朝ドラ『風、薫る』は、見上愛さん演じる一ノ瀬りんと上坂樹里さん演じる大家直美が、明治の日本で「看護」という新しい道を切り拓いていく物語です。
2026年9月6日現在、第23週・第115回まで放送済み。第24週「環」は9月7日から始まり、最終週となる第26週・第130回へ向かって物語はいよいよ終盤に入ります。
※この記事では検索時によく使われる「風薫る」「薫る」という表記も、NHK連続テレビ小説『風、薫る』を指すものとして扱います。また、吹き出し部分は物語をサクサク理解するための要約表現であり、劇中セリフの転載ではありません。
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朝ドラ『風、薫る』ネタバレあらすじはどんな物語?
『風、薫る』は、文明開化が進む明治時代に、境遇のまったく違う2人の女性がトレインドナースを目指す物語です。
主人公は、那須の元家老の家に生まれた一ノ瀬りんと、生後間もなく親に捨てられ、東京で苦しい生活を送ってきた大家直美。
りんを演じるのは見上愛さん、直美を演じるのは上坂樹里さんです。
脚本は吉澤智子さん。田中ひかるさんの『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案とし、大関和と鈴木雅という明治期の看護の先駆者をモチーフにしています。
ただし、実在人物の人生をそのままドラマ化した伝記作品ではありません。史実から着想を得たフィクションとして、一ノ瀬りんと大家直美の人生が描かれています。
物語の大きな軸は、「女性の幸せとは何か」と「看護とは何か」。
りんは結婚すれば幸せになれると信じながら、その価値観を壊されます。
直美は貧しさや出自に負けまいと、自分の力で人生を変えようとします。
そんな2人が「看護」と出会い、患者だけでなく、社会の常識そのものと向き合っていくのです。
吹き出し要約・りん
「誰かに決められた幸せじゃなく、自分の力で生きてみたい」
吹き出し要約・直美
「生まれた場所で人生の全部が決まるなんて、私は認めたくない」
僕が『風、薫る』を見ていて面白いと感じるのは、ナース誕生の歴史だけを描いているわけではないところです。
「奥様になる」「立派な家に嫁ぐ」という当時の女性のゴールに対し、りんと直美が別の「あがり」を探していく。その姿そのものが、このドラマの芯になっています。

『風、薫る』第1週〜第8週ネタバレ|りんと直美が看護の道へ
第1週「翼と刀」第1話〜第5話
1882年、明治15年。
那須で暮らす一ノ瀬りんは、元家老の父・信右衛門、母・美津、妹・安と暮らしていました。
ところが地域をコレラが襲い、感染した父・信右衛門が命を落とします。
りんの胸には、「もっと早く手を差し伸べられたのではないか」という後悔が残りました。
第1〜5話のポイントは次の通りです。
- 第1話「双六」
- 第2話「コロリ」
- 第3話「泣いてませんよ」
- 第4話「優しい風」
- 第5話「奥様になる」
父を失ったりんは、その後、大山捨松の生き方に触れながら、「奥様になる」という道を選びます。
しかし、この決断こそが、のちに彼女が自分自身の人生を問い直す出発点になります。
吹き出し要約・りん
「幸せになるなら、結婚するのが一番だと思っていた」
第2週「灯の道」第6話〜第10話
奥田亀吉と結婚したりんを待っていたのは、思い描いていた「奥様」の生活とはまったく違う現実でした。
酒に溺れる夫、男尊女卑的な家庭。そして亀吉の不始末から家が火事になります。
幼い娘・環を置いて逃げようとする夫たちを目の当たりにしたりんは、ついに結婚生活を捨てます。
- 第6話「女子の戦」
- 第7話「女け」
- 第8話「負け戦」
- 第9話「りんと直美」
- 第10話「ビンタ」
東京へ逃れたりんと環が出会ったのが、大家直美です。
ここから、身分も育ちも性格も違う2人の人生が交差し始めました。
第3週「春一番のきざし」第11話〜第15話
りんは日本橋の「瑞穂屋」で働き始め、自分で給金を得る喜びを知ります。
一方の直美は、大山捨松に接近して鹿鳴館で働き始めました。
- 第11話「君は何者?」
- 第12話「生きるために」
- 第13話「運命の出会い?」
- 第14話「デート」
- 第15話「炊き出し」
直美は海軍中尉・小日向栄介と出会い、自分を士族の娘だと偽ります。
りんは謎めいた青年・島田健次郎、通称シマケンと出会い、英語を学び始めました。
2人は別々の場所で、「今いる自分とは違う自分」になろうとしていきます。
第4週「私たちのソサイエティ」第16話〜第20話
貧しい人々への炊き出しで倒れた少年を前に、りんと直美は懸命に助けようとします。
その様子を見ていた大山捨松は、2人にトレインドナースになるための学校へ入ることを勧めました。
- 第16話「トレインドナース」
- 第17話「本当に幸せ?」
- 第18話「別の人になれない」
- 第19話「離縁」
- 第20話「入学式」
りんは娘・環を取り戻すため亀吉と向き合い、女だからという理由で人生を押しつぶされるくらいなら、自分で環を育てる道を選ぶと決意します。
1886年12月。
梅岡女学校付属看護婦養成所へ向かったりんを待っていたのは、髪を短く切った直美でした。
吹き出し要約・直美
「過去まで切ったわけじゃない。でも、ここから変わることはできる」
第5週「集いし者たち」第21話〜第25話
梅岡女学校附属看護婦養成所には、境遇も年齢も異なる女性たちが集まりました。
- 第21話「髪型」
- 第22話「翻訳できない」
- 第23話「きれいごと」
- 第24話「お互いobserve」
- 第25話「一致団結」
教師バーンズの来日が遅れる中、一期生に与えられた課題は、ナイチンゲールの『NOTES ON NURSING』を読み解くこと。
特に重要になるのが「observe=観察する」という言葉です。
患者の言葉だけではなく、顔色、動き、呼吸、沈黙まで見る。
「看護とは何か」という物語全体の問いが、ここから本格的に始まります。
第6週「天泣の教室」第26話〜第30話
バーンズが到着し、本格的な授業がスタートします。
- 第26話「これは看護です」
- 第27話「看護とは何か?」
- 第28話「やりがい」
- 第29話「多江が辞める?」
- 第30話「多江の決意」
シーツ交換、換気、掃除、髪型まで指導され、生徒たちは「これが看護なのか」と戸惑います。
しかしバーンズが教えようとしていたのは、病気になってから処置するだけではなく、患者が回復できる環境そのものを整えることでした。
僕はこの週が、『風、薫る』の看護ドラマとしての背骨になったと思っています。
第7週「届かぬ声」第31話〜第35話
帝都医科大学付属病院で実習が始まります。
- 第31話「歓迎されない実習生」
- 第32話「学び甲斐のある患者」
- 第33話「患者のため」
- 第34話「モヤモヤした気持ち」
- 第35話「病院の評判」
専門教育を受けた看護見習いは、従来の看病婦から歓迎されません。
りんは園部という患者を受け持ちますが、なかなか心を開いてもらえず、自分の理想だけでは患者を救えない現実に直面します。
第8週「夕映え」第36話〜第40話
乳がんを患う和泉千佳子の看護を任されたりん。
- 第36話「無礼だ」
- 第37話「患者の気持ち」
- 第38話「寛太!?」
- 第39話「家族のためなら」
- 第40話「手術を決意」
千佳子が手術を拒んでいた背景には、病気そのものだけではない苦しみがありました。
りんは双六などを通じて彼女の本当の気持ちに近づき、ついに手術を受ける決意へ導いていきます。
ここでりんが学んだのは、正しい治療を押しつけることと、患者に寄り添うことは同じではない、ということだったのでしょう。

『風、薫る』第9週〜第16週ネタバレ|卒業と社会の壁
第9週「看病婦とアメ」第41話〜第45話
千佳子の手術は成功します。
- 第41話「手術成功」
- 第42話「月謝を払えばね」
- 第43話「私たちが看護します」
- 第44話「心がほぐされて」
- 第45話「ゆきの動揺」
りんたちは、経験豊かな看病婦・フユの技術を学ぼうとします。
一方的に「新しい看護」を教えるのではなく、自分たちにも現場の先輩から学ぶものがある。
この関係性がとても重要でした。
吹き出し要約・りん
「新しいから正しい、古いから間違い。そんな簡単な話じゃない」
第10週「疾風に勁草を」第46話〜第50話
患者の死を経験したゆきは、看護婦として大きな壁にぶつかります。
- 第46話「ただ知ってただけ」
- 第47話「ゆきの決意」
- 第48話「安の縁談」
- 第49話「社会の仕組み」
- 第50話「助けたい」
さらに病院には、心中未遂から生き残った女郎・夕凪が運び込まれます。
命を救っても、その先に再び過酷な環境が待っている。
「病気を治すことだけが看護なのか」という問いが、ここで社会問題へと広がりました。
第11週「凪にそよぐ」第51話〜第55話
りんは夕凪を救うため新聞社へ向かいます。
- 第51話「この記事は・・・」
- 第52話「産めないもの」
- 第53話「会いたかった」
- 第54話「産んでくれただけで十分」
- 第55話「看護婦養成所が閉鎖」
夕凪を題材にした記事を書いていたのは、シマケンでした。
記事によって夕凪の存在が知られる危険も生まれますが、同時に世論が動き、遊郭制度への批判も高まります。
夕凪の本名は魚住セツ。
直美は自分の実母ではないかと考えていましたが、その思いにも一つの答えが訪れます。
さらに帝都医大病院の方針変更によって、梅岡看護婦養成所には閉鎖の危機が迫りました。
第12週「旅立ち」第56話〜第60話
- 第56話「結婚が幸せかどうか?」
- 第57話「やめるのやめる」
- 第58話「見習い生たちの進路」
- 第59話「梅岡看護養成所を卒業」
- 第60話「シマケンvs虎太郎」
りんの妹・安は槇村宗一との結婚を前に迷います。
そして、りんたち一期生も卒業の日を迎えました。
バーンズは帰国。
同じ教室で学んだ仲間たちも、それぞれの道へ進みます。
ここはひとつのゴールではなく、「学校で学んだ理想が社会で通用するのか」という第二幕への入口でした。
第13週「白日の夢」第61話〜第65話
1889年1月。
りん、直美、多江、トメは帝都医大病院で正式に働き始めます。
- 第61話「初出勤」
- 第62話「学びたい」
- 第63話「差し入れ」
- 第64話「喜代の心配」
- 第65話「シマケンの小説」
自分たちが患者を看護するだけでなく、後輩を育てる立場にもなりました。
しかし、看病婦として働きながら看護婦を目指すツヤは、仕事と勉強の両立に苦しみます。
ここで浮かび上がるのが、本人の努力ではどうにもならない貧困と教育機会の格差でした。
第14週「ウソと誠」第66話〜第70話
- 第66話「ヒデが学校を辞める?」
- 第67話「看護婦取締役の解任」
- 第68話「引越し!?」
- 第69話「もう一つの恋?」
- 第70話「約束」
りんは看護婦取締役の立場から外れ、一人の看護婦として患者と向き合うことになります。
立場を失うことは後退のように見えます。
けれど僕には、ここからのりんは「肩書きより目の前の患者を見る」原点へ戻されたように映りました。
第15週「差し出せぬ手」第71話〜第75話
- 第71話「山本の死」
- 第72話「りんが落ち込む」
- 第73話「トヨはなぜ?」
- 第74話「直美とシマケン」
- 第75話「シマケンが動く」
患者・山本の死によって、りんは再び無力感に襲われます。
救いたいと思っても、救えない命がある。
看護婦として経験を積めば積むほど、「できること」より「できないこと」も見えてくる。その残酷さが描かれる週でした。
第16週「新風吹くところ」第76話〜第80話
- 第76話「たまきの気持ち」
- 第77話「りんの旅立ち」
- 第78話「新生活」
- 第79話「文の看病」
- 第80話「母親がやってきた」
りんは新しい環境へ踏み出し、看護婦として次の段階に進みます。
一方で、娘・環の気持ちや家族との関係も少しずつ大きなテーマになっていきます。
看護婦として立派になっていくことと、母親として環に向き合うこと。
『風、薫る』後半では、この二つが何度も交差します。

『風、薫る』第17週〜第24週ネタバレ|再会、家族、そして環の進路
第17週「脈動」第81話〜第85話
- 第81話「寛太にお願い」
- 第82話「直美の母」
- 第83話「どうしたの?」
- 第84話「文の余命」
- 第85話「親子の日」
文の看護を通して、命の残り時間と家族の関係が描かれます。
直美にとっても、自分がどこから来たのか、誰とどう生きるのかを見つめ直す時間となりました。
第18週「岐路にて」第86話〜第90話
- 第86話「直美のやりたいこと」
- 第87話「協力者」
- 第88話「結婚しませんか」
- 第89話「りんがいてくれたら」
- 第90話「愛おしい」
人生の岐路に立つりんと直美。
仕事だけでなく、恋愛や結婚をどう選ぶのかも大きなテーマになります。
第1週では「結婚=女性のゴール」と考えていた物語が、ここでは「結婚するかどうかも自分で選ぶ」という地点まで来ています。
この変化こそ、『風、薫る』が20週以上かけて描いてきた時間の重みでしょう。
第19週「黎明の翼」第91話〜第95話
- 第91話「赤痢」
- 第92話「直美が駆けつける」
- 第93話「村人たちの協力」
- 第94話「待ってるから」
- 第95話「東京で待ってます」
赤痢が発生し、りんたちは感染症と向き合います。
第1週でコレラによって父を失い、何もできなかったりん。
その彼女が今度は、看護婦として疫病の現場に立つ。
この構造は非常に美しいと思います。
かつて手を伸ばせなかった少女が、今度は誰かに手を伸ばす側になっているのです。

第20週「家族のかたち」第96話〜第100話
- 第96話「りんが帰ってきた」
- 第97話「横沢vsシマケン」
- 第98話「結婚してください」
- 第99話「待ちます」
- 第100話「直美の幸せ」
「家族とは何か」が改めて問われます。
血がつながっているだけでもなく、結婚しているだけでもない。
互いの人生を尊重し、帰る場所になれる関係なのか。
直美の「幸せ」を通して、作品序盤から続いてきた価値観の変化がはっきり見えてきます。
第21週「定めと選択」第101話〜第105話
- 第101話「看板看護婦」
- 第102話「挫折」
- 第103話「お願いします」
- 第104話「別れ」
- 第105話「この手が好き」
タイトル通り、「決められた運命」と「自分で選ぶ人生」の違いが描かれる週です。
りんも直美も、最初から自由だったわけではありません。
選択肢そのものを増やすために、学び、働き、失敗し、人とぶつかってきました。
第22週「明るい未来」第106話〜第110話
- 第106話「直美の妊娠」
- 第107話「直美の心」
- 第108話「吾郎の出征」
- 第109話「無事出産」
- 第110話「前を向く直美」
直美の妊娠と出産、そして時代の大きな流れが重なります。
人の命を支える看護婦だった直美自身が、新しい命を迎える側になる。
「命を見る仕事」と「自分の命を生きること」が重なる重要な週でした。
第23週「歩々清風」第111話〜第115話
- 第111話「虎太郎の体験」
- 第112話「派出看護の悪い噂」
- 第113話「寛太との再会」
- 第114話「セツとの再会」
- 第115話「シマケンとの再会」
物語は時間を進め、派出看護をめぐる状況にも変化が生じます。
看護婦会が増える一方で、派出看護に悪い噂も広がり始めました。
さらに、これまで物語を彩ってきた人物との再会が続きます。
寛太、魚住セツ、そしてシマケン。
9月4日放送の第115回では、セツの患者が急変し、寛太を頼って駆け込んできます。
その場にいたりんが処置し、大事には至りません。
そして環は学校からの帰り道で、思わぬ人物――シマケンと再会します。
ここから母・りんではなく、娘・環が自分の人生を選ぶ物語が動き出します。
第24週「環」第116話〜第120話
第24週は2026年9月7日から放送予定です。
そのため、以下は9月6日時点で判明している放送前あらすじを整理したものです。
- 第116話「怪しい男」
- 第117話「命と向き合う仕事」
- 第118話「手紙」
- 第119話「画家になりたい」
- 第120話「たまきとりん」
第116話では、久しぶりに現れたシマケンにりんが驚きます。
仕事へ戻るりんをよそに、環はシマケンを呼び止めます。
女学校卒業後の進路に悩む環は、母が続けてきた看護婦という仕事にも興味を持つようになっていました。
そして恵風看護婦会に、一人の男が姿を現します。
その人物こそ、りんの元夫・亀吉(三浦貴大)です。
第117話では、亀吉が恵風看護婦会を訪問。
事情を知らないしのぶが亀吉に質問する一方、環は母・りんの派出看護を見学します。
しかし、現場で働く母の姿を見た環は、ある疑問を抱くことになります。
第118話では、亀吉と環が再会。
直美は亀吉を帰そうとしますが、亀吉には環へ渡したいものがありました。
それはある人物からの手紙。
手紙を受け取った環は、もう一度父と向き合う決意をします。
第119話では、環が「シマケンの家へ行く」という置き手紙を残して姿を消します。
慌てるりん。
一方の環は、シマケンに自分の将来への迷いを打ち明けます。
そして第120話。
環はついに、母りんへ「絵描きになりたい」という夢を伝えます。
吹き出し要約・環
「お母さんと同じ道じゃなくても、自分の道を選んでいい?」
吹き出し要約・りん
「環の人生を決めるのは、私じゃないのかもしれない」
この展開は、僕には第1週から続いてきたテーマの“世代交代”に見えます。
りんはかつて「女は奥様になるもの」という社会の価値観と戦いました。
そして今度は、りん自身が娘にとって「親が望む人生」という新しい壁になりかねない。
自由を勝ち取った人間が、次の世代の自由を認められるのか。
第24週「環」は、そこを問う一週間になりそうです。

第25週・最終週第26週はどうなる?
全26週・130回構成で、第25週は第121〜125回、最終週となる第26週は第126〜130回にあたります。
ただし、2026年9月6日時点では、第25週と最終週の各回について、この記事で断定できるだけの詳しい公式あらすじはまだ出そろっていません。
一部では今後の展開に関する情報も出ていますが、未放送部分について推測を事実のように書くのは避けます。
少なくとも物語終盤では、りんと直美が築いてきた「看護」が次の世代へどう受け継がれるのか、そして環がどんな道を選ぶのかが重要になると考えられます。
「最終回まで全部知りたい」という検索意図はよく分かります。
ただ、ここで存在しない第121〜130回の内容を創作してしまえば、それはネタバレではなく単なる予想です。
放送済み・正式発表済みと、予想は分けて読む。
『薫る ネタバレ plus』『薫る ネタバレ プラス』などで先の展開を探している方にも、ここは特に意識してほしいポイントです。
『風、薫る』ネタバレから見える最終回への伏線を考察
ここからは事実の整理ではなく、僕自身の考察です。
『風、薫る』の最終回を考えるうえで、僕がいちばん大切だと思う言葉は、やはりタイトルにある「風」です。
風は目には見えません。
けれど、カーテンが揺れ、木々がなびくことで、そこに風があると分かります。
看護も少し似ています。
手術のように劇的な瞬間だけではなく、シーツを替えること、窓を開けること、患者の顔を見ること、声にならない苦しみに気づくこと。
誰かの人生を大きく変える行為ほど、案外、外からは見えにくいものです。
第1週のりんは、コレラに感染した父へ手を伸ばせなかった少女でした。
「もっと早く何かできたのではないか」という後悔は、その後の彼女の人生を静かに動かし続けました。
そして第19週では、赤痢に立ち向かう看護婦へ成長しています。
この対比を見ると、『風、薫る』は単なる成功物語ではありません。
できなかった記憶を抱えた人間が、それでも次に手を伸ばせるようになる物語なのだと僕は感じます。
直美も同じです。
生後間もなく親に捨てられ、自分の出自を負い目として抱えていた少女が、看護を通じて多くの人とつながり、自分自身の家族や幸せを選び取っていく。
りんが「守れなかった記憶」から出発した人物なら、直美は「愛された記憶の不足」から出発した人物だったのかもしれません。
その2人がバディになる。
だから強いのです。
片方だけでは見えなかったものを、もう片方が見つけてくれる。
バーンズが教えた「observe=観察する」という言葉は、患者を見る技術であると同時に、りんと直美の関係そのものでもあったように思います。
そして第24週で前面に出てくる環。
ここが終盤最大のポイントでしょう。
りんは、女だからという理由で人生を決められることに抵抗しました。
だからこそ、娘が「看護婦ではなく絵描きになりたい」と願った時、それをどう受け止めるのかが問われます。
親子というものは不思議です。
「あなたには自由に生きてほしい」と願いながら、その自由が自分の想像の外へ出た途端、不安になる。
りんもきっと同じでしょう。
看護婦なら自分が守ってやれる。
仕事の苦労も分かる。
しかし絵描きの世界は分からない。
娘が知らない道へ曲がろうとするとき、親はついステアリングへ手を伸ばしたくなる。
でも人生のハンドルを握るのは、最後には本人です。
僕は第24週の環の物語が、りんの「最後の卒業試験」になるのではないかと考えています。
看護学校を卒業する試験でも、看護婦取締になる試験でもありません。
自分が苦労して手に入れた自由を、次の世代にも渡せるか。
そこが問われているのではないでしょうか。
もう一つ注目したいのが、シマケンの役割です。
りんの人生に何度も現れ、新聞、小説、社会への問いを運んできたシマケンが、終盤では環の相談相手になります。
これは偶然ではないように見えます。
看護の外側にいるシマケンだからこそ、「母と同じ道を歩かなくてもいい」と環に思わせる風になれる。
第23週での再会が、そのまま第24週の進路問題へつながる構造は非常にきれいです。

僕が最終回で見たいのは、大きな成功の称号ではありません。
りんと直美が何人救ったのか、どこまで出世したのかという数字でもない。
2人が始めた小さな行動が、知らない誰かへ受け継がれている風景です。
第5週で学んだ「観察」。
第6週で学んだ衛生。
病院でぶつかった看病婦たちとの経験。
夕凪ことセツを救おうとした行動。
疫病との闘い。
派出看護。
そうした一つひとつが、名前も知らない次の看護婦へ渡っていく。
それこそが『風、薫る』というタイトルに一番似合う終わり方だと、僕は思います。
風は、一人のところにはとどまりません。
りんから直美へ。
直美から患者へ。
りんから環へ。
そして、次の時代へ。
誰かが起こした小さな風が、別の誰かの背中を押していく。
その積み重ねこそ、このドラマが130回かけて描こうとしているものなのではないでしょうか。
『風、薫る』は2026年9月6日時点で第115回まで放送され、第24週「環」では第116〜120回にかけて、環の進路、亀吉との再会、シマケンへの相談、そして「絵描きになりたい」という夢が描かれる予定です。
第25週・最終週の詳しい内容はまだ確定情報が限られるため、創作で穴を埋めず、判明しているところまでをネタバレとして整理しました。
物語の始まりでは、りんも直美も「自分の人生を自分で決める」ことさえ簡単ではありませんでした。
そこから約130回。
看護という仕事を確立するだけではなく、女性が選べる人生そのものを増やしていく。
僕の胸に残るのは、そこです。
ドラマが終わるころ、りんと直美が起こした風は、きっと2人の背中を追い越している。
その風の先を歩く一人が、環なのかもしれません。
よくある質問
朝ドラ『薫る』『風薫る』『風、薫る』は同じ作品?
はい。正式な作品名はNHK連続テレビ小説『風、薫る』です。
検索では「風薫る」「薫る 朝ドラ」「薫る ネタバレ あらすじ」など、読点を省略した表記も多く使われています。
『風、薫る』は実話ですか?
完全な伝記ドラマではありません。
田中ひかるさんの『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案とし、看護の先駆者である大関和や鈴木雅らから着想を得ていますが、ドラマ自体はフィクションとして制作されています。
一ノ瀬りんや大家直美についても、実在人物の人生をそのまま再現した人物として見るより、史実を土台に生み出されたドラマの主人公と捉えるのが適切です。
『風、薫る』第25週・最終回までネタバレは判明している?
2026年9月6日現在、第23週・第115回までが放送済みで、第24週「環」の第116〜120回については放送前あらすじが判明しています。
一方、第25週の第121〜125回、最終週・第26週の第126〜130回は詳細が十分に出そろっていないため、この記事では未確認情報を確定したネタバレとして扱っていません。
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