『19番目のカルテ』の主なロケ地は静岡県立静岡がんセンター。八千代医療センターや横須賀、神津島などでも撮影されました。
とくに注目したいのは、ドラマに登場する「魚虎総合病院」が、実在する複数の病院とスタジオセットを組み合わせて作られていること。
松本潤(まつもとじゅん)さん演じる徳重晃が患者と向き合う診察室も、病院の外観も、すべて同じ場所で撮影されたわけではありません。
TBS日曜劇場『19番目のカルテ』は、富士屋カツヒトさんの漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』を原作とする医療ヒューマンドラマ。脚本は『コウノドリ』シリーズでも知られる坪田文(つぼたふみ)さんが担当しました。
作品が描くのは、19番目の専門領域として位置づけられる「総合診療」の世界です。
病気の症状だけではなく、患者の仕事や家庭、心の状態、そして人生そのものに向き合う。
僕がロケ地の構成から興味を引かれたのは、病院の中だけでは患者の人生を描き切れないという、この作品ならではの特徴でした。
大きな病院のロビー、横須賀の坂道、神津島の海。
それぞれの場所が、徳重の診療と患者たちの日常を異なる角度から支えているように見える。
この記事では、『19番目のカルテ』の病院ロケ地と撮影場所を中心に、施設側の公式発表、話数別のロケ地、アクセス、聖地巡礼の注意点、撮影の裏側まで詳しく解説します。
なお、主に第1話から第3話までの場面を扱い、後半では作品全体のテーマにも触れます。
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『19番目のカルテ』ロケ地はどこ?病院・撮影場所の一覧
『19番目のカルテ』のメインロケ地は、静岡県駿東郡長泉町の静岡県立静岡がんセンターです。
魚虎総合病院の撮影には、千葉県八千代市の東京女子医科大学附属八千代医療センターや、Media Gardenのスタジオなども使用されました。
まずは、主要なロケ地を一覧で整理します。
| ロケ地・撮影協力地 | 所在地 | 主な役割・注目点 |
|---|---|---|
| 静岡県立静岡がんセンター | 静岡県長泉町 | 魚虎総合病院のメインロケ地 |
| 東京女子医科大学附属八千代医療センター | 千葉県八千代市 | 魚虎総合病院の撮影協力病院 |
| 東京医療センター | 東京都目黒区 | 病院関連シーンのロケ地として紹介 |
| Media Garden | 東京都内 | 診察室・カンファレンスルームなど |
| 横浜市立市民病院 | 神奈川県横浜市 | 撮影情報あり・使用箇所は未確認 |
| 神津島 | 東京都神津島村 | 第1話の島の風景 |
| 剣崎(剱崎)周辺 | 神奈川県三浦市 | 徳重と赤池の釣り場面 |
| 白髭神社 | 神奈川県横須賀市 | 徳重が鳥居付近を歩く場面 |
| 横須賀中央第1踏切 | 神奈川県横須賀市 | 第1話の踏切場面 |
| これっきり坂 | 神奈川県横須賀市 | 第2話の坂道 |
| 平和中央公園 | 神奈川県横須賀市 | 第2話の公園 |
| 若松マーケット周辺 | 神奈川県横須賀市 | 第3話の街並み |
| 三浦市三崎周辺 | 神奈川県三浦市 | 徳重と黒岩百々に関係する街角 |
| 立花食堂周辺 | 神奈川県横須賀市 | 横吹順一に関係する場面 |
TBS公式 YouTuboo/公式紹介映像
放送・作品紹介の公式情報を確認できるため(作品全体の紹介として掲載しています。各章の詳しい条件・役柄を証明する資料とは区別してください)。記事で扱う対象の公式映像です。予告・先行映像には該当話の内容が含まれます。本編で確定した内容とは区別してください。
公式掲載元確認日:2026-10-18。掲載当時の情報と現在の放送状況は区別してください。
この一覧には、医療施設や制作会社が撮影協力を公表している場所と、ロケ地情報で撮影地点として紹介されている場所を含みます。
撮影協力が公式に確認された施設と、個別の場面から推定された場所は区別する必要があります。
同じ病院に見える場面でも、玄関と廊下、診察室では撮影場所が違うことがある。
この見えない継ぎ目に、僕は医療ドラマの制作技術の面白さを感じる。
魚虎総合病院は実在する?病院ロケ地の正体
結論として、魚虎総合病院という名前の実在する病院が、そのまま撮影に使われたわけではありません。
魚虎総合病院はドラマに登場する架空の医療機関です。
実在する病院の建物とスタジオセットを組み合わせることで、一つの総合病院として成立しています。
その構成を整理すると、次のようになります。
| 撮影場所の種類 | 主な施設 | 役割 |
|---|---|---|
| メインロケ地 | 静岡県立静岡がんセンター | 病院の外観や共有空間 |
| 撮影協力病院 | 八千代医療センター | 廊下など実在する病院空間 |
| 室内スタジオ | Media Garden | 診察室・会議室など |
| その他の病院関連候補 | 東京医療センターなど | ロケ地情報で紹介された場所 |
ここで気をつけたいのは、「メインロケ地」と「モデルとなった病院」は必ずしも同じ意味ではないこと。
静岡がんセンターが魚虎総合病院の中心的な撮影場所だったことは分かるものの、架空の病院の設定すべてが同センターをモデルにしたとは断定できません。
では、どの建物のどの場所が使われたのか。
確認できる情報から、一つずつ見ていきます。
八千代医療センター|千葉県の病院ロケ地
東京女子医科大学附属八千代医療センターは、千葉県八千代市大和田新田477-96にある医療機関です。
同センターは2025年7月、TBS日曜劇場『19番目のカルテ』への撮影協力を公式に発表しました。
撮影が行われたのは、同年6月です。
公式資料には、病院の建物の間に救急車が停車し、スタッフや撮影機材が並んでいる様子が掲載されています。
さらに、院内の廊下で撮影が行われている写真も紹介されました。
当時の片桐聡病院長は、病院を広く知ってもらう機会や、教職員への励みにつながることを期待して撮影協力を決めたという趣旨の説明をしています。
ここで確認できる事実は明確です。
- 2025年6月に撮影が実施された
- 八千代医療センターが公式に撮影協力を発表した
- 病院の建物周辺と廊下での撮影風景が公開された
- 魚虎総合病院を構成する実在医療施設の一つだった
ロケ地情報では、第1話に登場した魚虎総合病院の救命救急センター入口として、同センターの救急搬送口が紹介されています。
ただし、病院側の公式資料だけで、すべての診察室やナースステーションの撮影場所が確定するわけではありません。
撮影に協力した事実と、個々のカットがどこで撮られたかという特定情報は別です。
僕が興味深く感じるのは、病院の機能を果たすために作られた空間そのものが、映像の説得力になること。
救急搬送に対応した出入口や、医療スタッフが移動する廊下には、装飾だけでは表現しにくい現実の構造があります。
それを画面に取り込むことで、架空の病院にも実在感が生まれるのだろう。
所在地とアクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 東京女子医科大学附属八千代医療センター |
| 住所 | 千葉県八千代市大和田新田477-96 |
| 最寄駅 | 東葉高速線・八千代中央駅 |
| 駅から | 徒歩約9分 |
| 撮影時期 | 2025年6月 |
| 確認状況 | 公式撮影協力あり |
現役の医療施設であるため、撮影場所を見るために院内へ立ち入ることは控えてください。
静岡県立静岡がんセンター|魚虎総合病院のメインロケ地
『19番目のカルテ』の病院ロケ地で最も重要なのが、静岡県立静岡がんセンターです。
所在地は、静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地。
同センターの沿革には、2025年5月に『19番目のカルテ』のドラマ撮影が行われたことが記録されています。
また、報道では全10回にわたる撮影協力が紹介されました。
全10回は撮影協力の回数であり、ドラマの放送話数ではありません。
本作のテレビ放送は2025年7月13日に始まり、9月7日の第8話で完結しています。
静岡がんセンターの撮影協力で紹介されている主な場所は、次の4か所です。
- 柿田川ホール
- 正面玄関
- ロビー周辺
- 4階屋上庭園
このうち、病院の建物を特定したい人にとって分かりやすいのは、正面玄関とロビー周辺です。
魚虎総合病院の外観や、医師たちが行き来する共有空間を構成する重要な場所になっています。
#### 静岡がんセンターのどの建物が使われた?
静岡がんセンターは、病院本棟や研究施設などから構成されています。
ドラマの中心的なロケ地として紹介されているのは、病院の正面玄関やロビー、柿田川ホールなどです。
とくに柿田川ホールは、2層吹き抜けの明るい空間で、上部から自然光が入る造りになっています。
床には清流をイメージしたデザインが取り入れられ、屋外の庭園へとつながる構成です。
病院側の施設案内では、待合や談話、イベントなどに使われる場所として説明されています。
この建築の特徴を知ると、魚虎総合病院が単なる診療設備の集合ではないことが見えてくる。
患者が待ち、家族が言葉を交わし、医療スタッフが働く。
病院は治療の場所であると同時に、人が長い時間を過ごす生活空間でもある。
僕は、柿田川ホールの開放的な設計が、そんな作品の世界観とよく重なると読む。
ただし、ホールや屋上庭園の使用が分かっていても、すべての場面と話数の対応が公式に公表されているわけではありません。
第何話のどのカットかを断定するには、別の根拠が必要です。
#### 静岡がんセンターが選ばれた意味
施設の選定理由を制作側がすべて明らかにしているわけではありません。
それでも、メインロケ地として繰り返し使われたことには、映像上の利点があると考えられます。
同じ玄関やロビーが登場すると、視聴者はその建物を覚えていく。
初めて登場したときは知らない病院だったのに、徳重たちの仕事や患者の出来事が積み重なるにつれて、見慣れた場所に変わっていくのです。
建物そのものは変わらない。
変わるのは、そこで起こった出来事を知っている視聴者の見方です。
僕はここに、連続ドラマで同じロケ地を使い続ける意味があると思っています。
東京医療センター|東京都内の病院撮影場所
独立行政法人国立病院機構東京医療センターも、『19番目のカルテ』の病院関連ロケ地として紹介されている施設です。
所在地は東京都目黒区東が丘2-5-1。
東急田園都市線「駒沢大学駅」から徒歩約15分で、都立大学駅、自由が丘駅、渋谷駅、恵比寿駅方面からバスを利用する方法もあります。
ロケ地情報では、第2話の病院関連場面と結び付けて紹介されています。
一方で、待合室や医師が会話する場面などについて、どこまでが実在施設で、どこからがスタジオなのかを一律に確定することはできません。
ここで重要になるのが、撮影された空間を一つの病院に見せる編集です。
例えば、外観を映した後に廊下へ切り替わり、その次に診察室の会話が始まる。
視聴者は連続した場所として受け取りますが、実際には異なる施設で撮られた映像かもしれない。
壁や床の色、扉の位置、照明、人物の動線。
こうした要素をそろえることで、別々の場所を一つの空間として見せられる。
ロケ地は建物を借りるだけの仕事ではなく、架空の場所を成立させるための材料でもあるのです。
横浜市立市民病院|撮影場所としての情報は未確認
横浜市立市民病院についても、『19番目のカルテ』の撮影場所として紹介する情報があります。
会議室やスタッフ関連の場面と結び付けて取り上げられることがありますが、静岡がんセンターや八千代医療センターと同じ水準で確認できる撮影協力の一次資料はありません。
そのため、具体的な使用シーンは未確認として扱います。
病院のロビーや廊下は、施設によって似た構造を持つことがあります。
映像の印象が近いという理由だけで、撮影場所を確定するのは避けたいところです。
さらに、医療ドラマでは撮影用セットを使うことも珍しくありません。
見た目が実際の病院に似ていても、それだけでは十分な根拠にならない。
僕は、場所を特定する楽しさと同じくらい、まだ分からない部分を残しておく誠実さも大切だと考えています。
横浜市立市民病院も現役の医療施設です。撮影場所の調査を目的とした院内見学は控えましょう。
神津島・剣崎|徳重と赤池に関係する海辺
『19番目のカルテ』では、東京都の神津島と神奈川県三浦市の剣崎周辺が、海辺のロケ地として紹介されています。
第1話には、徳重と恩師の赤池登に関係する島や海の風景が登場します。
ロケ地調査では、島の全景に神津島の景観が使われ、徳重と赤池の釣り場面には三浦半島の剣崎周辺が使用されたとされています。
ここで押さえておきたいのは、神津島の風景と、人物が釣りをする岩場は同じ撮影場所とは限らないということ。
映像では一つの海辺の出来事に見えても、別々の場所で撮った風景を編集でつないでいる可能性があります。
この方法は、魚虎総合病院を複数の施設から構成した撮影方法とも共通しています。
必要な景色や空間を選び、一つの物語に結び付ける。
ドラマならではの場所の使い方です。
#### 神津島はどこにある?
神津島は東京都に属する伊豆諸島の島で、神津島村に位置します。
島の景観は、病院の無機質な建物とは異なる広がりを持っています。
水平線まで続く海と、周囲を囲む自然。
徳重が働く魚虎総合病院とは、空間の性質がまったく違います。
病院では患者の症状や言葉を手掛かりに考える徳重。
一方、恩師との関係を描く海辺には、診察室とは違う時間が流れています。
僕は、ここを徳重自身の立場が変わる場所として読む。
普段は人の話を聞く医師が、恩師との関係では教えを受けてきた一人の人間でもある。
医師として誰かに向き合う姿と、弟子として恩師に向き合う姿。
海辺は、その二つの立場を考える手掛かりになる場所です。
白髭神社|徳重が鳥居を歩いた横須賀のロケ地
第1話で徳重が鳥居の付近を歩く場面は、神奈川県横須賀市野比の白髭神社周辺がロケ地として紹介されています。
白髭神社は横須賀市野比2丁目にあり、海に近い地域の神社です。
ロケ地情報では、徳重が鳥居の柱と柱の間隔を歩いて確かめる場面が、この周辺で撮影されたとされています。
ここで面白いのは、主人公の関心が病院の外にまで向いていること。
徳重は総合診療医として、患者の症状だけではなく生活背景にも目を向ける人物です。
鳥居の間隔を確かめるという行動は、直接医療に関係するものではありません。
それでも、身近なものを観察する姿勢は、徳重という人物の見方を少し変えてくれます。
僕には、この行動が「当たり前に見えるものを、そのまま通り過ぎない」という彼の特徴につながるように思える。
ただし、鳥居を歩く行動が総合診療を象徴するために演出されたと公式に説明されているわけではありません。
作品の人物像と行動を重ねた解釈です。
横須賀の坂道・踏切・公園・商店街も撮影場所に
病院や神津島だけでなく、横須賀市内の街並みも『19番目のカルテ』を構成する重要な撮影場所です。
とくに第1話から第3話では、次の場所がロケ地として紹介されています。
- 横須賀中央第1踏切周辺
- これっきり坂
- 横須賀市平和中央公園
- 若松マーケット周辺
- 横須賀市内の商店街
- 三浦市三崎周辺
- 喫茶トエム周辺
- 横須賀市上町の立花食堂周辺
第1話で徳重が渡ろうとする踏切は、横須賀中央第1踏切付近とされています。
また、徳重と黒岩百々が出会う街角には、三浦市三崎周辺の風景が使われています。
第2話では、徳重と滝野みずきが歩く「これっきり坂」や、平和中央公園が注目されました。
第3話では、若松マーケット周辺や立花食堂なども登場する場面があります。
これらの場所が興味深いのは、どれも病院とは違う日常の空間であること。
患者は病院の中だけで生活しているわけではありません。
家へ帰り、仕事に向かい、店に立ち寄り、家族と過ごす。
その日常の中に病気や不安が入り込んでくる。
病院での診察だけでは、患者の生活全体は分からない。
横須賀の街並みは、その当たり前の事実を、ドラマの背景として見せているように思う。
第1話から第3話までのロケ地・撮影場所を比較
撮影場所を話数別に整理すると、見返したい場面が探しやすくなります。
| 話数 | ロケ地 | 注目する場面 |
|---|---|---|
| 第1話 | 静岡がんセンター | 魚虎総合病院の外観・共有空間 |
| 第1話 | 八千代医療センター | 救急搬送口などの病院関連場面 |
| 第1話 | 白髭神社 | 徳重が鳥居付近を歩く場面 |
| 第1話 | 横須賀中央第1踏切 | 徳重が踏切付近を歩く場面 |
| 第1話 | 三浦市三崎周辺 | 徳重と黒岩百々が出会う街角 |
| 第1話 | 神津島・剣崎 | 島の景観や釣り場面 |
| 第2話 | これっきり坂 | 徳重と滝野が歩く坂道 |
| 第2話 | 平和中央公園 | 徳重と滝野が過ごす公園 |
| 第3話 | 若松マーケット周辺 | 横須賀の街中の場面 |
| 第3話 | 立花食堂周辺 | 横吹順一に関係する場面 |
19番目のカルテ ⿻ TBS7月期日曜劇場⦅公式⦆/2025-09-07の公式動画投稿
放送・作品紹介の公式情報を確認できるため(作品全体の紹介として掲載しています。各章の詳しい条件・役柄を証明する資料とは区別してください)。記事の対象に関連する番組公式投稿です。「今夜」などの表現は投稿当時のものです。予告・告知と本編の結果は区別してください。
✒️ 最終話𝟵月𝟳日よる𝟵時放送 📚
— 19番目のカルテ ⿻ TBS7月期日曜劇場⦅公式⦆ (@19karte_tbs) September 7, 2025
𓏸𓈒𓂃 日曜劇場『19番目のカルテ』 𓂃𓈒𓏸◌
\ 🥼最終話放送まであと1時間🩺 /
⏰今夜はいつもより55分遅く
21:55スタートです!!
総合診療科の徳重先生(#松本潤 )と
滝野先生(#小芝風花 )🥼✨️
心臓血管外科医・茶屋坂先生
(#ファーストサマーウイカ )と… pic.twitter.com/E948AJVuSV
表示できない場合は19番目のカルテ ⿻ TBS7月期日曜劇場⦅公式⦆で確認する
公式掲載元確認日:2026-10-18。掲載当時の情報と現在の放送状況は区別してください。
この一覧は、施設側が撮影協力を公表した場所と、ロケ地情報で特定された場所を整理したものです。
使用シーンのすべてが番組側の公式発表で確定しているわけではありません。
もう一つ、見返すときに意識したいのは、ロケ地の切り替わるタイミングです。
病院の中にいた徳重が、街へ出る。
あるいは、広い海の風景が現れる。
その移動は、単なる場面転換ではなく、人物が向き合う対象の変化を示しているようにも読めます。
『19番目のカルテ』撮影場所のリアリティはどう作られた?
『19番目のカルテ』の病院シーンは、実在する医療施設と精密なスタジオセットを使い分けて制作されました。
すべての場面を現役の病院で撮影したわけではありません。
制作に協力したMedia Gardenは、診察室やカンファレンスルームなどの撮影にAスタジオが使用されたと公表しています。
ここには、医療ドラマならではの事情があります。
実際の病院では、患者さんの診療や安全が最優先です。
一方、ドラマの撮影には、カメラや照明の配置を変え、同じ場面を繰り返し撮る工程があります。
実在する病院の建築を生かしながら、長時間の会話や細かな撮影が必要な場所にはスタジオを使う。
現実の建物が持つ説得力と、撮影用セットの自由度を組み合わせたことが、魚虎総合病院のリアリティを支えていると考えられます。
Media Gardenのセットは診察室・カンファレンスルームに使用
Media Gardenを運営するTREE Digital Studioは、2025年7月16日に撮影協力について発表しました。
使用されたのはAスタジオで、主に病院内の診察室やカンファレンスルームなどの撮影に利用されたと説明されています。
これは、ロケ地を調べるうえで重要な一次情報です。
病院での問診シーンは、徳重が患者の言葉に耳を傾ける、作品の中心となる時間。
そこで必要になるのは、医療機器が並んだ背景だけではありません。
会話する人物同士の距離や、カメラが捉える範囲、照明の条件なども映像の印象を左右します。
スタジオでは、制作上の必要に応じて撮影機材を配置しやすくなります。
実際の病院では難しいカメラ位置も、セットなら調整できる場合があります。
僕は、診察室のリアリティは必ずしも「本物の診察室で撮ること」だけで生まれるものではないと考えています。
患者と医師が向き合う空間として自然に見え、その対話へ集中できること。
それも、医療ドラマに必要な説得力の一つです。
原作者・富士屋カツヒトも実写セットの情報量に注目
原作者の富士屋カツヒトさんも撮影現場を訪れ、徳重の診察室などを見学しています。
公開された取材では、実写化されたセットについて、漫画では描き切れなかった細かな情報が加わっていることや、ドラマ独自の世界が成立していることに好意的な感想を寄せています。
この話から見えてくるのは、漫画と実写の表現方法の違いです。
漫画では、描かれたコマの外側を読者が想像します。
一方、実写ドラマでは、部屋の広さ、医療機器の配置、椅子の位置、壁や床の質感など、具体的な空間を映さなければなりません。
つまり、実写化とは原作の場面をそのまま置き換える作業ではない。
原作が描く人物の関係や思想を守りながら、映像に必要な情報を新たに加える仕事でもあるのです。
静岡がんセンターの大きな共有空間も、Media Gardenの診察室も、異なる方法でその世界を支えています。
八千代医療センターの公式発表から分かる撮影協力
八千代医療センターの公式資料では、2025年6月に撮影が行われたことが確認できます。
病院側は、施設への理解や職員への励みにつながることを期待して撮影協力を決めました。
ここで重要なのは、ロケ地としての価値と、本来の施設としての役割が両立しなければならないこと。
医療施設は、ドラマ制作のために存在する建物ではありません。
患者さんの治療があり、医療スタッフの日常業務があります。
撮影可能な場所や時間にも制約があったと考えられますが、具体的な撮影条件は公式資料だけでは分かりません。
それでも、実際の廊下や救急関連施設が持つ構造は、画面の中で自然な説得力になります。
患者の移動を考えた通路、医療従事者が働くための設備。
本来の用途を持つ建物だからこそ、背景にも現実の重みが生まれるのでしょう。
静岡がんセンターの撮影協力は全10回
静岡県立静岡がんセンターは、全10回にわたって『19番目のカルテ』の撮影に協力したと紹介されています。
施設の沿革にも、2025年5月のドラマロケが記録されています。
撮影に使用された主な場所として挙げられるのは、正面玄関、ロビー周辺、柿田川ホール、4階屋上庭園です。
一度だけ建物の外観を借りたのではなく、複数回の撮影によって、作品の舞台を支えていたことが分かります。
この繰り返しには、連続ドラマならではの効果があります。
最初は見知らぬ建物だった魚虎総合病院。
けれど、徳重が患者と向き合い、滝野みずきとの関係が変化し、医師たちの時間が積み重なると、同じロビーにも別の意味が生まれます。
場所は変わらないのに、そこへ戻ってくる人物の状況が変わる。
僕は、その変化が連続ドラマの舞台を豊かにしていくと考えています。
エキストラが作る病院の日常
病院ドラマで意外に重要なのは、主人公の後ろを歩く患者や、待合室に座る人、廊下を移動するスタッフです。
物語の中心人物ではなくても、その人たちがいることで、大きな病院が日常の営みを持つ場所に見えてきます。
静岡がんセンターで2025年5月18日に行われた撮影については、100人以上のエキストラが参加したという現場レポートもあります。
病院内で人々が移動する様子を自然に見せるためには、背景に映る人の位置や動作も重要です。
例えば、次のような姿が病院の日常を構成します。
- 診察を待つ患者
- 廊下を移動する医療スタッフ
- 書類を持って歩く人
- 家族と会話する人
- 受付や待合室を利用する人
こうした人々は、物語の中心にいるわけではありません。
それでも、一人ひとりに何かの用事があるように見えることで、病院全体に日常の厚みが生まれます。
ただ立っているだけではなく、そこにいる理由が感じられること。
僕は、これがエキストラの役割を考えるうえで大切な点だと思っています。
街と自然が持つ「物語を支える力」
横須賀の商店街や坂道、神津島の海には、病院とは違う役割があります。
病院は診察を受ける場所ですが、街は患者が普段の生活を送る場所です。
総合診療では、症状や検査結果に加え、生活背景や心理的・社会的な要因にも目を向けます。
徳重の問診にも、この考え方が通じています。
だからこそ、作品の舞台が病院の中だけで終わらないことに意味があるように思う。
患者がどんな環境で暮らし、何を大切にしているのか。
その答えは、診察室の中だけにあるとは限りません。
僕は、病院の外へ広がる撮影場所の構成を、総合診療の視野の広さと重ねて読んでいます。
もちろん、制作側がすべてのロケ地をこの考えで選んだと明言したわけではありません。
それでも、病院、街、海という異なる空間の使い分けには、作品を考える手掛かりがあります。
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『19番目のカルテ』聖地巡礼ガイド|ロケ地へのアクセスと注意点
『19番目のカルテ』のロケ地巡りでは、現役の医療施設と一般に訪問できる観光地を分けて考えることが大切です。
静岡がんセンター、八千代医療センター、東京医療センターは現在も診療が行われている施設。
一方、横須賀の公園や街並み、神津島の自然などには、一般に訪問できる場所もあります。
ロケ地として知られていても、見学が許可されているとは限りません。
撮影協力を公表していることと、ファン向けに見学を受け入れていることは別です。
この違いを意識しておくと、訪問先選びで迷いにくくなります。
八千代医療センターへのアクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 千葉県八千代市大和田新田477-96 |
| 最寄駅 | 東葉高速線・八千代中央駅 |
| 徒歩 | 約9分 |
| その他 | 病院方面へのバス路線あり |
撮影協力した事実は公式に確認できます。
ただし、施設内は観光エリアではありません。
撮影に使われた廊下や救急搬送口を探すために、病院の中を歩き回ることは控えましょう。
救急車両の移動や患者さんの通行を妨げないことも重要です。
静岡県立静岡がんセンターへのアクセス
静岡がんセンターは、静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地にあります。
公式アクセス案内では、公共交通機関による主な移動方法が次のように紹介されています。
| 出発地 | 移動方法 | 目安 |
|---|---|---|
| JR長泉なめり駅 | バス | 約10分 |
| JR長泉なめり駅 | タクシー | 約5分 |
| JR三島駅 | バス | 約20〜30分 |
| JR三島駅 | タクシー | 約15分 |
バスの運行時刻や交通状況によって所要時間は変わります。
実際に移動する際は、最新の交通案内を確認してください。
ドラマでは正面玄関やロビー周辺、柿田川ホール、4階屋上庭園などが撮影場所として紹介されています。
しかし、使用された場所が公表されているからといって、自由に見学できるわけではありません。
施設が公開している写真やバーチャルツアーを利用して、建物の特徴を確認する方法もあります。
僕なら、まずその方法を選びます。
作品の舞台を知るために、患者さんや職員の日常を妨げる必要はないからです。
東京医療センターへのアクセス
東京医療センターの所在地は、東京都目黒区東が丘2-5-1です。
公共交通機関では、次の移動方法が案内されています。
- 東急田園都市線「駒沢大学駅」から徒歩約15分
- 都立大学駅方面からバス
- 自由が丘駅方面からバス
- 渋谷駅・恵比寿駅方面からバス
東京都内にあるため、交通の選択肢は比較的多い施設です。
ただし、病院関連ロケ地として紹介されていることと、具体的な撮影箇所がすべて確定していることは異なります。
現役の病院であることを優先し、ロケ地探しを目的とする院内見学は控えましょう。
横浜市立市民病院周辺を訪れる場合
横浜市立市民病院は、ロケ地として紹介されている情報があるものの、具体的な撮影シーンを十分に確認できていません。
そのため、確定したロケ地として院内見学を目的に訪れることはおすすめしません。
公共交通機関では、横浜駅方面などからバスを利用できます。
公式アクセスでは、「市民病院」バス停や「三ツ沢総合グランド入口」バス停などが紹介されています。
撮影地の確証が十分でない場合、無理に訪問する必要はありません。
ロケ地である前に、病院は人の命と健康を支える場所です。
その本来の役割を尊重したいところです。
神津島・剣崎は自然を楽しみながら訪問できる
神津島と剣崎は、病院とは違った楽しみ方ができるロケ地です。
徳重と赤池の関係を思い出しながら、海の景色を眺める。
その土地の自然や風景に触れることも、作品への理解を深める方法の一つです。
ただし、神津島と剣崎は離れた場所にあります。
神津島は東京都の離島で、剣崎は神奈川県の三浦半島です。
一つの場所を訪れれば両方の撮影地点を見られるわけではありません。
また、剣崎周辺には岩場があります。
海岸は天候や潮位によって危険度が変わるため、訪問するときは十分な注意が必要です。
- 滑りにくい靴を選ぶ
- 立入禁止区域へ入らない
- 強風や高波の日は海岸へ近づかない
- 私有地や管理区域へ立ち入らない
- ごみを持ち帰り自然環境を傷つけない
映像と同じ構図を再現するために、危険な場所へ入る必要はありません。
僕なら、安全な場所から海を眺め、ドラマの場面と実際の風景を重ねる時間を大切にします。
横須賀・三浦のロケ地を巡る順番
横須賀・三浦エリアは、街歩きとして楽しめる場所が多い地域です。
ただし、白髭神社、横須賀中央周辺、三浦市三崎、剣崎がすべて徒歩圏内に集まっているわけではありません。
移動する場合は、公共交通機関や徒歩を組み合わせる必要があります。
僕なら、大きく三つのエリアへ分けて考えます。
横須賀中央周辺
横須賀中央第1踏切、これっきり坂、平和中央公園、若松マーケット周辺などが候補です。
第1話から第3話に登場した街並みを、比較的まとまった地域で確認できます。
ただし、踏切周辺では鉄道や道路の安全を優先してください。
住宅街では通行人や住民への配慮も必要です。
野比周辺
第1話で徳重が歩いた鳥居のロケ地として、白髭神社周辺が注目されます。
街の中の何気ない場所に人物の特徴を見つける楽しさがあります。
神社の境内では、参拝者や地域の利用者を優先しましょう。
三浦市周辺
三崎の街角と剣崎の海辺を分けて考えると計画しやすくなります。
両地点は離れているため、移動時間と交通手段の確認が必要です。
一日にすべてを詰め込むより、興味のある場面を選んでゆっくり訪れるほうが、作品とのつながりを感じやすいと思います。
聖地巡礼で守りたい5つのマナー
ロケ地を訪れるときは、次の点を意識しましょう。
- 病院は治療の場であることを最優先する
- 患者・職員・住民の顔や車両を無断で撮影しない
- 通路や入口、店舗前を長時間占有しない
- 私有地や立入禁止区域へ入らない
- SNSへの投稿でも第三者のプライバシーへ配慮する
ロケ地巡りは、訪問した証拠を残すことだけが目的ではありません。
作品の世界を知りながら、その場所で暮らす人の毎日も大切にすること。
そういう楽しみ方が、長く愛されるロケ地を守ることにもつながるはずです。
エキストラ参加体験と制作の裏側
『19番目のカルテ』では、病院や街の場面を多くのエキストラが支えました。
過去の撮影情報では、医師、看護師、患者、通行人など、さまざまな役柄の募集が行われています。
背景に登場する人物には、次のような役割があります。
- 医師
- 看護師
- 外来患者
- 見舞客
- 通行人
- 親子
実際の病院では、人々がそれぞれ異なる目的で動いています。
診察を待つ人もいれば、家族を迎えに来た人もいる。
忙しく移動する医療スタッフもいます。
そうした複数の動きが重なることで、建物の中に日常が生まれます。
撮影現場では同じ動作を何度も繰り返す場合があります。
テレビでは数秒しか映らない場面でも、自然に見せるためには準備と調整が必要です。
エキストラは単なる背景ではなく、魚虎総合病院を実在する場所として見せるための重要な存在なのだと思います。
『19番目のカルテ』のロケ地が物語に与えた役割とは?
『19番目のカルテ』には、病院、街、海という異なる撮影空間が登場します。
僕は、それぞれが異なる種類の人間関係を見せる場所になっているように感じました。
病院では、医師と患者が向き合う。
街では、医師という肩書きだけでは捉えきれない生活が広がる。
そして海では、徳重自身と恩師との関係が描かれる。
この違いを意識すると、ロケ地は単なる背景ではなく、登場人物の立場を見せる要素として読めます。
八千代医療センター|地域医療の現実感を支える
八千代医療センターの役割は、架空の魚虎総合病院に、実在する医療施設としての説得力を加えることです。
撮影専用の建物ではないため、廊下や出入口は医療施設としての機能を持っています。
例えば、次のような細部です。
- 廊下の幅
- 出入口の配置
- 救急搬送に対応した構造
- 病院特有の照明や採光
公式資料には院内廊下での撮影風景も掲載されています。
こうした実在空間を活用することは、架空の病院に現実味を与える一つの方法です。
もちろん、具体的にどの設備をどのような演出意図で映したかは、制作側の説明がなければ分かりません。
それでも、実際に医療のために設計された建物の構造が、ドラマの背景へ自然な説得力を与えることは想像できます。
静岡がんセンター|魚虎総合病院の顔
静岡がんセンターは、魚虎総合病院のメインロケ地として紹介される施設です。
正面玄関やロビー周辺などが、作品の中で病院の印象を形づくっています。
連続ドラマでは、同じ建物が繰り返し登場することで、視聴者の記憶に少しずつ残っていきます。
最初は知らない病院だった建物。
しかし、徳重や滝野たちがそこで働き、患者と関わる姿が積み重なると、建物への印象が変わってきます。
この変化は、建物の外観そのものが変わることで起こるのではありません。
そこで何が起きたかを、視聴者が知っているから生まれる変化です。
僕は、同じ場所が回を重ねるたびに別の意味を帯びることに、ドラマの舞台としての面白さを感じています。
東京医療センターとスタジオセット|一つの病院を作る編集力
『19番目のカルテ』では、実在病院に加えてMedia Gardenのスタジオも使用されました。
診察室やカンファレンスルームは、会話や人物の動きを細かく撮影する必要がある場所です。
一方、外観や広いロビーでは、実在する病院の建築を生かせます。
それぞれの長所を組み合わせることで、架空の魚虎総合病院が成立しています。
例えば、人物が病院の玄関から入る場面と、診察室で会話する場面が続いたとします。
その二つが異なる場所で撮影されていたとしても、映像上のつながりが自然なら、視聴者は一つの施設として受け取ります。
本物に見えることと、撮影に適した空間であることは、必ずしも同じ条件ではありません。
この二つを両立させる工夫が、医療ドラマの制作には求められます。
僕が面白いと思うのは、ロケ地を知ることで、これまで意識していなかった編集の技術にも目が向くこと。
「ここから先は別の施設で撮られているのかもしれない」
そんな視点は、作品の新しい楽しみ方になります。
神津島・剣崎|徳重と恩師の関係を映す海
徳重は病院で、患者の言葉に耳を傾ける総合診療医として描かれます。
一方、赤池登との関係では、教えを受けてきた側でもあります。
この立場の違いが、僕には大切に思えます。
患者に向き合うときには、医師として答えを探す。
けれど、恩師との関係では、医師としての役割だけでは説明しきれない思いも生まれる。
神津島や剣崎の海辺は、そうした徳重の別の側面を考える場所になっています。
病院の診察室は、人と向き合うために整えられた空間です。
海辺は、水平線が広がり、建物による区切りも少ない。
僕は、この空間の違いが人物の立場の違いを考える余白になっていると読みます。
海があるから徳重の心理が変化した、と断定できるわけではありません。
ただ、誰かを診る医師である前に、徳重自身も一人の人間である。
その見方を思い出させる場所として、海辺の風景は興味深いものです。
ロケ地は視聴者自身の記憶ともつながる
実在する病院や街が使われることで、作品の世界と視聴者自身の経験が重なることもあります。
例えば、似た構造の病院で家族を待った経験がある人。
横須賀の街並みに親しみのある人。
海辺の風景に、自分の思い出を重ねる人。
同じ映像でも、受け取り方は一人ひとり異なります。
病院は特別な職業の人だけが訪れる場所ではありません。
自分や家族の体調に不安があるとき、誰もが関わる可能性のある場所です。
だからこそ、医療ドラマの中で描かれる不安や安堵を、身近な出来事として感じる人もいるでしょう。
『19番目のカルテ』では、患者の病名だけではなく、その人の生活背景にも目を向けます。
その姿勢と実在する街並みの組み合わせが、作品を現実の暮らしに近づけているように思います。
『19番目のカルテ』ロケ地巡りのエリア別計画と建物の撮影協力
『19番目のカルテ』のロケ地を訪れるなら、静岡・千葉・東京・横須賀三浦・神津島の5エリアに分けて考えると整理しやすくなります。
主な撮影場所は広い範囲に点在しています。
特に神津島は離島なので、横須賀の撮影場所と同じ日に気軽に巡る計画には向きません。
また、病院の見学を目的とする訪問は控え、一般に利用できる公園や街並み、観光地を中心に計画することが大切です。
千葉エリア|八千代医療センター
八千代医療センターは、魚虎総合病院を構成する撮影協力病院の一つです。
基本情報は次のとおりです。
- 所在地:千葉県八千代市大和田新田477-96
- 最寄駅:東葉高速線「八千代中央駅」
- 駅から:徒歩約9分
- 撮影時期:2025年6月
- 確認状況:公式撮影協力あり
- 注意点:院内見学を目的とした訪問は控える
撮影協力の事実は公式資料で確認できます。
一方、病院内部のすべての場面が同施設で撮影されたわけではありません。
撮影場所を調べる際は、施設側が公表した情報と、映像から推測された情報を区別することが大切です。
静岡エリア|静岡県立静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンターは、魚虎総合病院のメインロケ地です。
- 所在地:静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地
- 最寄駅:JR御殿場線「長泉なめり駅」
- バス:約10分
- 撮影協力:全10回
- 主な撮影場所:柿田川ホール、正面玄関、ロビー周辺、4階屋上庭園
- 注意点:患者さんの診療と施設利用を最優先する
病院の外観や共有空間が気になる人にとって、まず知っておきたい場所です。
施設側が公開している写真や案内を利用すれば、建物の特徴を確認することもできます。
ロケ地を知りたい気持ちと、病院を本来の目的で利用する人への配慮は、両立させたいところです。
東京エリア|東京医療センター
東京医療センターは、東京都内の病院関連撮影場所として紹介されています。
- 所在地:東京都目黒区東が丘2-5-1
- 最寄駅:東急田園都市線「駒沢大学駅」
- 駅から:徒歩約15分
- バス:都立大学駅、自由が丘駅、渋谷駅、恵比寿駅方面から利用可能
- 注意点:ロケ地探しを目的とした院内見学は控える
アクセス方法は比較的多いものの、一般の観光施設ではありません。
撮影当時と現在では、施設の利用状況が異なる可能性もあります。
訪問を考える場合は、病院の本来の利用者を優先してください。
横須賀・三浦エリア|白髭神社、坂道、公園、剣崎
横須賀・三浦方面は、作品の街並みを感じやすい地域です。
白髭神社、これっきり坂、平和中央公園、横須賀中央第1踏切、若松マーケット周辺、三崎の街並み、剣崎などが候補になります。
第1話の徳重が歩く場面を思い出しながら街を眺めると、何気ない風景にも別の意味が見えてきます。
第2話に登場する坂道や公園も、徳重と滝野の関係を思い出す手掛かりになります。
ただし、住宅街や店舗がある場所では、住民や営業中の店への配慮が必要です。
民家の敷地に入ったり、住宅の内部を撮影したりすることは避けましょう。
店舗の営業日や営業時間は変更される場合があります。訪問前に最新情報を確認してください。
神津島|徳重と赤池の海を感じたい人向け
神津島は、ほかのロケ地から離れた東京都の島です。
横須賀や三浦を巡るついでに訪れるのではなく、島そのものを旅の目的にすると計画しやすくなります。
海岸や集落の風景、島ならではの自然を楽しむことができます。
ただし、ドラマで映った島の全景と、徳重と赤池が釣りをした岩場は、同じ撮影地点とは限りません。
この違いを理解しておくと、ロケ地への期待と実際の風景を混同せずに済みます。
僕なら、映像と同じ角度を探すことだけに時間を使わず、島の景色そのものに目を向けたい。
徳重と赤池の関係を思い出しながら眺める海は、撮影場所の完全な再現とは別の楽しさを与えてくれそうです。
建物をドラマのロケ地として使ってほしい場合はどうする?
自分が所有・管理する建物をドラマのロケ地として使ってほしい場合は、地域のフィルムコミッションやロケーション支援窓口へ相談する方法があります。
『19番目のカルテ』でも、実在する病院や街の施設が撮影に協力しました。
ただし、施設を登録したからといって、必ずドラマの撮影に採用されるわけではありません。
制作側が求める建物の条件と、所有者側が提供できる条件が合う必要があります。
相談前に、次の情報を整理しておくと役立ちます。
| 準備する情報 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 所在地 | 住所とアクセス方法 |
| 建物の種類 | 病院、住宅、店舗、オフィスなど |
| 写真 | 外観・室内・周辺環境 |
| 利用可能な場所 | 撮影を認められる範囲 |
| 利用できる時間 | 曜日・時間帯・休館日 |
| 搬入条件 | 駐車場・搬入口・電源 |
| 許可権限 | 所有者・管理者・責任者 |
| 制限事項 | 安全管理・騒音・立入制限 |
ここで注意したいのは、建物の見た目だけで撮影場所が決まるわけではないこと。
ドラマ制作では、カメラや照明などの撮影機材を搬入できるか、スタッフの移動が可能か、安全を確保できるかといった条件も重要です。
#### ロケ地として登録するまでの一般的な流れ
建物の撮影協力を検討している場合は、次の順番で進めると整理しやすくなります。
1. 所有者や管理者として撮影許可を出せるか確認する
2. 外観・室内・設備・利用条件を整理する
3. 自治体や地域のフィルムコミッションを調べる
4. ロケーション登録や撮影相談の受付方法を確認する
5. 問い合わせがあった場合に、利用条件や安全管理について協議する
6. 撮影が決まった場合は、必要な許可や契約内容を確認する
この流れは一般的な相談方法であり、すべてのフィルムコミッションが同じ受付方式を採用しているわけではありません。
地域によっては登録制度がなく、個別相談を基本としている場合もあります。
また、建物の所有者と利用者が異なる場合は、撮影許可の権限を明確にする必要があります。
例えば、テナントが借りている店舗で撮影を行う場合、店舗の運営者だけでなく、建物管理者の許可が必要になることもあります。
#### 病院や公共施設を撮影に提供する場合の注意点
『19番目のカルテ』の八千代医療センターの例では、病院側が撮影協力を決定し、実際の建物や廊下で撮影が行われました。
しかし、病院は撮影のためだけに使用できる施設ではありません。
患者さんのプライバシー、診療への影響、救急対応の安全などを優先する必要があります。
病院に限らず、学校、公共施設、商業施設、住宅などでも、それぞれ確認すべき条件があります。
例えば、営業中の店舗では来店客への配慮が必要です。
住宅では近隣住民の生活を妨げないことが重要になります。
建物を撮影場所として貸し出すということは、単に空間を提供することではありません。
作品づくりへの協力と、施設本来の役割を守ることを両立させる判断でもあるのです。
エキストラ募集と参加体験|作品の一部になる仕事
『19番目のカルテ』では、市民エキストラも病院や街の撮影を支えました。
過去の撮影情報では、医師や看護師、患者、通行人など、さまざまな役柄の募集が行われています。
静岡がんセンターで2025年5月18日に行われた撮影については、100人を超えるエキストラが参加した現場記録があります。
病院の待合室に誰もいない。
廊下を歩く人もいない。
そうした映像では、立派な建物でも撮影用の空間に見えてしまうことがあります。
エキストラは、例えば次のような動作によって病院や街の日常を表現します。
- 診察を待つ
- 廊下を歩く
- 看護師として移動する
- 家族と話す
- 商店街を通り過ぎる
セリフがなくても、作品世界を成立させる役割があります。
僕は、名前のない背景人物たちにも、ドラマのリアリティを支える仕事があると考えています。
撮影現場では細かな所作も重要
医療ドラマでは、白衣を着ただけで自然に医師に見えるわけではありません。
歩き方や立ち位置、書類の持ち方、医療従事者同士の距離感など、小さな所作が映像の印象を左右します。
エキストラにも細かな指示が入り、同じ場面を繰り返し撮影することがあります。
テレビでは数秒しか映らない動作でも、その数秒を自然に見せるために準備が必要です。
ただし、『19番目のカルテ』の個々の撮影現場で、どのような演技指導が行われたかまでは公表資料から確定できません。
ここで述べているのは、映像制作における一般的な工夫です。
完成した作品の中で目立たない部分にも、多くの人の仕事が重なっている。
ロケ地を知ることは、画面の外側にいる制作スタッフの役割を考えることにもつながります。
今後エキストラに参加したい人が覚えておきたいこと
『19番目のカルテ』の本放送は、2025年9月7日に完結しています。
現在の本作について、新たなエキストラ募集が行われていると確認できる情報はありません。
ただし、今後ほかのドラマで参加を検討する人にとっても、今回の撮影事例は参考になります。
参加を考える場合は、次の点を覚えておきましょう。
- 制作会社や自治体、フィルムコミッションなどの正規募集を確認する
- 集合時間や服装などの指定を守る
- 撮影内容を許可なくSNSへ投稿しない
- 出演者へ無断で接触・撮影しない
- 撮影や待機が長時間になる可能性も考えておく
エキストラは、俳優に会うことを目的とするだけのものではありません。
作品の一場面を成立させるために参加する役割です。
その視点を持つと、ドラマの背景を歩く人々の姿も少し違って見えて
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