めおと日和続編キャスト一覧|新キャストと続投メンバーを紹介

秋の夕暮れ、昭和初期の民家の縁側に置かれたちゃぶ台と二つの湯呑み、庭先で揺れる萩の花 相関図(キャラクター解説)

『波うららかに、めおと日和』続編のキャストは、主演の芳根京子・本田響矢と続投10名、そして新キャストの生田絵梨花です。

放送は2026年10月15日(木)22時から、フジテレビ系「木曜劇場」枠です。前作で山本舞香が演じた芙美子役は、出産に伴う辞退を受けて生田絵梨花が引き継ぎます。舞台は昭和12年へ進みます。

手をつなぐことさえ一大事だった二人の物語が、もう一度動き出します。シーズン2(第2弾)のキャストと発表の中身を、僕なりの読み解きも交えて整理していきます。

  1. 【結論】『めおと日和』続編(シーズン2)キャストの要点
  2. めおと日和続編の発表はいつ?続編決定からクランクインまでの流れ
    1. 4月29日の続編決定、主演2人のコメント
  3. めおと日和続編のキャスト一覧は?主要13名と役どころ
  4. 芙美子役はなぜ交代?山本舞香の辞退と新キャスト生田絵梨花
    1. 山本舞香は第1子出産に伴い辞退(8月13日発表)
    2. 生田絵梨花が演じる“深見芙美子”とはどんな人物?
    3. 芳根京子からの連絡が出演の決め手に
    4. 小関裕太との“ふかふみ”夫婦と、生田絵梨花の歩み
  5. 続投キャスト10名の見どころは?コメントから読む3つのポイント
    1. ①小関裕太が予告した、瀬田の“あの場面”
    2. ②戸塚純貴の甘味処と、③生瀬勝久の弁士
    3. 関谷家と柴原郁子:「会う」「待つ」の尊さ
  6. めおと日和続編はいつから?放送日・主題歌・スタッフ情報
  7. 前作の反響は?数字と世間の声で見る続編への期待
  8. 【考察】昭和12年の『めおと日和』シーズン2はどうなる?
    1. 昭和12年は日中戦争が始まる年――「待つ」物語の重みが変わる
    2. 芙美子役の交代は、なぜ受け入れられやすい形になったのか
    3. 世帯視聴率6%台から続編へ――編成が見たもの
    4. 僕が前作最終回で受け取ったもの
  9. まとめ:変わらない家族、新しい風、そして時代の気配
  10. よくある質問
    1. めおと日和続編の新キャストは誰?
    2. 芙美子役はなぜ山本舞香から生田絵梨花に交代したの?
    3. めおと日和続編はいつから放送?
    4. 前作のキャストは何人続投する?
  11. 参考

【結論】『めおと日和』続編(シーズン2)キャストの要点

  • 主演:芳根京子(江端なつ美)/共演:本田響矢(江端瀧昌)
  • 新キャスト:生田絵梨花(深見芙美子)※前作の山本舞香から芙美子役がキャスト変更
  • 続投10名:小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見
  • 舞台設定:前作の昭和11年から、1年後の昭和12年へ
  • 現時点で名前がない前作キャスト:小木茂光(柴原邦光役)、筒井真理子(橋本光子役)※9月22日時点

江端家を囲む顔ぶれは、ほぼ前作のままです。変わったのは季節と、芙美子を演じる人だけです。

めおと日和続編の発表はいつ?続編決定からクランクインまでの流れ

続編の情報は、約5か月かけて段階的に明かされてきました。

  • 4月29日(昭和の日):2026年秋の続編放送が決定。昭和レトロな似顔絵風の新ビジュアルを公開
  • 8月13日:放送開始日と続投10名を発表。同日、山本舞香の出演辞退も公表。朱色の着物のなつ美と軍服の瀧昌が手を取り合う後ろ姿のビジュアルを公開
  • 9月4日:新キャスト・生田絵梨花を発表。二人の正面姿のビジュアル第2弾を公開
  • 9月10日:ポスタービジュアル、ティザー映像、メイキング映像を公開。BE:FIRST「夢中」の挿入歌起用も発表
  • 9月17日:クランクイン初日の様子と場面写真を公開

後ろ姿から正面へと、約3週間の間隔で見せ方を変えています。期待を少しずつ高める、丁寧な情報の出し方だったと思います。

4月29日の続編決定、主演2人のコメント

公式SNSは続編決定を、前作の終了後に「七夕に願った再会」が叶ったという言葉で伝えました。

スポーツ報知によると、芳根京子は心の中で続編を願いながら待っていたと笑いました。自身にとって続編は初めての経験で、未知の世界に飛び込むような感覚だとも明かしています。

MANTANWEBによると、本田響矢は、役者としても人としても成長させてもらった大切な作品だと語りました。自分も視聴者と一緒に“めおとロス”になっていた一人だった、と打ち明けています。

僕が特に注目したのは、本田が続編の時代背景に触れていた点です。「世界的にも激動の時期に入る中で」、その波がなつ美や瀧昌、家族にどう影響していくのか。楽しみな一方で少しドキドキもする、という趣旨の言葉でした。

主演の一人が、自ら“時代の波”を口にしている。ここに続編を読み解く大きな鍵があると僕は考えています(後半の考察で詳しく触れます)。

※画像はAIによるイメージ

めおと日和続編のキャスト一覧は?主要13名と役どころ

各メディアの発表をもとに、現時点で公表されている主要キャストをまとめました。

俳優役名役どころ区分
芳根京子江端なつ美主人公。関谷家の三女で、瀧昌の妻主演
本田響矢江端瀧昌なつ美の夫。帝国海軍に勤める共演
生田絵梨花深見芙美子深見龍之介の妻。元タイピストの「モダンガール」新キャスト
小関裕太深見龍之介瀧昌の同僚。帝国海軍に勤める続投
小宮璃央瀬田準太郎なつ美の幼なじみ続投
咲妃みゆ関谷あき奈なつ美の姉。関谷家の次女続投
小川彩(乃木坂46)関谷ふゆ子なつ美の妹。関谷家の四女続投
戸塚純貴坂井嘉治瀧昌の幼少期からの友人。甘味処を営む続投
森カンナ関谷はる江なつ美の姉。関谷家の長女続投
高橋努関谷篤三なつ美の父続投
紺野まひる関谷さつきなつ美の母続投
生瀬勝久活動弁士物語を案内するドラマオリジナルの語り手続投
和久井映見柴原郁子瀧昌の上官の妻続投

※フジテレビの発表では、主演の芳根と共演の本田に続く「第二報」として、10名の続投が発表されました。この記事の「続投10名」は、表で「続投」とした10名を指します。

関谷家の両親と四姉妹がそろって戻ってくるので、家族の食卓の空気はそのまま引き継がれそうです。

出演者の一覧は「ほか」で結ばれているため、今後の追加キャスト発表にも期待が持てます。

芙美子役はなぜ交代?山本舞香の辞退と新キャスト生田絵梨花

山本舞香は第1子出産に伴い辞退(8月13日発表)

フジテレビは8月13日、続投キャストの発表と同時に、山本舞香が第1子出産に伴い続編への出演を辞退したと発表しました。

スポーツ報知によると、山本は出演したい気持ちは強かったとしながら、「子どもとの時間を大切にしたい」という思いから出演を見送ったと説明しています。芙美子は思い出の詰まった特別な存在で、新しい『めおと日和』を一人のファンとして応援したい、とも語りました。

Smart FLASHによると、山本はこの作品で、2025年8月に「第124回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の助演女優賞を受賞しています。

それほど評価された役だけに、日刊ゲンダイDIGITALは、後任には“ふかふみ”コンビの強い印象が重くのしかかる、という趣旨の記事を配信していました。

役を離れる人が、その役の未来を願って去っていく。僕はこの交代を、丁寧に手渡されたバトンだと受け止めました。

生田絵梨花が演じる“深見芙美子”とはどんな人物?

芙美子は、名家育ちの品格と可憐さを持ち、教養も高い元タイピストの「モダンガール」です。伯母が会長を務める海軍士官の妻たちの集まり「花筏(はないかだ)の会」でなつ美と出会い、心を許し合う友人になりました。

続編では、瀧昌の同僚・深見龍之介(小関裕太)と夫婦になった芙美子の新婚生活が描かれます。ファンの間で“ふかふみ”と呼ばれてきた二人です。

生田は役について、凛とした意思の強さがある一方で、夫と接する中で芽生える感情に戸惑うような、心の柔らかい部分に惹かれると語っています。

一人で強く生きてきたからこそ見せなかった本音や弱さが、人との出会いでどう変わっていくのか。芙美子と一緒に悩み、迷いながら丁寧に歩みたい、というのが生田の言葉です。

プロデューサーの宋ハナ氏は起用理由を、芳森芙美子から“深見芙美子”へ歩み出す芙美子には、芯の強さに加え、その奥の繊細さや妻になって生まれる魅力まで表現できる人が必要だった、と説明しています。

ここで僕が注目したのは、演じ手の交代と、役の姓が変わる節目が重なっていることです。芙美子自身が新しい人生に踏み出す章で、演じる人も新しくなる。物語の継ぎ目として、とても自然な形だと感じました。

芳根京子からの連絡が出演の決め手に

サンケイスポーツによると、生田は作品も役も愛されているからこそ「私に務まるだろうか」と悩んだそうです。それでも芳根から連絡があり、その思いを聞いて出演を決めました。

二人の共演は、TBS系『オールドルーキー』(2022年)以来、約4年ぶりです。芳根は、プライベートでも旅行に行くほど大切な友人だと明かしています。

芳根によると、台本が届いた日は偶然、二人で食事の約束をしていたそうです。食後に一緒に台本を開き、キャスト欄の「深見芙美子」の名前に二人でときめいたといいます。

読み進めると、生田は“瀧なつ”の場面に、芳根は“ふかふみ”の場面に盛り上がったとのこと。マイナビニュースによると、芳根は二組の夫婦が楽しめる続編を「一度で二度おいしい」仕上がりだとアピールしました。

同時に芳根は、山本と築いてきたなつ美と芙美子の関係性も大切に受け継ぎたい、と語っています。

前任者への敬意と、新しい共演者への信頼。その両方を一つのコメントの中で示しているところに、座長としての芳根の誠実さがにじんでいると思います。

小関裕太との“ふかふみ”夫婦と、生田絵梨花の歩み

小関と生田は、ミュージカルやドラマで何度も共演してきた間柄で、ドラマ『素晴らしき哉、先生!』以来の再共演です。小関は、深見として主導権を握れるよう今から身構えている、とユーモアを添えました。

生田の「木曜劇場」出演は、2022年の『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』以来、約4年ぶりです。演出の平野眞監督とは、『PICU 小児集中治療室』以来の再会になります。

生田は乃木坂46の1期生として活動し、2021年にグループを卒業しました。2026年前期には連続テレビ小説『風、薫る』で玉田多江を演じ、朝ドラ初出演を果たしています。

※画像はAIによるイメージ

続投キャスト10名の見どころは?コメントから読む3つのポイント

先に結論を書くと、続投組のコメントから見える見どころは次の3つです。

  • ①瀬田準太郎(小宮璃央)に見せ場がありそう
  • ②坂井嘉治(戸塚純貴)の甘味処が登場する
  • ③活動弁士(生瀬勝久)の出番が広がるかもしれない

そして全員に共通しているのが、関谷家を中心とした“変わらない家族の空気”です。

①小関裕太が予告した、瀬田の“あの場面”

小関は、原作にはドラマでまだ描かれていない印象的な場面が多いと語りました。中でも瀬田が登場するある場面に涙がこみ上げたので、ドラマでもぜひ見たいそうです。

前作ではどこか切ない立ち位置だった幼なじみに、続編では大きな見せ場が用意されているのではないか。僕はそう予想しています。

瀬田役の小宮璃央は、前作の放送中に友人や家族からよく連絡をもらったと振り返り、自身も原作を読み続けていると話しています。

②戸塚純貴の甘味処と、③生瀬勝久の弁士

戸塚は、前作の登場は3話分だけだったのに反響が大きかったと振り返りました。続編には甘味処も登場すると知って驚いたそうで、「おはぎも売ります(たぶん…)」とおどけています。

生瀬は、前作では他の出演者と別撮りが多く、少し寂しかったと本音をこぼしました。続編では、みんなと絡んだり少し離れて見守ったりできたらうれしい、と話しています。

生瀬は、あまり事件が起こらないドラマなのに周囲の反響がとても良かった、とも語っています。この作品の強みを、短く言い当てた言葉だと僕は思います。

関谷家と柴原郁子:「会う」「待つ」の尊さ

関谷家の5人も全員が続投します。長女・はる江役の森カンナは、はる江の子どもたちの成長や、また主題歌で踊るのかと問いかけました。四女・ふゆ子役の小川彩は、放送後にさまざまな年代の人から役名で声をかけられたそうです。

次女・あき奈役の咲妃みゆは、便利な道具に頼る現代の私たちに、会いたい人に会えることの重みを教えてくれる物語だと語りました。

父・篤三役の高橋努は、今の情報社会では「人を待つ」ことがほとんど連絡を待つことになっている、と作品の時代性を分析しています。

咲妃と高橋が、別々のコメントで「会うこと」「待つこと」という同じ核心に触れている。 ここに僕は強く惹かれました。スマホひとつでつながれる時代に、なぜこの作品が響いたのか。その理由を演じる側が言葉にしているからです。

柴原郁子役の和久井映見は、ほかの仕事の現場でも作品を見ていると声をかけられたと明かし、役に向けて前髪を伸ばしているそうです。

※画像はAIによるイメージ

めおと日和続編はいつから?放送日・主題歌・スタッフ情報

  • 放送:2026年10月15日(木)スタート、毎週木曜22時〜22時54分(フジテレビ系「木曜劇場」)
  • 配信:TVer、FOD
  • 原作:西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』で連載中)
  • 脚本:泉澤陽子
  • 演出:平野眞、森脇智延 ほか
  • 音楽:植田能平
  • プロデュース:宋ハナ、貞松瑠南
  • 挿入歌:BE:FIRST「夢中」(前作の主題歌)
  • 制作協力:FILM / 制作著作:フジテレビ
  • 関連書籍:WEBザテレビジョンによると、ドラマの小説版が10月19日に発売予定

※放送日時や配信状況は変更される場合があります。最新情報は番組公式の発表で確認してください。

「夢中」は前作の主題歌です。WEBザテレビジョンによると、BE:FIRST史上最速でストリーミング1億回再生を突破し、2026年8月には全世界累計3億回を超えました。続編ではこの曲が挿入歌として使われます。

一方、続編の新しい主題歌は、9月22日時点で筆者が確認した範囲では発表されていません。森カンナの「また主題歌で踊るのか」という問いの答えは、まだお預けです。

ポスターのキャッチコピーは「この日々に、幸あれ」です。宋ハナ氏は、何気ない毎日は当たり前のようで決して当たり前ではない、という思いを込めたと説明しています。

前作の反響は?数字と世間の声で見る続編への期待

前作は2025年4月24日から6月26日まで、「木曜劇場」で全10話が放送されました。昭和11年を舞台に、縁談で帝国海軍中尉の瀧昌に嫁いだなつ美と、交際ゼロ日から始まる新婚生活を描いた作品です。

前作の実績を数字で整理すると、作品の特徴がよく見えてきます。

指標数値・実績
最終回の視聴率(関東)世帯6.1%、個人3.2%
第1話のTVer再生数300万回突破
TVerお気に入り登録者数112.9万人(2025年6月16日時点、同期のGP帯ドラマで3位)
SNS放送当日にXで世界トレンド1位を獲得したことも
受賞東京ドラマアウォード2025、Filmarks Awards 2025 など
原作の累計部数前作放送開始時は単行本55万部突破 → 2026年の続編発表時は累計250万部突破

※視聴率はビデオリサーチ調べとしてMANTANWEBが報じた数値です。TVer再生数はWEBザテレビジョン、お気に入り登録者数とトレンドは日経クロストレンドの報道、部数はエイベックスの告知とフジテレビの発表に基づきます。

部数は集計の基準が同じとは限りません。それでも、ドラマをきっかけに原作の読者が大きく広がったことは読み取れます。

世間の反応も温かいものでした。モデルプレスは4月の続編決定時に「瀧昌さまおかえりなさい」といった声を紹介し、オリコンは「孫が生まれるぐらいまでやって欲しい」という声を伝えています。

新ビジュアルの手つなぎショットについても、モデルプレスは「落ち葉が永遠マークになってる」という細部への反響を紹介しました。

シネマトゥデイによると、クランクイン初日、芳根は約1年ぶりの江端家のセットで「ただいま~!」と声を上げたそうです。本田は、食卓のカレイの煮付けの香りで前作の思い出がよみがえったと振り返っています。

WEBザテレビジョンによると、白い軍服姿でクランクインした本田の動画には「おかえりなさい」という声が寄せられました。

キャストが「ただいま」と言い、視聴者が「おかえり」と応える。放送前から、この作品らしいやりとりが生まれていることが、僕にはうれしく感じられます。

※画像はAIによるイメージ

【考察】昭和12年の『めおと日和』シーズン2はどうなる?

ここからは、前作を見届けてきた一人としての私見です。

昭和12年は日中戦争が始まる年――「待つ」物語の重みが変わる

昭和12年は1937年です。7月の盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が始まり、8月には上海でも戦闘が起きて(第二次上海事変)、海軍も深く関わっていきます。

帝国海軍中尉の瀧昌にとって、この一年は穏やかなだけでは済まないはずです。

公式の紹介文は「時代が移り変わる中」という表現にとどめています。ただ、本田が口にした“激動の時期”という言葉と重ねると、制作側も時代の影を意識していると僕は受け取りました。

もう一つの手がかりが、クランクイン初日の撮影です。シネマトゥデイによると、本田の最初の撮影は、白い夏服の軍服で江端家に帰宅し、なつ美と再会を喜ぶ物語序盤の場面でした。芳根の新衣装には、秋の七草・萩の柄があしらわれているそうです。

物語が夏の終わりから秋にかけて始まるのだとすれば、それはちょうど戦火が広がり始めた時期と重なります。

あくまで僕の予想ですが、続編は戦争を正面から描くというより、「無事に帰ってくる」ことの重みを日常の側から描いていくのではないでしょうか。

原作は現在も連載中で、続編がどこまでを描くかは公表されていません。前作が大事件ではなく小さな心の揺れで愛された以上、時代の影は“背景の気配”として差し込まれる形になると、筆者としては見ています。

芙美子役の交代は、なぜ受け入れられやすい形になったのか

シリーズ作品で同じ役を別の俳優が引き継ぐ例は、過去にもあります。映画『男はつらいよ』では、寅さんの叔父“おいちゃん”を、森川信、松村達雄、下條正巳の3人が順に演じました。

長く続く作品の観客は、役の連続性を受け入れてきた歴史があります。とはいえ、愛された役ほど交代への戸惑いは大きく、説明が足りないまま進むと反発を招きやすいのも事実だと思います。

今回の発表で僕がうまいと感じたのは、順序と物語上の節目です。

  • 8月13日に、山本本人の言葉で辞退の理由と作品への思いを先に伝えた
  • 約3週間後の9月4日に、芳根・生田・小関・プロデューサーのコメントをそろえて後任を発表した
  • 役そのものも「芳森」から「深見」へ姓が変わり、新しい人生を歩み出す章に入る

前任者の祝福、座長の受け止め、後任の覚悟が一つの流れでつながっています。ファンが気持ちを整理する時間と材料を用意した発表だった、と僕は評価しています。

世帯視聴率6%台から続編へ――編成が見たもの

前作最終回の世帯視聴率は6.1%でした。数字だけを見れば、決して派手な作品ではありません。

それでも前作終了から約1年4か月で、同じ「木曜劇場」に続編が組まれました。TVerのお気に入り登録者数、SNSのトレンド、原作の部数、主題歌の再生回数。こうした複数の指標が、続編を後押ししたのだと考えられます。

リアルタイムの視聴率よりも、配信やSNSでどれだけ長く愛されたか。その尺度でドラマの価値が測られるようになった流れを、この続編は象徴しているように思います。

僕が前作最終回で受け取ったもの

前作の最終回、招集がかかった瀧昌は深見とともに艦へ向かいました。残されたなつ美は、同じ立場の芙美子に、毎日不安で押しつぶされそうだと本音を打ち明けます。

僕が一番胸を突かれたのは、夫婦の場面ではなく、この“待つ妻同士”の場面でした。

強がりの上手な芙美子と、気持ちを隠せないなつ美。二人が同じ不安を分け合ったとき、この作品の「待つ」は、恋のじれったさから祈りに近いものへ変わった気がしたのです。

だからこそ、続編で芙美子を演じる生田には大きな役割があると思います。昭和12年の「待つ」を、なつ美の隣で一緒に背負う人だからです。

※画像はAIによるイメージ

まとめ:変わらない家族、新しい風、そして時代の気配

最後に、この記事の考察を振り返ります。

  • 関谷家を含む続投10名がそろうことで、前作の温かな空気は保たれそうです
  • 芙美子役のキャスト変更は、辞退の説明から後任発表までの順序が丁寧で、役の節目とも重なっています
  • 昭和12年という時代設定は、「会う」「待つ」という作品の核を、より切実なものにする可能性があります
  • 世帯視聴率は6%台でも、配信・SNS・原作・音楽での支持が続編を生みました

ステアリングを切るように、時代は静かに向きを変えていきます。その中で、二人がどんな顔で「ただいま」と「おかえり」を交わすのか。

春の物語が、秋の物語へと続きます。ドラマが始まる前から、僕の心にはもう余韻の炎が灯り始めています。

よくある質問

めおと日和続編の新キャストは誰?

生田絵梨花です。瀧昌の同僚・深見龍之介(小関裕太)と夫婦になった、深見芙美子を演じます。

芙美子役はなぜ山本舞香から生田絵梨花に交代したの?

前作で芙美子を演じた山本舞香が、第1子出産に伴い続編への出演を辞退したためです。辞退は2026年8月13日に発表され、9月4日に生田絵梨花の起用が発表されました。

めおと日和続編はいつから放送?

2026年10月15日(木)22時から、フジテレビ系「木曜劇場」枠で始まります。TVerやFODでも配信されます。

前作のキャストは何人続投する?

主演の芳根京子・本田響矢に加え、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見の10名が続投します。

(文・岸本湊人/ドラマ評論家。ブログ『ドラマ見届け人・湊の部屋』主宰。前作『波うららかに、めおと日和』は全10話を放送時に見届けた)

参考

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