『ラストノート』の世帯視聴率は初回5.0%から第5話2.7%へ下落したものの、第9話は3.6%まで回復しています。
内田有紀さんとtimelesz寺西拓人さんがダブル主演するフジテレビ系木曜劇場。地上波視聴率は苦戦気味ですが、見逃し配信は累計1000万再生を突破し、9月6日時点ではTVerドラマランキングで第9話が4位に入っています。「視聴率が低い=見られていない」と単純には言えないドラマです。フジテレビ+1
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『ラストノート』視聴率推移は?第1話~第9話を一覧で確認
2026年9月3日放送の第9話までの世帯視聴率は、初回5.0%、最低2.7%、9話平均約3.5%という推移です。
各話の数字は、MANTANWEBなどがビデオリサーチ調べ・関東地区の平均視聴率として報じたものです。第7話は世帯3.3%・個人1.8%、第8話は世帯3.7%・個人2.0%、第9話は世帯3.6%・個人1.9%でした。Mantan Web+2Mantan Web+2
話数 放送日 世帯視聴率
第1話 7月9日 5.0%
第2話 7月16日 3.2%
第3話 7月23日 3.3%
第4話 7月30日 3.5%
第5話 8月6日 2.7%
第6話 8月13日 2.9%
第7話 8月20日 3.3%
第8話 8月27日 3.7%
第9話 9月3日 3.6%
第1話5.0%、第2話3.2%、第5話2.7%、第6話2.9%についても、それぞれビデオリサーチ調べ・関東地区として報じられています。Mantan Web+3Mantan Web+3Mantan Web+3
ここまでの数字を整理すると、特徴がかなりはっきりします。
最高視聴率は第1話の5.0%、最低は第5話の2.7%。第1~9話の単純平均は約3.47%です。
また、初回5.0%から第2話3.2%への下落幅は1.8ポイント。率にすると約36%減でした。
一方、第5話2.7%から第8話3.7%までは1.0ポイント上昇しています。最低値を基準にすれば約37%の回復です。
つまり、『ラストノート』を「ずっと右肩下がりだったドラマ」と表現するのは正確ではありません。
初回直後に大きく視聴者を落とし、中盤で底を打ったあと、終盤に3%台後半まで戻してきたというのが実際の形です。

僕がここで重視したいのは、初回比だけではありません。
ドラマの勢いを見るなら、最低値をつけたあとに視聴者が戻ってきているかも見る必要があります。
第5話から第8話まで3週連続で上昇した事実は、『ラストノート』の後半戦を評価するときに見落とせないポイントです。
『ラストノート』視聴率が苦戦した理由は?データから3つの可能性を考察
『ラストノート』の地上波視聴率が伸び悩んだ理由について、制作側から公式な原因分析が公表されているわけではありません。
そのため、「20歳差恋愛だから視聴率が低い」といった断定はできません。ここでは、視聴率、同じ木曜劇場の作品、視聴者満足度、配信データを組み合わせて可能性を考えます。
初回の注目を第2話以降のリアルタイム視聴につなげきれなかった
最も大きいのは、やはり初回から第2話への動きです。
第1話は5.0%でしたが、第2話は3.2%。わずか1週間で1.8ポイント、約36%下がりました。
初回には強い話題性がありました。
内田有紀さんは、フジテレビの連続ドラマ主演としては1996年の『翼をください!』以来のカムバック。寺西拓人さんにとっては、本作が民放連続ドラマ初主演です。
フジテレビ公式によると、『ラストノート』は完全オリジナル脚本で、脚本は的場友見さん、プロデュースは『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『あなたがしてくれなくても』などを手掛けた三竿玲子さんが担当しています。フジテレビ+1
「まず初回を見てみよう」と思わせる材料は十分でした。
しかし地上波の数字に限れば、その初回視聴者を第2話以降の固定視聴へ変えるところで大きく落としています。
恋愛ドラマ、とりわけ人物の感情を積み重ねる作品は、第1話で主人公たちに感情移入できるかが重要です。
49歳の一瀬葵と30歳の樋口澄晴。フジテレビは二人の20歳差を作品の大きな特徴として打ち出しています。フジテレビ
この設定が離脱の原因だったと証明するデータはありません。
ただし、「年齢差」「大人の純愛」「嘘から始まる関係」という本作の入口が、幅広い層に均等に届くタイプの設定ではなかった可能性はあると僕は考えます。
同じ木曜劇場の前作より現時点の平均はやや低い
「3%台だから低い」と感覚だけで決めるのではなく、同じ放送枠と比較したほうが公平です。
直前の2026年4月期木曜劇場『今夜、秘密のキッチンで』は、第1話3.9%、第2話3.3%から始まり、第7話4.3%、第9話4.2%、最終回3.9%でした。
全11話を単純平均すると約3.83%です。MANTANWEBが掲載した各話視聴率も、ビデオリサーチ調べ・関東地区とされています。Mantan Web+1
それに対して、『ラストノート』は第9話時点で平均約3.47%。
まだ放送途中なので最終平均との直接比較には注意が必要ですが、現時点では前作を約0.36ポイント下回っています。
一方、2025年10月期の同じ木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』は、初回5.0%から始まり、3%台中心で推移し、最終回は3.6%でした。Mantan Web+1
この比較から見えてくるのは、『ラストノート』の3%台が現在の木曜劇場では極端に異例というわけではないものの、前作と比較しても地上波ではやや弱い位置にいるということです。
ここなら「苦戦」という表現にも、数字上の根拠があります。

視聴者満足度ではストーリー評価に伸びしろがある
視聴率とは別の角度から見ると、作品への評価が全面的に高いわけでもありません。
ORICON NEWSが2026年9月4日時点で掲載している『ラストノート』の総合満足度スコアは2.86。
項目別では「全体」が2.7で調査全体平均3.1を下回り、「ストーリー」も2.6で平均3.0を下回っています。一方、主演キャストは3.2でした。オリコンニュース(ORICON NEWS)
もちろん、一つの満足度調査だけで全視聴者の意見を代表させることはできません。
ただ、初回から第2話で大きく数字を落としたことと合わせて見ると、出演者への注目は強かったものの、序盤の物語がすべての初回視聴者を定着させるところまでは届かなかったという仮説には、一定の説得力が出てきます。
ここは以前の記事より慎重に見たいところです。
「20歳差だから低い」と決めつけるより、数字が示しているのは、初回の高い関心に対して継続視聴率が追いつかなかったこと。
原因と結果を分けて考えるほうが、ドラマをフェアに評価できると思います。
視聴率は低くても配信は好調?1000万再生とTVer順位に注目
『ラストノート』を視聴率だけで「人気がない」と判断できない最大の理由が、見逃し配信の強さです。
フジテレビは8月12日、TVerとFODを合わせた本作の見逃し配信累計が1000万再生を突破したと発表しました。
放送後1週間の見逃し配信数は、第1話272万再生、第2話212万再生、第3話192万再生、第4話200万再生。初回272万再生は、木曜劇場の初回として歴代5位の記録とされています。フジテレビ+1
ここは視聴率分析でかなり重要です。
第1話の世帯視聴率は5.0%。
第2話では3.2%へ急落しています。
しかし、第2話の見逃し配信は212万再生あり、第3話も192万再生、第4話では再び200万再生に乗せました。
つまり、地上波のリアルタイム視聴者が減ったのと同じ割合で、作品そのものへの関心まで失われたとは言えません。
テレビ放送の時間に見なくなった視聴者の一部が、TVerやFODへ移っている可能性を考える必要があります。

さらに、初回放送後にはタイトル「ラストノート」がXのトレンド1位となり、関連ワードも複数トレンド入りしたとフジテレビが発表しています。フジテレビ
そして9月6日にTVer公式ランキングを確認すると、第9話「父の最期の願いにあふれる涙…幸せの期限」はドラマランキング4位に入っています。TVer
これはかなり興味深い数字のねじれです。
世帯視聴率では3.6%。
しかしTVerでは上位。
僕はここに、今のドラマを見るときの難しさと面白さを感じます。
十数年前なら「視聴率3.6%」という一本の数字で作品の勢いを語りやすかった。
今は違います。
リアルタイム視聴、録画、見逃し配信、それぞれに視聴者が散っています。
だから『ラストノート』について現時点で最も正確な言い方は、「地上波視聴率では苦戦しているが、配信まで含めると一定以上の視聴需要がある」ではないでしょうか。
これは作品を擁護するための言葉ではありません。
5.0%から3%台へ落ちた視聴率も事実。
1000万再生を突破した配信実績も事実。
両方を置いたとき、ようやく現在地が見えてきます。
第5話2.7%から回復した時期と物語の変化が重なる
もう一つ気になるのが、視聴率が底を打ったあとの物語です。
第5話2.7%から、第6話2.9%、第7話3.3%、第8話3.7%へ上昇しました。
第7話では、葵と澄晴が互いの思いと向き合い、「一緒にいる」という方向へ大きく踏み出します。
第8話では二人が結ばれた一方、49歳と30歳という年齢差が未来の問題として真正面から浮上しました。第8話の世帯視聴率は3.7%でした。Mantan Web
そして第9話では、恋愛だけでなく澄晴と父・眞澄の関係が物語の中心へ入ってきます。
眞澄はホスピス病棟に入院し、息子に知らせず最期を迎えようとしていました。
第9話放送後には、佐々木蔵之介さん演じる眞澄と寺西拓人さん演じる澄晴の病室での父子シーンに対し、涙したという視聴者の反応が相次いだことも報じられています。Mantan Web
僕は、後半の持ち直しを「ストーリーのおかげ」と断定するつもりはありません。
視聴率には裏番組、生活時間、スポーツ中継などさまざまな要因が影響するからです。
ただ、作品の中心が「20歳差の恋」だけではなくなった時期と、数字が底値から離れた時期が重なっているのは興味深い。
夢を諦めた人がもう一度描き始めること。
親子が残された時間の中で関係を結び直すこと。
そして、大人になってからでも自分の人生を選び直せるのかという問い。
僕の胸に残ったのは、ここでした。
『ラストノート』は後半になるほど、恋愛そのものよりも「もう遅いと思っていた人生を、もう一度始められるのか」というドラマへ広がってきたように感じます。

『ラストノート』視聴率は今後巻き返す?第10話以降を予想
僕の予想では、第10話以降は3%台半ば~4%前後が現実的なラインで、4%台への上昇はあり得る一方、初回5.0%まで戻すハードルは高いと見ています。
理由は、直近の地上波視聴率と配信の両方にあります。
第7話3.3%、第8話3.7%、第9話3.6%。
直近3話の単純平均は約3.53%です。
第9話で0.1ポイント下がりましたが、第5話2.7%の底値圏には戻っていません。
一方でTVerでは第9話が9月6日時点でドラマランキング4位に入っており、終盤の物語を見届けようとする視聴需要は確認できます。TVer
9月10日放送予定の第10話では、物語がさらに大きく動きます。
フジテレビ公式のあらすじによると、父・眞澄を看取った澄晴は葬儀を終え、遺品を整理しながら日常へ戻ろうとします。
一方の葵は澄晴をはじめ周囲との連絡を断ち、一人でペンションに滞在。澄晴は絵画教室へ復職し、コンペへの挑戦を続けます。フジテレビ+1
つまり第10話では、「父との別れ」「葵との別離」「澄晴の夢」という三つの軸が重なります。
途中で視聴をやめていた人が最終盤だけ戻るとすれば、こうした“結末確認需要”が発生する局面でしょう。

ただし、ここで僕が最も見たいのは「5%に戻ったか」ではありません。
第5話2.7%を底にした回復基調を最後まで維持できるかです。
初回視聴率は、出演者への期待や宣伝効果も含んだ数字です。
それに対して中盤以降の数字には、実際に物語を見続けようとした人の割合がより強く表れます。
だから仮に最終盤が3.8%や4.0%前後まで伸びるなら、初回5.0%には届かなくても、「一度離れた地上波視聴者を終盤で少しずつ取り戻した作品」と評価できます。
逆に再び2%台へ落ちるなら、第7~8話の上昇は一時的だったと見る必要が出てくるでしょう。
ここから先は、数字の「高さ」より折れ線の向きが重要です。
そしてもう一つ。
配信がここまで強い以上、今後『ラストノート』を振り返るときは、世帯視聴率だけで評価を完結させるべきではないと思います。
第1話の見逃し272万再生。
第4話までほぼ毎週200万再生前後。
累計1000万再生突破。
そして終盤のTVerドラマランキング上位。
これらは、リアルタイムでテレビをつける人が少なくても、物語を追っている視聴者が存在することを示しています。フジテレビ+1
香水のトップノートは、最初に強く香ります。
けれどタイトルになった「ラストノート」は、時間がたったあとに肌へ残る最後の香りです。
その比喩を一度だけ借りるなら、このドラマの評価も、初回5.0%という最初の香りだけでは決まらないのでしょう。
最終盤にどんな数字と余韻を残すのか。
そこまで見て初めて、『ラストノート』の本当の輪郭が見えてくる気がしています。
まとめ|『ラストノート』視聴率は苦戦も配信では存在感
『ラストノート』の第9話までの世帯視聴率は、初回5.0%から第2話3.2%へ大きく下落し、第5話に2.7%の最低値を記録しました。
その後は第6話2.9%、第7話3.3%、第8話3.7%と3週連続で上昇し、第9話も3.6%。第1~9話の平均は約3.47%です。
同じ木曜劇場の直前作『今夜、秘密のキッチンで』の平均約3.83%と比較しても、現時点では地上波視聴率が苦戦しているという評価は妥当でしょう。
ただし、それだけでは『ラストノート』の視聴実態を説明しきれません。
フジテレビ公式発表では見逃し配信が累計1000万再生を突破。初回は272万再生を記録し、9月6日時点でも第9話がTVerドラマランキング4位に入っています。フジテレビ+1
つまり本作は、「地上波では低調、配信では強い」という二つの顔を持ったドラマです。
僕はここが、『ラストノート』の視聴率を見るうえで最も重要なポイントだと考えています。
第5話の2.7%を底に、どこまで地上波の数字を戻せるのか。
そして、葵と澄晴の約20歳差の恋、澄晴と眞澄の父子関係、一度諦めた夢への再挑戦を、どんな結末へ運ぶのか。
数字は作品の一面を映します。
でも、数字だけでは拾えない余韻も確かにあります。
夜が深くなったあとに残る香りのように、『ラストノート』が最後にどんな記憶を僕たちへ残すのか。
僕は視聴率の折れ線と一緒に、その物語の行方も最後まで見届けたいと思います。
よくある質問
『ラストノート』の視聴率推移は?
第1話5.0%、第2話3.2%、第3話3.3%、第4話3.5%、第5話2.7%、第6話2.9%、第7話3.3%、第8話3.7%、第9話3.6%です。
第9話までの単純平均は約3.47%で、いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区として報じられた世帯視聴率です。
『ラストノート』で視聴率が一番低かったのは何話?
第9話まででは、第5話の2.7%が最低です。
その後は2.9%、3.3%、3.7%と回復し、第9話も3.6%だったため、最低値からは1.0ポイント近く戻しています。
『ラストノート』は低視聴率でも人気がある?
地上波視聴率だけなら苦戦傾向ですが、配信では別の動きが見えます。
フジテレビによると見逃し配信は8月時点で累計1000万再生を突破し、初回は272万再生。さらに2026年9月6日時点では、第9話がTVerドラマランキング4位に入っています。したがって、「地上波視聴率が低い=作品を見ている人が少ない」とは断定できません。フジテレビ+1
文:岸本 湊人
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