ドラマ『tokyo middle 30』原作ネタバレ解説!気になる結末とあらすじを大暴露

横長1200×800px・比率6:4。夜の東京を見下ろす高層マンションの大きな窓辺に、35歳の女性3人をイメージしたオリジナル人物の後ろ姿。画面左に家庭とキャリアを象徴する子どもの小さな靴とビジネスバッグ、中央にアパレルショップの紙袋とギターケース、右に教師用ノート・結婚指輪・猫 あらすじ・作品紹介(みどころ)
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『Tokyo middle 30』原作では、顧佳は離婚して茶山へ、王漫妮は海外進修へ、鐘曉芹は陳嶼と復婚して作家の道へ進みます。

日本版は2026年8月23日現在、第5話まで放送済みで、第6話は8月26日(水)22時放送予定です。この記事では、原作で確認できる結末を主軸に、日本版の最終回予想は第5話までの展開と第6話予告を根拠に分けて考察します。オリコンニュース(ORICON NEWS)+1

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『Tokyo middle 30』の原作は?3人の結末を先に整理

『Tokyo middle 30』の原作は、中国ドラマ『Nothing But Thirty』です。

中国での原題は『三十而已』。日本では『30女の思うこと~上海女子物語~』のタイトルでも知られています。

フジテレビは『Tokyo middle 30』について、Chinese Drama by Linmon Pictures「Nothing But Thirty」を原作とした日本版オリジナルリメイクと公式に説明しています。脚本を担当しているのは北川亜矢子さんです。フジテレビ+1

原作の舞台は上海。

中心人物は、顧佳(グー・ジア)、王漫妮(ワン・マンニー)、鐘曉芹(ジョン・シャオチン)の3人です。

台湾の放送局・八大電視が公開している公式エピソード紹介では、第43話が最終話として掲載され、3人のラストまで具体的に確認できます。GTV

まず結末を一覧で整理すると、こうなります。

原作人物 原作での最終的な結末
顧佳(グー・ジア) 夫・許幻山と離婚。息子と父親を連れて茶山へ移り、有機茶事業を続ける
王漫妮(ワン・マンニー) 店長職などの提案を断り、海外へ進修する道を選ぶ
鐘曉芹(ジョン・シャオチン) 一度離婚した陳嶼と第37話で復婚。小説家としても成功し、新しい人生を歩む

特に前の記事で曖昧さが残っていた鐘曉芹の「復婚」については、八大電視の公式第37話紹介で明確に確認できます。

第34話で鐘曉芹と陳嶼は距離を縮め、第37話では陳嶼がキャンピングカーで民政局へ向かい、2人が正式に復婚する流れが記されています。

さらに第43話では、3か月後に鐘曉芹の小説が出版され、新書発表会の舞台に立つ彼女を夫・陳嶼が誇らしげに見守っています。GTV

つまり原作の3人は、「結婚を続けること」や「恋愛で成功すること」という一つのゴールには向かいません。

離れる人、旅立つ人、選び直す人。

同じ30歳という交差点に立ちながら、3人がそれぞれ別の方向へステアリングを切る。それが『三十而已』の最終回です。

※画像はAIによるイメージ

『Tokyo middle 30』原作ネタバレ!顧佳・王漫妮・鐘曉芹はどうなる?

原作『Nothing But Thirty』の面白さは、最終回だけ切り取るより、そこへ至る「転換点」まで見ると3人の違いがはっきりすることです。

顧佳には家庭の崩壊、王漫妮には恋愛と仕事の挫折、鐘曉芹には離婚が訪れます。

けれど3人とも、その出来事によって人生が終わるのではなく、そこから「自分は本当はどう生きたいのか」を選び直していきます。

顧佳の結末は?許幻山と離婚して茶山で再出発

顧佳は、夫・許幻山の花火会社を陰から支えながら、息子・許子言を育てる非常に有能な女性です。

家庭、育児、夫の仕事、子どもの教育まで隙なく整える姿は、序盤では3人のなかで最も「完成された人生」に見えます。

しかし、その完成された景色に少しずつ亀裂が入ります。

夫の許幻山は林有有と関係を深めていき、顧佳は第38話で夫の裏切りを目の当たりにします。

第39話では顧佳から離婚を切り出し、許幻山は関係修復を求めますが、彼女の意思は揺らぎません。八大電視の公式ストーリーでも、顧佳が林有有を上海から離れさせたあと、許幻山と離婚する意思を示している流れが確認できます。GTV

ところが、夫婦が離婚手続きを進めようとする終盤、もう一つの問題が起きます。

許幻山の会社が扱う花火で爆発事故が発生するのです。

原作第42話では、問題となっていた青色花火が保管中に爆発し、許幻山は公安へ自ら出頭します。第43話になると、顧佳は車や家を手放し、許子言の退園手続きも進めます。

看守所で許幻山と面会した際、許幻山自身が離婚協議書への署名を申し出ます。

ここで2人の結婚は、はっきり終わります。GTV

そして顧佳は、息子・許子言と父親を連れて茶山へ移住。

自ら立て直してきた有機茶の事業に本格的に取り組み、作業着を着て茶摘みをしながら再出発します。

僕が重要だと思うのは、顧佳のゴールを「不倫夫と離婚できた」とだけ整理しないことです。

顧佳はもともと高い能力を持ちながら、その多くを夫の会社、家庭、子どもの環境を整えるために使ってきました。

最終回で起きる本当の変化は、その能力の向き先です。

誰かの成功を支えるために走っていた女性が、最後には自分の事業と自分の暮らしのために走り始める。

僕には、離婚協議書の署名以上に、茶山で働く顧佳の姿こそが彼女の「結末」に見えました。

王漫妮の結末は?店長職を断り海外進修へ

王漫妮は、上海の高級ブランド店で働く独身女性です。

都会で暮らし続ける経済的な厳しさを抱えながらも、「もっと良い人生へ行きたい」という上昇志向を捨てません。

彼女の大きな転換点の一つが、梁正賢との恋です。

王漫妮は梁正賢との関係に未来を期待しますが、彼には長年付き合っている趙静語がいることが判明。第24話では梁正賢と別れ、その後は仕事も辞めてしまいます。

故郷へ戻ると、安定した仕事や張志との縁など、周囲から見れば「堅実な人生」が待っていました。

それでも王漫妮は、その生活に自分の未来を重ねられません。

第34話で再び上海へ戻る決意を固め、第35話以降は魏志傑との縁から、売掛金を回収する厳しい仕事に挑戦します。

以前の彼女は高級ブランドを売る接客のプロでした。

ところが新しい職場で求められるのは、支払いを滞らせた相手と交渉し、問題のある案件を一つずつ処理していく力です。

最初は失敗もします。

それでも第41話では不正な販売案件の問題を見抜き、証拠を集めて社内の廉政部門へ報告。最後の3か月で、王漫妮は「ブランド店の優秀な販売員」だけではない自分の力を身につけていきます。GTV

そして第43話。

魏志傑から、かつて王漫妮が欲しかったブランド店の店長職を提示されます。

しかし彼女は断ります。

選んだのは、海外へ出てさらに学ぶ「出国進修」でした。八大電視の最終話紹介でも、この選択が明記されています。GTV

ここには王漫妮の大きな変化があります。

序盤では「上海で暮らし続けられるか」「高級ブランド店でどこまで上へ行けるか」が、彼女にとって成功の物差しでした。

ところが最終回では、ようやく差し出された店長という肩書を手放す。

昔なら欲しかった答えを、今の自分には必要ないと言える。

それこそが王漫妮の成長なのでしょう。

成功とは、昔決めた目的地へ必ず着くことではない。

走っている途中で、自分にとっての目的地が変わったと認められることも成長です。

僕には、王漫妮の海外進修がそんなラストに見えます。

※画像はAIによるイメージ

鐘曉芹の結末は?陳嶼と復婚し小説家として歩む

鐘曉芹は、原作開始時点ですでに陳嶼と結婚しています。

2人の婚姻関係を壊すのは、派手な裏切りではありません。

日常生活のなかで積み重なった会話不足や価値観のズレです。

原作では妊娠後のつらい出来事も重なり、夫婦間の距離が拡大。

第13話で2人は離婚します。

離婚後、鐘曉芹は年下の鐘曉陽と交際しますが、その恋を経験したことで、陳嶼との関係も別の角度から見えるようになります。

第32話では陳嶼と心の距離が再び近づき、第33話で鐘曉陽とは別れます。

第34話では陳嶼が鐘曉芹を迎えに来て、2人で上海へ戻る展開に。

そして第37話。

八大電視の公式エピソード紹介では、陳嶼がキャンピングカーで民政局へ向かい、鐘曉芹と正式に復婚したことが明記されています。GTV

つまり「元夫と再婚」という結末は推測ではなく、原作劇中で確認できる事実です。

さらに鐘曉芹には、夫婦関係とは別の成長軸があります。

それが小説です。

離婚後の生活で得た感情を創作へつなげ、ネットで書いていた小説が評価されます。

第40話では小説の権利をめぐる大きな転機があり、第41話では会社を辞めて専業作家になる決断をします。

最終話となる第43話では、3か月後に小説が正式出版。

新書発表会の舞台に立つ鐘曉芹を、陳嶼が夫として見守っています。GTV

だから鐘曉芹は、離婚前と同じ場所へ戻ったわけではありません。

一度結婚を終わらせる。

自分で生活する。

違う相手との恋愛も経験する。

自分の言葉を作品にする。

そのうえで陳嶼をもう一度選びます。

僕はここに、原作3人の違いが最もきれいに表れていると感じます。

顧佳は離れる

王漫妮は旅立つ

鐘曉芹は選び直す

形は違っても、3人とも最後は「周囲から与えられた正解」ではなく、自分で決めた人生へ進んでいるのです。

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原作『Nothing But Thirty』最終回はなぜ議論になった?

原作の最終回は、すべての視聴者に「すっきりしたハッピーエンド」と受け取られたわけではありません。

特に議論になったのが、顧佳のラストです。

夫に裏切られながら、花火会社の事故後には会社側の責任にも向き合い、家や車を手放して後始末を進める。

その姿に対し、「なぜ顧佳がここまで背負うのか」「もっと分かりやすく報われてもいいのではないか」という反応が広がりました。

王漫妮についても、ようやく仕事で評価され店長職まで提示されたのに、それを断って海外へ行くという結末に「なぜ今その席を捨てるのか」と戸惑う声がありました。

こうした最終回への議論について、監督の張曉波は2020年8月のインタビューで、『三十而已』は単純な爽快感を狙う「爽劇」ではなく、都市女性が直面する現実を描く作品だという趣旨を説明しています。

また、女性の多様な選択を尊重し、一つの生き方を定義したり基準を押しつけたりしたくないという制作意図も語っています。人民网+1

この発言を知ると、3人の最終回が意図的にそろえられていない理由も見えてきます。

恋人を得る。

夫婦円満になる。

仕事で出世する。

そうした分かりやすい「ご褒美」だけを成長の証明にはしていません。

顧佳は家庭を失いながら事業を選ぶ。

王漫妮は手に入りかけた肩書を捨てる。

鐘曉芹は元夫と復婚する一方で、「妻」だけではない作家という人生を持つ。

僕はここが『三十而已』の芯だと考えています。

人生には、視聴者全員が拍手できる一つの正解などない。

最終回が描いているのは「何を手に入れたか」という採点表ではなく、起きてしまった現実のあとに、自分で次の一歩を決められるかなのでしょう。

※画像はAIによるイメージ

日本版『Tokyo middle 30』は原作と何が違う?第5話まで比較

ここから日本版を見ていきます。

重要なのは、原作の事件をそのまま麻紀・遥・薫子へ当てはめないことです。

フジテレビは『Tokyo middle 30』を「日本版としてオリジナルリメイク」と説明しており、舞台だけでなく年齢や職業、3人の関係まで大きく変更しています。フジテレビ+1

原作は上海を生きる30歳前後の女性たち。

日本版は東京で暮らす35歳の女性たちです。

さらに佐倉麻紀(仲里依紗)、山地遥(のん)、永野薫子(深川麻衣)は、地方都市の高校時代からつながる親友という設定。

約20年を経て再会し、かつて思い描いた未来と現在とのズレに向き合います。フジテレビ

僕がリメイクとして注目しているのは、登場人物の年齢を5歳上げただけではなく、「過去に選んだ人生の蓄積」を濃くしたことです。

30歳なら、まだ「これから何になるか」という問いが強い。

35歳の日本版では、すでに仕事、結婚、出産、諦めた夢などが積み重なっています。

そのため物語の問いも、

「何を選ぶ?」

だけではなく、

「一度選んだものを、途中から選び直せる?」

へ少し変わっているように見えます。

麻紀は原作・顧佳と違い「自立」が先に動き始めた

佐倉麻紀は5歳の息子・宗太を育てる専業主婦。

高校時代には「バリバリのキャリアウーマン」になる未来を描き、実際に夢だった仕事を手にしたものの、妊娠を機に家庭へ入りました。

フジテレビの公式人物紹介でも、現在の麻紀には「社会とつながっていたい」という思いと、キャリアへの未練が残っていることが示されています。フジテレビ+1

第3話では宗太が知的な遅れのないADHDと軽度のASDと診断されます。

第4話で麻紀は療育施設を探すなか、以前の職場で一緒だった絹川早苗から連絡を受けます。めざましmedia+1

第5話では、療育施設で出会った保護者の言葉をきっかけに、自分自身の人生について改めて考えます。

そして夫・宗司へ仕事に復帰したいと相談しますが、宗司は反対。

麻紀は、親になったことで宗司自身は何かを諦めたのかと問い返します。めざましmedia+1

ここまでを見ると、脚本構造上かなり明確です。

第4話=元職場から連絡、第5話=復職を申し出る、第6話=実際に働き始める。

3話連続で「麻紀の仕事復帰」が前進しています。

ドラマのAプロット、つまり人物を最終的な変化へ運ぶ主要な物語線として、キャリア再獲得が置かれている可能性は高いでしょう。

遥は原作・王漫妮に「音楽」という独自の伏線が加わった

山地遥はアパレルショップの店長です。

高校時代には東京でミュージシャンになる夢を抱いていましたが、現在は生活のために始めたアパレルの仕事を続けています。

35歳になっても貯蓄は十分ではなく、地元へ帰るつもりもない。

ここには、上海で成功したいと願い続けた王漫妮と似た構造があります。フジテレビ

ただ、日本版には「ミュージシャンになるはずだった」という独自設定があります。

第4話で遥は藤川晃之助と葉山へ行き、自分の人生への不安を打ち明けます。

そして晃之助との会話を通じ、これからの人生を生きるために自分にも「夢」が必要だと考え始めます。めざましmedia

この「夢」という言葉は、遥の終着点を考えるうえでかなり強い伏線です。

原作の王漫妮は、恋愛も上海での肩書も最終的なゴールにはせず、学び直す道へ進みました。

日本版でも遥の結末は、晃之助との恋が成就するかだけでは終わらないと僕は見ています。

薫子は原作・鐘曉芹の「結婚後」を結婚前から描き直した

永野薫子は公立小学校の教師です。

高校時代から「大学卒業後に結婚」「子どもは2人」「猫を飼う」といった具体的な人生設計を描いていました。

ところが物語開始時点では、清水義孝と同棲4年目。

結婚している状態から始まる原作の鐘曉芹とは違い、日本版は「そもそもこの相手と結婚するのか」から描き直しています。フジテレビ

薫子は妊娠をきっかけに義孝との結婚を決め、第4話で婚姻届を提出。

しかしその直後、悲しい出来事に直面し、第5話では医師から流産を告げられます。

入院手続きを淡々と進める義孝と、感情を抱えきれない薫子の間には距離が生まれます。めざましmedia+1

ただ、第5話で薫子が麻紀と遥へ語った考えは、3人全員の物語を動かしました。

誰かと一緒に生きることと、自分の思いや生き方を捨てることは同じではない。

この気づきによって、薫子編のテーマは「結婚できるか」から「結婚したあとも自分でいられるか」へ移ったと僕は見ています。

『Tokyo middle 30』日本版最終回を予想!麻紀・遥・薫子はどうなる?

2026年8月23日現在、日本版は第5話まで放送済みです。

第6話は8月26日(水)22時放送予定で、公式あらすじでは麻紀の仕事、遥と晃之助の関係、薫子と義孝の暮らしがさらに動くことが予告されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)

ここからは確定ネタバレではなく、原作と日本版第5話まで、第6話予告を材料にした僕の考察です。

麻紀の本命は「婚姻継続+仕事による自立」

僕の本命は、宗司との関係に大きな危機を迎えながらも、麻紀自身は仕事を取り戻す結末です。

根拠は明快です。

第4話で元職場から連絡、第5話で復職を相談、第6話で宗司に内緒のまま実際に働き始める。

この3段階で、復職線が連続して進行しています。めざましmedia+1

第6話では宗司にも危険な兆候があります。

美容クリニックへ出入りする医療メーカー営業・白岩凪子から再び食事へ誘われ、妻には言わなければ分からないという方向で誘惑されます。オリコンニュース(ORICON NEWS)

ただし、誘惑されることと不倫することは別です。

8月23日時点で、宗司が原作の許幻山と同じように不倫へ進むとは確定していません。

むしろリメイクとして面白いのは、原作では夫の裏切りが顧佳の人生再構築を加速させたのに対し、日本版では麻紀がその前から自分で動き出していることです。

だから仮に夫婦が続いても、別れても、麻紀編のゴールは同じだと思います。

「宗司の妻」「宗太の母」だけでなく、仕事をする佐倉麻紀を取り戻すことです。

遥の本命は「恋愛成就」より夢の再設定

遥の本命は、晃之助との結婚ではなく、自分の仕事や夢を組み直す結末だと予想します。

第6話では晃之助と手をつなぐほど距離が縮まる一方、長時間一緒にいられない不安定な関係に遥がストレスを抱えます。

さらにマンションの更新時期も迫ります。オリコンニュース(ORICON NEWS)

恋愛。

仕事。

住む場所。

人生を構成する3つの要素が同時に揺れているわけです。

ここで重要になるのが、高校時代の「ミュージシャン」という設定でしょう。

僕は、35歳の遥が突然プロミュージシャンになる展開を予想しているわけではありません。

音楽そのものより、昔の夢を思い出したことで、

「私はこれから何を楽しみに東京で生きるのか」

という問いへ戻ることが重要です。

原作の王漫妮が海外進修という形で成功の基準を書き換えたように、遥も自分なりの新しい夢を見つける。

それが現時点では最も自然な着地点に見えます。

薫子の本命は「離婚」より夫婦関係の再構築

薫子の本命は、義孝とすぐ離婚するのではなく、夫婦の暮らしを作り直す結末です。

第5話では流産という大きな悲しみを経験し、義孝との感情表現の違いも表面化しました。

そして第6話では、薫子が子どもの頃から望んでいた「猫を飼いたい」という希望を義孝へ伝えます。

ところが魚を飼っている義孝は反対し、話は平行線になります。オリコンニュース(ORICON NEWS)

猫だけなら、小さな問題に見えるかもしれません。

けれど脚本上は象徴的です。

薫子が高校時代から描いてきた人生設計には、もともと「猫のいる暮らし」が入っています。フジテレビの公式人物紹介にも、その具体的な理想像が明記されています。フジテレビ

つまり猫を飼うかどうかは、

「私が思い描いていた人生を、結婚後どこまで諦めるのか」

というテーマの縮図なのです。

原作の鐘曉芹は一度離婚したことで、自分自身と陳嶼を見直し、その後復婚しました。

日本版は法的な離婚まで再現せずとも、一度「理想の夫婦像」を壊し、目の前にいる義孝との関係を作り直すことで、原作の核心を翻案できるでしょう。

※画像はAIによるイメージ

僕が日本版の最終回予想で重視しているのは、原作と同じ出来事が起きるかではありません。

注目したいのは、原作が人物に与えた変化を、日本版の脚本が何に置き換えているかです。

顧佳の離婚は、麻紀では「キャリアを取り戻す行動」へ先行して置き換えられている。

王漫妮の海外進修は、遥では「忘れていた夢をもう一度考える」という伏線へ変換されている。

鐘曉芹の離婚と復婚は、薫子では「理想の結婚と現実の共同生活のズレ」として、結婚直後から描かれています。

これは事件のコピーではなく、人物の機能を日本の35歳へ翻訳するリメイクです。

だから僕は、日本版が原作通り「離婚・海外進修・復婚」を3人へそのまま割り当てる可能性は高くないと考えています。

むしろ最後に必要なのは、麻紀、遥、薫子それぞれが、35歳の現在地から自分で次の方向を決めること。

その瞬間こそ、『Nothing But Thirty』から『Tokyo middle 30』へ受け継がれる一番大切なものではないでしょうか。

まとめ|『Tokyo middle 30』原作3人の結末は離婚・海外進修・復婚

『Tokyo middle 30』の原作は、中国ドラマ『Nothing But Thirty』(原題『三十而已』)です。

原作の顧佳は許幻山の不倫と花火会社の事故を経て離婚し、息子・父親と茶山へ移住して有機茶事業を続けます。

王漫妮は失恋、退職、故郷への帰省、上海への再挑戦を経て、最後には店長職を断り海外進修を選びます。

鐘曉芹は第13話で陳嶼と離婚しますが、第37話で正式に復婚。第43話では出版作家として新書発表会に立ち、夫の陳嶼がその姿を見守ります。いずれも八大電視の公式エピソード紹介で流れを確認できます。GTV

一方、日本版は舞台を上海から東京へ移し、30歳を35歳へ変更。

麻紀、遥、薫子を高校時代からの親友として再構成し、それぞれに「中断したキャリア」「諦めた音楽」「具体的すぎる人生設計」という独自のテーマを持たせています。フジテレビ+1

2026年8月23日時点で日本版は第5話まで放送済み。

第6話では、麻紀が宗司に内緒で仕事を始め、遥は晃之助との関係と住居更新に悩み、薫子は義孝と猫を飼うかどうかで意見がぶつかります。宗司には白岩凪子からの誘惑も予告されています。オリコンニュース(ORICON NEWS)

現時点での僕の本命は、麻紀が仕事を取り戻して経済的・精神的に自立すること。

遥が恋愛だけに答えを求めず、自分の夢やこれからの暮らしを決め直すこと。

薫子が「結婚できた」という事実ではなく、義孝とどんな夫婦になるのかを選び直すことです。

原作の3人が教えてくれるのは、30歳になれば人生の正解が分かるという話ではありません。

日本版の3人も、35歳になったから完成するわけではない。

人生には、一度決めた道を曲がる瞬間があります。

昔の夢を拾い直すこともある。

愛した人から離れることも、同じ人をもう一度選ぶこともある。

ステアリングを切る角度は、それぞれ違っていい。

『Tokyo middle 30』の最終回で僕が見届けたいのは、麻紀、遥、薫子が同じ幸せに到着する姿ではありません。

「これは私が選んだ人生だ」と、それぞれが自分の現在地を引き受ける姿。

原作を知ったあとだからこそ、日本版がその答えをどう描き直すのか、最後まで見届けたくなります。

よくある質問

『Tokyo middle 30』の原作は韓国ドラマですか?

いいえ。

原作は中国ドラマ『Nothing But Thirty』(原題『三十而已』)です。日本では『30女の思うこと~上海女子物語~』としても知られ、フジテレビも『Tokyo middle 30』を同作の日本版オリジナルリメイクと公式に案内しています。フジテレビ

『Tokyo middle 30』原作の3人は最終回でどうなる?

顧佳は許幻山と離婚し、息子と父親を連れて茶山へ移住して有機茶事業を続けます。

王漫妮は店長職を断り海外進修へ。鐘曉芹は第37話で元夫・陳嶼と復婚し、第43話では小説家として新書発表会に立ちます。GTV

日本版『Tokyo middle 30』も原作と同じ結末ですか?

2026年8月23日現在、日本版の最終回は未放送なので結末は確定していません。

日本版では30歳から35歳へ変更されたほか、麻紀のキャリア中断、遥のミュージシャンの夢、薫子の結婚前からの人生設計、高校時代から続く3人の友情など独自設定が加えられています。そのため、原作の「離婚・海外進修・復婚」をそのまま再現するとは限らないと考えられます。フジテレビ+1

文:岸本 湊人

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