Kidnap Gameのキャスト紹介|坂口健太郎×イ・ジュンギの日韓共演に迫る

夜のアジアの街並みを背景に、スマートフォンの画面に浮かぶ一通の不穏なメールと、離れた場所に立つ二人の男性のシルエット 未分類

『kiDnap GAME(キッドナップゲーム)』のキャストは、主演の坂口健太郎と韓国のイ・ジュンギを中心に、桜井ユキ、岡崎紗絵、満島真之介、尾野真千子、笠松将らとアジア各都市の俳優が集まった布陣です。

物語の中心になるのは、7都市で大切な人を誘拐された出場者7人です。放送は2026年10月6日(火)21時から、フジテレビ系「火曜9時」枠で、地上波は全11話の予定です。

この記事では、キャスト全員の役どころと「誰を誘拐されたのか」、ゲームのルール、本日10月2日開催のワールドプレミアを含む最新情報を整理します。あわせて、『シグナル 長期未解決事件捜査班』の頃から坂口健太郎の出演作を追ってきたドラマ評論家として、僕なりの考察もお届けします。

予告映像を見返して僕の目に残ったのは、爆発でも銃でもありません。「選ばされる人間」の顔でした。

このドラマは、キャスト表を「誰が、誰を奪われたのか」で読み直したときに、ぐっと立体的になります。

この記事を読むとわかること

  • 出場者7人の役どころと、それぞれ誘拐された相手
  • 香港の弁護士アンディなど、立場がまだ伏せられている人物
  • 放送・配信・ワールドプレミアの最新情報と、キャスト表から見える仕掛け
  1. 『kiDnap GAME(キッドナップゲーム)』のキャストは誰?出場者7人と「誘拐された相手」
    1. 出場者7人の一覧表
    2. 香港の弁護士アンディは「8人目」なのか
    3. 海外キャストの代表作と役どころ
    4. 新出とキジュを取り巻く人々
  2. 『kiDnap GAME』のゲームのルールとは?「救われるのは一人だけ」の意味
    1. 7都市・7人に届いた1通のメール
    2. 指令は出場者ごとに違う
    3. 新出とキジュは「全員救出」に動く
  3. 坂口健太郎が演じる新出敏郎の役どころは?
    1. 第1話は「昇進の翌日」に妻が消える
    2. 格闘シーンに備えて体重を増やした役作り
    3. 『シグナル』『愛のあとにくるもの』からつながる国際的なキャリア
  4. イ・ジュンギが演じるハン・キジュの役どころは?天才外科医の葛藤
    1. 9月25日発表の韓国キャスト3人
    2. 「医師」と「葬儀屋」が並ぶ意味
  5. 『kiDnap GAME』はどう作られた?3年がかりの企画と2人の共演秘話
    1. 『イカゲーム』級を目指した約3年の企画
    2. シンガポールから始まった7都市ロケ
    3. 「嘘のない芝居」でつながった2人
    4. 「役の角を落とさない」という演出
  6. 『kiDnap GAME』の放送日・配信・ワールドプレミアの最新情報は?
    1. 韓国では同じ日にチャンネルAで放送
    2. 国内の配信はTVer・FOD
    3. 本日10月2日はワールドプレミア
  7. 考察①|キャスト表から見える『kiDnap GAME』の物語の仕掛け
    1. アンディは「盤の外側」にいる人物ではないか
    2. 「誰を奪われたか」の対比が人間ドラマの核になる
    3. 刑事と医師、日韓の主人公に課された職業倫理
  8. 考察②|地上波の多言語ドラマが「世界同時放送」に挑む意味
    1. 字幕か吹替か、初回の大きな注目点
    2. 過去の日韓合作との違い
  9. 『kiDnap GAME』のキャストを知れば初回がもっと面白くなる|まとめ
  10. よくある質問
    1. 『kiDnap GAME』の読み方は?
    2. 『kiDnap GAME』は全何話で完結する?
    3. 『kiDnap GAME』は海外でも見られる?
  11. 参考

『kiDnap GAME(キッドナップゲーム)』のキャストは誰?出場者7人と「誘拐された相手」

結論から言うと、ゲームの出場者は、東京・ソウル・台北・シンガポール・バンコク・那覇・マニラの7都市で大切な人を誘拐された7人です。

TVガイドの番組紹介も、主人公の新出を含めた各国の被害者7人がゲームに巻き込まれると説明しています。

主要キャストは、大きく次の5つのグループに分けると分かりやすくなります。

  • ゲームの出場者7人
  • 香港の国際弁護士アンディ(立場は未発表)
  • 新出の周囲の人々と新宿署の刑事
  • ハン・キジュの家族
  • 謎の人物(漆原春樹、葬儀屋パク・ドングク)

出場者7人の一覧表

役名俳優拠点・職業誘拐された相手
新出敏郎坂口健太郎東京/刑事妻・沙織
ハン・キジュイ・ジュンギソウル/外科医娘・リアン
クリスティーナアリス・クー台北/インフルエンサー・モデル夫
ジャニスキャリー・ウォンシンガポール/客室乗務員婚約者
アムプレーオ=ナルポーンカモン・チャイセーンバンコク/ホステスルームメイト
比嘉蔵之介満島真之介那覇/起業家・システムエンジニア母親
ミゲルジョエル・トーレマニラ/タクシー運転手孫

※韓国側主人公の名前は、報道によって「キジュ」と「ギジュ」の表記があります。フジテレビ系の発表では主に「キジュ」が使われているため、本記事では「ハン・キジュ」に統一しました。

※バンコクの出場者の役名は、映画.comや映画ナタリーでは「アユン」、オリコンの作品情報では「アム」と紹介されています。キジュの妻の役名が「ナム・アユン」なので、本記事では混同を避けるため「アム」と表記します。

一覧にしてみると、職業も国も年齢もばらばらな7人であることが分かります。ここが本作の出発点で、なぜこの7人が選ばれたのかが最大の謎になっています。

香港の弁護士アンディは「8人目」なのか

香港からは、人気ボーイズグループMIRRORのメンバーで、香港版『おっさんずラブ』にも出演したスタンリー・ヤウが参加しています。

演じるのは、勝訴のためなら強引な手段も辞さないことで知られる国際弁護士アンディです。

ただし、公式あらすじで誘拐が起きた都市に香港は含まれていません。アンディが誰かを誘拐されたのか、ゲームの中でどんな立場なのかは、10月2日時点で公表されていません。

そのため本記事では、アンディを出場者の表に入れず、「立場未発表の主要キャスト」として扱っています。

海外キャストの代表作と役どころ

海外キャストは、各国で「顔」となる俳優がそろっています。代表作と役どころを短くまとめました。

  • アリス・クー(台北):代表作は台湾ドラマ『時をかける愛』。家庭と育児を大切にしてきたインフルエンサーの主婦クリスティーナを演じます。
  • キャリー・ウォン(シンガポール):ドラマ『The Journey: Tumultuous Times』で注目された女優。婚約者を奪われた客室乗務員ジャニスを演じます。
  • ジョエル・トーレ(マニラ):フィリピンのベテラン俳優。孫を奪われたタクシー運転手ミゲルを演じます。
  • プレーオ=ナルポーンカモン・チャイセーン(バンコク):ホステスのアムを演じます。報道では、裕福なルームメイトに生活水準を合わせるため違法行為にも手を染めていた人物とされています。

各国の人気俳優を集めたこの配役は、発表時点で18の国と地域への展開を決めていた本作の戦略そのものだと僕は見ています。

自国の俳優が出ている作品は、その国の視聴者にとって「最初の1話を見る理由」になるからです。

新出とキジュを取り巻く人々

出場者とアンディ以外の主要キャストは次のとおりです。

  • 新出沙織(桜井ユキ):敏郎の妻で、学生時代の同級生。物語の発端となる誘拐被害者
  • 磯部明菜(岡崎紗絵):沙織の友人で、テレビ局の報道記者
  • 上村園美(尾野真千子):沙織の友人で、病院の敷地でキッチンカーを営む
  • 漆原春樹(笠松将):新出に接触を図る謎の青年
  • 兵藤遼平(山崎竜太郎):新出とともに捜査にあたる新宿署の刑事
  • 高槻正明(マキタスポーツ):新宿署の生活安全課長
  • ナム・アユン(キム・ジェギョン):キジュの妻で美容ブランド経営者
  • ハン・リアン(チェ・ソユル):キジュの娘で、小学校に入学したばかりの少女
  • パク・ドングク(イ・ソファン):キジュの前に現れる謎の葬儀屋

フジテレビの公式Xは、漆原春樹について、新出に接触を図り、ゲームに何らかの関わりがあるのではと匂わせています。

日本人キャストのなかで、笠松将だけが「被害者側」でも「捜査側」でもない位置に置かれています。序盤から目を離せない存在です。

『kiDnap GAME』のゲームのルールとは?「救われるのは一人だけ」の意味

ゲームの骨格は、「出場者ごとに異なる指令が出され、ほかの出場者より先に指令をクリアした者だけが大切な人を救える」というものです。

TVerの番組紹介では、タイムリミットは10日間とされています。

※画像はAIによるイメージ

7都市・7人に届いた1通のメール

公式のあらすじでは、アジア7都市で同時多発誘拐事件が起き、世界中で大きく報道されます。

そのさなか、被害者の家族に1通のメールが届きます。愛する人を救うためにどこまでできるかを問い、救われるのは一人だけだと告げる内容です。

国籍も経歴も宗教も異なる7人が、なぜ出場者に選ばれたのか。主催者は誰で、目的は何なのか。この問いが全11話を貫く軸になります。

指令は出場者ごとに違う

新出に与えられた指令は「事件の首謀者を確保すること」です。

一方、キジュに課される指令は、医師である彼にとって非常に難しいものとだけ紹介されています。具体的な内容は、10月2日時点では明かされていません。

ほかの5人の指令も、まだ公表されていません。誰がどんな指令を受けたのかが、回を追うごとに明かされていく構成だと考えられます。

新出とキジュは「全員救出」に動く

注目したいのは、TVerの番組紹介で、新出がキジュとともに人質全員の救出と犯人確保のために立ち上がると書かれている点です。

つまり主人公の2人は、ゲームのルールそのものに逆らう側に回ります。

Kstyleが伝えたインタビューで、坂口は新出を、妻だけでなくすべての人質を救うために危険を顧みない人物として描きたかったという趣旨の話をしています。キジュとの関係は、協力と対立を行き来するものだと紹介されています。

加藤裕将監督も海外メディアの取材に、話が進むにつれて「誰がこのゲームを設計したのか」「本当の目的は何か」「出場者の選択は正しかったのか」の答えが少しずつ明かされると語っています。

さらに監督は、ささいに見える選択が思わぬ展開で取り返しのつかない結果につながると話しています。

「ルールに従う者」と「ルールを壊そうとする者」の対立に、選択の重さが重なる。ここに、デスゲーム作品の型を一歩はみ出そうとする作り手の意図が見えると僕は考えます。

坂口健太郎が演じる新出敏郎の役どころは?

坂口健太郎が演じるのは、正義感が強く、高い検挙率を誇る刑事・新出敏郎です。犯人逮捕のためなら危険を顧みず、ときに無謀に見える行動にも出ます。

坂口のフジテレビのドラマ出演は、杏とダブル主演を務めた2022年の『競争の番人』以来、4年ぶりです。今回は単独での主演になります。

※画像はAIによるイメージ

第1話は「昇進の翌日」に妻が消える

第1話では、新出が念願だった警視庁捜査一課への辞令を受け取るところから物語が始まります。

翌日、祭りでにぎわう東京で、新出は妻・沙織と、帰ったら結婚記念日を祝おうと約束します。しかし帰宅すると沙織の姿はなく、アジア7都市で同時多発誘拐が起きたことを知らされます。

キャリアの頂点と私生活の喪失を同じ48時間に詰め込む構成は、主人公の怒りに説得力を持たせる定石です。

そのうえで今作は、その怒りを「個人の復讐」ではなく「全員の救出」へ向けさせます。そこが独特だと僕は感じました。

格闘シーンに備えて体重を増やした役作り

坂口は格闘シーンが多いことから、短期間で体重を増やしてバルクアップしたと明かしています。

さらに、悲しみの混じった怒り、純粋な怒り、孤独のこもった怒りと、感情の爆発のさせ方を監督と細かく話し合ったそうです。

加藤監督は、韓国での坂口のクランクインが英語のセリフで、しかも分量が多かったにもかかわらず演じ切ったと振り返っています。

『シグナル』『愛のあとにくるもの』からつながる国際的なキャリア

坂口の連続ドラマ初主演は、2018年の『シグナル 長期未解決事件捜査班』(カンテレ・フジテレビ系)でした。韓国ドラマを日本でリメイクした作品です。

2024年には、韓国のイ・セヨンとダブル主演した韓国ドラマ『愛のあとにくるもの』で、韓国の制作現場そのものを経験しています。

韓国作品のリメイク、韓国での主演、そして今回の日韓香の共同制作。この流れを見ると、坂口は日本の俳優のなかでも、韓国の作り手と組む経験を段階的に積み上げてきた一人だと分かります。

加藤監督が坂口を選んだ理由に、海外でも活動する俳優であることを挙げているのも、僕にはうなずける話でした。

ラブストーリーで「言葉の壁を越える恋」を演じた俳優が、今度はサスペンスで「言葉の壁を越える共闘」を演じる。この連続性は、坂口を追ってきた人ほど楽しめるはずです。

イ・ジュンギが演じるハン・キジュの役どころは?天才外科医の葛藤

イ・ジュンギが演じるのは、ソウルで名の知れた一流の外科医ハン・キジュです。ある事情から医療の現場を離れており、小学校に入学したばかりの娘リアンを誘拐されます。

イ・ジュンギの日本公式ファンクラブは、彼が多言語を使ってキジュを演じていると伝えています。

※画像はAIによるイメージ

9月25日発表の韓国キャスト3人

9月25日には、キジュをめぐる重要人物として、韓国の俳優3人の出演が発表されました。

謎の葬儀屋パク・ドングクを演じるイ・ソファンは、Netflixの『イカゲーム』シリーズでパク・ジョンベを演じた俳優です。報道によると、ドングクはゲームの出場者ではなく、出演場面はすべて韓国で撮影されたとのことです。

妻ナム・アユン役のキム・ジェギョンは、アイドルグループRAINBOWの元リーダーです。

娘ハン・リアン役のチェ・ソユルは、撮影中にイ・ジュンギが温かく面倒を見てくれたおかげでリラックスできたとコメントしています。

「医師」と「葬儀屋」が並ぶ意味

命を救う外科医の前に、死を扱う葬儀屋が現れる。この配置は偶然ではないと僕は考えます。

キジュの指令が「医師にとって非常に難しいもの」とされている以上、彼の物語は医師としての倫理と、父親としての愛情の衝突を軸に進むはずです。

『イカゲーム』でゲームの内側にいた俳優を、今回はゲームの外側に置いた配役も興味深いところです。葬儀屋ドングクは、キジュの選択の先にある「死」を象徴する存在として置かれているのではないでしょうか。

『kiDnap GAME』はどう作られた?3年がかりの企画と2人の共演秘話

本作はフジテレビにとって初の海外共同制作ドラマで、番組公式Xは「フジテレビ史上最大規模」の国際共同製作と打ち出しています。

製作はフジテレビ、香港のMakerVille、韓国のSIMSTORYの3社で、制作プロダクションはROBOTです。脚本はKEN TATEと芳川薫、音楽はFace 2 fAKE、演出は加藤裕将、宮木正悟、畑山創の3人が担当しています。

※画像はAIによるイメージ

『イカゲーム』級を目指した約3年の企画

企画は放送のおよそ3年前から動き出しました。プロデュース・演出の加藤裕将は、Netflixの『イカゲーム』のような世界的ヒットを目指して構想したと語っています。

坂口は、アジアの複数都市で撮影するという企画を聞いた当初、本当に撮れるのか疑問に思ったと明かしています。

イ・ジュンギも実現できるのか半信半疑だったものの、実現すれば大きなスケールの作品になると考えて出演を決めたそうです。

シンガポールから始まった7都市ロケ

撮影は2025年11月に始まりました。加藤監督によると、ドラマ全体のクランクインはシンガポールで、前日にロケ場所が使えなくなるハプニングもあったそうです。

7つの都市を移動するたびに、現地の制作スタッフと初めて息を合わせる撮影だったといいます。監督は、坂口の献身もあって順調に撮影を終えられたと語っています。

クランクアップは2026年5月の予定と報じられていました。監督の発言から考えると、放送開始の時点で撮影は終わっているとみられます。

日本の連続ドラマは、放送と並行して撮影が進むことが少なくありません。複数の国で同時に放送・配信するには、早い段階で全話をそろえておく必要がある、という事情も大きいはずです。

「嘘のない芝居」でつながった2人

坂口は、クランクイン初日のセリフに日本語が一つもなかったことを笑い交じりに振り返っています。

イ・ジュンギは以前から坂口と共演したいと思っていたそうで、今回の出会いに運命的なものを感じたと話しています。

坂口は、ジュンギが自分なりに役を解釈して見せる芝居には嘘がないと感じたと語りました。普段あまり涙を流さない坂口が、キジュの悲痛な姿に胸がこみ上げたというエピソードも紹介されています。

Kstyleのインタビューでは、坂口がジュンギの現場への愛情の深さをたたえ、体力的に厳しい場面でも現場を温かく引っ張ってくれたと感謝を述べています。

「役の角を落とさない」という演出

坂口は、台本を読むとつい役の角を落としたくなるが、視聴者が「なぜそんなことを」と思う選択をしなければドラマは転がらない、と加藤監督から教わったと話しています。

視聴者の共感をあえて揺さぶる人物造形は、『イカゲーム』やNetflixの日本作品『今際の国のアリス』など、世界で見られたデスゲーム作品に共通する作り方です。

「なぜ?」という引っかかりこそが、次の話を再生させる原動力になる。本作もその文法を意識していると僕は受け取りました。

『kiDnap GAME』の放送日・配信・ワールドプレミアの最新情報は?

放送はフジテレビ系で毎週火曜21時から21時54分です。初回は15分拡大で、22時9分までの予定です。

主題歌は、10月2日朝の時点で公式からの発表は確認できませんでした。発表され次第、この記事に追記します。

韓国では同じ日にチャンネルAで放送

韓国では、総合編成チャンネルのチャンネルAで10月6日から放送されることが決まっています。海外メディアの報道によると、韓国の放送開始は現地時間の22時です。

日本と韓国は時差がないため、日本の放送から1時間遅れで韓国でも同じ物語が始まることになります。チャンネルA側は韓国版ポスター3種と予告映像も公開しており、韓国のファンの期待も高まっていると報じられています。

アジアの配信サービスViuも、公式予告で10月6日からの配信を告知しています。

放送・配信される国と地域は、当初「18の国と地域」と発表されていました。マイナビニュースは、9月25日時点で28の国と地域に広がったと伝えています。

発表から放送までの間に展開先が10も増えたのは、海外の買い手からの評価が放送前から高まっていた表れだと僕は受け取っています。

国内の配信はTVer・FOD

国内では、TVerに番組ページが開設され、予告映像が公開されています。FODにも公式作品ページがあります。

見逃し配信の期間や見放題の条件は、9月時点でまだ明らかになっていませんでした。視聴前に、FODとTVerの公式ページで最新情報を確認するのが確実です。

本日10月2日はワールドプレミア

本日10月2日(金)には、出演者が登壇するワールドプレミアが開催されます。

発表されている登壇者は、坂口健太郎、岡崎紗絵、満島真之介、イ・ジュンギ(ソウル)、アリス・クー(台北)、スタンリー・ヤウ(香港)、キャリー・ウォン(シンガポール)、ジョエル・トーレ(マニラ)、プレーオ=ナルポーンカモン・チャイセーン(バンコク)です。一般の招待も行われると告知されていました。

この記事の公開時点では、当日の発言や会場の様子はまだ伝えられていません。登壇者のコメントが報じられ次第、追記します。

個人的に注目しているのは、香港のスタンリー・ヤウが、アンディの立場についてどこまで語るかです。

考察①|キャスト表から見える『kiDnap GAME』の物語の仕掛け

ここからは、公式に発表された情報をもとにした僕個人の考察です。

アンディは「盤の外側」にいる人物ではないか

誘拐が起きた7都市に香港は含まれず、出場者は7人と説明されています。にもかかわらず、香港の弁護士アンディは主要キャストとして大きく紹介されています。

断定はできませんが、個人的には、アンディは出場者とは別の立場でゲームに関わる人物ではないかと考えています。たとえば、被害者家族の代理人や、ゲームの仲介役のような立場です。

勝つためなら手段を選ばない弁護士という設定にも、盤上の駒ではなく盤の外側に立つ人物の匂いを感じます。

「誰を奪われたか」の対比が人間ドラマの核になる

出場者が誘拐された相手を並べると、きれいな対比が見えてきます。

  • 比嘉(母親)とキジュ(娘):自分を育てた存在と、自分が守るべき存在。過去と未来のどちらを救うかという対比
  • クリスティーナ(夫)とジャニス(婚約者):すでに結ばれた相手と、これから結ばれる相手
  • 新出(妻)とアム(ルームメイト):法律上の家族と、法的なつながりのない同居人

とくにアムは、ルームメイトとの生活を保つために違法行為に手を染めていたとされます。彼女にとって奪われた相手は「大切な人」であると同時に、罪悪感の源なのかもしれません。

「救われるのは一人だけ」というルールは、こうした愛情の種類の違いを、一つの天秤に載せてしまいます。その残酷さこそが本作の人間ドラマの核になると僕は考えます。

※画像はAIによるイメージ

刑事と医師、日韓の主人公に課された職業倫理

坂口の新出は「人を捕まえる」職業、イ・ジュンギのキジュは「人を救う」職業です。

新出には自分の本業そのものの指令が与えられ、キジュには医師として最も難しい指令が与えられています。主催者は、出場者の職業や過去を熟知したうえで指令を設計しているように見えます。

「なぜこの7人が選ばれたのか」という最大の謎は、おそらく職業と過去の行いにつながっているはずです。

僕自身、若い頃は「誰が犯人か」ばかりを追ってサスペンスを見ていました。けれど今は、「その人が何を差し出せるか」のほうに心を奪われます。人生の交差点でハンドルを切る角度は、その人がそれまで何を大切にしてきたかで決まるからです。

考察②|地上波の多言語ドラマが「世界同時放送」に挑む意味

字幕か吹替か、初回の大きな注目点

本作では、日本語、韓国語、英語のほか、各都市の言語が飛び交うとみられます。

フジテレビが海外俳優のセリフを字幕で見せるのか、吹替にするのかは、僕が確認した範囲では公式に明言されていません。

ここで課題になるのが、地上波の「火曜9時」という枠です。家事をしながら、あるいはスマートフォンを見ながら視聴する人も多い時間帯で、字幕の多いドラマは「ながら見」に向きません。

吹替にすれば見やすくなりますが、俳優本人の声や、言語の違いが生む緊張感は失われます。

個人的には、言語の壁そのものが登場人物同士の「すれ違い」として機能する以上、字幕を基本にしたほうが作品の狙いは伝わると考えます。

過去の日韓合作との違い

地上波局による日韓の合作ドラマには、2002年にTBSと韓国MBCが組み、深田恭子とウォンビンが共演した『フレンズ』のような前例があります。

ただ、当時の合作は日韓2か国の視聴者に向けた「交流」の色合いが強いものでした。今回のように、日本・香港・韓国の3社が組み、最初から28の国と地域での同時展開を前提に作った連続ドラマは、発想がまるで違います。

また近年、日本の作品が世界で注目された例は、『今際の国のアリス』のように配信プラットフォームが主導したものが中心でした。

地上波の局が自ら海外パートナーを探し、配信の時代に合った作り方で世界へ出ていく。本作は、その最初の大きな試金石になると僕は見ています。

本当の評価は、各国の視聴者が「自国の俳優が出ている作品」としてではなく、「物語として面白い作品」として最後まで見届けるかどうかで決まるはずです。

『kiDnap GAME』のキャストを知れば初回がもっと面白くなる|まとめ

『kiDnap GAME』は、坂口健太郎とイ・ジュンギを中心に、7都市の出場者と日本の実力派が集結した、フジテレビ初の海外共同制作ドラマです。

この記事のまとめ

  • 出場者は7都市で大切な人を誘拐された7人。坂口健太郎の新出は妻、イ・ジュンギのキジュは娘を奪われる
  • 新出の指令は「事件の首謀者を確保すること」、キジュの指令は未発表
  • 香港の弁護士アンディは主要キャストだが、ゲームでの立場は未発表
  • 謎の青年・漆原春樹(笠松将)と葬儀屋パク・ドングク(イ・ソファン)が鍵を握りそう
  • 10月6日21時スタート、地上波は全11話予定。韓国では同日にチャンネルAで放送
  • 本日10月2日にワールドプレミア開催。発言内容は追って追記予定

救われるのは一人だけ。その残酷な問いに、新出とキジュは「全員を救う」という答えで立ち向かいます。

10月6日の夜、その答えがどこまで通用するのか。僕も画面の前で見届けるつもりです。物語が終わったあとにどんな余韻の火が残るのか、今から静かに胸が鳴っています。

よくある質問

『kiDnap GAME』の読み方は?

「キッドナップゲーム」と読みます。英語の「kidnap(誘拐)」の「D」だけが大文字になった表記です。

『kiDnap GAME』は全何話で完結する?

地上波では全11話の予定と報じられています。最終回の放送日は、10月2日時点ではまだ発表されていません。

『kiDnap GAME』は海外でも見られる?

見られます。韓国ではチャンネルAで10月6日から放送され、アジアの配信サービスViuでも10月6日からの配信が告知されています。9月25日時点の報道では、28の国と地域での放送・配信が決まっています。

(文・岸本湊人/ドラマ評論家。ブログ『ドラマ見届け人・湊の部屋』で、日韓ドラマを中心に脚本と人物心理のレビューを書き続けている)

参考

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