『マイフィクション』第4話ネタバレあらすじ!隠された過去が明らかになる怒涛の急展開

1200×800px想定、横長6:4。夜の静かな新興住宅街「森沼ネクスタウン」をイメージした完全オリジナルのサスペンスポスター風。中央に記憶を失った男性を象徴する後ろ姿。左側に「伊川正樹」、右側に「二宮祐介」という二つの人生を象徴する身分記録、家、古い家族写真、DNAの二重らせん あらすじ・作品紹介(みどころ)
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『マイ・フィクション』第4話では、伊川正樹=二宮祐介、伊川真弓=石野奈々美という、夫婦の人生そのものを覆す事実が判明しました。

さらに津村大輔の服役歴、7年前の室谷隆敏事件、香坂睦美が向かった謎の場所までが接続。第4話は「伊川は誰なのか」という謎から、「誰が人の記憶と人生を書き換えているのか」へ物語が大きく踏み込んだ転換回です。朝日放送テレビ+1

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『マイ・フィクション』第4話ネタバレ|何が起きた?

『マイ・フィクション』第4話「刑務所にいるはずの人間」は、2026年7月26日にABCテレビ・テレビ朝日系で放送されました。

物語を大きく動かしたのは、津村大輔(野村周平)が密かに行っていたDNA鑑定です。

その結果、伊川正樹(玉森裕太)が、2年前に死亡したとされていた二宮由梨(森川葵)の夫・二宮祐介と同一人物であることが判明しました。オリコンニュース(ORICON NEWS)+1

つまり、第4話でまず確定したのは、

伊川正樹=二宮祐介

という事実です。

ここが重要なのは、単に「本名が判明した」という話ではありません。

伊川本人は、それまで自分を伊川正樹だと信じていました。

森沼ネクスタウンの家で妻・真弓と暮らし、老人ホーム「はるなぎ園」で介護士として働く。

近所の人々とも付き合いがあり、家には愛鳥ピョートルがいる。

その日常を、伊川は自分の人生として疑っていませんでした。

ところが肉体の情報であるDNAは、彼を「二宮祐介」だと示した。

記憶と現実が食い違っているだけなら、どちらかが間違っていると考えられます。

しかし『マイ・フィクション』で怖いのは、伊川の記憶に合わせるように周囲の現実まで整っていることです。

名前がある。

仕事がある。

妻がいる。

家がある。

近所付き合いまである。

だから僕は、この第4話を「正体判明回」というより、伊川の人生そのものが疑わしくなった回だと感じました。

一枚の偽造免許証なら見破れるかもしれない。

でも町全体が「あなたはこの人です」と語りかけてきたら、僕たちはどこまで自分を疑わずにいられるのでしょう。

第1~3話の違和感も一本につながる

第4話を理解するうえで重要なのが、それ以前に森沼ネクスタウンで起きていた異変です。

第1話の時点で、この町は「事件件数ゼロ・連続1100日」を誇る平和すぎる町として紹介されていました。

ところが伊川が川への転落事故から戻ると、妻の真弓は彼を知らず、別の男性を夫だと認識。

第2話では死んだはずのピョートルまで生きており、交番には「事件件数0・1109日達成」と掲示されていました。朝日放送テレビ

そして第3話では、さらに奇妙なことが起こります。

森沼ネクスタウンは事件件数ゼロ・連続1111日に到達。

伊川は真弓との生活と「はるなぎ園」の仕事を取り戻していましたが、近所の人との会話は事故前と一言一句同じように繰り返されます。

しかも伊川は、前日まで行動を共にしていた由梨の存在そのものを忘れていました。朝日放送テレビ

つまり第4話のDNA鑑定は、突然現れた新しい謎ではありません。

第1話から積み重ねられていた、

「伊川の記憶だけがおかしいのでは説明できない」

という違和感に、初めて客観的な証拠が置かれたのです。

※画像はAIによるイメージ

伊川正樹=二宮祐介|由梨が「あなたは私の夫」と告げても戻れない

DNA鑑定の結果を知った由梨は、大きく動揺します。

津村は、自分が二宮祐介の大学時代からの友人であることを明かし、なぜ祐介が過去の記憶を失って伊川正樹として暮らしているのか調べると約束しました。

ところが、ここで津村自身にも秘密があると判明します。

由梨は当然、「大学時代からの友人だったのなら、なぜ2年前の二宮の葬儀に来なかったのか」と疑問を抱きます。

その理由は、津村が7年前に殺人を犯し、つい最近まで服役していたからでした。朝日放送テレビ

第4話は、真相へ近づくたびに「答えを教えてくれる人物」まで疑わしくなる構造になっています。

津村が伊川の正体を突き止めた。

だから視聴者は、いったん津村を真実へ導いてくれる案内役だと考える。

すると今度は、その津村自身の過去に殺人事件が現れる。

暗闇に懐中電灯を向けると、照らされた場所ではなく、そのさらに奥に新しい影ができる。

第4話には、そんな感覚がありました。

二宮由梨はなぜ伊川に拒絶された?

津村は由梨に、何もせず普段通りに過ごすよう求めます。

しかし由梨にとって、伊川は「2年前に死んだと思っていた夫」でした。

目の前に夫が生きている。

けれど自分のことだけを忘れ、別の女性と夫婦として生活している。

その事実を知って、冷静に待てる方が難しいでしょう。

由梨は伊川のもとへ向かい、自分との関係を伝えます。

しかし、由梨と過ごした記憶を持たない伊川にとって、それは救いではありませんでした。

公式ストーリーでも、由梨から夫だと告げられた伊川が恐怖を覚え、彼女を拒絶してその場を去ったことが説明されています。朝日放送テレビ

僕がこの場面で強く感じたのは、事実と感情は同じ速度では戻らないということでした。

DNAは「あなたは二宮祐介です」と証明できる。

でもDNAは、由梨と過ごした夜を思い出させてくれません。

家族で交わした会話も、夫婦として積み重ねた時間も戻してはくれない。

由梨にとって目の前の男性は夫。

伊川にとって目の前の女性は、自分を知らない人生へ連れ戻そうとする存在です。

同じ事実が、一方には希望として届き、もう一方には恐怖として届く。

ここで『マイ・フィクション』は「記憶を失った男の謎」から、愛した記憶が消えたとき、その関係はまだ夫婦なのかというサスペンス・ラブストーリーへ踏み込みました。

多田義孝と向井理恵が監視していた意味

さらに見逃せないのが、由梨と伊川の接触を「はるなぎ園」の多田義孝(ジャンボたかお)と向井理恵(結城萌)が監視していたことです。

これはABCテレビ公式ストーリーにも明記されています。朝日放送テレビ

この時点で確実に言えるのは、多田と向井が伊川の身に起きている異常と無関係ではなさそうだということまでです。

誰が記憶へ介入しているのか。

どんな技術や方法なのか。

多田たちは首謀者なのか、それとも指示を受ける側なのか。

第4話だけでは、まだ確定できません。

ここを断定しすぎないことが、『マイ・フィクション』を考察するときには大切だと思います。

この作品は「見えていること」と「確定していること」の間に、意図的に隙間を作っています。

視聴者がその空白を埋めようとした瞬間、次の回で前提をひっくり返してくる。

第4話の怖さは、その仕掛けが一段階大きくなったところにあります。

※画像はAIによるイメージ

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伊川真弓の正体は石野奈々美|なぜ服役中の人物が妻として暮らしている?

第4話の衝撃は、伊川正樹だけでは終わりません。

津村は真弓にも何か秘密があるのではないかと考え、彼女の身辺を調べます。

そして明らかになったのが、

伊川真弓=石野奈々美

という事実でした。

ABCテレビが第4話放送翌日の2026年7月27日に公開した公式情報によると、石野奈々美は7年前に夫を殺害したとして、懲役10年の実刑判決を受けた人物です。朝日放送テレビ

ここで整理しておきたいのは、第4話時点で確認できる情報の範囲です。

奈々美には夫殺害で実刑判決を受けた過去がある。

それにもかかわらず現在は「伊川真弓」という名前で、森沼ネクスタウンに暮らしている。

そして伊川正樹と夫婦として生活している。

一方で、7年前の事件の全貌や、奈々美がなぜ刑務所の外にいるのか、その仕組みまでは第4話では明かされていません。

ここを混同すると、後の展開で判明する事実を第4話の段階へ持ち込むことになります。

この記事ではあくまで、第4話を見終わった時点で確認できた内容として整理します。

「伊川夫妻」は二人とも別の人生を持っていた

ここで物語の構図が一変します。

夫の伊川正樹は、実際には二宮祐介。

妻の伊川真弓は、実際には石野奈々美。

つまり、「伊川夫妻」は二人とも現在とは別の名前と過去を持つ人物だったのです。朝日放送テレビ

一人だけなら、事故や特殊な記憶障害で説明できる余地が残ります。

しかし、夫婦二人とも別人。

しかも一方は社会的に死亡したはずの人物で、もう一方は判決どおりなら服役中のはずの人物です。

ここまで条件が重なれば、偶然とは考えにくい。

津村自身も、伊川夫妻がともに別人であることから、それぞれの記憶が改ざんされているのではないかと疑います。朝日放送テレビ

僕はここで初めて、『マイ・フィクション』というタイトルが物語の中で輪郭を持ったように感じました。

フィクションなのは、思い出だけではないのかもしれない。

名前。

住所。

職業。

結婚相手。

毎朝向かう勤務先。

「おはよう」と声をかけてくれる近所の人。

もし、それらすべてが一つの設定として用意されているなら、書き換えられているのは記憶ではありません。

人生そのものです。

※画像はAIによるイメージ

室谷隆敏とは誰?津村が殺害したはずの男がラストに登場

第4話でもう一人、絶対に外せないキーパーソンがいます。

室谷隆敏(吉村界人)です。

第1話から、伊川のフラッシュバックには頭から血を流して倒れている謎の男性が登場していました。

第4話で、その男性を吉村界人が演じており、役名が室谷隆敏であることが明らかになります。

ABCテレビ公式情報では、室谷は7年前に津村大輔によって殺害された人物とされています。朝日放送テレビ

ところが室谷には、さらに不可解な過去がありました。

津村が香坂睦美(国仲涼子)と電話で話す場面では、津村が「服役中のはずの人間」に言及し、室谷もその例として挙げています。

同時に回想では、血の付いたナイフを持った室谷を刑事時代の津村が取り押さえる姿も描かれました。朝日放送テレビ

ここで「死んだはず」と「服役中のはず」という二つの情報が重なる。

ただでさえ複雑な室谷の存在が、第4話ラストでさらに大きな謎になります。

香坂が向かった場所に「死んだはずの室谷」

津村は、刑事時代の上司だった香坂睦美へ連絡します。

香坂は7年前、石野奈々美の事件にも関わっていた人物です。朝日放送テレビ

そしてラスト。

香坂が向かった「ある場所」に、津村によって殺害されたはずの室谷が眠っている姿が描かれました。朝日放送テレビ

ただし、第4話終了時点で、

「室谷が普通に生存している」とまでは断定できません。

ABCテレビ公式も「津村に殺されたはずの彼は生きているのか?」という問いを残しています。朝日放送テレビ

この慎重さは、考察記事ではかなり大切です。

画面に人物が現れた。

だから生きている。

そう短絡的につなげてしまうと、『マイ・フィクション』が何度も仕掛けてきた「見えている世界をそのまま信じていいのか」という罠にはまってしまいます。

室谷がどんな状態なのか。

なぜ香坂がその場所を知っているのか。

7年前に何が起きたのか。

この段階では、すべて次の謎です。

第4話で判明した人物関係を整理

情報量が一気に増えたので、第4話終了時点の重要人物を整理します。

人物 第4話で分かったこと 残された謎
伊川正樹(玉森裕太) DNA鑑定で二宮祐介と同一人物と判明 なぜ伊川として暮らしているのか
二宮由梨(森川葵) 二宮祐介の妻 なぜ夫は由梨との記憶を失ったのか
伊川真弓(宮澤エマ) 本来の名は石野奈々美 なぜ服役中のはずなのに外にいるのか
津村大輔(野村周平) 二宮の大学時代からの友人。7年前に殺人を犯し服役 室谷事件で本当は何が起きたのか
室谷隆敏(吉村界人) 津村が7年前に殺害したとされる人物 ラストの場所でどんな状態なのか
香坂睦美(国仲涼子) 津村の刑事時代の上司。奈々美事件にも関係 室谷のいる場所をなぜ知っているのか
多田義孝・向井理恵 伊川と由梨の接触を監視 誰の指示で何を監視しているのか

こうして並べると、第4話サブタイトルの「刑務所にいるはずの人間」が効いてきます。

奈々美には、服役しているはずなのになぜ外にいるのかという疑問がある。

室谷についても、津村の台詞によって「服役中のはず」という不可解な情報が示される。

さらに伊川=二宮祐介は、刑務所ではないものの、2年前に死亡したはずの人間が別人として社会生活を送っている

共通しているのは、

公的に記録されたはずの人生と、目の前に存在している人物の人生が一致しない

ことです。

僕はここが、第4話の最大のポイントだと思っています。

※画像はAIによるイメージ

考察|森沼ネクスタウンは「偽の人生を成立させる環境」なのか?

ここからは、第4話までに描かれた情報だけを材料にした僕自身の考察です。

後のエピソードで明らかになる答えをさかのぼって当てはめるのではなく、第4話終了時点で何が推測できるのかを考えます。

僕が第4話で最も大きな変化だと感じたのは、謎の規模です。

第1話では、伊川個人の記憶がおかしくなったように見えました。

ところが第3話では、伊川の生活そのものが事故前の状態へ巻き戻されたようになります。

森沼ネクスタウンは事件件数ゼロ・連続1111日。

近所の人との会話まで事故前と同じ。

死んだはずのピョートルもいる。

そして由梨に関する直前の記憶だけが失われている。朝日放送テレビ

さらに第4話では、多田と向井が伊川と由梨を監視していることが明らかになりました。

真弓も、本当は石野奈々美という別の過去を持っています。

ここまで来ると、伊川一人の脳だけを見ていても説明がつきません。

記憶を書き換えるだけでは「別人」にはなれない

僕が注目したいのは、ここです。

仮に誰かが人間の記憶を変えられたとしても、

「あなたは伊川正樹です」

という記憶だけを与えて、別人として長期間生活させるのは難しいはずです。

自宅へ帰って誰も自分を知らなければ、おかしいと気づく。

会社に名前がなければ気づく。

妻だと思っている人に「あなたは誰?」と言われれば崩れる。

昔の写真も、近所付き合いも、生活用品も、職歴もなければ、自分の記憶を疑い始めるでしょう。

逆に、

家がある。

妻がいる。

職場がある。

近所の人が自分を知っている。

飼っているはずの鳥までいる。

自分の記憶と矛盾しない証拠が周囲に大量に用意されていれば、人はその人生を「本物」だと信じやすくなる。

だから僕は、第4話までの森沼ネクスタウンを、

「記憶を消す町」ではなく、「与えられた記憶を現実だと思わせる環境」なのではないか

と考えています。

この違いは大きいです。

記憶だけでは、人の人生を変えられない。

その記憶と矛盾しない世界まで必要になる。

もし森沼ネクスタウンに何らかの仕組みが存在するとすれば、恐ろしいのは脳への介入だけではありません。

社会そのものが、一人のフィクションを支えている可能性です。

事件件数ゼロ「1111日」は何を意味する?

森沼ネクスタウンを象徴する数字が、事件件数ゼロの継続日数です。

第1話では1100日。

第2話では1109日。

第3話では1111日に達しています。朝日放送テレビ+1

表面的には、とても安全な町です。

しかし第4話を見たあとでは、僕にはこの数字の見え方が変わりました。

なぜ、ここまで「事件が起きないこと」が繰り返し強調されるのか。

単なる町の紹介なら、一度示せば十分です。

それを数字まで更新しながら何度も見せる以上、脚本上の意味があると考えたくなります。

もちろん第4話時点で、

「事件は裏で処理されている」

「森沼ネクスタウン全体が秘密組織によって管理されている」

と断定する材料はありません。

ただ、完璧すぎる平和そのものが伏線ではないかという疑いは強まりました。

平穏とは、本来は何も起きないことです。

でもこのドラマの森沼ネクスタウンでは、平穏があまりに整いすぎている。

舗装された道路に亀裂が一本もなければ安心する。

けれど、あまりに完璧なら「誰かが毎晩、亀裂を埋めているのではないか」と考えたくなる。

事件件数ゼロという数字は、安心の証明ではなく、異常が表面に残らない世界の象徴なのかもしれません。

最大の謎は「誰が消したか」より「なぜこの人生なのか」

第4話までを見ると、多くの人が最初に考えるのは、

「誰が伊川の記憶を変えたのか」

だと思います。

僕も気になります。

ただ、それ以上に重要だと思う問いがあります。

「なぜ二宮祐介に、“伊川正樹”という人生を与える必要があったのか?」

です。

過去を忘れさせるだけなら、「二宮祐介だった記憶」を失わせればよいはずです。

ところが伊川には、新しい人生がある。

森沼ネクスタウンの家。

介護士という仕事。

真弓という妻。

文鳥のピョートル。

近所の人々との関係。

しかも、その妻である真弓自身も「石野奈々美」という別の人生を持っています。

これは「記憶を消す」より、はるかに大掛かりです。

消したあとに、何かを書いている。

しかも人間一人分ではなく、夫婦という関係まで作っているように見える。

ここに『マイ・フィクション』というタイトルの怖さがあります。

過去を失うだけなら、人は本当の自分を探そうとするでしょう。

でも代わりに、穏やかな家と愛する人を与えられたらどうでしょう。

その幸せな現在を壊してまで、「本当の自分」に戻りたいと思えるのか。

第4話はサスペンスの形を借りながら、かなり残酷な問いを投げかけています。

津村まで「信用できる観測者」ではなくなった

さらに僕が重要だと思うのが、津村の存在です。

第4話では津村がDNA鑑定を行い、伊川と真弓の過去を調べています。

視聴者から見れば、真相を解き明かす探偵役に近い。

ところが室谷隆敏の存在によって、その津村自身の過去も不安定になりました。

津村は殺人を犯して服役していた。

ABCテレビの公式情報では、室谷は7年前に津村によって殺害された人物と説明されています。

なのに、その室谷がラストで現れる。朝日放送テレビ

では、津村が認識している7年前の事件はどこまで正しいのか。

津村の記憶に問題があるのか。

死亡にまつわる事実に別の仕掛けがあるのか。

それとも、もっと大きな何かが隠されているのか。

第4話では判断できません。

ただ一つ言えるのは、

伊川以外の人物が語る「過去」まで、無条件には信用できなくなった

ということです。

僕は、第4話が本当に壊したのは伊川の身元ではなく、視聴者にとっての「現実を測る物差し」だったと思っています。

第4話は「本物の夫婦とは何か」を問う回でもあった

第4話を単なる考察サスペンスとして見ると、伊川と真弓の正体が最大の見せ場です。

でも僕の胸に残ったのは、もう一つの構造でした。

それが二つの夫婦です。

伊川正樹が二宮祐介だと分かったことで、由梨から見れば「亡くなった夫が帰ってきた」ことになります。

本来なら、奇跡の再会でしょう。

ところが夫には、妻を愛した記憶がない。

由梨は二宮祐介を知っている。

伊川は由梨を知らない。

一方で、現在の伊川には真弓との夫婦生活があります。

そしてその真弓自身も、石野奈々美という別の人生を持っていました。

つまり第4話では、

二宮祐介と二宮由梨

そして、

伊川正樹と伊川真弓

という二つの夫婦関係が、同じ男性の中でぶつかり始めます。

ここで簡単に「由梨が本物の妻だから真弓との生活は偽物」と言えるでしょうか。

もし伊川と真弓の人生が何者かによって用意されたものだったとしても、そこで二人が過ごした日々まで存在しなかったことにはなりません。

一緒に食事をした。

帰宅を待った。

相手を心配した。

笑った。

そうした時間の中から実際に生まれた感情まで、「設定された人生だから偽物」と切り捨てられるのか。

逆に由梨には、二宮祐介と積み重ねた過去があります。

夫が忘れてしまったからといって、その時間が無かったことになるわけでもありません。

僕はここに、この作品が「サスペンス・ラブストーリー」を掲げる意味を感じます。

記憶が戻ればハッピーエンド。

そんな単純な話ではありません。

もし二宮祐介としての記憶を取り戻したとしても、伊川正樹として過ごした時間まで消えるとは限らない。

ならば、

過去に愛した人と、現在を愛した人。どちらが「本当」なのか。

そんな答えのない問いが生まれます。

人生は、戸籍やDNAだけではできていない。

記憶だけでもない。

誰かと過ごした時間も、その人を形づくっています。

だからこそ『マイ・フィクション』は怖い。

人生が誰かによって書かれていたとしても、そこで生まれた感情だけはフィクションではないかもしれないからです。

『マイ・フィクション』第4話ネタバレまとめ

『マイ・フィクション』第4話「刑務所にいるはずの人間」では、これまでの物語をひっくり返す事実が次々と明らかになりました。

  • DNA鑑定で伊川正樹=二宮祐介と判明
  • 二宮祐介は、由梨の2年前に死亡したとされる夫
  • 津村大輔は二宮祐介の大学時代からの友人
  • 津村は7年前に殺人を犯し、最近まで服役していた
  • 由梨は伊川へ夫だと伝えるが、記憶のない伊川は恐怖を覚えて拒絶
  • 多田義孝と向井理恵が二人の接触を監視していた
  • 伊川真弓=石野奈々美と判明
  • 石野奈々美は7年前に夫殺害で懲役10年の実刑判決を受けていた
  • 伊川のフラッシュバックの男性は室谷隆敏
  • 室谷は7年前に津村によって殺害されたとされる人物
  • ラストでは香坂が向かった場所に、死んだはずの室谷が眠っていた
  • 第4話時点では、室谷の状態や一連の仕組みの全貌までは明かされていない

第4話によって、検索するべき問いそのものが変わりました。

それまでは、

「伊川正樹は誰なのか?」

だった。

しかし答えが二宮祐介だと分かったことで、新しい問いが始まります。

「なぜ二宮祐介が伊川正樹として生き、石野奈々美が伊川真弓として暮らしているのか?」

しかも、その生活を外側から監視している人物がいる。

死亡したはずの室谷まで存在している。

「死んだはずの人」。

「服役しているはずの人」。

「別人として暮らしている人」。

第4話では、社会に記録された人生と、目の前の人生が次々に食い違いました。

僕がこの回を見て考えたのは、人は何によって自分を自分だと信じているのかということです。

名前でしょうか。

DNAでしょうか。

記憶でしょうか。

それとも、「おかえり」と言ってくれる人や、毎朝向かう仕事、自分を知っている近所の人たちでしょうか。

もし記憶だけでなく、そのすべてを誰かに用意されたとしたら――。

僕たちは、何を根拠に「この人生は自分のものだ」と言えるのでしょう。

第1話と変わらず、森沼ネクスタウンの景色は静かです。

けれど第4話を見終えたあと、その静けさはもう平和には見えません。

あまりに整った日常の裏側で、誰かが人生のページを一枚ずつ書き直しているように見える。

第4話で壊されたのは伊川の記憶ではなく、僕たちが信じていた「現実の基準」そのものだった。

『マイ・フィクション』というタイトルが、本当の意味で怖くなった一話でした。

よくある質問

『マイ・フィクション』第4話で伊川正樹の正体は誰?

二宮祐介です。

津村大輔が密かに行ったDNA鑑定によって、伊川正樹と、二宮由梨の2年前に死亡した夫・二宮祐介が同一人物だと判明しました。朝日放送テレビ

ただし伊川本人には、二宮祐介として由梨と過ごした記憶がありません。

伊川真弓の正体は石野奈々美?

はい。

第4話で、伊川真弓として暮らしていた女性の正体が石野奈々美だと明らかになりました。

ABCテレビ公式情報によれば、奈々美は7年前に夫を殺害したとして懲役10年の実刑判決を受けた人物です。朝日放送テレビ

第4話時点では、なぜ服役中のはずの奈々美が「伊川真弓」として生活できているのか、その仕組みまでは判明していません。

室谷隆敏は第4話ラストで生きていた?

第4話ラストでは、香坂睦美が向かった「ある場所」に、津村が7年前に殺害したとされる室谷隆敏が眠っている姿が描かれました。朝日放送テレビ

ただし公式も室谷が生きているのかを問いとして残しており、第4話終了時点で状態まで確定したとは言えません。

執筆:岸本 湊人

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