──何かに心を動かされる瞬間って、案外“静か”に訪れる。
それは、深夜2時、パソコンの前でふと流れた一頭のレース映像だった。
ロイヤルファミリー。
その名前を、どれだけの競馬ファンが覚えているだろう。
中央の華やかな舞台に立ったわけじゃない。
GⅠの歓声を浴びたこともない。
それでも──
78戦を走り抜けたその姿に、僕は、ただただ見惚れてしまった。
地方競馬という舞台。
そこには、テレビにもネットにも映らない“人生のようなレース”がある。
このロイヤルファミリーという馬は、その象徴だと思っている。
たった7勝──だけど、それは“ただの7勝”じゃない。
怪我を乗り越えた勝利。
落馬からの復活。
主戦が替わるたびに、性格が変わったかのような走り。
1勝ごとに、“その日の物語”が詰まっていた。
僕は競馬に、こういう馬がいるから夢中なんだ。
この記事では、数字だけでは絶対に語り尽くせない、
ロイヤルファミリーの“走り抜けた物語”を解き明かしていく。
- 公式データだけではわからない戦績の“うねり”
- 何度も替わった鞍上と、そのとき何が変わったか
- 成績に現れない「調子の波」「怪我」「気性」
- そして──地方ファンが忘れなかった“あのラストラン”
これは、ただの競走馬の記録じゃない。
これは、「何かを諦めずに走り続けた者」の記録だ。
そしてそれは、かつての僕自身にも重なった。
派手じゃない。話題にもなりにくい。
でも、たしかに“心を震わせた一頭”。
さあ、あなたも思い出してみてほしい。
いつか、馬券よりも記憶に残ったあの一頭を──。
今、その記憶の片隅に、ロイヤルファミリーがそっと並んでくれることを願って。
僕は、彼の全てをここに記す。
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ロイヤルファミリーの公式戦績を正確に解説【JBIS準拠】
78戦7勝。
この数字だけを見ると、正直「平凡」と思うかもしれない。
でもちょっと待って。競馬ファンなら、この“78”がどれだけスゴいかわかるはず。
僕はもう、初めて見た瞬間にこう思った。
「この馬、タダモノじゃないぞ──」
だって、こんなにも出走して、どんな状況でも諦めずにゲートに立ち続ける。
勝てない時期も、距離が合わなくても、馬場が重くても。
それでも挑み続ける姿に、競馬ファンの血が騒がないわけがない！
年度別戦績まとめ｜2011年〜2017年までの全記録
まずは公式戦績を年別に整理してみよう。これだけで“物語”が見えてくるから面白い。
| 年 | 出走数 | 勝利 | 主な開催 |
|---|---|---|---|
| 2011年 | 3戦 | 0勝 | 浦和・大井 |
| 2012年 | 9戦 | 3勝 | 船橋・川崎 |
| 2013年 | 10戦 | 1勝 | 笠松・名古屋 |
| 2014年 | 10戦 | 1勝 | 金沢・名古屋 |
| 2015年 | 7戦 | 1勝 | 笠松 |
| 2016年 | 23戦 | 0勝 | 名古屋・金沢 |
| 2017年 | 16戦 | 1勝 | 笠松・園田 |
ほら、こうやって見ると、浮かび上がってくるでしょ？
“勝てなかった年”があっても、挑戦は止まらない。
むしろ2016年の「23戦0勝」は、今思えば壮絶だった…！
最多勝を挙げた2012年｜地方3場を渡り歩いた栄光の年
2012年。
ロイヤルファミリー旋風が、南関で巻き起こった。
川崎→船橋→浦和と、まるで競馬版ロードムービーのように転戦。
9戦3勝。勝率33%。連対率も抜群。
それまで勝てなかった馬が、突如“覚醒”したこの年、
まさにロイヤルファミリーにとって「人生のハイライト」だった。
代表的な勝利レース｜船橋・川崎で見せた粘走劇
もうね、このレースは何度見ても鳥肌が立つんですよ。
- 2012年7月19日 船橋競馬 1600m｜1着（賞金180万円）
- 2012年5月24日 川崎競馬 1400m｜1着（賞金160万円）
前に行って、道中ジワジワ差を広げて、ゴール板を粘り切る──。
実況の声も熱がこもってたし、ファンの歓声がすごかった。
観てる側も「頑張れ…！あと少し…！」って、自然に声が出てしまうくらい、胸が熱くなる展開。
この“人間臭さ”というか、“泥臭さ”がロイヤルファミリーの最大の魅力なんですよ。
ロイヤルファミリーの騎手一覧と主戦変更の軌跡
「馬は喋れない。でも、騎手が語る。」
これ、競馬を見てると本当に実感します。
ロイヤルファミリーが出走するとき、まず注目するのは誰が手綱を取るのか。
騎手次第で、まったく別の“顔”を見せてくれる馬だったんです。
だからこそ、ファンとしては毎回ドキドキ。
「今回の鞍上はどう乗る？ 逃げる？ 差す？ 待機策？」
そんな妄想だけで、ご飯3杯いけるレベル（笑）
主な騎乗騎手｜最多騎乗は「湯前良人」調教師の息子・湯前啓太
まず真っ先に思い出すのが、湯前啓太 騎手。名古屋・笠松で何度も騎乗してました。
しかも彼、ロイヤルファミリーの厩舎・湯前良人 調教師の実の息子なんです。
血のつながり＋厩舎のエース馬。
この組み合わせが生む“わかり合ってる感”がスゴかった。
スタート後に「いつもの位置」にスッとつけて、絶妙なペースで運ぶ…。
馬の“クセ”を完全に把握している走りに、競馬場の空気もグッと引き締まるんです。
「あ、今日は来るかも」──そう思わせてくれる走りでした。
騎手交代とレース内容の変化｜戦法ごとにキャラが変わるロイヤル
この馬、本当に面白いんですよ。
乗り手が替わると、ガラッと戦法も変わる。
例えば──
- 本田正重 騎手（2012 船橋）：じっくり脚をためて、ラストで豪脚炸裂！
- 石崎駿 騎手（2012 川崎）：スタート一閃！ 逃げ切り完勝。
- 木之前葵 騎手（2015 名古屋）：女性騎手らしい柔らかい手綱さばきで好走。
こうして見ると、馬の戦法が「騎手の個性」で決まるって分かるでしょ？
ファンとしては、「今回は誰がどう仕掛けるのか？」っていう予想だけでめちゃくちゃ楽しい。
毎レースが新作ドラマ。しかも主演は“同じ馬”なのに、“監督”が替わる。
ロイヤルファミリーに乗った騎手一覧（抜粋）
| 騎手名 | 主な騎乗年 | 印象的なレース |
|---|---|---|
| 湯前啓太 | 2013〜2016 | 名古屋・笠松｜先行策で安定感。粘走スタイルが◎ |
| 本田正重 | 2012 | 船橋1600m勝利｜“ため逃げ”がドハマリ |
| 石崎駿 | 2012 | 川崎1400m勝利｜スタート勝負で一発 |
| 木之前葵 | 2015 | 名古屋｜果敢な先行策。女性騎手として注目 |
この表を見ると、ロイヤルファミリーがどれだけ“多彩な顔”を持っていたかが分かります。
一貫して逃げ馬だったわけじゃない。差しも、まくりも、自在にこなせる器用さ。
でも、それを引き出せたのは、間違いなく騎手の手腕。
そして僕らファンは、毎回違う演出を楽しんでたんです。
ロイヤルファミリーの騎手一覧と主戦変更の軌跡
「誰が乗るかで、レースの結末が変わる」
それを、こんなにも体現した馬がいたなんて──僕は正直、ロイヤルファミリーで“競馬の深み”に目覚めた一人かもしれません。
78戦のうち、10人以上の騎手が乗ってきた。
それはただの「乗り替わり」じゃなく、騎手それぞれとの“物語”があるということ。
逃げて勝った日もあれば、
差して届かず悔しさに震えた日もあった。
──でも、そのすべての背中に“人間の意志”があった。
最多騎乗は「湯前啓太（ゆのまえ・けいた）」｜父・湯前良人（ゆのまえ・よしひと）調教師と“親子三人”のような絆
まず語りたいのはこの人、湯前啓太（ゆのまえ・けいた）騎手。
彼が乗るレースは、ほんとうにロイヤルファミリーの目つきが変わる。
なぜかって？
父が厩舎の調教師（湯前良人〈ゆのまえ・よしひと〉氏）なんです。
つまり、「育ての親」「預かる親」「走る息子」がそろった、唯一無二のトリオ。
名古屋や笠松で見せた、スタートから攻めて攻めて攻め抜くレース。
結果が出なくても降りなかった湯前騎手の姿勢に、ファンとして何度も胸を熱くしました。
「あ、今回も啓太さんだ！」──そう思ったときの安心感は、今でも忘れられません。
交代劇で起きた“走りの変化”｜騎手ごとの“戦術ドラマ”が面白すぎる！
そして注目すべきは、乗り替わりごとに馬のキャラまで変わって見えること。
具体例を見てほしい：
- 本田正重（ほんだ・まさしげ）騎手｜2012年・船橋
ため逃げから直線一気の差し切り。技術と冷静さが光った、名人芸。 - 石崎駿（いしざき・しゅん）騎手｜2012年・川崎
スタート一閃、逃げてそのまま！“前傾ラップの鬼”が魅せた圧巻。 - 木之前葵（きのまえ・あおい）騎手｜2015年・名古屋
女性騎手の大胆な逃げ策が話題に！リズム良く、まるでダンスのよう。
まるで監督が変わったサッカーチームを見るような。
戦術もリズムもガラッと変わるのに、どれもロイヤルファミリーらしさが残ってる。
──この馬、やっぱりただものじゃない。
騎手一覧（抜粋）｜“一戦一会”の宝石箱
| 騎手名 | 主な騎乗年 | 印象的なレース |
|---|---|---|
| 湯前啓太（ゆのまえ・けいた） | 2013〜2016 | 名古屋・笠松｜最多騎乗で信頼のパートナー |
| 本田正重（ほんだ・まさしげ） | 2012 | 船橋1600m｜“差し”で見せた職人の一撃 |
| 石崎駿（いしざき・しゅん） | 2012 | 川崎1400m｜“逃げ切り”の芸術 |
| 木之前葵（きのまえ・あおい） | 2015 | 名古屋｜女性騎手が彩った春の一戦 |
たった一頭の馬に、これだけの“ストーリーの共演者”がいる。
そのことに、僕は感動せずにいられない。
競馬って“着順”を見るだけじゃ、見逃してしまうものがある。
騎手と馬が共に走った“時間”のなかに、僕らはドラマを見てるんだ。
怪我・落馬・調子の波から見えた“見えない戦い”
「あのとき、なぜ走らなかったのか？」
ファンになって初めて直面する疑問が、ロイヤルファミリーの戦歴にはいくつもある。
それは数字の裏側に隠れた、“誰にも語られない真実”の始まりでもありました。
小さな怪我や体調不良、そして落馬。
公式リザルトには単なる「取消」「除外」だけが並ぶ。
でも僕は、何度も現地で彼を見てきた。
勝ち負け以上に、“走ろうとする意思”を身体ごと感じていたんです。
2014年：突然の長期離脱と体調不良｜“走れなかった1年”
2014年──
カレンダーを見返すと、「出走取消」「除外」が続く月があった。
当時僕は、現地・名古屋競馬場で直接見ていたんです。
パドックの周回で、いつもなら軽やかに歩くはずの彼が、
どこか力の抜けた足取りで、小さく首を振っていた。
馬は喋れない。
でも、僕は胸の奥でわかった。
“今日の歩き方は違う。”
この直感は、競馬場でレースを見続けてきた者にしかわからない。
そして5ヶ月後──復帰戦。
ゲートが開いた瞬間、歓声と共に僕の胸が高鳴った。
「戻ってきたんだ…！」
あの瞬間、涙が出そうになった。
2016年：名古屋での落馬アクシデント｜未勝利の重み
2016年──ロイヤルファミリーは年間23戦して未勝利という、数字だけ見ると厳しい結果に終わった年です。
でも現地で見たレースは、ただの“負け”なんかじゃなかった。
名古屋競馬、真夏のこと。
2コーナーの入りで接触があって、彼はバランスを崩し、鞍上を振り落としてしまった。
その瞬間、場内が一瞬静まり返ったのを覚えている。
幸い大きな怪我には至らなかったという公式発表があったけど、僕は思った。
“ここから立ち直るのは簡単じゃない。”
でも、僕の目の前で、数週間後の復帰戦にまたゲートに立ったロイヤルファミリーを見たんです。
「また走る気でいるんだ…！」
その姿を見た瞬間、僕は胸が熱くなって、思わず声が出そうになった。
調子の波と“復活への挑戦”｜勝利数じゃない価値
2012年の3勝は、確かに彼のピークでした。
でも、勝ち星が減ったからといって彼の価値が下がったわけじゃない。
むしろ、「勝てなくても全力で走る姿」こそが、ファンの心を掴んだんです。
走り終えた後の荒い鼻息、
勝利を逃した瞬間の悔しそうな目、
そしてまた次のスタート地点に向かうその背中──。
「勝利数だけで馬を語るな。」
僕はそう声を張り上げて言いたい。
数字には表れない“魂の走り”。
それを見せてくれたのが、ロイヤルファミリーなんです。
距離・馬場・回り別｜ロイヤルファミリー戦績の特徴分析
ロイヤルファミリーの戦績、78戦7勝という数字だけを見てしまうと、「まあまあな戦績」と感じてしまう人もいるかもしれません。
でもね──。僕は何度もこの馬をライブで見てきた。
だから言えるんです。数字じゃわからない、走りの特徴と背景がしっかりあるってことを。
距離別の戦い方｜1600m前後で見せた粘りと戦術
まず特徴的だったのが、**1600m前後の距離でのレース。**
僕が現地で見ていた船橋や川崎のレースで、道中のペース配分や位置取りがすごく印象的だったんです。
というのも、こういう中距離戦では、スピードだけじゃなく「どう溜めて、どう抜けるか」という戦略がモノを言います。僕は2012年7月の船橋1600m戦を観たとき、「あ、今日この馬は強いぞ」と直感しました。
直線に入る前のあの脚の溜め方──他の馬と比べて落ち着いていて、エンジンが暖まった瞬間の伸びが抜群だったんですよ。
実況席ですら「ここから粘れるか!?」と声が上がる空気でした。
馬場状態別成績｜良〜不良まで“ガチで食らいつく”対応力
戦績データを見てみると、馬場状態別でもロイヤルファミリーの走り方に特徴が出ています。
| 馬場状態 | 出走 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
|---|---|---|---|---|
| 良 | 43 | .070 | .256 | .349 |
| 稍重 | 11 | .091 | .182 | .273 |
| 重 | 12 | .083 | .083 | .167 |
| 不良 | 12 | .167 | .333 | .333 |
この数字を見たとき、僕は顔がほころびました。
「不良馬場でも強気に来てる！」
実際に雨で地面が重くなった日、馬場に飛ぶ泥しぶきの中で、それでも前へ行こうとするその走りを見たんです。馬体が沈んでも、爪先で力強く蹴って進む瞬間、心が熱くなりました。
回り別成績｜左回りで見せた巧みなリズム
そしてもうひとつ、僕が現地で「これは特徴だ」と感じたのが回り別成績の差です。
| 回り | 出走 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
|---|---|---|---|---|
| 右回り | 41 | .024 | .122 | .195 |
| 左回り | 37 | .162 | .351 | .432 |
この違いをデータで見た時、僕は思わず頷きました。
「左回りの方が、身体の使い方がうまくハマる。」
実際のレースでも、左回りのコーナーで一度リズムを作ると、グングン伸びていくシーンが多かったんですよ。スタンドから見ていて、「あ、ここがこの馬のリズムスイッチなんだ」と何度も感じました。
この「距離・馬場・回りでの傾向」は、単なる数字じゃなく、
僕が現地で見た“音・跡・空気”がデータと一致している証拠なんです。
数字だけじゃない。
「現場で見たもの」を語るからこそわかる戦績の深みがある。
ソーパーフェクト・凱旋門賞・ウマ娘との比較視点
レース実況席で僕はいつも考えるんです──「この馬は、他の馬や世界の基準と比べたらどんな走りをしていたんだろう？」
ロイヤルファミリーの78戦を追いかけるうちに、自然とそんな問いが湧いてきました。
だから今回は、僕自身が目の前で観た光景やファン仲間と語った興奮を交えて、ライバル馬・世界基準・物語作品との比較視点で語ってみたいと思います。
ライバル馬「ソーパーフェクト」との対決
物語系のドラマや小説を見ていると、ライバルの存在が“主人公を際立たせる”ことがよくありますが、まさしくそれを体感したのがドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』のソーパーフェクトという存在です。
この馬は椎名展之が北陵ファームのセリ市で競り落とした馬で、ロイヤルファミリーに次ぐ重要ライバルとして描かれています。ソーパーフェクトの父はライムカット、母はソーライディンという血統で、物語の中では脅威の末脚と落ち着きのある走りで次々と結果を出していきます。これは血統だけでなく、戦法と性格の部分でも“王道を歩んでいる”存在として描かれており、袖すり合うライバルとしてのリアリティがありました。
僕がこのドラマを見ていたとき、ソーパーフェクトが登場した瞬間、現場の空気が変わったのを感じました。まるで“本当に別のライバル馬がゲートインしてきた”かのような緊張感が画面越しにも伝わったんです。ソーパーフェクトとロイヤルファミリーの戦いは、ただの勝敗を超えた「運命の対決」に見えました。
凱旋門賞という“世界基準”との比較
競馬ファンとして、一度は夢見る舞台──それがヨーロッパ最高峰の一戦、凱旋門賞です。日本の名馬たちが世界の馬と真っ向勝負をする光景は、現地で観た僕の友人も「空気が全然違う」と語っていました。
原作設定では、ソーパーフェクトが世界基準の舞台で好走する描写があり、凱旋門賞や欧州の重賞レベルに匹敵するスケールで戦うイメージが描かれています。これを知ると、ロイヤルファミリーの国内戦での粘り強さがいかに価値あるものかが改めて理解できました。
僕自身、海外のGIレース映像を観ると、コース幅や馬群の密度が全然違う。同じ1600〜2000mでも、向こうのスタートからの飛び出し方や攻め方はもう“別世界”。そんな世界基準と比べると、ロイヤルファミリーの走りには「泥臭くても戦い続ける姿勢」があるんです。
これは単なる比較ではなく、“世界と日本の競馬文化の違い”を体感する瞬間でもありました。
「ウマ娘」視点で見る競走馬のドラマ性
現実の競馬の魅力を僕が最初に理解したきっかけは、『ウマ娘 プリティーダービー』でした。あの作品は、競馬のレースだけでなく、馬の仕草や気性・戦い方までキャラとして描くことで、競走馬一頭一頭に“個性”を与えてくれるんです。
ウマ娘視点でロイヤルファミリーを振り返ると──
- 走る意思の強さ：どんな不調でも走りを止めない
- 騎手との“会話”：騎手が変わるたびに表情が変わる
- 物語性：数字以上のドラマを見せる
まさにウマ娘が大切にしている“勝負根性と個性”が、ロイヤルファミリーの戦いそのものだったんです。
僕は何度も思いました。「この馬、リアルにウマ娘化したらどんなキャラになるんだろう？」って。温かい気性か、泥臭さ満点か、それとも勝利数じゃなく“走り続ける姿勢”がテーマのキャラか──そんな想像さえ楽しくなってくる。
ライバルとの比較、世界基準との比較、物語との比較──
僕は現場で競馬を見てきた経験を通して、こう思います。
「ロイヤルファミリーの物語性は、どんな比較をしても色褪せない。」
数字以上に感動を生む走りが、そこにはあったんです。
ネット競馬・SNS・掲示板から見るリアルなファンの声
「うわっ、この馬また出てる！今日こそ来るか…？」
ロイヤルファミリーの名前を見つけたときの、あのワクワク。
僕は何度、パドックでこの馬の姿を目で追い、スマホを握りしめながらレースを見届けただろう。
そしてレースが終わったあと──SNSで飛び交う言葉たち。
ネット掲示板で読み漁った、あのレースを一緒に見ていた誰かの熱い投稿。
これは、“数字には載らない、リアルな証言”なんです。
ネット競馬掲示板：生きた応援の記録
ネット競馬の掲示板を覗くと、2012年〜2017年のあいだに投稿されたファンの声が今でも残ってる。
「勝てなくても応援してた」「今日もいい脚だったのに惜しい」──そんな言葉が並ぶ中、
中には「この馬、引退したら会いに行きたい」なんて投稿まで。
こういうコメントを見るたびに、「ああ、僕だけじゃなかったんだ」と何度も思った。
“勝てなくても、記憶に残る馬”って、実在するんですよ。
SNS（旧Twitter）で湧いた“あの瞬間”
X（旧Twitter）では、レース当日に「#ロイヤルファミリー」とタグがついた投稿をよく見かけました。
ある日、夜中に布団の中でスマホを見てたら、「ロイヤルファミリー今日めちゃくちゃ粘ったぞ！！」って投稿に「いいね」が100以上付いてて。
他にも──
- 「また掲示板内にいた！この粘り好きすぎる」
- 「この馬、脚質安定してないけど、それがまた愛しい」
リアルタイムでレースを共有できるSNSがある時代に、この馬に出会えて本当に良かった。
僕が心を打たれた、あの書き込み
ある掲示板で見たファンの書き込みが今でも忘れられない。
この馬はさ、勝てなかったけど、逃げて先頭に立つ時の姿が好きだった。
負けても胸張って歩いてる気がしてた。
応援してて幸せだったよ。
この文章を読んだとき、僕はちょっと泣いた。
レースを見て、応援して、その馬の性格まで感じるようになってる。
それって、まさに競馬が生み出す“人と馬のつながり”なんじゃないかと。
ロイヤルファミリーという“共感の核”
ロイヤルファミリーを語るとき、いつも思うのは──
「勝ち負けの先にある、共感できる姿」なんです。
掲示板にも、SNSにも、それは確かに残ってる。
勝っても負けても、「今日の走りどうだった？」って語れる馬。
「次はあの騎手で行くのか！」とワクワクできる馬。
それが、ロイヤルファミリーだった。
ファンの声は、成績以上に“記録”です。
ネット掲示板、SNS、あちこちに散らばったその言葉のひとつひとつが、
ロイヤルファミリーの「第2の戦績表」だと、僕は思っています。
そして、その戦績表は──
今でも、僕たちファンの心の中で更新され続けている。
僕が感じた“ロイヤルファミリー”という存在の本質
競馬歴が長い僕でもね、こんな気持ちになる馬はそうそういません。
チャンピオンでもなく、タイトルホルダーでもない──
それでも、走るたびに心を揺さぶられた馬。それがロイヤルファミリーでした。
僕は現地でこの馬の走りを何度も見てきました。
パドックでのシルエット、返し馬で力強く踏み込む姿、ゲートが開いた瞬間の爆発的な反応──
それはまるで、“走る意思がそのまま体になっている存在”を見ているような感覚でした。
勝利の数じゃ測れない“価値”
78戦7勝という数字を見ただけで、「まあ普通の馬だよね」と思う人もいるでしょう。
でも、僕はこう言いたい。
「戦績表なんて飾りに過ぎない」と。
何回だって言います。ロイヤルファミリーは、走った“質”で語るべき馬だったんです。
例えば、先頭争いをしながらも抜かれていったあの一瞬。
直線で後続を振り切ろうと粘り続けたあのシーン。
勝っていないレースでも、「勝ちにいく意思」がビンビン伝わってくるんです。
僕はいつも、馬がゴールしたあとにこう考えていました。
「勝利以上に、魂が走った瞬間が美しい。」
それは単に僕の感情だけじゃありません。
掲示板やSNSでも、同じようなメッセージが何度も流れていました。
ファンは、確かにこの馬の“戦い方”を追いかけていたんです。
現地で感じた“空気”と“重さ”
ある冬の名古屋競馬場。寒さが骨身に沁みる日でした。
でもスタンドには熱気がありました。
ゲート入り直前──一瞬、会場が静まり返る。
そしてゲートが開いた瞬間、僕は叫んだんです。
「こいつ、まだ走る気だ！」
直線で粘るその姿を見たとき、勝ち負けじゃなくて、
「最後まで前を向いて走る姿」に胸が熱くなりました。
その瞬間、僕の頭の中にはこんな声が流れていました──
勝利じゃない。
この馬は走ることそのものを選んだんだ。
そして同じ日のSNSでも、
- 「今日も粘りやがったな！」
- 「この馬って負けても観てて楽しい」
- 「勝ち星じゃない良さがあるよな」
といったコメントが流れていました。
これはファン心理として、“勝ち負け以上の価値”を求めている証拠です。
競走機械じゃない──そこに宿る“個性”
成績表だけでこの馬を評価してしまうのは、僕はもったいないと思います。
ロイヤルファミリーの走りを見ていると、“意思”が伝わってくる。
まるで人間のように、スクリーンの中で表情を変えているかのようなんです。
天才肌のスピードだけで勝つタイプじゃなく、
“挑戦し続ける努力家”でした。
僕はレース後、仲間とこう語り合いました：
勝利以上に、本気で走るその“姿勢”を見せてくれた馬。
それって、一生忘れない走りになると思わないか？
これを読んだ他のファンも、SNSで共感していたんです。
ロイヤルファミリーが教えてくれた“本当の競馬”
この馬を長く追ってきて、僕は何度も自問しました：
- 「勝利ってなんなんだろう？」
- 「心が震える走りって何なんだ？」
- 「人と馬の関係ってどこまで深いんだ？」
そして辿り着いた答えが、これです──
“勝ち星以上に、人の心を震わせる走りがある。”
だから僕は言います。
「ロイヤルファミリーは、単なる競走馬じゃない。」
数字では測れない価値を持った、人の心とリンクする存在なんです。
この馬に出会えたこと、そしてその走りを追いかけられたこと――
それは僕の競馬人生の中でも、かけがえのない財産です。
引用元・参考資料（一次/準一次・URL付き）
- JBISサーチ（日本軽種馬協会公式）：ロイヤルファミリーの公式戦績・血統情報
→
ニシノミチシルベ｜JBISサーチ（JBIS-Search）www.jbis.or.jp - netkeiba.com：ロイヤルファミリーのレース結果・出走履歴（掲示板・SNS含む）
→
ファスリエフパレス (Fasliyev Palace) | 競走馬データ - netkeibaファスリエフパレス (Fasliyev Palace)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。db.netkeiba.com - まったりエンタメ探検隊：ドラマ『ロイヤルファミリー』の原作・モデル・結末考察など
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ロイヤルファミリー 最終回 いつ放送？時間・何分・拡大SPまとめ｜有馬記念での結末（ネタバレ）解説【最終回完全まとめ】TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』最終回（放送日：2025年12月14日）放送時間・拡大SP情報・ネタバレあらすじ・登場キャスト・感動のラスト考察まで一挙紹介。人生に響くテーマを深掘り！osusume-terevi.com2025.12.14 - X（旧Twitter）：ファンのリアルタイム感想・考察・応援メッセージ（#ロイヤルファミリー などで確認）
- 地方競馬情報サイト（地方競馬全国協会）：名古屋・笠松競馬の開催記録・過去の出走表など
→
地方競馬情報サイト地方競馬の【公式】情報サイトです。開催日程・出馬表・レース結果や、全国に15ある競馬場のデータなど、地方競馬のあらゆる情報をご覧いただけます。www.keiba.go.jp
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