ドラマ「おもかげ」のロケ地は、埼玉県の東川口駅、東京都立川市の諏訪の森公園、群馬県のロイヤルチェスター太田の3施設が公式資料で確認できる。
2023年に放送された119分版と、2026年10月にNHK総合で放送された全3話の再編集版に関わる撮影地だ。鉄道の撮影区間、おでん屋台の現場写真、各施設のアクセスに加え、病院や送別会場など未特定の場所も整理する。
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ドラマ「おもかげ」のロケ地はどこ?公式確認済み3施設と撮影内容
「おもかげ」の撮影場所として確認できるのは、埼玉高速鉄道、立川市の諏訪の森公園、群馬県のロイヤルチェスター太田だ。
鉄道会社、地域の観光協会、施設運営会社が、それぞれ作品名を明記した撮影記録を公開している。
ロケ地3施設の所在地と確認できた内容
まずは、施設名と所在地、確認できた撮影情報をまとめよう。
| ロケ地 | 所在地 | 公式資料で確認できる内容 |
|---|---|---|
| 東川口駅・埼玉高速鉄道 | 埼玉県川口市など | 東川口駅と電車内2区間の撮影実績 |
| 諏訪の森公園 | 東京都立川市柴崎町1-1 | 公園での撮影実績と屋台の撮影写真 |
| ロイヤルチェスター太田 | 群馬県太田市飯塚町2056 | 結婚式場での撮影利用 |
ここで大切なのは、3施設という数え方と、実際の撮影地点の数は必ずしも一致しないことだ。
埼玉高速鉄道は、東川口駅だけでなく、浦和美園駅周辺と鳩ヶ谷駅方面を結ぶ電車内での撮影も記録している。
そのため、駅のホームと電車内を別々の撮影場所として数えれば、地点や区間はさらに細かく分かれる。
一方、諏訪の森公園とロイヤルチェスター太田については、施設単位での撮影利用が確認されている。
この違いを押さえておくと、ネットで見かけるロケ地情報の確かさを判断しやすくなる。
2023年版と2026年版は別々に撮影された?
今回扱うのは、中村雅俊(なかむらまさとし)が主人公・竹脇正一を演じたドラマ「おもかげ」だ。
原作は浅田次郎(あさだじろう)の同名小説で、脚本を吉田康弘(よしだやすひろ)、演出を小林聖太郎(こばやししょうたろう)が担当している。
NHK財団の「ステラnet」が2026年10月2日に掲載した番組紹介によると、2026年のNHK総合版は、2023年3月にBSP4Kで放送された119分版を再編集した全3話の作品だ。
番組紹介には2025年3月のBSP4K放送についても記載されているため、初回放送と、その後の放送を区別しておきたい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | おもかげ |
| 原作 | 浅田次郎『おもかげ』 |
| 2023年3月 | BSP4Kで119分版を放送 |
| 2025年3月 | BSP4Kで特集ドラマとして放送 |
| 2026年10月 | NHK総合で全3話の再編集版を放送 |
| 2026年放送日 | 10月3日・10日・17日 |
| 主演 | 中村雅俊 |
| 脚本 | 吉田康弘 |
| 演出 | 小林聖太郎 |
つまり、2026年の地上波放送は、2026年に新しく全編を撮影したドラマではない。
これがロケ地調査では重要になる。
たとえば埼玉高速鉄道は、「おもかげ」を令和4年度の撮影実績に掲載している。
令和4年度は2022年4月から2023年3月まで。2026年の番組情報だけを探していると、制作当時の貴重な記録を見落としてしまう。
また、メモリードの施設実績一覧では「おもかげ」が2024年の区分に掲載されている一方、ロイヤルチェスター太田の施設別メディアページでは2023年の日付で紹介されている。
この掲載年の違いだけで、新たな撮影が行われたとは判断できない。
放送年、撮影年度、施設が実績を掲載した年は、それぞれ別の情報なのだ。

「おもかげ」の地下鉄ロケ地は東川口駅!車内の撮影区間も判明
「おもかげ」の地下鉄ロケ地は、埼玉高速鉄道の東川口駅と電車内だ。
埼玉高速鉄道が公開する「駅での撮影・取材について」には、令和4年度のNHKBSドラマ「おもかげ」の撮影実績として、駅名と電車内の撮影区間が具体的に記載されている。
東川口駅と車両内はどこで撮影された?
公式記録で確認できる撮影場所は、次の3区分だ。
- 東川口駅
- 浦和美園駅3番線ホームから車両基地までの電車内
- 浦和美園駅から鳩ヶ谷駅までの電車内
東川口駅での撮影と、電車内での撮影が区別されている。
さらに車内撮影も、浦和美園駅付近の区間と、鳩ヶ谷駅方面へ向かう区間の二つが記録されている。
これはロケ地情報としてかなり具体的だ。
単に「埼玉県の地下鉄で撮影」と記載されているだけなら、どの駅を探せばよいか分からない。
今回は駅名だけでなく、撮影に利用された列車の運行区間まで分かっている。
埼玉高速鉄道の撮影案内では、浦和美園駅から鳩ヶ谷駅までの往復運転について、大部分が地下トンネル内の走行になると説明されている。
地下鉄の車内を舞台にした映像を制作する際、こうした路線環境を利用できることが分かる。
ただし、正一が倒れる瞬間のカットがどの区間で撮影されたかについては、この利用記録だけでは確定できない。
公式記録で確定しているのは撮影に使用した駅と区間であり、個々のカットとの対応は別に検証する必要がある。
東川口駅の住所とアクセス方法
東川口駅は、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線とJR武蔵野線が接続する駅だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駅名 | 東川口駅 |
| 住所 | 埼玉県川口市東川口1丁目1-1 |
| 鉄道路線 | 埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線 |
| 乗り換え | JR武蔵野線 |
| 東京方面から | 東京メトロ南北線との直通列車が利用可能 |
| ロケ地確認元 | 埼玉高速鉄道の令和4年度撮影実績 |
東京方面からは、東京メトロ南北線と直通する埼玉高速鉄道の列車を利用する方法がある。
JR武蔵野線沿線からなら、東川口駅で下車する経路が分かりやすい。
なお、埼玉高速鉄道側の駅施設とJR東日本側の駅施設は区別したい。
今回、撮影実績を公表しているのは埼玉高速鉄道だ。
また、車内撮影に使われた区間のうち、車両基地や一般向けに開放されていない設備は、通常の乗客が自由に立ち入れる場所ではない。
撮影会社向けの利用案内は、事前の申請や鉄道会社との調整を前提としたものだ。
ロケ地巡りでは、通常営業している駅や列車の一般利用可能な範囲で楽しみたい。
原作の丸ノ内線と実際の撮影路線は違う?
ここには、作品の見方が変わる面白い違いがある。
浅田次郎の原作では、正一が地下鉄丸ノ内線で倒れるという設定が描かれる。
一方、ドラマの撮影記録に残っているのは埼玉高速鉄道だ。
原作で設定された路線と、映像を撮影した実際の鉄道が一致するとは限らない。
ここを混同すると、「丸ノ内線が舞台だから、撮影も丸ノ内線のはずだ」と考えてしまう。
しかし、原作に駅名や路線名が登場することと、そこでドラマのカメラが回ったことは別の話だ。
僕は、この違いに映像制作の面白さを感じる。
小説では一つの路線名が読者の頭に風景を作る。ところがドラマでは、実際の駅や車両、照明、カメラの位置を組み合わせて、その風景を映像にしなければならない。
舞台の住所と撮影の住所は、必ずしも同じではない。
もっとも、制作陣が埼玉高速鉄道を選んだ理由までは公表資料から分からないため、撮影の利便性だけを理由と決めつけることはできない。
物語で何が起きたかを知りたいときには原作や公式あらすじを、どこで撮影したかを知りたいときには鉄道会社の実績を確認する。

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「おもかげ」のおでん屋台ロケ地は諏訪の森公園?撮影写真とアクセス
東京都立川市の諏訪の森公園は、「おもかげ」の撮影地として立川観光コンベンション協会が紹介している場所だ。
協会が運営する「たちかわ観光ナビ」には、2023年のNHK-BS4K「おもかげ」と公園名が対応する形で掲載されている。
諏訪の森公園の公式写真に何が写っている?
たちかわ観光ナビに掲載された「おもかげ」の撮影写真には、公園内に設置された屋台と、その周囲の撮影風景が写っている。
写真では、木々に囲まれた園路の近くに照明のついた屋台があり、周辺には人々や撮影機材が配置されている。
屋台のそばには照明設備があり、暗い公園の中で屋台付近が明るく浮かび上がる構図になっている。
おでん屋台として紹介されるこの現場は、諏訪の森公園で撮影が行われたことを視覚的に確かめられる貴重な資料だ。
しかも、単に作品名が一覧に載っているだけではない。
どのような設備を設置し、どのような環境で撮影していたのかまで分かる。
一方、写真から確実に読み取れるのは撮影現場の状況だ。
完成したドラマの何話の何分ごろに同じ構図が登場するのかについては、本編との一対一の照合が必要になる。
また、写真に写る人物の役割についても、服装や立ち位置だけで特定することは避けたい。
それでも、屋台、照明、周囲の木々という具体的な手がかりが残っているのは大きい。
撮影地を探すとき、施設名だけの情報と現場写真付きの情報では、確かめられる内容の深さが違う。
諏訪の森公園の住所と最寄り駅
諏訪の森公園は、東京都立川市柴崎町にある公園だ。
東京都の東京ロケーションボックスでも、施設名と所在地、アクセスが紹介されている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 諏訪の森公園 |
| 住所 | 東京都立川市柴崎町1-1 |
| 最寄り駅 | JR立川駅 |
| アクセス | JR立川駅から徒歩約10分 |
| 撮影作品 | NHK-BS4K「おもかげ」 |
| 撮影記録 | 立川観光コンベンション協会 |
JR立川駅から徒歩約10分という立地は、電車を使ってロケ地巡りを考えている人にとって訪問しやすい条件だ。
ただし、「諏訪の森公園」という名称には注意したい。
東京都新宿区にも同名の公園があるため、地図アプリでは必ず「立川市柴崎町1-1」を指定する必要がある。
また、立川市内には公園に隣接する諏訪の森広場もあり、名称が似ている。
公式の撮影地として紹介されているのは諏訪の森公園だ。
おでん屋台は今も公園にある?
撮影写真の屋台は、撮影のために設置されたものと考えられる。
2026年10月29日時点で、同じ屋台が公園の常設設備として残されていることは確認できない。
現地で探すなら、屋台そのものよりも、園路や木々の配置、公園全体の雰囲気に注目するほうが現実的だ。
東京都のロケーション案内では、撮影利用に関する申請条件や火気使用禁止などの注意事項が掲載されている。
これは撮影目的の施設利用についての案内であり、通常の公園散策と同じ条件ではない。
ドラマで屋台が設置されたからといって、一般の利用者が同じように設備を持ち込めるわけではない。
現地を訪れる場合は、ほかの公園利用者の通行を妨げず、現在の施設ルールに従って楽しみたい。
なぜ「おもかげ」の屋台が印象に残るのか?湊の考察
ここからは、公表された撮影写真と作品のあらすじを踏まえた僕の読みだ。
「おもかげ」の主人公・竹脇正一は、65歳まで商社マンとして働き、定年退職を迎える。
長く続いた会社員生活を終えた正一が、これまでの人生と向き合う物語だ。
その中で、地下鉄と屋台という場所を比べると、ある違いが浮かび上がる。
地下鉄は、次の目的地へ向かうための場所。
一方、屋台は立ち寄って、その場で時間を過ごすための場所だ。
この違いは、人生を振り返る物語と相性がいい。
予定どおりに会社へ通い、仕事を終え、家へ帰る。その繰り返しの中で、人は目的地に着くことを優先しがちだ。
けれど、後から思い出すのは、移動した距離やこなした仕事だけではない。
何気なく足を止めた場所や、誰かと過ごした時間が記憶に残ることもある。
たとえるなら、会社の予定表には記載されていない寄り道が、人生の記憶にはしっかり保存されているようなものだ。
僕には、屋台という場所が持つ「一度足を止める」という性格が、「おもかげ」の主題と響き合うように思える。
もちろん、制作側がその象徴性を意図して屋台を設置したと確認できたわけではない。
それでも、撮影写真に残る屋台の明かりを見ていると、場所が人物の記憶を語るための手がかりになることを感じる。
人がどこへ向かうかだけでなく、どこで立ち止まるか。その違いも、人生を描くドラマでは重要になる。

ロイヤルチェスター太田も「おもかげ」のロケ地!どの場面に使われた?
群馬県太田市のロイヤルチェスター太田も、ドラマ「おもかげ」の撮影利用が確認されている施設だ。
運営元のメモリードグループが作品名をロケ地実績に掲載しており、施設公式のメディア情報にも「おもかげ」が紹介されている。
ロイヤルチェスター太田は送別会の撮影場所?
ロイヤルチェスター太田は、宮殿を思わせる建築が特徴の結婚式場だ。
施設には大聖堂や宴会場、階段、回廊など、さまざまな空間がある。
メモリードグループの撮影実績には「おもかげ」と施設名の対応が記されている。
ただし、どの部屋を使用したのか、劇中の何の場面に登場したのかまでは公表されていない。
そこで気になるのが、正一の定年退職を祝う送別会だ。
作品の物語は、正一が送別会から帰る途中に地下鉄で倒れるところから大きく動き出す。
ロイヤルチェスター太田には宴会に対応できる空間があるため、送別会の撮影に使われた可能性を考えることはできる。
しかし、現時点では推測の域を出ない。
宴会場があるという事実だけで「送別会のロケ地」と紹介してしまえば、施設の特徴を撮影の証拠にすり替えることになる。
施設が撮影協力したことと、どのシーンに使用されたかは分けて考えたい。
建物のどの部分が使われたかを調べるには?
ロイヤルチェスター太田の公式サイトには、建物の外観や館内の様子を紹介する写真がある。
また、ぐんまフィルムコミッションの施設情報では、回廊、階段、会場、正面入り口など、撮影に利用できる空間が紹介されている。
これらは、ドラマ本編と施設を比較する際の手がかりになる。
ただし、施設紹介に掲載された空間がすべて「おもかげ」で使われたわけではない。
映像を照合するなら、次の特徴を複数組み合わせて確かめる必要がある。
- 階段の形状と手すりの装飾
- 壁や柱の配置
- 扉と窓の位置関係
- 天井や照明設備の形
- 回廊と隣接する空間のつながり
一つの装飾が似ているだけでは、別の洋館風施設との区別が難しい。
同じ建物だと判断するには、複数の構造的特徴が一致することが重要になる。
さらに確実なのは、施設側が作品の使用場所を明示した資料や、具体的な撮影場面についての説明だ。
現時点では、施設名までを確定情報とするのが適切だろう。
ロイヤルチェスター太田の住所・アクセス・営業時間
ロイヤルチェスター太田の公式アクセスページでは、以下の情報が案内されている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | ロイヤルチェスター太田 |
| 住所 | 群馬県太田市飯塚町2056 |
| 郵便番号 | 373-0817 |
| 最寄り駅 | 東武鉄道 太田駅 |
| 駅から | 車で約5分 |
| 自動車 | 太田桐生ICから約10分 |
| 駐車場 | 250台・無料 |
| 電話番号 | 0276-47-7777 |
営業時間も2026年10月29日時点の公式掲載情報で確認できる。
| 曜日 | 営業時間 |
|---|---|
| 平日 | 12:00〜18:30 |
| 土日祝 | 10:00〜19:00 |
| 定休日 | 火曜日・水曜日(祝日などの例外あり) |
これらは通常の営業案内であり、ロケ地見学を自由に受け入れる時間を示しているわけではない。
また、送迎バスの運行は結婚式当日の状況によると案内されている。
ロケ地巡りだけを目的とする訪問者が利用できるとは限らないため、公共交通機関で向かう場合は移動手段を確認したい。
建物の豪華さと物語の場面をどう考える?
僕がロイヤルチェスター太田について興味深いと感じるのは、施設の建築的な特徴と、ドラマの使用場面を慎重に切り分ける必要があることだ。
大きな階段や装飾的な空間は、それだけで映像の印象を強くする。
しかし、建物が豪華だから華やかな場面に使われた、とは限らない。
映像作品では、明るく華やかな建物を緊張感のある場面に使うことも、その反対もあり得る。
空間の意味は建物の用途だけで決まるわけではない。そこに誰を配置し、何を見せ、どのように編集するかで変わる。
「結婚式場だから結婚式の場面だろう」と決めてしまうのは少し早い。
施設の本来の使い道と、ドラマの中で演じる役割は必ずしも一致しないのだ。
この違いを理解しておくだけでも、ロケ地情報の見方は一段深くなる。

「おもかげ」の病院・送別会場・ビーチのロケ地はどこ?未特定の場所を整理
「おもかげ」では、地下鉄や公園、結婚式場以外にも、物語上重要な場所が登場する。
しかし、公式の作品情報から場面の存在を確認できても、実際の撮影施設まで分かるとは限らない。
正一が運ばれた病院・集中治療室
物語の中心となるのは、正一が意識を失ったあとに運ばれる病院だ。
NHK財団のステラnetが2026年10月2日に掲載したあらすじでは、65歳で定年退職した正一が送別会の帰りに地下鉄で倒れ、集中治療室に運ばれると説明されている。
正一のもとには妻の節子や、会社の同期である堀田、児童養護施設時代からの友人・永山らが訪れる。
彼らは意識が戻らない正一に、それぞれの思いを語りかける。
一方、正一本人は、自分の身体を離れたような不思議な体験を通じて過去の記憶と向き合っていく。
病院は物語の重要な舞台だが、実際に使用された病院の名称は今回確認した資料からは特定できない。
実在する医療施設を使ったのか、撮影用セットだったのかも確定していない。
病院は患者や医療従事者が日常的に利用する施設でもある。
ロケ地と確認できていない医療機関へ問い合わせたり、撮影目的で訪問したりすることは避けたい。
正一の定年退職を祝った送別会場
送別会も「おもかげ」にとって重要な場面だ。
正一は65歳で長年の会社員生活を終え、送別会から帰る地下鉄の車内で倒れる。
物語の中では、送別会が日常から非日常へ移る直前の出来事になっている。
ただし、その送別会場として使用された飲食店や宴会場の名称は確認できていない。
前述のロイヤルチェスター太田は結婚式場であり、宴会に利用できる施設だが、送別会場だったという資料はない。
物語上の役割がはっきりしていても、撮影した場所まで判明しているとは限らないのだ。
ここで興味深いのは、送別会が仕事人生の終着点に見える一方、正一にとっては自分の人生を見つめ直す出来事の始まりになっていることだ。
誰かから祝われる節目と、自分自身が過去を振り返る節目は、必ずしも重ならない。
この構造が、地下鉄で倒れるという出来事をいっそう印象的なものにしている。
夏のビーチの撮影場所はどこ?
「おもかげ」の撮影に関しては、冬の撮影で夏のビーチを表現したというエピソードが紹介されることがある。
ただし、今回確認できた2026年10月2日付のステラnet掲載コメントには、海岸名や具体的なビーチの所在地は示されていない。
また、撮影時の季節や出演者が海に入ったという内容についても、発言日時と原文を照合できる一次資料が確認できていないため、確定した撮影情報としては扱わない。
現時点で答えられるのは、ビーチの具体的なロケ地は未特定ということだ。
映像に海が登場した場合も、海岸の形や周辺の建物が似ているだけで撮影場所を確定することは難しい。
海岸名を特定するには、制作側の記録や、映像と現地の特徴を複数照合できる資料が必要になる。
原作者・浅田次郎が訪れた撮影現場は?
2026年の地上波放送に際して、主演の中村雅俊が撮影当時を振り返ったコメントも公開されている。
2026年10月2日付のステラnet記事で、中村は物語後半の重要な場面の撮影中に、原作者の浅田次郎が現場を見学していたことを明かしている。
また、演出の小林聖太郎が撮影や編集を通して作品に強く心を動かされていたことも語っている。
原作者が重要な場面の撮影を見守っていたという事実は、作品への思いを知るうえで印象深い。
一方、このコメントには具体的なロケ地名が記されていない。
そのため、浅田次郎が見学した場所を東川口駅、諏訪の森公園、ロイヤルチェスター太田のいずれかに結びつけることはできない。
人が現場を訪れたという制作エピソードと、現場の住所が分かっていることは別だ。

「おもかげ」のロケ地巡りはどう回る?3施設の比較と作品の考察
公式に撮影利用が確認できた3施設は、埼玉・東京・群馬に分かれている。
実際に訪れる場合は、所在地だけでなく、通常の利用が可能な範囲と施設の営業条件を確認することが大切だ。
ロケ地3施設の訪問条件を比較
訪問計画を立てる際は、次の違いを押さえておきたい。
| ロケ地 | アクセス | 訪問時の注意 |
|---|---|---|
| 東川口駅 | JR武蔵野線・埼玉高速鉄道 | 通常の乗客が利用できる範囲で見学 |
| 諏訪の森公園 | JR立川駅から徒歩約10分 | 屋台が常設されているわけではない |
| ロイヤルチェスター太田 | 東武太田駅から車で約5分 | 内部見学や撮影は事前確認が必要 |
東川口駅と諏訪の森公園は、公共交通機関を使う散策計画に組み込みやすい。
一方、ロイヤルチェスター太田は駅から車で移動する必要があり、施設側の受け入れ状況にも左右される。
僕なら、鉄道駅と公園を中心に回る計画を考え、結婚式場については訪問できることを確認してから予定に入れる。
同じロケ地でも、普段から一般利用が想定される駅や公園と、予約を伴う営業施設では訪問条件が違うからだ。
3施設に共通する映像制作の特徴とは?
ここからは、確認できたロケ地と作品の物語を踏まえた僕の考察だ。
「おもかげ」の3施設を横断して眺めると、異なる地域の場所が、一人の主人公の人生を描く映像作品に組み込まれていることが分かる。
埼玉の地下鉄、東京の公園、群馬の結婚式場。
現実の地図では離れているこれらの場所が、ドラマの中では同じ物語を構成する空間になる。
この関係を、僕は一枚の写真とアルバムの違いに似ていると思う。
一枚一枚の写真には、それぞれ撮影した場所がある。
けれどアルバムに並べれば、離れた土地や異なる時期に撮った写真でも、一人の人生の流れとして見えてくる。
ドラマの編集にも、似た働きがある。
それぞれの撮影地が現実にはどこにあっても、映像の順序や演出によって、観客には一つの物語として届く。
ただし、個々のロケ地が劇中でどの空間を表しているかは、場面別の検証が必要だ。
だからこそ、実際の撮影地を知ることは、ドラマの世界を壊す行為ではない。
むしろ、別々の場所を組み合わせて物語を作る映像表現の工夫に気づくきっかけになる。
地下鉄で日常が止まり、病院から記憶の旅が始まる
「おもかげ」の物語で特に印象的なのは、正一の身体の動きと、記憶の動きが逆方向になっていることだ。
送別会の帰りに乗った地下鉄は、本来なら目的地へ移動するための乗り物だ。
ところが正一は、その車内で倒れてしまう。
一方、病院では意識が戻らず身体を自由に動かせないにもかかわらず、本人は自分の身体を離れるような体験を通して、過去の場所へ向かっていく。
動くための地下鉄で日常が止まり、動けない病院から記憶の旅が始まる。
僕は、この対比に「おもかげ」という物語の面白さが凝縮されていると思う。
65歳まで会社員として働いてきた正一にとって、通勤や帰宅は長年繰り返してきた生活の一部だったはずだ。
しかし、送別会の帰りに起きた出来事は、その繰り返しを突然断ち切る。
たとえるなら、ずっと規則正しく動いていた時計が止まった瞬間、それまで気づかなかった古い記憶の音が聞こえ始めるようなものだ。
ここで時計が止まるとは、正一が築いてきた生活の流れが中断すること。
記憶の音とは、意識を失った彼が過去の出来事と向き合っていくことを表している。
そして、病院に集まる妻や友人たちが語る正一の姿は、本人が抱いてきた自分自身の記憶と必ずしも同じではないかもしれない。
この点こそ、僕が「おもかげ」で気になるところだ。
人は自分の人生を、自分だけの記憶で理解しているわけではない。
誰かが覚えている出来事や、語られなかった思いも、その人の人生の一部になっている。
そんな物語の入口となる地下鉄の撮影に、埼玉高速鉄道が使われていた。
撮影場所を知ったあとで作品を振り返ると、普段は単なる移動空間として見ていた地下鉄の意味も少し変わってくる。
ロケ地情報から見えてくる、もう一つの作品の楽しみ方
今回の3施設は、撮影に使われたことを確認できる資料の種類も異なる。
埼玉高速鉄道では駅と車内区間まで公開されている。
立川観光コンベンション協会では、公園名に加えて撮影現場の写真が紹介されている。
ロイヤルチェスター太田では施設の使用実績が確認できるものの、具体的な室内や場面は特定できていない。
つまり、同じロケ地調査でも、得られる情報の深さが違う。
ここで僕が大切だと感じるのは、証拠のある範囲を丁寧に読むことだ。
公園の現場写真なら、屋台や照明機材の配置から撮影環境を考えられる。
鉄道の運行区間なら、どのような路線環境で車内撮影が行われたかを理解できる。
結婚式場の施設記録なら、どの建物が制作に協力したかを知ることができる。
一つひとつの資料が教えてくれることは違うが、組み合わせることで撮影の全体像に近づける。
僕は、ロケ地巡りの魅力は「この場所で撮影した」と答えを見つけることだけではないと思っている。
現実の場所が、どのようにして物語の風景になるのか。
そこを考えると、同じドラマをもう一度見る理由が生まれる。
調査資料と情報の確認範囲
この記事の情報確認日は2026年10月29日だ。
ロケ地の確認では、作品名と撮影施設の対応が明記された公式資料を優先した。
主な照合先は、次のとおり。
| 確認資料 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 埼玉高速鉄道「駅での撮影・取材について」 | 令和4年度の撮影実績と撮影区間 |
| 立川観光コンベンション協会「諏訪の森公園 立川ロケ地特集」 | 2023年「おもかげ」の撮影実績と現場写真 |
| 東京都「東京ロケーションボックス」 | 諏訪の森公園の所在地と交通案内 |
| メモリードグループ「メモリードの施設がロケ地として使用されました」 | ロイヤルチェスター太田の撮影実績 |
| ロイヤルチェスター太田「メディア」「アクセス」 | 作品掲載情報、住所、交通、営業時間 |
| NHK財団「ステラnet」2026年10月2日掲載記事 | 全3話再編集版の説明、あらすじ、中村雅俊のコメント |
資料名を具体的にしておくと、どの情報を根拠にしたのかが分かりやすい。
なお、2026年10月29日時点で、今回の3施設について劇中の全カットと実際の設備を一対一で照合したものではない。
特に病院、送別会場、ビーチの所在地は未特定のままだ。
ロケ地を巡る際の交通情報や施設の利用条件についても、最新の公式案内を確認してほしい。
よくある質問
ドラマ「おもかげ」の地下鉄シーンはどこで撮影された?
埼玉高速鉄道の東川口駅と電車内が撮影に使われた。
公式記録には、浦和美園駅3番線ホームから車両基地までの区間と、浦和美園駅から鳩ヶ谷駅までの区間が掲載されている。
ただし、正一が倒れる瞬間の具体的な撮影位置は未確認だ。
「おもかげ」のおでん屋台のロケ地はどこ?
東京都立川市の諏訪の森公園だ。
立川観光コンベンション協会が2023年の「おもかげ」の撮影地として紹介しており、屋台が設置された撮影現場の写真も公開されている。
所在地は立川市柴崎町1-1で、JR立川駅から徒歩約10分だ。
ロイヤルチェスター太田は「おもかげ」の送別会場?
ロイヤルチェスター太田が「おもかげ」の撮影に使われたことは確認できるが、送別会場だったかは未確認だ。
施設運営会社の撮影実績には作品名が掲載されているものの、具体的な使用場面や部屋の名称は示されていない。
まとめ|「おもかげ」のロケ地3か所と確認できた撮影情報
ドラマ「おもかげ」で公式資料から確認できた主なロケ地は、次の3施設だ。
- 東川口駅・埼玉高速鉄道:駅と電車内の撮影実績があり、運行区間まで確認できる。
- 諏訪の森公園:立川観光コンベンション協会が撮影地として紹介し、おでん屋台の現場写真も掲載している。
- ロイヤルチェスター太田:メモリードグループが撮影利用を公表しているが、具体的な使用場面は未特定。
一方、正一が運ばれた病院、定年退職の送別会場、ビーチの具体的な撮影地は確定できていない。
ロケ地巡りでは、東川口駅と諏訪の森公園は一般利用可能な範囲を守り、ロイヤルチェスター太田は事前に見学条件を確認したい。
そして、作品をもう一度振り返るときには、正一の人生が大きく変わるきっかけとなった地下鉄に目を向けてみてほしい。
そこは単なる撮影場所ではなく、長く続いた日常が止まり、忘れていた記憶への旅が始まる物語の入口でもある。
現実の駅と、ドラマの中の駅。
二つの風景を重ねて見ると、「おもかげ」という作品が少し違った表情を見せてくれるはずだ。
岸本湊人(きしもと・みなと)
参考
- 土曜ドラマ「おもかげ」ロケ地まとめ|地下鉄や病院の撮影場所
- NHK-BS4K「おもかげ」 – たちかわ観光ナビ|立川観光コンベンション協会
- メディア掲載 – 【公式】ロイヤルチェスター太田
- 駅での撮影・取材について|埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線 | 都心直結、埼玉スタジアム直結
- メモリードの施設がロケ地として使用されました-【公式】メモリードグループ
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