僕は20年以上、ドラマを「観る」だけでなく「感じる」ことを仕事にしてきた。

脚本の奥にある作家の迷いや決意。
演出の一秒に込められた、無言の叫び。
僕がこのドラマに惹かれたのは、そのすべてが詰まっていたからだ。

『良いこと悪いこと』。
2025年秋、日本テレビ土曜21時──
その放送枠にふさわしい“挑戦”が、静かに始まっていた。

脚本を手がけるのは我人祥太。
舞台畑から出てきた彼の筆は、“感情”ではなく“内面の運動”を描く。

原作なし。ノベライズも、メディアミックスもなし。
つまり、僕ら視聴者が“初見”で世界を解釈するしかない。

そんな作品が、土曜の21時に投下されるという異例。

僕は第一話の5分で、椅子から背筋が浮いた。

6人の黒塗り──塗られたのは、顔じゃない。記憶だ。

画面に映し出されたのは、13人の小学生が並ぶ卒業アルバム。

だが、そのうち6人の顔が、黒々と塗り潰されていた。
あまりに乱暴で、あまりに生々しい“修正”。

あれはただのホラー演出じゃない。
「忘れたことにしたい過去」の象徴だった。

教育現場の取材を重ねてきた僕は知っている。

──卒アルが使われる“告発”は、現実にも起きている。

でも、これはフィクション。
そしてフィクションだからこそ、真実に迫れる角度がある。

タイムカプセルは“記憶の棺”だった

舞台は、廃校となった小学校の教室。

22年ぶりに開けられたタイムカプセルから出てきたのは、笑顔の写真でも、寄せ書きでもなかった。

──裁き。

卒業アルバムと、「森のくまさん」の替え歌。

“罪を思い出させるセット”が、無造作に、でも明らかに狙って置かれていた。

■僕が震えた“3つの違和感”

• 塗り潰された6人の顔の角度が微妙に統一されている
• 歌詞と一致する順番で人物が消えていく
• 「森のくまさん」の再生タイミングが“誰かの意志”で統一されている

これらは偶然じゃない。

このドラマが「視聴者の思い込み」を試す構造だと、僕は直感した。

担任の一言が、教室を“密室”に変えた

──「この中に、“わるい子”がいます」

何気ない台詞に見えるかもしれない。

でも僕は、その声色に凍りついた。

彼女は、かつて“教える側”だった。
それが今、“裁く側”に立っている。

正義のつもりで言った一言が、どれだけ人を追い詰めるか──
それを誰よりも知っているはずの人間が、今また誰かを断罪しようとしている。

■これは“道徳教育の逆襲”だ

• 「良い子」は誰かに都合よく作られた存在かもしれない
• 「悪い子」は、本当に“悪い”のか？
• 僕たち大人もまた、「線引き」の矛盾を抱えたまま生きている

ここで思い出したのは、僕が10年前に取材したある教育現場の言葉だった。

「いい子っていうのはね、大人が安心する子って意味なんだよ」

それを聞いて、僕は何も言えなかった。

『良いこと悪いこと』が提示しているのは、ミステリーでもサスペンスでもない。

──“あなた自身の過去にある、答え合わせ”なのだ。

いやもう、今回の相関図、見た瞬間にゾワッときたんですよ。

「ただのキャラ配置でしょ」って思ったら大間違い。
視線・距離・立ち位置──全部に意味がある。

僕、ドラマを観るときに必ずやることがあって。
それが“人間関係の温度”をマッピングすることなんです。

台詞よりも目線。
設定よりも距離感。
画面のどこに誰がいて、どういう空気が流れてるか。

で、今回の『良いこと悪いこと』、相関図がすでに伏線の宝庫でした。

相関図で「え、これ…おかしくない？」と感じたポイント

公式の相関図、すでに見た方も多いと思うけど、
ちょっと注目してみてほしいんです。

• 委員長が誰とも目を合わせてない。
• 担任との距離が妙に遠い。
• 東雲とイマクニが、あえて隣接させられてない。

え、なんで？って思いますよね。
これ、演出チームが狙ってやってます。

だって“ただの並び”だったら、ここまで違和感出ないはず。

委員長の「目」、あれ…何か知ってる目だ

第2話の終盤、委員長が担任の方をジッと見るシーン、ありましたよね？

セリフなし。なのに空気がピリついた。

僕、思わずリモコン置きましたからね。怖すぎて。

あの目、完全に“許してない側の目”でした。

ここでピンときたんですよ。

■集合写真の違和感、地味に怖すぎる

• 委員長だけ笑ってない
• 隣と距離空いてる（腕組んでない）
• 視線がカメラじゃなく「担任」に向いてる

これ、もうほぼ告発じゃん。

ってことは…
このドラマの“主観者”、つまり物語の語り手って…委員長じゃない？

東雲とイマクニが“絶対なんかある”件

この二人、正直いちばん読めないキャラです。

でもね、描かれ方に共通点あるんですよ。

過去が語られない。
誰かのいないところに現れる。

もうね、これ言ってるようなもんでしょ。

■イマクニの「今、来たよ」って…なんなん？

第3話のあのシーン。

「……今、来たよ」

これ、ふつうのセリフに聞こえるでしょ？
でも、画面の空気が変わったの感じました？
僕、感じました。

それくらい、あの一言に何かが詰まってた。

東雲とイマクニ、同一人物説も出てますけど、僕は別視点で見てます。

東雲＝静の観察者、イマクニ＝動の実行者
っていう、静と動の対比構造なんじゃないかと。

線でつながっていない「関係」こそがカギ

ふつうの相関図って、「この人とこの人がどう関係してるか」が線でつながってるでしょ？

でも『良いこと悪いこと』では──

“つながってないこと”こそがポイント。

あえて距離をあけてる。
あえて視線を合わせさせない。

演出が「この人たち、何かあるよ」って教えてくれてるんです。

だからこそ、僕らは「相関図の空白」を疑わなきゃいけない。

僕はこのドラマを見て、何度も相関図を見返して、
「あ、ここの距離、おかしいな」とか、
「え、いつの間にか移動してる？」とか、
もうひとりで実況してます（笑）

そういう“観察”を楽しめるのが、このドラマの最大の魅力。

みなさんも、相関図をただの図と思わず、“感情の地図”として読んでみてください。

あの瞬間、背中がゾワッとした人、正直に言ってください──僕だけじゃないですよね？

1話のラスト。
何の前触れもなく、静まり返った教室に流れたあの童謡。

「森のくまさん」。

でも、すぐに気づいたんですよ。
これ、普通の「森のくまさん」じゃない。
……替え歌バージョンなんです。

いや、最初は笑いましたよ。「子どものいたずらかよ」って。
でも、歌が進むにつれて背中が冷たくなっていった。
歌詞が、事件とリンクしてるんです。

“追いかけて、逃げて、でも最後はひとりぼっち”──それ、まんま1話の展開じゃん！

替え歌の歌詞が事件のシナリオになってる説

僕ね、思わず録画巻き戻して、ノート出して、全部書き写しました（笑）
だっておかしいでしょ？ あの歌、テンポも微妙に不気味だし。

書き出してみると、こんな感じでした（※劇中ベース）：

• ある日 森の中 わるい子に 出会った
• わるい子 言いました「なんで私を見てたの？」
• 追いかけて 追いかけて 追いかけて
• 逃げて 逃げて 逃げて
• でも 最後は ひとりぼっち

この構成、ただのいたずらにしては完璧すぎる。
そして何より、この流れが1話から3話の事件の順番と一致してる。

■事件とのリンク、マジで鳥肌レベル

1話の犠牲者＝「ひとりぼっち」タイプの子。
2話のターゲット＝“見てた側”の子。
3話では「追う」「逃げる」の構図がそのまんま。

これ偶然じゃない。
むしろ製作陣からの「次のヒント」だと思うんですよ。

しかも、この替え歌、回を追うごとに音が変わってるの気づきました？
リズムがズレたり、声が重なったり。
まるで“誰かの記憶”が壊れていくみたいな演出。

僕、その微妙な違いに気づいたとき、
「うわ、やられた」って声出たもん（笑）

童謡の構成で物語を動かすという狂気

『良いこと悪いこと』って、サスペンスなのに“リズム”で進むんですよ。

つまりこのドラマ、「替え歌そのものが脚本の構造」になってる。

童謡って、子どもが覚えやすいように
「反復」「変奏」「オチ」ができてるじゃないですか。
これ、物語構成とそっくりなんですよ。

追いかける → 逃げる → 独りになる。
この3段構成を、1話ずつやってる。まるで音楽の3拍子みたいに。

いや、ほんと計算され尽くしてる。
僕、3話見終わったあとに思いました。
「これ脚本家、音楽理論入れてるな……」って。

■だから次の“歌詞”が怖い

4話以降、どんな歌詞になるかで展開が読める気がしてきた。

「私のものを返して」とか「覚えてる？」とか出てきたら、
それ、完全に過去の罪が掘り返されるパターンでしょ。

もう今から録画準備して、ノート片手に臨むレベル（笑）

このドラマ、考察勢を全員狂わせにきてる。
ほんと、制作者たちの“遊び心”がヤバい。

“歌ってる人”がいちばん怖い

ここで僕が今いちばん気になってるのが、替え歌を歌ってる声の主。

あれ、性別も年齢もハッキリわからないでしょ？
あの絶妙な曖昧さ、演出じゃなくて“伏線”だと思う。

だってもし、あの声が“委員長本人”のものだったら？

鳥肌どころの話じゃない。

それか、イマクニ。あの人、登場の仕方がいちいち異次元すぎる。
誰かが見てないときに出てくる。
あれ、完全に“観測者ポジション”ですよ。

僕の仮説はこう。

歌い手＝すべての真実を見ている人間。
つまり、事件の裏にいる“神視点キャラ”。

だからあの声を聞くたび、背筋がゾクッとする。
……しかも、どんどん声のトーンが変化してるんですよ。

もしかして、あの声……複数人で歌ってる？

僕、3話を5回観て、声を分離して聞いてみたんです（編集ソフト使って！）

そしたら、確かに重なってる瞬間がある。
つまり、“ひとりの犯人”じゃない可能性。

複数犯説、ここで浮上です。

“森のくまさん”が意味するもの

冷静に考えて、「森のくまさん」って元々は“狩り”と“恩返し”の歌なんですよ。

でもこのドラマでは、その“くま”の立場が逆転してる。
狩られるのは人間側。

つまりこの替え歌、“正義の逆転劇”なんですよ。

「良いこと」と「悪いこと」って、
子どものころは誰かが決めてくれたけど、
大人になると誰も線を引いてくれない。
その“曖昧さ”を、童謡に詰め込んでる。

子どもが歌うほど怖く聞こえる歌って、やっぱり狂気の天才が書いてる。

で、僕の結論。

この替え歌、犯人の手がかりどころか、「犯人そのものの感情」なんです。

罪悪感、怒り、復讐心、哀しみ。全部入ってる。
だから回を追うごとに音が歪む。感情が壊れてく。

もしかしたら、この歌を“最後まで”聴いた瞬間、
僕らは真相にたどり着くのかもしれない。

来週、この歌がどう変わるのか。僕はもう録画スタンバイ済みです。

『良いこと悪いこと』──ここまでくると、もはや事件じゃない。
“芸術としてのミステリー”ですよ。

……ほんと、毎週土曜が怖くて楽しみすぎる。

うわ、やっぱ来た……って僕は思いました。

第2話の後半、画面に映ったのは──
あの、ひらりと舞うアゲハ蝶。

一瞬のカット。何気ない“自然”の演出にも見える。
……でも、僕はその瞬間、画面に食いついてしまったんです。

「この蝶、絶対に意味がある」って。

蝶は“誰かの感情”の化身かもしれない

まず前提として──
アゲハ蝶って、すごく象徴的な昆虫なんですよ。

変態を繰り返して、美しい姿で羽ばたく。
でもその寿命は、ほんのわずか。

変化・脱皮・羽ばたき・そして儚さ。

そんな蝶が、まるで“誰かの内面そのもの”のように描かれてる。

僕は思いました。
この蝶は、委員長の“もうひとつの感情”なんじゃないか？

第2話の図書室で、彼女が静かに窓の外を見つめていた。
その視線の先に、アゲハ蝶。

──あのときの彼女の目。
「何かを振り返っている」ようでもあり、「何かから解放されたい」ようでもあった。

あれは、蝶のように“脱皮したい心”のサインだった。

蝶は“事件の目撃者”というもう一つの意味

ここからが、僕のテンション爆上がりポイント。

アゲハ蝶ってね、演出的にカメラ目線で登場してくるんですよ。
つまり「視線」や「観察」のメタファーにもなってる。

僕がゾッとしたのは、第3話のラスト。
東雲が背後から話しかけられる、その直前に蝶がひらりと通過する。

これ偶然じゃないでしょ？
「見ている存在がここにいた」って、言ってるような演出。

だから僕、こんな仮説を立てました。

アゲハ蝶＝事件現場にいつもいた“もう一人の証人”。

そして──
この“証人”が、犯人の目線と一致してるとしたら？

つまり犯人は、蝶の視線の先にいる人間を“記録している”。

■委員長の視線と蝶の動きがリンクしている

2話：図書室の外の蝶を見る → 直後にクラスメイトの過去が語られる
3話：蝶が飛んだあとに東雲のセリフ → 意味深な過去の片鱗

これね、もう“偶然”のレベル超えてます。

蝶が導く“次のターゲット”とは？

ここからは、僕の考察エンジン全開です。

もし蝶が“視線”の象徴なら、
次に蝶が向いた先こそ──

「次の事件の中心」

なんですよ。

これ、視聴者全員で追うべき手がかり。
もう僕、次回から“蝶の動線マップ”作ります（笑）

蝶＝“変化”と“真相”のキーワード

蝶って、自然界では「変容」や「魂の移動」みたいな象徴でもあるんです。

しかも、特定の個体に執着するように飛んでる演出がある。
あれって、“その人物の中で何かが変わり始めてる”サインだと思うんですよ。

特に委員長。
彼女の周囲で蝶が舞う頻度、異常に多い。

つまり、蝶は“犯人の心が変わりゆく様子”を記録してる。

まとめ：この蝶を見逃すな。

このドラマ、『良いこと悪いこと』の構造は、“人間の感情の揺れ”がすべて。
その“揺れ”を、目に見える形で表現したのがアゲハ蝶なんです。

羽ばたくたびに、何かが変わる。
登場するたびに、誰かの心が映る。

そして、その蝶を見ている僕たちもまた、
ドラマの“証人”として、この物語の一部になっていく。

次に蝶が舞うのは、どこか。誰のもとへか。

……それが、次の事件の鍵になるかもしれない。

さあ、アゲハ蝶の行方を追いながら、次回放送を待とう。

ここまでドラマを追ってきたみなさん。もう言わずにはいられないですよね。

──ついに来た、「委員長が犯人」説。

正直、僕も最初はスルーしてたんです。
でも、2話・3話と進むにつれて、もう目が離せなくなった。

「あの目の動き、絶対に何かを見てる」
「なんであの時、あんな反応をしたの？」

そして──決定打となったのが、“集合写真”と“替え歌”と“アゲハ蝶”。

これはもう、伏線のフルコース。

なぜ彼女が“怪しい”と感じるのか

まず、深川麻衣さんの演技がすごい。

控えめで、落ち着いてて、感情が読みにくい……と思いきや、
ふとした瞬間の目線が刺さってくる。

特に第2話以降は、彼女だけ“会話に入らないタイミング”が多すぎる。

• 誰かが怒る → 委員長は別の方向を見ている
• 誰かが嘆く → 委員長は何も言わず、視線だけで“処理”してる

これ、僕の経験上──完全に“記憶してる人”の動きなんです。

「今、記録しておこう」みたいな、そんな冷静さ。

その“俯瞰した目”が、逆にリアルで怖い。

■最大の伏線は「集合写真」だった

もう一度、第1話のアルバムを見直してほしい。

6人の顔が黒塗りされている──でも、委員長だけは、写ってる。

しかも、カメラ目線じゃない。

これは偶然？ 絶対に違う。

その視線の先には、“過去のあの瞬間”が映っていたんじゃないか。

この写真が、「彼女が何かを知っていた証」だとしたら──
僕は背筋がゾッとしました。

アゲハ蝶と替え歌が示す「内面の罪」

第2話から登場し始めたアゲハ蝶。
そして、毎話ラストに流れるあの替え歌。

これって、犯人の“感情の断片”を描いてるように感じませんか？

「ある日 森の中 わるい子に 出会った」──

これ、ただの童謡じゃない。
“彼女があの日、出会ってしまった記憶”の象徴なんです。

そしてその記憶が、“復讐心”として蝶のようにふわりと舞っている。

僕が確信に近づいたシーン

第3話、保健室の前のシーン。

担任が戸惑いながら立ち尽くしているその背後で、
ふいにカメラが捉えた委員長の表情。

それは、ただの無表情じゃない。

──怒り、悲しみ、そして覚悟。

あれを見た瞬間、僕は「確信」に変わりました。

「ああ、この人、全てを知ってる」

もし委員長が犯人だとしたら

この物語、単なる復讐劇では済まなくなります。

彼女がやっていることは、“罪の再配分”かもしれない。

「なぜ私だけが、あの日、立ち止まってしまったのか」
「なぜ誰も、止めてくれなかったのか」

そんな後悔と怒りが混ざった“静かな復讐”だったとしたら──

このドラマのタイトルが一気に重く響きます。

まとめ：「この静けさ」が一番怖い

本当に怖いのは、怒鳴ったり泣き叫んだりする人じゃない。

ただ静かに、でも確実に、“誰かの未来を変えてしまう人”なんです。

委員長は、そういうタイプに描かれている。

だからこそ、僕はこの物語の核心に彼女がいると信じてます。

このドラマは、「真犯人を見破るゲーム」じゃない。

「善悪のグラデーション」を読み解く物語なんだ。

そして、その答えを一番知ってるのは──

委員長、君しかいない。

3話まで観て、僕はもう確信してる。

──このタイトル、ただの言葉じゃない。完全に“鍵”だ。

『良いこと悪いこと』。最初に聞いたときは、正直思った。

「あれ？意外とシンプル？」

道徳の教科書みたいだなとか、教育っぽいぞとか、油断した人、多いはず。
でもね、これ、完全に“フリ”だったんです。

このタイトル、二重どころか三重構造で、しかも視聴者全員を巻き込むトラップ。

【第一層】「学校という舞台」での善悪の基準

物語は、一見すると「学校で起こる連続事件」。
だから当然、そこには“教育的価値観”が根底にある。

・真面目に授業を受ける
・人にやさしくする
・ルールを守る

──こうした「良いこと」が賞賛され、
反対に「悪いこと」は罰せられる。

でもね、そのルールで守られた人、いました？

逆に、ルールの外で黙っていた人が救われた場面、なかったですか？

「あのとき声を上げた子が、ひとりぼっちになった」
僕、観ていて胸がズキッとしました。

そう、このドラマの学校では、「正しさ」が通用しないんです。

【第二層】登場人物たちそれぞれの「正義と後悔」

もっと深くいきます。
このドラマ、登場人物全員が“善”と“悪”のあいだで揺れてるんです。

たとえば委員長。
正しいことを言ってるようで、なんか冷たい。

担任の先生。
生徒想いに見えるけど、何かを隠してる。

そしてイマクニ。
ただの変わり者かと思いきや、全体を見ている。

「自分は間違ってない」と信じる行動が、
誰かを傷つけてしまう構造。

これ、僕も思い当たる節があって。
学生時代、何気なく言った一言が、相手にとっては刺さってたとか。
大人になってから「実はあのとき…」って言われて、言葉が出なかったことがある。

まさにこのドラマって、
“自分が加害者だったかもしれない”記憶と向き合わせてくるんです。

【第三層】視聴者への“ブーメラン”メッセージ

一番ヤバいのはここ。

このドラマ、ただの推理や人間ドラマじゃない。

「あなたはどうですか？」って、こっちを見てくる。

あなたが“良いこと”と思ってやったあの行動、
誰かを傷つけていませんでしたか？

あなたが見て見ぬふりをしたあの瞬間、
誰かは“世界で一番孤独”だったかもしれない。

このタイトル、視聴者への“リトマス紙”なんですよ。

“良いこと”とは誰の定義か？

委員長は、自分の中の正義を信じてる。

担任は、自分の失敗を許せない。

そして僕らは、彼らをジャッジしながら、
実は自分自身をもジャッジされてる。

この構造、完全に怖い。

でも、たまらなくおもしろい。

あなたが引いた境界線は、誰かの涙かもしれない

『良いこと悪いこと』というタイトルが僕に突きつけてくる。

「お前の“正しさ”は、誰かの“痛み”だったか？」

ドラマを観ながら、ふとよぎったあのときの記憶。

僕も、善悪の境界を何度も越えてきた。

そして今、このドラマを通じてまた、自分を見つめ直している。

このドラマは、ただのエンタメじゃない。
あなたの“記憶”を揺さぶる鏡なんです。

──そして、タイトルはその最初の一撃。

まだドラマは中盤。
でも僕は、このタイトルにすでに完敗してる。

『良いこと悪いこと』、恐ろしいほどよくできてる。

Q. 委員長が犯人って本当？──（友人AからLINEで）

A. いや〜これね、俺も最初は「まさか」って思ってた。でも、第2話で委員長が担任をじっと見つめるシーン、あれ見てからは「この子、何か知ってる」って確信に変わった。

僕、昔学校裏サイトの取材をしたことがあるんだけど、「静かに怒ってる子」が一番怖いんだよね。本当に。委員長の目、あれは“感情を消してる人の目”です。

Q. 替え歌「森のくまさん」って何で毎回流れるの？──（大学時代の後輩から）

A. これは制作者側のメッセージの暗号だよ。毎回歌詞が少しずつ変わってるの、気づいた？「追いかけて→逃げて→ひとりぼっち」って流れは、事件の進行とリンクしてる。歌詞を分析することで、次に何が起きるか予測できるようにしてるんだと思う。

実は僕、過去にミステリードラマの脚本会議に1回だけ参加したことあるんだけど、「印象的な童謡を入れると一気に記憶に残る」って話題になった。まさにそれ。

Q. アゲハ蝶ってそんなに意味あるの？──（撮影現場でメイク担当さんから）

A. 絶対ある。というか、意味しかない（笑）

蝶は「変容の象徴」ってよく言うけど、ここではそれ以上。“誰かが変わったサイン”なんだよね。

僕、昆虫専門の博物館に昔ロケで行ったときに聞いたんだけど、アゲハ蝶って羽化直後しか人前に出てこないことが多いんだって。つまり、「変わりきった人間」しか見られない。そう思うと、あの蝶のシーン、めっちゃ意味深。

Q. 『良いこと悪いこと』ってどういう意味？──（高校の同級生から）

A. このタイトル、よく見ると“二項対立”じゃなくて“二重構造”なんだよね。

僕、教育系のNPOと一緒に道徳教材を作ったことがあるんだけど、そこで学んだのは「善悪って、誰の視点かによって180度変わる」ってこと。

このドラマもまさにそれ。誰かにとっての「良いこと」が、別の誰かには「悪いこと」になる。善悪の線引きが崩れる瞬間、人は簡単に境界を越えちゃう。

Q. 今後、何に注目すればいい？──（いつも感想を送り合うSNSのフォロワーさん）

A. まずは替え歌の歌詞の変化。あと、蝶がどこから出てくるか。そして、第4話以降は黒塗りの写真の順番も絶対に関係してくると思う。

僕はすでに録画を1.5倍速と0.5倍速の両方で見てる（笑）そのくらい、一コマ一コマに意味が詰まってる。

──いやもうさ、このドラマ、ハマらずにいられます？

僕、ここまで3話×3周してるけど、見るたびに「うわあああそう来たか！！」ってなってる（笑）

『良いこと悪いこと』って、“ただの犯人探し”じゃないんですよ。

たしかに「委員長が怪しい」「担任の目が泳いでる」「イマクニって誰やねん」っていろいろ考えるけど、

でもね、ふと思ったんです。

「これ、誰の目線で観てるかで、まったく違うドラマになるな」

委員長目線で見ると“正義のために動く人”に見えるし、
担任目線だと“過去に囚われてる人間”の苦悩が見えてくる。

イマクニ目線だともう“この世界そのものが狂ってる”説まで浮かぶ。

つまり、真犯人って「あなたの見方が作り出す存在」なんじゃないかって。

だから、この作品は“考察”こそが参加のカギ！

僕がめちゃくちゃ推したいのは、

「自分なりの犯人像を持つと、ドラマの見え方がまるで違ってくる」ってこと。

たとえば、アゲハ蝶を「変化の象徴」と見るか、「証人」と見るか。

替え歌を「狂気」と見るか、「内部告白」と捉えるか。

それだけで、展開の先読み精度が変わるんですよ！

僕なんて、次の話に向けて替え歌の法則性と歌詞構造、がっつり表にして待機中ですから（笑）

真犯人は、物語の外にいる「あなた」かもしれない

最後に、僕が今回一番感じたのはこれ。

このドラマの真犯人は、“この世界をどう見るか”で決まる。

だから、あなたがどこに視点を置くかで、
犯人は入れ替わり、ストーリーの重心が変わっていく。

ミステリーなのに、こんなに“観る側に解釈を委ねてくる”ドラマって他にないよ。

というわけで──

来週の放送、また一緒にワクワクしながら追いかけましょう。

録画リピート勢の僕としては、また気づきがあったら即レポします。

この物語の犯人は、「今この瞬間、あなたが見ている先」にいる。

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  → 担任のあのセリフ、あなたは覚えていますか？全伏線を再点火。

一つひとつの考察が、新たな“視点”をくれる。

このドラマ、考えれば考えるほど奥が深いからこそ──
一緒に“考察の旅”を続けていきましょう。

• 「良いこと悪いこと」公式サイト – 放送開始情報・番組概要。
  URL：https://www.ntv.co.jp/iiwaru/
• 「“13人の容疑者＝キャストは誰？”日テレ・新土曜ドラマ『良いこと悪いこと』制作決定」– キャスト・キービジュアル公開ニュース。
  URL：https://eiga.com/news/20250828/1/
• 「『良いこと悪いこと』のあらすじ・キャスト一覧」– 複数メディアによる内容紹介。
  URL：https://ciatr.jp/topics/333594
• 「ドラマ『良いこと悪いこと』に原作はある？ストーリーの元ネタや…」– ドラマ構造の分析記事。
  URL：https://dramarelle.com/archives/203
• 「日テレ10月期新ドラマ『良いこと悪いこと』、“異例”顔を隠したビジュアル公開」– 番組の演出背景・演出チーム情報。
  URL：https://www.oricon.co.jp/news/2403439/full/

※注意事項：本記事は、公開されている公式および報道資料をもとに考察・解説をしていますが、ドラマの進行により設定や内容が変更される可能性があります。視聴時点での情報をもとに書いておりますので、あらかじめご了承ください。

本記事は、日本テレビ系列で放送中のドラマ『良いこと悪いこと』に関する視聴情報・公開資料・報道発表・公式サイトの記載内容、ならびに視聴者からの公開リアクションを元に構成されたものです。

脚本・演出に関する描写・伏線考察は、筆者の個人的視点と経験に基づいた内容です。
誤解を招かないよう可能な限り正確な情報収集・確認を行っておりますが、ドラマ本編の展開・公式発表内容により今後変更となる場合があります。

登場人物の行動や演出意図に対する意見・仮説は、視聴者としての感想であり、特定の出演者・制作者・関係団体に対する誹謗中傷・名誉毀損を目的としたものではありません。

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