プレート
  • 車台番号
  • エンジンと駆動系の仕様

本編では、外観と一部の車内は見えるものの、座席配置全体や型式プレートまでは確認できません。

撮影の安全性やカメラ位置のために座席を外したり、内装を変更したりしている可能性もあります。

劇中車は汚し塗装や補修が施されているため、市販時の外装だけで年式を判断することも困難です。

確度を順番に並べると、次のようになります。

1. UAZ製の箱型車両である可能性が高い
2. ボディー形状からUAZ-452系が有力
3. 側面窓と乗車人数からUAZ 2206に近い
4. 正確な年式、派生型、撮影個体は未確認

ここからは僕の私見です。

UAZ系の車は、速さや高級感を誇示するスーパーカーではありません。

人と荷物を積み、舗装の乱れた道を進み、車体を揺らしながら目的地へ向かう実用車です。

第1話の乃木たちも、互いを深く理解してから同じ車へ乗ったわけではありません。

爆発と追跡の混乱の中で、正体も目的も異なる人々が、まず生き延びるために一台へ集まりました。

人間関係は不安定なのに、車だけは前へ進む。

あの無骨な箱型車は、『VIVANT』という巨大な物語を動かした最初の器だったのだと思います。

VIVANTの小道具は何を基準に特定する?

『VIVANT』の小道具を検証するときは、情報を三段階に固定すると誤認を防げます。

公式確認

TBS、制作会社、出演者、メーカーが、劇中で使用したブランド名や型番を明示した状態です。

「作品とのコラボ商品がある」「エンドロールにメーカー名が載っている」というだけでは、特定人物の着用品を証明したことにはなりません。

人物名、商品名、型番、使用場面が結び付けて公表されているかを確認する必要があります。

有力候補

劇中映像と市販品を比較し、複数の特徴が一致する状態です。

乃木のSLGA009説と、逃走車のUAZ-452系説はここに当たります。

時計なら、文字盤、針、インデックス、ケース、ブレスレット、りゅうず、秒針の動きを比較します。

車なら、ライト、窓、ドア、ホイールベース、車内、型式プレートを比較します。

重要なのは、一致する特徴だけを集めないことです。

候補と矛盾する特徴がないか、別候補を除外できるかまで調べて、初めて検証になります。

未特定

小道具の存在や使用場面は確認できても、製品を絞る特徴が不足している状態です。

野崎のスマホは、この分類です。

「分からない」と書くことは、調査不足を意味するとは限りません。

映っていない情報を想像で埋めず、特定できない理由を説明することも、検証記事の大切な役割です。

※画像はAIによるイメージ

僕は、三つの小道具がそれぞれ異なる時間を運んでいるように感じました。

乃木の時計は、限られた時間の中で任務を進める人物の内側を映します。

野崎のスマホは、情報を受け取った一瞬から次の判断までの短い時間を映します。

UAZ系の逃走車は、止まれば捕まる状況で、物語そのものを前へ押し出します。

時計は時間を刻み、スマホは情報を運び、車は人間を運ぶ。

役割は違っても、三つとも登場人物に「次の行動を選ばせる道具」である点は共通しています。

『VIVANT』の小道具演出が優れているのは、高価な製品や珍しい車を置いただけではないからです。

誰に持たせ、どの瞬間に映し、人物がどう触れるのか。その積み重ねによって、道具が物語の一部になっています。

まとめると、検証結果は次の三点です。

  • 乃木の時計: グランドセイコーSLGA009が有力候補。ただしSLGH005などを除外できず、公式確定ではない
  • 野崎のスマホ: 第7話の重要な情報演出に使われたが、ブランドと機種を判断できる外観情報が不足
  • 逃走車: UAZ-452系が有力で、乗客輸送仕様のUAZ 2206に近い。ただし年式と派生型は未確認

小道具を見つめることは、ブランド当てだけではありません。

画面の端で光った時計、野崎の手の中で開かれた情報、砂煙の向こうへ走った箱型車。その一つひとつが、登場人物の判断を目に見える形へ変えていました。

ドラマが終わったあとも、僕の胸には、彼らが選んだ次の一歩の余韻が静かに残っています。

よくある質問

VIVANTで乃木が着けている時計は何ですか?

グランドセイコーのEvolution 9 Collection「SLGA009」が有力候補です。

白銀色の型打ち文字盤、銀色ブレスレット、ケース形状が近い一方、秒針や裏ぶたを鮮明に確認できません。TBSまたはグランドセイコーが着用型番を公式発表した資料も、今回確認した範囲では見つかりませんでした。

VIVANTで野崎が使っているスマホの機種は?

ブランドも機種も特定できません。

第7話で黒系のスマートフォンを確認できますが、ロゴ、背面カメラ、ボタン、端子などが十分に映っていないため、iPhoneまたは特定のAndroid端末と断定する根拠がありません。

VIVANTの逃走車の車種は何ですか?

第1話で使用された箱型車両は、UAZ-452系が有力です。

側面窓と複数人が乗車できる仕様からUAZ 2206に近いと考えられますが、TBSによる型式発表や型式プレートの確認がないため、正確には「UAZ-452系の車両」とするのが安全です。

執筆:岸本 湊人

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